8月28日(月)    下佐波賀筏(晴れ)    中潮

年を重ねた爺さんの体には、今年の暑さは危険過ぎます。年々暑さが増しているようですが、今年の暑さは異常なくらい暑いです。釣行意欲は有るのですが、かかり釣りの途中で、体調に異変が起きますと、周りの方々に迷惑を掛けますので、如何しても釣行する事に二の足を踏んでしまいます。漸く8月後半になって、朝晩、漸く少しだけですが秋めいて来ましたので、様子を見がてらに釣行する事にしました。釣行先は下佐波賀です。暑さをしのげます屋根付き筏を予約しました。自宅を2時20分頃に出発します。国道の温度表示は22℃を表示しています。久しぶりの早朝ドライブですので、安全運転で舞鶴を目指します。今回もR9→R27→黒鯛釣具さん→佐波賀のルートで車を走らせます。黒鯛釣り具さんで、オキアミLL1パック、サナギ小1袋、ヌカ2袋、黒鯛釣り具さんオリジナルダンゴ中1箱を購入します。4時40分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が3台停まっています。皆さん船に乗り込んでおられます。「う〜ん、出船は5時半のはずなんやけど?〜」東側に車を停めますと、船頭さんが来られて、何時もの船頭さんが車を停めておられる所に停めるように言われます。今日は東側には停められないようです。船頭さんに、皆さんと一緒に船に乗るように言われます。渡船料3000円を支払い、大慌てで身支度を済ませて荷物を運びます。船頭さんにも手伝ってもらいます。有難い事です。爺さんを含めて5人の釣り人さんを乗せて、4時45分頃、薄暗い中出船です。

先ずは上佐波賀筏群を目指します。6番筏に1人の釣り人さんが上がられます。他の釣り人さんは爺さんと同じく下佐波賀で竿を出されるようです。下佐波賀筏群を目指します。先ずは屋根付きの大型筏に2人の釣り人さんが上がられます。次に西側の屋根付き筏に1人の釣り人さんが上がられます。次に爺さんが東側の屋根付き筏に上がります。まだ薄暗いですので、釣座位置の北向きで、荷物の整理をしながら明るくなるのを待つ事にします。ようやく明るくなって来ましたので海の様子を見ますと、海面には膜を張った汚い潮が浮かんでいます。透明度はかなり良いようです。ケムシは極わずかですが、床面を這いずり回っています。ケムシ退治から始めます。粗方ケムシ退治を終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.58m リール China Reel ライン 2号通し 錘り なし 0.5号 鈎 伊勢尼10号)

5時40分頃から、かかり釣りを開始します。先ずはサナギコーンの抱き合わせを刺し餌にして落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが、刺し餌のサナギコーンに興味を示す魚が現れる事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込んで行きます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。しつこく上下の誘いを掛けますが、穂先が反応を示す事は有りません。刺し餌のサナギコーンを取り換えて、何度か落とし込みますが、穂先が反応を示す事は有りません。釣座位置では反応が有りませんので、筏周りを探って見る事にします。先ずは西向き側を探って見る事にします。刺し餌のサナギコーンを慎重に落とし込んで行きます。着底寸前に穂先が微かに反応を示します。着底。“ジビジビジビ、ジビジビジビ”刺し餌のサナギコーンに反応しています。穂先を押さえ込めば合わせを入れるのですが、なかなか穂先を押さえ込んで来ません。辛抱強く穂先を押さえ込んで来るのを待ちます。漸くごく小さく穂先を押さえ込んで来ましたので大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に重さが伝わって来ます。立ち上がって一気に底を切ります。ラインを巻きます。重さは伝わって来ますが重いだけです。「う〜ん、何なん?〜」中層辺りまで巻き上げて来た時にようやく節のある突っ込みが始まります。フシのある突っ込みを楽しみながらやり取りを楽しんでいますと、急に穂先が跳ね上がります。「あちゃ〜」確認しますとライン切れのバラシです。鈎掛かりした魚の正体は分かりませんが、せっかく来てくれた魚をバラス、爺さんらしいです。気を取り直して、筏の彼方此方で落とし込んで見ますが、刺し餌のサナギコーンに反応する魚が現れる事は有りませんでした。

