1月30日(火)    上佐波賀筏(晴れ)    中潮

天然牡蠣から貝毒が検出されたために、貝毒が検出されていない養殖牡蠣も出荷停止になっている事を報道で知りました。寒チヌを牡蠣で狙っています爺さんにとっては大問題です。佐波賀渡船さんに牡蠣が使えるかどうか確認しますと、食用の牡蠣はだめですが、チヌ用の牡蠣は大丈夫との話でしたので、爺さん胸をなでおろします。牡蠣でチヌを狙えるという事で、30日の火曜日に釣行する事にしました。自宅を4時頃に出発します。国道の温度表示は−2℃を表示しています。今回もR9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。舞鶴に向かうに従い道端の残雪が多くなって来ます。安全運転で舞鶴を目指します。6時頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が5台停まっています。防寒着を着込んで、身支度を整えて荷物を船着き場に運びます。渡船代はポイントカードが一杯になりましたので要りません。有難い事です。牡蠣2カゴ分の料金2000円を支払い、爺さんを含めて6人の釣り人さんを乗せて出船です。

6時30分頃、上佐波賀筏群に到着します。先ずは爺さんが8番筏に上がります。次に2人の釣り人さんが6番筏に上がられます。次に1人の釣り人さんが3.5番筏に上がられます。次に12番筏に1人の釣り人さんが上がられます。次に1人の釣り人さんが21番筏に上がられます。今日も皆さん上佐波賀筏で竿を出されるようです。夜明けが徐々に早くなって来ましたので、明るくなるまで時間待ちしなくても良くなって来ました。海面を見ますと少し濁りが入った透明度の悪い色をしています。先日の大雪の雪解け水がタップリと海に流れ込んだようです。海水に手を付けますと凄く冷たいです。海水温度が急激に下降していないか心配です。雪代がタップリ入りますと、チヌが口を使わなくなるのが心配です。厳しい牡蠣チヌ狙いになりそうな嫌な予感がします。釣座位置を北向きに構えます。釣座位置付近に牡蠣を割ってパラパラと撒いておきます。牡蠣を撒き終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール China Reel ライン 2号通し 錘 0.5号 なし 鈎 伊勢尼12号)

7時15分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝を、1ヒロ、1ヒロ、丁寧に落とし込んで行きます。徐々にタナを深くして行きますが、刺し餌の牡蠣に興味を示す魚が現れる事は有りません。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。静観時間を長く取りながら時々上下の誘いを掛けます。しかし刺し餌の牡蠣の半貝に興味を示す魚が現れる事は有りません。前回の朝の高活性とはエライ違いです。やはり雪代の流れ込みが効いているのかも知れません。底で刺し餌の牡蠣を切って再度刺し餌の牡蠣を落とし込みます。しかし状況が変化する事は有りません。刺し餌の牡蠣の半貝を啄んでくる魚はいません。「う〜ん、厳しいな〜」爺さんの頭の中は前回の高活性状態が焼き付いていますので、刺し餌の牡蠣の半貝を啄んでくる魚がいない事が信じられないようです。静観と誘いを掛けながら手返しを繰り返します。8時35分頃、漸く刺し餌の牡蠣の半貝を啄んでくる魚が現れます。“コツコツコツ、クー”少し強めの刺し餌の牡蠣の半貝を啄む反応から穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。何か鈎掛かりしました。ラインを巻いている途中で重さがなくなります。ラインを巻いて確認します。鈎が有りません。刺し餌を啄んでいたのはフグのようです。フグが居ればチヌも近くに居ると思い込んでいる爺さんですので、手返しにも力が入ります。

