6月27日(火)    上佐波賀筏(曇り時々晴れ)    小潮

牡蠣チヌシーズンに、もう一度牡蠣チヌを狙いに行きたかったのですが、せっかく痛い目をして心臓の手術を受けたのですが、再発してしまい牡蠣チヌを狙いに行く事が出来ませんでした。完治率90%ですが、運悪く残りの10%に入ってしまったようです。ガックリです。チヌが産卵に入る時期でもありますので、暫く休養していたのですが、イガイシーズンに入りましたので、ボチボチ上佐波賀の様子を窺いに釣行する事にしました。吉田や青井ではイガイの付きが悪い情報ですが、潮通しの良い青井に比べて、湾奥で潮通しの悪い上佐波賀でのイガイの付き具合が心配です。自宅を2時45分頃に出発します。安全運転を心がけて舞鶴を目指します。国道の温度表示は21℃を表示しています。今回はR9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。4時40分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台も車が停まっていません。身支度を整えて荷物を船着き場に運びます。船着き場のフロートには殆んどイガイが付いていません。筏にイガイが付いているか心配です。5時10分頃に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船代3000を支払い、爺さん一人を乗せて出船です。

5時25分頃に上佐波賀筏群に到着します。何時もの7番筏に船を着けて頂きます。筏に上がりイガイの付き具合を確認しますが、殆んどフロートにはイガイが付いていません。刺し餌はイガイだけですので爺さん大慌てです。筏を見渡してみますと、中央部のフロートがかなり沈んでいます。よくよく見てみますと、フロートの下部がえぐり取られています。イガイ採取の時にフロート部分も一緒に削り取られたのかも知れません。釣り人さんがそんな事をするわけないと信じていますが、イガイの採取方法を考える時が来ているように思います。フロートにわずかに残っていますイガイを根気よく手で採取する事にします。筏の床に腹ばいになってイガイを採取します。頭から海に落ちそうです。イガイがフロートに強く付着していますので、手ではがすのにかなり時間が掛ります。イガイを採取するのに50分近く掛かってしまいました。北向きの釣座位置付近に、貴重なイガイを少しだけパラパラと撒いておきます。イガイを撒き終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール China Reel ライン 2号通し 錘り なし 0.5号 鈎 伊勢尼11号)

6時10分頃からイガイチヌ狙いを開始します。貴重なイガイをほんの少しパラパラと撒いてから刺し餌のイガイを落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。3ヒロくらいまで落とし込みますが穂先が反応する事は有りません。1ヒロ分ラインを出して、穂先に負荷を掛けながら慎重に落とし込んで行きます。穂先が海面近くまで来た時に“コツコツコツ”エサ取りが刺し餌のイガイを触っているような弱い反応が穂先に出だします。イガイに反応が出ればチヌの可能性が高いですので、このタナをキープして穂先の動きに神経を集中します。“コツコツコツ、クー”連続した弱い啄む反応から穂先を大きく押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。掛け合わせた瞬間から筏の中に向かって突っ込み出します。竿で溜めながら外へ外へと誘導しながらやり取りを開始します。重さを余り感じませんが、このシャープな突っ込みは間違いなくチヌの感触です。少々強引に筏の外に引っ張り出します。筏の外に引っ張り出しましたので、チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有難い事です。