6時15分頃からダンゴ釣り開始です。刺し餌を、オキアミサナギ、オキアミコーン、サナギコーンの抱き合わせでチヌを狙います。先ずは刺し餌のオキアミサナギをダンゴに包んで投入します。着底。暫く静観しますが、ダンゴを突く反応が出る事は有りません。ダンゴが自然に割れて刺し餌のオキアミサナギの抱き合わせが飛び出します。直ぐに“コツコツコツ、コツコツコツ、クー”少し強めの反応から穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。何か鈎掛かりしました。海面に姿を現したのはベラでした。刺し餌に魚が反応してくれましたので手返しを早めます。6時30分頃から、ダンゴを突く反応が穂先に出だします。穂先の動きからボラがダンゴに反応し出したようです。ボラを掛けないように注意しなくてはいけません。手返しを繰り返しますが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。オキアミは直ぐに取られますが、コーンは穂先に反応が出る事なく取られます。サナギは少し齧られた痕が有りますが原形を留めています。齧り痕からハゲが竿下にいるようです。なかなか合わせを入れられるような反応が穂先に出ません。イライラがつのります。7時30分頃、サナギコーンハリスダンゴが割れてからの押さえ込みを合わせてコッパグレが海面に姿を現します。手返しを続けます。7時50分頃、刺し餌のサナギコーンをダンゴに包んで投入します。着底。“ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラがダンゴを突いてくれています。ボラにダンゴを割られて刺し餌のサナギコーンが飛び出します。刺し餌が潮に押されて西方向に流れます。竿でついて行きます。“コツコツ、クー、コツコツ、クー、コツコツ、クー”少し強めのしつこく刺し餌を啄んではわずかに穂先を押さえ込む反応が連続的に出ています。合わせたい気持ちをグッと抑えて、強く押さえ込む反応が出るのを待ちます。“コツコツ、グー”漸く合わせを入れられるくらいの強さで穂先を押さえ込んで来ましたので、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”心地よい感触です。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にシャープな突っ込みで相手をしてくれます。この突っ込みは間違いなくチヌの突っ込みです。大きくは有りませんが久しぶりのチヌですので、十分にチヌとのやり取りを楽しみたいと思います。シャープな突っ込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有難い事です。

久しぶりのチヌとのやり取りでしたので、年甲斐もなく少し興奮してしまいました。まだまだ修行が足らないようです。手返しを繰り返します。刺し餌をダンゴに包んだり、ハリスダンゴにしたりと変化をつけて手返しを繰り返します。ダンゴが割れてから、少し強めの反応から穂先を押さえ込んだ所で合わせますと、サンキューが鈎掛かりして海面に姿を現します。朝からボラがダンゴを突いてくれていますが、爺さんのイメージより突く強さが少し弱いですので、強く突いて欲しいと手返しを早めているのですが、爺さんが考えているようには、当然ですが魚たちは動いてくれません。悪い頭で色々と考えながら手返しを繰り返します。10時50分過ぎ、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。“ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラがダンゴを突いてくれています。ボラにダンゴを割られます。ラインが這っている分穂先に負荷がなくなります。ラインが潮に押されて徐々に穂先に負荷が掛かって来ます。“コツコツ、クー、コツコツ、グー”少し強めの啄む反応から穂先を鋭く押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。この突っ込みは間違いなくチヌです。キツイ突っ込みで爺さんの相手をしてくれます。キツイ突っ込みを十分に楽しみながら浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。40くらいのチヌです。有難い事です。

またまたチヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。しかし合わせを入れられるような反応がなかなか穂先に出ません。ボラのダンゴ突きも弱いままです。ひたすら手返しを繰り返します。今日は15時までのかかり釣りですので、強欲にももう1枚を狙って手返しを続ける爺さんです。しかし午前中はタコとアジが鈎掛かりしたくらいで、チヌと思われる反応を穂先に出す事が出来ませんでした。12時になりましたので昼ご飯を頂く事にします。今日もおにぎりとパンの昼ご飯です。のんびりと頂く事にします。山ではツクツクボウシが鳴いています。夏も終わりに近づいて来たようです。赤とんぼも飛び出しましたので、秋が直ぐ近くまで来ているのかも知れません。しかし今は凄く暑いです。困った事です。12時20分頃から午後のかかり釣りを開始します。ひたすら手返しを繰り返しますが、ボラのダンゴ突きが出たり出なかったりと安定しません。ボラも朝からダンゴを突いてくれていましたので、暑さでばててしまったのかも知れません。午後から少し魚たちの活性が落ちたようです。13時20分過ぎ、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。“ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラがダンゴを突いてくれています。穂先の動きに神経を集中します。“ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴツゴツゴツ、グー”一瞬穂先が戻らない強い反応が出ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”重さを伴った心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。竿を持つ手に伝わって来ます感触はチヌのような気がします。キツイ突っ込みに耐えながら徐々に浮かせていた所、急に穂先が跳ね上がります。「あちゃ〜、やってしまった!〜」ラインを巻き上げて確認しますと、爺さん得意の鈎外れのバラシです。少し合わせが早かったようです。どこまでも自分に優しい爺さんです。困った事です。バラシタ事は仕方が有りませんので、引きずらないようにして手返しを繰り返します。しかしその後はフグが相手をしてくれたくらいで、15時までにチヌが相手をしてくれる事は有りませんでした。15時の納竿時間になりましたので、残念ですが竿を収める事にします。まだまだ異常な暑さが続きますが、体調と相談しながら釣行を続けて行きたいと思います。

釣果:チヌ2枚 33cm 40.5cm