1月9日(火) 上佐波賀筏(晴れ) 中潮
令和6年能登半島地震でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。被災されました皆様方にお見舞い申し上げます。まさか元日早々からこのような災害が起こるとは夢にも思いませんでした。日本列島全体が地震の巣ですので、その上で生活している爺さん達にも、何時自然が牙をむくか分かりませんので、その時の準備をしておかなくてはならないことを改めて教えられた気がします。義援金等、爺さんの出来る範囲で協力をさせて頂きたいと思っています。地震災害等がありましたので、竿だし釣行をどうするかかなり迷いましたが、迷いに迷って釣行する事にしました。釣行先は上佐波賀です。上佐波賀はまだ牡蠣でのチヌ狙いは出来ませんので、手の冷たさを我慢してのダンゴ釣りでチヌを狙います。自宅を3時30分頃に出発します。国道の温度表示は−2℃を表示しています。良く冷え込んでいます。今回もR9→R27→黒鯛釣具さん→佐波賀のルートで車を走らせます。舞鶴に向かうに従い道端の雪が多くなって来ます。安全運転に心がけて舞鶴を目指します。黒鯛釣具さんでオキアミLL1パック、サナギ小1袋、ヌカ2袋、黒鯛釣具さんオリジナルダンゴ中1箱を購入します。6時前に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台も車が停まっていません。防寒着を着込んで身支度を整えていますと船頭さんが到着されます。荷物を船に積み込んでおきます。暫くしますと1人釣り人さんが到着されます。渡船代3000円を支払います。爺さんともう1人の釣り人さんを乗せて出船です。
6時25分頃、まだ薄暗い上佐波賀筏群に到着します。先ずは爺さんが11番筏に上がります。次にもう1人の釣り人さんは下佐波賀筏群に向かわれます。筏に上がり、明るくなるのを待ちながら、何時ものように薄暗くてもできる準備から始めます。周りの山々の上の方が白くなっています。吹き付けてくる風が凄く冷たく感じます。やはり冬のかかり釣りで有る事を改めて思い知らされます。釣座位置を何時ものように北向きに構える事にします。少し明るくなって来ましたので海面を見ますと、湾奥の筏にしては透明度がいつもより良いような気がします。海水を汲んで、手洗い用のバケツに手を入れますと海水が凄く冷たく感じます。今日は気嵐が発生していませんので、気温と海面水温の差が余りないのかも知れません。海水温度が急激に下がっているのかも知れません。チヌが口を使ってくれるか少々不安です。種類は良く分かりませんが、小さなクラゲが潮に流されて東方向に動いています。ラインがガイドに通せるくらいの明るさになりましたので、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.58m リール China Reel ライン 2号通し 錘 なし 0.5号 鈎 伊勢尼10号)
7時25分頃からかかり釣りを開始します。先ずはオキアミコーンの抱き合わせをハリスダンゴで投入します。着底。“コツコツ、コツコツ”刺し餌を啄む反応が穂先に出ています。オキアミを取られたようです。まだコーンが残っているはずですので、穂先を凝視しながら押さえ込まれるのを待ちます。しかし穂先が押さえ込まれる事なくハリスダンゴが自然に割れます。上下の誘いを掛けますが、刺し餌のコーンに反応する魚が現れる事は有りません。ラインを巻き上げて確認します。鈎にコーンが無傷でついています。次はオキアミサナギの抱き合わせをハリスダンゴで投入します。着底。“コツコツ、コツコツ”刺し餌を啄む反応が穂先に出ています。次の反応に備えて身構えますが、穂先が反応を示す事は有りません。ハリスダンゴが自然に割れます。誘いを掛けますが穂先が反応を示す事は有りません。オキアミには凄く反応するようです。何が反応しているのか正体を確かめたい気がしますが、チヌではないと思うのですが、掛け合わせて底を荒らすのもどうかと躊躇してしまいます。
先ずは手返しを早めて魚たちの活性を上げる事にします。手返しを早めたのが効いて来たのか、刺し餌のコーンにも反応するようになって来ます。サナギは相変わらず無反応です。7時40分頃、オキアミコーンの抱き合わせをハリスダンゴで投入します。着底。“コツコツ、コツコツ”オキアミを取られたようです。ハリスダンゴが自然に割れます。“コツコツ、コツコツ”刺し餌のコーンに反応しています。啄みながら少し穂先を押さえ込んで来ましたので合わせを入れて見ます。何か鈎掛かりしました。海面に姿を現したのはヒイラギでした。どうやら竿下にはヒイラギが陣取っているようです。手返しを繰り返しますが、なかなかチヌと思われる反応が穂先に出ません。10時前、オキアミコーンの抱き合わせをハリスダンゴで投入します。着底。“ゴツゴツゴツ、ゴツゴツゴツ、グー”一瞬穂先が戻らない反応が出ます。即、大合わせを入れます。軽いです。何か鈎掛かりしました。海面に姿を現したのはフグでした。デカフグであれば期待が持てるのですが、残念ながら普通のフグでした。手返しを繰り返します。