手返しを繰り返しますが、刺し餌の牡蠣の半貝を啄む魚が現れる事は有りません。早朝から無反応地獄を経験するとは夢にも思いませんでした。手返しを繰り返しても、繰り返しても刺し餌の牡蠣の半貝を啄んでくる魚が現れる事は有りません。今日はどうやらワンチャンスのような気がします。ワンチャンスを見逃さないように穂先の動きに神経を集中します。忘れた頃に“ジビジビジビ…ジビジビジビ…”単発的に極弱い刺し餌の牡蠣の半貝を啄んでくる魚が居るくらいです。9時30分頃、釣座位置の対角線の南東角で、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込んで見ます。徐々にタナを深くして行きますが、刺し餌の牡蠣の半貝を啄んでくる魚が現れる事は有りません。着底。暫く静観しますが、刺し餌の牡蠣の半貝を啄んでくる魚が現れる事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込んで行きます。着底。直ぐに“コツコツコツ、フ〜、コツコツコツ、フ〜”極弱く刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで穂先を浮かせて来ます。1度目は合わせを入れずに様子を見て、2度目の穂先を浮かせて来た所で、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に重さを伴った心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にキツイ突っ込みが始まります。この重さを伴ったキツイ突っ込みはチヌのようです。牡蠣ロープの横で掛け合わせましたので、牡蠣ロープから離そうと北側に引っ張り出します。指が悴んでいますのでぎこちなくチヌとのやり取りを開始します。キツイチヌの突っ込みに爺さんタジタジです。ラインを巻けばすぐにまた引っ張り出される事を繰り返しながら徐々に浮かせます。漸く海面直下に魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ほどのチヌです。有難い事です。

ヒイラギより極弱い反応でしたが、何とか掛け合わす事が出来ました。やはり海水温度が急激に下がったのかも知れません。ワンチャンスと思っていたのですが、強欲にももう1枚を目指して手返しを繰り返す爺さんです。困った爺さんです。釣座位置とチヌの顔を拝む事が出来ました南東角を行ったり来たりしている爺さんです。しかし何方も刺し餌の牡蠣の半貝を啄んでくる魚が現れる事は有りません。反応の出ない穂先を凝視し続けます。時間だけがゆっくりと過ぎて行きます。天気は良いのですが、穂先に反応が出ない時間帯が延々に続きます。無反応地獄を脱してないようです。10時30分頃、釣座位置で刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観していますと“コツコツコツ、フ〜”先ほどのチヌと同じような極弱い反応で刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで来ます。穂先の動きを凝視していますと浮かせて来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にキツイ突っ込みが始まります。このキツイ突っ込みはチヌのようです。指の悴みも取れていますので、チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。チヌもキツイ突っ込みで爺さんの相手をしてくれています。海面直下に魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40前半のチヌです。有難い事です。

有難い事にまたまたチヌが爺さんの相手をしてくれました。有難い事です。これで無反応地獄を脱したかと思ったのですが、爺さんが考えているほど甘くありません。またまた無反応な時間帯が延々と続きます。困った事です。釣座位置と南東角を行ったり来たりする回数が増えて来ます。しかし刺し餌の牡蠣の半貝を啄んでくる魚が現れる事は有りません。12時までひたすら手返しを繰り返しましたが、穂先が反応する事は有りませんでした。12時になりましたので昼ご飯を頂きます。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。天気も良いのでのんびりと頂きます。周りの山々は雪で白くなっています。今日も気温が上がっていますので、雪代がタップリと舞鶴湾に流れ込むと思われます。海水温度の急激な下降がない事を祈りたいです。12時20分頃から午後のかかり釣りを開始します。昼ご飯を頂く前に牡蠣を割って竿先に撒いておきましたので、チヌが寄っているかもしれないと期待を込めて、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。反応が出ません。暫く静観します。反応が出ませんので誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込んで行きます。着底。穂先がピクリとも反応を示す事は有りません。静観と誘いを掛けますが、刺し餌の牡蠣の半貝を啄む魚が現れる事は有りません。底で刺し餌の牡蠣を切って再度落とし込む事を繰り返します。無反応な時間帯が延々と続きます。夕時合を期待して今日も17時納竿と船頭さんに伝えていますので、粘り強く手返しを繰り返します。期待していました夕時合も、穂先が反応を示す事は有りません。何とかもう1枚を目指して手返しを繰り返しましたが、チヌに再度刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。今日も厳しい牡蠣チヌ狙いでした。

釣果:チヌ2枚 41cm 44cm