まさか1投目から浮きチヌが刺し餌のイガイを喰って来るとは思いませんでした。久しぶりにチヌとのやり取りを楽しませて頂きました。1投目からチヌが来てくれましたので、否応なしに気合が入ります。しかしここからが自然相手の怖さです。手返しを繰り返しても、繰り返しても穂先に反応が出る事は有りません。貴重なイガイを穂先付近にパラパラ撒きながら、チヌからの反応を待ち続けます。時間だけがゆっくりと過ぎて行きます。イガイの母貝を両貝にして落とし込んで見ますが、両貝に反応する魚が現れる事は有りません。イガイ、イガイダンゴ、イガイの両貝、イガイのむき身と目先を変えながら手返しを繰り返しますが、穂先が反応を示す事は有りません。時々南側を探りますが、刺し餌のイガイに反応を示す魚が現れる事は有りません。釣座位置でひたすら手返しを繰り返します。10時40分頃、反応が出ない南側の南東角でイガイの両貝を落とし込んで見ます。1ヒロ分落とし込んで反応が出ませんので、また1ヒロ分ラインを出して落とし込んで行きます。海面近くまで穂先が近づいて来た時に“コツコツコツ、グー”穂先に強いイガイの両貝を啄む反応から大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。“ガツン”重さを伴った感触が竿を持つ手に伝わって来ます。一気に筏の中に突っ込まれます。「これは取れんぞ!〜」必死に竿で溜めて耐えます。必死で溜めたことが効いたのか、竿下辺りまで出て来ます。竿を起こして強引にラインを巻こうとした時に、またまた筏の中に向かって突っ込み出します。このままでは牡蠣ロープの餌食になってしまいますので、強引に竿を起こしてラインを巻きますが、ラインが巻けません。牡蠣ロープの餌食になってしまったようです。まだチヌが暴れている感触が伝わって来ます。ラインを緩めて牡蠣ロープから外れるのを待ちますが、爺さんの期待通りに事は運びません。何度か同じ事を繰り返しましたが、牡蠣ロープからラインが外れる事は有りませんでした。泣く泣くラインを切る事にしました。「久しぶりの反応でチヌをばらすか?〜」爺さんらしいです。

気落ちしていても仕方が有りませんので、10時50分頃、反応が出ました南側の南東角で再度イガイの両貝を落とし込んで見ます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。先ほどチヌをばらしてしまいましたので、上層では穂先に反応が出る事なく通過して行きます。徐々にタナを深くして行きます。どのタナでも刺し餌のイガイの両貝に反応する魚が現れる事は有りません。着底と同時に“コツコツコツ、グー”穂先に強い反応を出しながら大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。“ガツン”重さを伴った心地よい感触が伝わって来ます。竿を起こして一気にラインを巻きます。ラインを巻いたのと同時に強い突っ込みが始まります。この竿を通して伝わって来ます感触は間違いなくチヌの感触です。ラインの出し入れで強いチヌの突っ込みをかわします。チヌの強い突っ込みを十分に楽しみながら徐々に浮かせます。海面直下に魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ほどのチヌです。有難い事です。強引なやり取りをしてしまいましたので腸が出てしまいました。申し訳ない事をしてしまいました。まだまだ修行が足らないようです。

有難い事に良型チヌの顔を拝む事が出来ました。有難い事です。釣座位置では穂先に反応が出ませんので、南側を探る時間が多くなってしまいます。本来は釣座位置でじっくりとチヌを狙うべきなのですが、穂先に反応が出ない事に我慢出来ない爺さんですので、直ぐに南側を探ってしまう我慢の出来ない爺さんです。11時20分頃、南側の南東角でイガイを刺し餌にして落とし込んで見ます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中で刺し餌のイガイを触ってくる魚が現れる事は有りません。着底。暫く様子を窺いますが、反応が出ませんので、上下の誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込んで行きます。着底。静観していますと“コツコツコツ、グー”強い反応で大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。“ガツン”重さを伴った心地よい感触が伝わって来ます。竿を起こして一気にラインを巻きます。ラインを巻いたのと同時にチヌの強い突っ込みが始まります。竿で溜めてラインを巻こうとしたのですが、ラインが巻けません。「あちゃ〜、何かに引っかかったぞ〜」底にある障害物に引っかかったようです。ラインを巻いたり緩めたりしたのですが、外れる事は有りませんでした。爺さん、泣く泣くラインを切る事にしました。ガックリです。12時まで、釣座位置や南側でひたすら落とし込みましたが、穂先が反応を示す事は有りませんでした。

