2月17日(金)    上佐波賀筏(曇りのち晴れ)    中潮

漸く爺さんの都合と筏の空き状況と天気が17日の金曜日に一致しましたので、上佐波賀に牡蠣チヌ狙いで釣行する事にしました。少し調子に乗り過ぎ感のある爺さんですが、釣行出来る条件が揃えば行くべきと考えます。爺さんに都合良く考えて、自宅を4時頃に出発します。国道の温度表示は−4℃を表示しています。かなり冷え込みがきついです。今回もR9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。舞鶴に向かうに従い−5℃の表示が多くなって来ます。安全運転で舞鶴を目指します。6時前に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が2台停まっています。身支度を整えて荷物を船着き場に運びます。何回か荷物を運んだ事で、靴の裏側に霜が付着して厚みを増したようで、船着き場でものの見事に足を滑らして、仰向けにひっくり返ってしまいます。道路側に上がりたいのですが、靴が滑って斜めに設置して有ります板が登れません。船頭さんが見かねて爺さんの腰を支えながら道路側に押し上げて下さいます。困った爺さんです。滑った事で色々の事が狂い出します。頼んでおいた牡蠣が到着していません。船頭さんに確認して頂くと、漁に出ているので、7時頃に帰って来るので、それから牡蠣を持って行くとの事で、それまで筏の上で待っていなくてはいけないようです。ないものは仕方が有りませんので、牡蠣2杯分の料金2000円を支払います。渡船代はカードが一杯になりましたので要りません。有難い事です。何時もの検温を済ませます。船着き場に降りる時は、釣り人さんに救命胴衣の背中側を引っ張ってもらいながら下ります。世話のやける爺さんです。ご迷惑をお掛けいたします。爺さんを含めて3人の釣り人さんを乗せて出船です。

出船して直ぐに海面全体が凍っている事に気が付きます。「うそ〜、海が凍っている!〜、うそ〜」上佐波賀筏群全体の海面が凍っています。初めて上佐波賀で見る景色です。6時30分頃、7番筏に爺さんが上がります。筏の床は霜が降りて真っ白です。滑らないように注意しながら上がります。次に6番筏に1人の釣り人さんが上がられます。次に3.5番筏に1人の釣り人さんが上がられます。海面は氷で埋め尽くされています。これではラインが引っ張られてかかり釣りになりません。以前雁又で経験した事が有る景色です。雁又の時は雪でしたが今回は氷です。何方にしてもかかり釣りが凄くやり難いです。爺さんは牡蠣が到着してからでないとかかり釣りをスタート出来ませんので、スタート時には風や潮の流れで氷が移動してくれる事を願うばかりです。海の透明度は何時ものように湾奥の筏にしては良いように感じます。時間が有りますので、荷物の整理をして、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール China Reel ライン 2号通し 錘り 0.8号 なし 鈎 伊勢尼12号)早朝に滑って転んだ事で歯車が狂ってしまったようです。チヌの顔を拝む事が出来るか少々不安になっている爺さんです。なかなか牡蠣が到着しません。困った事です。7時50分頃、漸く頼んでおいた牡蠣が到着します。ヤレヤレです。

漸く牡蠣が到着しましたので、先ずは竿先に牡蠣を貝割り器で潰して撒いておきます。8時10分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。竿下の氷をタモで移動しながらの落とし込みです。小さな氷の欠片でもラインを引っ張りますので凄くやり難いです。氷に注意を払いながら、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。竿を持つ手の指先が凄く痛いです。かなり冷え込んでいるようです。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。先ずは、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。“ツンツンツン、ツンツンツン”ヒイラギが刺し餌の牡蠣の半貝を啄んでいると思うのですが、何時ものジビジビジビとした極弱い反応ではなく、少し強めの反応で牡蠣の半貝を啄んで来ます。“ツンツンツン、ツンツンツン、フ〜”穂先を浮かせて来て刺し餌の牡蠣の半貝を取られます。今日は少しヒイラギの活性が良いのかも知れません。チヌへの期待が高まります。8時25分頃、着底した刺し餌の牡蠣の半貝を“ツンツンツン、ツンツンツン”少し強めに啄んで来ます。合わせを入れてみます。何か鈎掛かりしました。海面に姿を現したのはデカフグでした。デカフグが居れば、近くにチヌが居ると思い込んでいる爺さんですので、期待が高まります。