手も冷たく厳しいかかり釣りですが、チヌが刺し餌を喰ってくれる事を願いながら手返しを続けます。10時20分頃、刺し餌のオキアミサナギの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。着底。ダンゴを突く反応が出ません。時期が時期ですのでボラも居ないようです。面白みに欠けるかかり釣りです。時期が時期ですので仕方が有りません。ダンゴが自然に割れます。穂先の動きを凝視します。“コツコツ、コツコツ、クー”刺し餌を啄む反応から軽い感じで穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。何か鈎掛かりしました。海面に姿を現したのはチャリコでした。厳しいかかり釣りが続きます。ひたすら手返しを繰り返します。10時30分頃、ラインを巻き上げ途中で良型のアジが鈎掛かりします。まだ良型のアジが筏周りに居るようです。良型アジの活性が上がって来ると少々厄介な事になります。困った事になりそうな嫌な予感がします。10時35分頃、刺し餌のオキアミコーンの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。着底。“ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”今日初めてダンゴを突くボラらしき反応が穂先に出ています。面白くなって来ました。しかしボラらしき反応はこの一度だけで、納竿までボラらしき反応が穂先に出る事は有りませんでした。
粘り強く手返しを繰り返します。ボラも竿下に入ると思うのですが、なかなか喰いっ気の活性のスイッチが入らないようです。チヌもボラと同じく竿下近くに入ると思うのですが、なかなか喰いっ気のスイッチが入らないようです。爺さんの良い方に解釈して手返しを続けます。心配していました良型のアジの活性が上がって来たようで、10時40分頃から底でも良型アジの反応が出だします。少々厄介な事になって来ました。ハリスダンゴにしますと、着底と同時にオキアミを取られてしまいます。コーンも時間は掛かりますが取られてしまいます。サナギは取られる事は有りません。取られない刺し餌はサナギですので、チヌに喰わせる刺し餌はサナギのような気がします。12時までひたすら手返しを繰り返しましたが、チヌと思われる反応を穂先に出す事が出来ませんでした。昼ご飯を頂きます。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。天気は良いのですが、西方向の冷たい風が少々うるさいですので、西方向を背にして頂きます。寒い時のカップラーメンは最高のごちそうです。有難く頂きます。
12時15分頃から午後のかかり釣りを開始します。相変わらず良型アジの活性が高く底での反応も凄いです。オキアミは着底と同時に喰われてしまいます。コーンも時間は掛かりますが喰われてしまいます。着底と同時の反応で合わせを入れますと、確実に良型アジが鈎掛かりして海面に姿を現します。チヌの喰いっ気のスイッチが入れば、良型アジを蹴散らして刺し餌を喰ってくれると思うのですが、なかなか喰いっ気のスイッチが入らないようです。粘り強く手返しを繰り返します。14時15分頃、刺し餌のオキアミサナギの抱き合わせをハリスダンゴで投入します。着底。直ぐに“ゴツゴツゴツ、ゴツゴツゴツ、グー”刺し餌を啄ばむ強い反応から穂先を大きく押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。軽いです。何か鈎掛かりしました。海面に姿を現したのはヘダイでした。珍しいお客さんです。良型アジの高活性に負けないように粘り強く手返しを繰り返します。時々ヒイラギが刺し餌のコーンを銜えて海面に姿を現します。夕時合を期待しながら手返しを早めます。16時10分頃、オキアミコーンの抱き合わせをハリスダンゴで投入します。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出ませんので、ハリスダンゴごと上への誘いを掛けます。着底。“ゴツゴツゴツ、ゴツゴツゴツ”刺し餌を啄む強い反応が穂先に出ます。即、大合わせを入れます。何か鈎掛かりしました。海面に姿を現したのはデカフグでした。デカフグが居ればチヌも近くに居ると思い込んでいる爺さんですので手返しを早めます。しかしなかなか穂先にチヌと思われる反応を出す事が出来ません。16時30分頃、今日最後のサナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。暫く静観しますが反応が出ません。ハリスダンゴは割れているはずですが、やはりサナギコーンの組み合わせには反応しないようです。終ろうと思い竿を持ち上げますと重さが乗って来ます。「根掛か〜今日は最後までアカンな〜」竿をしゃくって外そうとしていた所、根が動き出します。「うそ!〜」重くて突っ込みを止める事が出来ません。ジリジリとラインを引っ張り出されます。「これは何度か経験したモンスターや!!〜」強引に止めにかかった所で2号ラインが切れてしまいます。「何時もや〜」爺さんガックリです。顔を拝みたいのですが爺さんの腕では無理です。これで竿を納める事にします。最後にドキドキさせてもらいました。有難い事です。今年1年、皆様にとって良き釣果に恵まれる年でありますよう祈念いたします。