12時になりましたので昼ご飯を頂きます。今日はおにぎりとパンの昼ご飯です。美味しく頂きます。パラソルの下でのんびりと頂きます。この時期は麦わら帽子やパラソルは爺さんにとっての必需品です。佐波賀に爺さん1人ですので少々寂しい気がしますが、海の状況を考えますと納得です。朝からエサ取り達の反応が穂先に出る事が有りません。反応が穂先に出るとチヌという感じです。我慢の出来ない爺さんにとって少々厳しい海の状況です。今日は15時に上がる予定ですので、それまでにチヌが相手をしてくれる事を願わずにはいられません。12時20分頃から午後のかかり釣りを開始します。釣座位置で刺し餌のイガイの両貝を落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、刺し餌のイガイの両貝を落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観していますと“コツコツコツ、グー”強い啄む反応から穂先を大きく押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。“ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。シャープな突っ込みで相手をしてくれます。このシャープな突っ込みは間違いなくチヌの突っ込みです。シャープな突っ込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有難い事です。無理なやり取りをしていませんが、このチヌも腸が出てしまっています。「う〜ん、何でなんや?〜」よくわかりません。

釣座位置ではまたまた穂先に反応が出なくなりましたので、南側を探る回数が増えて来ます。南側を東から西方向に探りを入れますが、チヌの反応はおろかエサ取りの反応も穂先に出る事は有りません。粘り強く探り釣りを繰り返します。13時30分頃、南側の南東角でイガイの両貝を慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観していますと“コツコツコツ、グー”強い啄む反応から穂先を大きく押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。“ガツン”重さを伴った感触が竿を持つ手に伝わって来ます。一気にラインを巻いたのと同時にキツイ重さを伴った突っ込みが始まります。この重さを伴ったキツイ突っ込みは間違いなくチヌの突っ込みです。キツイ突っ込みを楽しみながら徐々に浮かせます。キツイ突っ込みの時はラインを少し出して突っ込みをいなします。海面直下に魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせてからも大暴れをする元気印のチヌです。四苦八苦しながら海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ほどのチヌです。有難い事です。

有難い事に良型チヌが相手をしてくれました。穂先に反応が出るとチヌという感じですので、集中力を欠くと痛い目に遭いそうです。釣座位置では全く反応が出ませんので、南側をウロウロする時間が相変わらず多いです。しかし爺さんが期待しているほど頻繁にチヌアタリが出る事は有りません。粘り強く探りを入れて行きます。13時45分頃、南側の南東角でイガイの両貝を慎重に落とし込んで行きます。上層、中層では穂先に反応が出る事は有りません。着底寸前に反応が出る事が有りますので、徐々にタナを深くして行きます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。暫く静観していますと“コツコツコツ、グー”強い啄む反応から大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。“ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。掛け合わせたのと同時にシャープな突っ込みで相手をしてくれます。このシャープな突っ込みは間違いなくチヌの突っ込みです。シャープな突っ込みを楽しみながら徐々に浮かせます。チヌも元気一杯で爺さんの相手をしてくれます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有難い事です。このチヌも腸が出てしまいました。慎重に上げて来たのですが、なぜか腸が出てしまいます。爺さんには良く分からない現象です。まだまだ修行が足らないようです。

有難い事に何とかチヌが相手をしてくれていますので、強欲にももう1枚を目指して、ウロウロと彼方此方で落とし込んで探りを入れて見ますが、穂先に反応が出る事は有りません。今日は朝から東西の潮の流れがキツク、0.5号の錘では軽く流されてしまいますので、イガイでの落とし込みが凄くやり難い1日です。潮が緩んだ隙にイガイを落とし込みますが、なかなかイガイにチヌが反応してくれません。どうしても重さが有るイガイの両貝を多投する1日です。イガイの付き具合から、イガイチヌ狙いも、ここ佐波賀では今日で終わりのような気がします。「なんだかな〜」という感じです。年々イガイチヌ狙いが短くなって行くような気がしてなりません。イガイの採取も一考する時期に来ているのかも知れません。ひたすら15時の納竿時間まで彼方此方探りを入れましたが、穂先が反応を示す事は有りませんでした。久しぶりの釣行で少々疲れましたが、チヌが相手をしてくれましたので、何とか納竿時間まで集中力を保つ事が出来ました。チヌに感謝、感謝の1日でした。

釣果:チヌ5枚 31cm 32cm 33cm 44cm 46.5cm