9月16日(火)    下佐波賀筏(晴れ)    長潮

3月以来の久し振りの釣行です。牡蠣チヌをもう少し楽しみたかったのですが、足の膝に水が溜まって正座が出来ない状態でしたので、泣く泣く釣行を諦めざるを得ませんでした。溜まった水も自然に体に吸収されて行き、ボチボチイガイチヌ狙いの時期になって来たと思っていた所、長雨、次は猛暑と続き、なかなか後期高齢者に優しい天気が現れる事がなく、車のエアコンまで壊れてしまい、万事休すの状態になってしまい、家で大人しくしていたのですが、9月も中ごろになって来ますと、さすがに「もう行かんとアカンヤロ!〜」という事で、猛暑日の予報が出ていますが、16日の火曜日に釣行する事にしました。釣行先は下佐波賀です。自宅を3時頃に出発します。国道の温度表示は21℃を表示しています。今回はR9→R27→黒鯛釣り具さん→佐波賀のルートで車を走らせます。久しぶりの早朝ドライブですので、安全運転で舞鶴を目指します。何事もなく、無事舞鶴に到着します。黒鯛釣り具さんで、オキアミLL1パック、サナギ小1袋、ヌカ2袋、市販用のダンゴ1箱を購入します。5時20分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。駐車場には1台も車が停まっていません。取り敢えず、荷物を船に積み込んでおきます。身支度をしていますと、船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わして、何時ものように渡船名簿に記入して、渡船代3000円を支払い、爺さん1人を乗せて出船です。

5時40分頃に下佐波賀筏群に到着します。以前、上佐波賀に設置されていた屋根付き筏に船を着けて頂きます。筏に上がりケムシが湧いていないかチェックしますが、ザっと見た感じではケムシを見つける事が出来ませんでした。海の色は先日の大雨の影響か透明度が少し悪いように感じます。少々木屑等が浮かんでいます。釣座位置を北向きに構えます。荷物の整理をしていますと、1匹ケムシを発見します。やはりこの時期にはケムシが居るようです。要注意です。久しぶりの釣行ですので、要領悪く、モタモタして準備等に時間が掛ってしまいます。今日は16時終了と船頭さんに伝えていますので、時間はたっぷりと有りますので、焦らずに準備を進めて行きます。粗方準備もできましたので、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.58m リール China Reel ライン 2号通し 錘 なし 鈎 伊勢尼10号)

少々時間が掛ってしまいましたが、6時20分頃からかかり釣りを開始します。刺し餌はオキアミ、サナギ、コーンの各刺し餌を抱き合わせで使用する事にします。先ずは刺し餌のオキアミサナギの抱き合わせをハリスダンゴで投入します。着底。暫くしてハリスダンゴが割れます。穂先の動きに神経を集中しますが、穂先が反応を示す事は有りません。ラインを巻き上げて確認します。オキアミは影も形もありません。サナギは無傷です。オキアミが反応なく取られますので、次はオキアミコーンをダンゴに包んで投入します。着底。穂先に反応が出る事は有りません。ダンゴが自然に割れます。穂先の動きに神経を集中します。穂先に反応が出ませんので小さく上下の誘いを掛けます。着底。静観します。“コツコツコツ、クー”少し強めの反応から穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。何か鈎掛かりしました。海面に姿を現したのはヨコスジフエダイの幼魚でした。ボラのダンゴ突きが出るまでは、刺し餌をダンゴに包んで投入する事にします。刺し餌のサナギコーンの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。着底。ダンゴを啄む反応が出る事なく自然に割れて刺し餌が飛び出します。“コツコツ”穂先を押さえ込まない少し硬い反応が穂先に出ます。次の反応に備えて身構えますが、次の反応が出る事は有りません。ラインを巻き上げて確認します。コーンはキレイに取られています。サナギは皮だけになっています。おそらく竿下にはハゲが陣取っていると思われます。今日は乱打戦になるような嫌な予感がします。早くボラのダンゴ突きが出てくれる事を祈って手返しを繰り返します。

粘り強く手返しを繰り返します。穂先に反応なく刺し餌を取られます。鈎掛かりはしませんが、竿下に陣取っていますハゲの活性が凄く高いようです。オキアミは瞬殺で取られてしまいます。サナギは穂先を凝視していないと分らないくらいの極小反応で取られます。コーンは弱い反応ですが“コツコツ”と、はっきりと認識できる反応で取られます。かかり釣りを始めた頃は、この時期はハゲの活性が高いのが当たり前でしたので、刺し餌には必ずアケミの丸貝を持参したものでしたが、今はオキアミ、サナギ、コーンでチヌを狙う事が多くなりましたので、アケミ丸貝を持参する事はなくなりました。かかり釣りを始めた頃を思い出しながら手返しを繰り返します。早朝から穂先の動きを凝視する事が多く、久しぶりのかかり釣りと重なって、かかり釣りを開始して間もないのですが、ボラのダンゴ突きがないダンゴ釣りほど、面白みに欠けるダンゴ釣りはないと、思い込んでいる爺さんですので、ボラのダンゴ突きが有りませんので、早くも少々体に疲れを感じて来ました。困った爺さんです。

