2月11日(火) 上佐波賀筏(曇り時々小雪一時晴れ) 中潮
天候不順で、なかなか釣行する条件に合う天候が巡って来ません。11日の火曜日が何とか釣行できる天候のような予報が出ていましたので、祭日でもありますので、早めに予約を入れたのですが、ほとんどの筏が予約で埋まっている状態でした。さすがに土日曜祭日は釣り人さんが多いようです。諦めてまた電話しようと思っていたのですが、8番筏だけが空いているとの事でしたので、11日の火曜日に釣行する事にしたのですが、釣行日が近づくにつれて、当初の天候から悪い方に予報が変わってしまいました。困った事です。冬の舞鶴でのかかり釣りを堪能しなくてはいけないようです。覚悟を決めて、自宅を4時頃に出発します。雪がチラチラと降っています。国道の温度表示は−1℃を表示しています。思ったほど冷え込んでいません。今回もR9→R27→上佐波賀のルートで車を走らせます。舞鶴に向かうに従い雪が本格的に降って来ます。家の屋根や道路の道端や歩道にはまだ多くの雪が残っています。安全運転で舞鶴を目指します。6時頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が6台停まっています。さすがに祭日です。多くの釣り人さんでにぎわっています。身支度を整えて、荷物を船着き場に運んでおきます。6時過ぎに船頭さんが到着されます。渡船代3000円、牡蠣2カゴ分の料金2000円を支払い、先ずは上佐波賀組の爺さんを含めて6人の釣り人さんを乗せて出船です。
6時25分頃に上佐波賀筏群に到着します。先ずは爺さんが8筏に上がります。次に1人の釣り人さんが6番筏に上がられます。次に1人の釣り人さんが3.5番筏に上がられます。次に1人の釣り人さんが11番筏に上がられます。次に1人の釣り人さんが20番筏に上がられます。次に1人の釣り人さんが21番筏に上がられます。12番筏が空いているようです。筏の床には薄っすらと雪が積もっていますので要注意です。滑らないように注意しなくてはいけません。海面を見ますと、牡蠣ロープがかなり下の方まで見えますので、湾奥の筏にしては透明度が良いように感じます。釣座位置を北向きに構えます。釣座位置前に牡蠣を潰して撒いておきます。今日は時雨雲が頻繁に通過しそうですので、釣行記を書くためのビデオを設置するのは朝の内は難しそうです。荷物の整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール China Reel ライン 2号通し 錘 0.8号 鈎 伊勢尼12号)
6時50分過ぎからかかり釣りを開始します。先ずは牡蠣を割って竿先に撒きます。割った牡蠣を追いかける感じで、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。徐々にタナを深くして行きますが、刺し餌の牡蠣に興味を示す魚が現れる事は有りません。着底。暫く静観しますが、穂先が反応を示す事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込んで行きます。着底。“ジビジビ…”極弱い反応を穂先が捉えます。静観しますが次の反応が穂先に出る事は有りません。ヒイラギが反応したのかも知れません。インターバルを長く取ってチヌからの反応を待ちますが、チヌの反応どころか何の反応も穂先に出ません。「う〜ん、厳しいな〜」牡蠣を割って竿先にポロポロと撒きながら穂先に反応が出るのを待ち続けます。しかし穂先に反応が出る事は有りません。前回も魚たちの反応が遠かったのですが、まだ同じような海の状況が続いているようです。今日も厳しい我慢のかかり釣りが待っているかと思いますとゾッとします。やはり今日もワンチャンス有るか無いかの牡蠣チヌ狙いのようです。
釣座位置では反応が凄く遠いですので、東向きで竿を出して見ますが、北向きよりも魚たちの反応が悪く、全く穂先が反応を示しません。元の北向きの釣座位置で竿を出す事にします。時々北方向から雪を伴ったキツイ風が吹きつけて来ます。泣きっ面に蜂状態です。冷たいというよりか痛い感じがします。指が悴む感触を久しぶりに味わいました。悴んだ指先を使って牡蠣を割りポロポロと竿先に撒き続けます。時々東側を探りますが、刺し餌の牡蠣の半貝に興味を示す魚が現れる事は有りません。寒さが厳しくなりますと、持病の腰痛が出ないか心配していたのですが、やはり心配が的中してしまい、ジッと座っている事が出来ないくらい痛みが襲って来ます。立ち上がって筏の彼方此方をウロウロしたり、屈伸運動をしたりして気を紛らわそうとするのですが、腰の痛みがなくなる事は有りません。今日は無反応と腰の痛みに耐えなくてはいけないようです。困った事です。時間だけが過ぎて行きます。
9時50分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。底まで1ヒロから1ヒロ半位の所まで落とし込んだ所で、今日初めての強い反応が穂先に出ます。“コツコツ、コツコツ”強く刺し餌の牡蠣の半貝を啄む反応が穂先に出ます。反応に合わせて穂先を送り込んで行きますと、大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に重さを伴った心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ろうとするのですが、指が悴んでうまくリールが巻けません。ズルズルとラインが出て行きます。爺さん必死でラインを巻こうとするのですが、指が爺さんの思うように動いてくれません。重さを伴ったこのキツイ突っ込みは間違いなくチヌと思われますので、爺さん必死で云う事を聞かない指でぎこちなくリールを巻きます。ぎこちないチヌとのやり取りですが、爺さんの執念かどうかは分かりませんが徐々にチヌが浮いて来ます。チヌとのやり取りに余裕のない爺さんですが、漸く海面直下に魚影を確認する事が出来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ほどのチヌです。有難い事です。