ヒイラギやフグが刺し餌の牡蠣の半貝に反応を示してくれるのですが、肝心のチヌと思われる反応がなかなか穂先に出ません。エサ取り達の活性が上がっている時がチャンスと思われますので、何とかチヌに刺し餌を喰わせたいのですが、爺さんの思うようにチヌが動いてくれるはずが有りません。ひたすら手返しを繰り返します。氷が前後左右に動きますので、タモで氷を動かしながらのかかり釣りが相変わらず続いています。1投毎に刺し餌の牡蠣の半貝に反応を示してくれていたエサ取り達ですが、9時30分頃から全く反応しなくなってしまいます。良くあります朝だけの高活性だったようです。この時間帯からの無反応地獄はきつ過ぎます。ひたすら手返しを繰り返しますが、忘れた頃に“ジビジビジビ…ジビジビジビ…”極弱い刺し餌の牡蠣の半貝を啄む反応が穂先に出ます。ヒイラギの反応の強さも何時もの状態に戻ってしまったようです。フグと思われる反応が穂先に出る事は有りません。忘れた頃に出る反応はヒイラギと思われる反応ばかりです。10時頃、漸く海面を覆いつくしていた氷がなくなります。漸くかかり釣りに集中する事が出来ます。一瞬出るかもしれないチヌの反応を見逃さないように穂先の動きに神経を集中させます。11時頃、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。静観時間を長く取ってから上下の誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込んで行きます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。何度か同じ動作を繰り返します。長く反応を示さなかった穂先が久しぶりに反応を示します。“ジビジビジビ、ジビジビジビ”極弱いヒイラギのような反応です。穂先を浮かせて来る事はなく、逆に反応を出しながら穂先を押さえ込んで来ます。「これはヒイラギと違う、チヌや!〜」合わせのタイミングを見計り、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”心地よい感触です。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にシャープな突っ込みで相手をしてくれます。この突っ込みは間違いなくチヌの突っ込みです。チヌとのやり取りを十分に楽しんで徐々に浮かせます。海面直下に白い魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ほどのチヌです。有難い事です。

長い時間を要しましたが、ようやくチヌの顔を拝む事が出来ました。有難い事です。しかし無反応地獄がなくなったわけでは有りません。またまた反応の出ない穂先とにらめっこする時間が延々と続きます。忘れた頃に“ジビジビジビ…ジビジビジビ…”極弱い刺し餌の牡蠣の半貝を啄む反応が穂先に出ますのでビクッとします。12時までひたすら手返しを繰り返しましたが、穂先にチヌと思われる反応が出る事は有りませんでした。昼ご飯を頂く事にします。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。天気も良くなって来ましたので、のんびりと頂く事にします。朝の寒さがうそのような好天に変わりました。長閑です。

12時20分頃から午後のかかり釣りを開始します。昼ご飯を頂く前に牡蠣を割って撒いておきましたので、期待しながら刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。長く静観時間を取りますが、穂先が反応を示す事は有りません。静観と誘いを何度も繰り返しますが、魚たちが刺し餌の牡蠣を啄んで来る事は有りません。無反応な時間が延々と続きます。牡蠣チヌサイズのチヌが欲しいと強欲な事を考えている爺さんです。しかし忘れた頃にヒイラギと思われる反応が穂先に出るくらいです。ひたすら手返しを繰り返します。15時頃、刺し餌の牡蠣の半貝を、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。4ヒロから1ヒロ分ラインを出して、穂先に負荷を掛けながら徐々に落とし込んで行きます。半ヒロほど落とし込んだ所でラインが落ちなくなります。「よっしゃ〜、これはチヌやろ!〜」急いでラインを巻いて穂先に負荷を掛けます。負荷が掛かった穂先に“ツンツンツン、ツンツンツン”ヒイラギのような少し強めの反応を出しながら穂先を押さえ込んで来ます。十分に穂先が押さえ込まれたタイミングで、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。合わせを入れたのと同時にキツイ突っ込みが始まります。間違いなくチヌの突っ込みです。チヌのキツイ突っ込みをいなしながら徐々に浮かせます。チヌもキツイ突っ込みで相手をしてくれます。爺さんが願っていました牡蠣チヌサイズのようです。海面直下に白い魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ほどのチヌです。有難い事です。

願っていた牡蠣チヌサイズが来てくれましたので手返しにも力が入ります。しかし穂先に反応が出る事は有りません。やはり一瞬出るチヌの反応のようです。牡蠣チヌ狙いの時は何時もなのですが、チヌの雰囲気がなくて突然に刺し餌の牡蠣を喰って来ますので、穂先の動きを何時も凝視していなくてはいけないですのでかなり疲れます。一瞬出るチヌの反応を見逃せば後悔しますので、疲れますが1投毎に穂先を凝視し続けます。ひたすら手返しを繰り返しますが、穂先に反応が出る事は有りません。相変わらず忘れた頃に“ジビジビジビ…ジビジビジビ…”極弱い刺し餌の牡蠣の半貝を啄む反応が穂先に出ますのでビクッとします。夕時合を期待して手返しを繰り返しますが、穂先が反応を示してくれる事は有りません。ますます反応が遠くなって行きます。徐々に納竿時間の17時が迫って来ます。何とかチヌに刺し餌を喰って欲しいのですが、残念ながらチヌが刺し餌の牡蠣の半貝を喰って来る事は有りませんでした。今日は朝一にスベリ、牡蠣、氷と続きましたので、チヌまでスベルのではないかと心配しましたが、何とかチヌの顔を拝む事が出来ました。有難い事です。爺さんだけかもしれませんが、船着き場に降りる斜めの板は霜が降りたときは要注意です。

釣果:チヌ2枚 37.5cm 45cm