ひたすら手返しを繰り返しますが、相変わらずハゲの活性が凄く高く、持参しています刺し餌では太刀打ちできません。困った事です。時々ハリスダンゴを試してみますが、コーンを啄む反応は穂先に出るのですが、オキアミやサナギは穂先に反応が出る事なく取られてしまいます。これだけハゲの活性が高いと、チヌもなかなかダンゴ周りによって来られないのかも知れません。やはりボラにダンゴを突いてもらわないといけないようです。手返しを早めた事で、海面直下には、サンバソウの群れやサヨリの群れやコノシロの群れが、ダンゴを投入するたびに乱舞しています。手返しを繰り返します。7時30分頃、刺し餌のサナギコーンの抱き合わせをハリスダンゴで投入します。着底。暫く静観していますと“ゴツゴツ”強い反応で刺し餌を啄んでいる反応が穂先に出ます。穂先の動きに神経を集中します。“ゴツゴツゴツ、グー”強い反応で穂先を押さえ込んで来ます。典型的なハリスダンゴアタリです。穂先が大きく押さえ込まれた所で、大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。手に伝わってくる感触からチヌのようです。余り大きくはないようですが、元気印のチヌのようで、なかなか底を切らせてくれません。爺さん、四苦八苦してようやく底を切る事が出来ました。「チヌってこんなに突っ込みが強かったっけ〜」爺さん心の中で呟いています。底を切る事が出来ましたので、チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面直下で反転を繰り返している魚影を確認します。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有難い事です。

漸くチヌがダンゴ周りに入って来てくれました。有難い事です。手返しにも力が入ります。8時頃、竿先にボラらしき泡がボコボコと上がって来ます。ボラが竿下に入って来てくれたようです。手返しを繰り返していますと“ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”遠慮がちにダンゴを突く反応が穂先に出だします。これでハゲが飛んでくれれば良いのですが、爺さんの期待に反して、ハゲが飛んでくれる事は有りません。困った事です。しかし、1投毎にダンゴにボラが反応してくれますので、楽しいダンゴ釣りの開始です。今日はハゲの活性が非常に高いですので、ハリスダンゴではなく、刺し餌をダンゴに包んでのチヌ狙いが自然と多くなってしまいます。ヨコスジフエダイ、ハタ、チャリコ、サンバソウが爺さんの相手をしてくれます。なかなかチヌが爺さんの相手をしてくれません。時間だけが過ぎて行きます。11時15分頃と11時40分頃に漸く小チヌが相手をしてくれます。小チヌとは云え、相手をしてくれた事に感謝したいです。有難い事です。刺し餌はサナギコーンの抱き合わせで、ダンゴが割れてからの穂先の押さえ込みを合わせての釣果です。元気印の小チヌでした。やはりハゲの活性が高くても、チヌの喰いっ気のスイッチが入ればハゲを押しのけて刺し餌を喰って来るようです。手返しを繰り返しましたが、午前中に再度、チヌに口を使わせる事が出来ませんでした。

12時になりましたので、昼ご飯を頂きます。今日の昼ご飯はパンです。今日は猛暑日の予報でしたので、やはり昼頃になって来ますと、暑さが体に纏わり付いてきます。汗が流れ落ちます。老体には耐えがたい暑さです。12時10分頃から午後のかかり釣りを開始します。暑さを我慢しながらの手返しには厳しいものが有ります。今日の実釣は、16時納竿ですので、15時30頃までです。何とか良型のチヌが来て欲しいと、腕も考えずに強欲な事を考えている爺さんです。12時50分頃、刺し餌のサナギコーンの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。着底。“ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラがダンゴを突いてくれています。ボラがダンゴを割ってくれます。刺し餌が飛び出します。穂先の動きに神経を集中します。“コツコツコツ、グー”強い啄む反応から鋭く穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。“ガツン”いつ味わっても心地よい感触です。感触から小チヌのようです。この小チヌも元気印です。なかなか底を切らせてくれません。元気です。やり取りを楽しみながら底を切り徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。小チヌですが相手をしてくれた事に感謝したいです。有難い事です。その後、14時前と15時30分前にやはり小チヌが相手をしてくれます。なかなか爺さんが考えているようなサイズが相手をしてくれませんが、元気印の小チヌが相手をしてくれましたので、よしとしないと罰が当たりそうです。15時30分になりましたので、これで竿を納める事します。今日はハゲに翻弄された1日でしたが、ボラのダンゴ突きも有り、小チヌとは云え、チヌが相手をしてくれましたので、楽しい時間を過ごす事が出来ました。次回はもう少し気温が下がった中でのかかり釣りが出来る事を祈りたいと思います。

釣果:チヌ1枚 33cm
  (小チヌ:5枚 25cm〜29cm)