爺さんが腰の痛みに耐えて、待ちに待った今日初めての強い反応でチヌが来てくれました。有難い事です。チヌとのやり取りで、寒さで固まっていた腰の筋肉が少しほぐれたようで、腰の状態が少し良くなり、痛みもかなり引いたような気がします。有難い事です。竿先に牡蠣を割って撒いてから、写真を撮ったり、サイズを測ったりと、色々とやらなくてはいけない事をこなして行きます。10時10分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。先程のチヌが少し浮き気味でしたので、期待したのですが、相変わらず落とし込み途中での反応が穂先に出る事なく着底します。着底と同時に“コツコツ、グー” 強く刺し餌の牡蠣の半貝を啄む反応から大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”重さを伴った心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻きます。ラインを巻いたのと同時に、重さを伴ったキツイ突っ込みが始まります。ジリジリとラインを引っ張り出されます。ラインを引っ張り出されながらも、キツイ突っ込みと重さに耐え徐々に浮かせます。重さを伴ったキツイ突っ込みに、つい腰が浮いてしまい、そのまま立ってやり取りを行う事にしました。キツイ突っ込みを少々強引に竿で溜めて浮かせます。海面直下に反転を繰り返している魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。少々強引に海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ほどのチヌです。有難い事です。
無反応の中、有難い事にまたチヌが来てくれました。手返しにも力が入りますが、海の状況に変化があったわけではなく、たまたまチヌの喰いっ気が出ただけですので、また静かな海の状況に戻ってしまいます。何とかこの状況を打破したいのですが、寒チヌ狙いではなく、牡蠣チヌ狙いで来ていますので、頭の悪い爺さんに良い知恵が浮かんで来ません。ただひたすら手返しを繰り返すだけです。穂先に何の反応も出ずに時間だけが過ぎて行きます。反応が出ない穂先に神経を集中し続けるのも結構疲れます。時々吹き付けて来ます強い風を伴った雪にイラっとします。まだまだ修行が足らないようです。穂先に反応が出る事なく12時になってしまいます。12時になりましたので、昼ご飯を頂く事にします。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。北方向の風が強いですので、南方向を向いて頂きます。のんびりと頂きます。
12時30分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。昼ご飯を頂く前に、釣座位置前に牡蠣を割って撒いておきましたので、期待を込めて、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。相変わらず落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが、穂先に反応が出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込んで行きます。着底。穂先が反応を示す事は有りません。インターバルを長めに取って、静観と誘いを掛けますが、刺し餌の牡蠣の半貝、むき身に反応を示す魚が現れる事は有りません。厳しい牡蠣チヌ狙いが続いています。13時30分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。相変わらず穂先が反応を示す事は有りません。何度か上下の誘いを掛けた後に“コツコツ、フ〜”刺し餌の牡蠣の半貝を強く啄む反応を穂先が捉えます。直ぐに穂先を浮かせて来ます。反応に飢えている爺さんですので、即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来た瞬間に穂先が跳ね上がります。「アチャ〜、やってしまった〜」もう一呼吸合わせを遅らせるべきでした。爺さんガックリです。顔を見ていませんので、チヌかどうかは分かりませんが、チヌらしき反応でした。気持ちを切り替えて手返しを繰り返しますが、穂先が反応する事は有りません。今日も実釣16時30分までですので、何とかもうワンチャンス来て欲しいと、強欲な事を考えながら手返しを繰り返しましたが、納竿時間までに穂先が反応する事は有りませんでした。今回も魚たちが反応する事が少なく、穂先の動きに神経を集中する事に少々疲れましたが、有難い事に2枚のチヌの顔を拝む事が出来ました。次回はもう少し魚たちが反応をしてくれる事を期待したいです。
釣果:チヌ:2枚 45cm 47cm