2月12日(日)    上佐波賀筏(晴れ)    小潮

この所、平日は余り天気が良くなく、天気が良い日には爺さんの用事が有り、なかなかうまく歯車がかみ合いません。巡り合わせで、天気の良い日曜日に釣行せざるを得ない状況です。仕事を持っておられる方々の邪魔になるかとは思いますが、年寄りに免じてご勘弁願います。今週も12日の日曜日に上佐波賀へ釣行する事にしました。自宅を4時頃に出発します。国道の温度表示は1℃を表示しています。この時期にしては珍しいプラスの気温です。今回もR9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。舞鶴に向かうに従い所々濃霧が発生しています。安全運転で舞鶴を目指します。5時45分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が3台停まっています。爺さんの直ぐ後にも1台車が到着します。身支度を整えて荷物を船着き場に運びます。渡船代3000円、牡蠣2杯分の料金2000円を支払い、何時もの検温を済ませます。爺さんを含めて6人の釣り人さんを乗せて出船です。

6時20分頃、濃霧の中、上佐波賀筏群に到着します。先ずは爺さんが7番筏に上がります。6番筏、3.5番筏、12番筏、20番筏、21番筏と釣り人さんが上がられます。濃霧の中、釣座位置の北向き側でかかり釣りの準備を始める事にします。先ずは釣座位置に荷物をセットする事から始めます。海面を見ますと、上層がモワモワしていますので、河川から雪代がタップリ入っているようです。上層は少し濁りが入っているようですが、透明度は湾奥にしては良いように感じます。釣座位置に牡蠣を割ってパラパラと撒いておきます。ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール China Reel ライン 2号通し 錘り 0.8号 なし 鈎 伊勢尼12号)

7時頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝を、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。何時も1投目は期待に胸を大きく膨らませて落とし込むのですが、毎回裏切られてガックリしてしまいます。今回も落とし込み途中での刺し餌を啄む反応が穂先に出る事は有りません。着底。穂先に反応が出ません。静観時間を長く取りますが、刺し餌の牡蠣の半貝を啄む反応が穂先に出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。着底。“ジビジビジビ…ジビジビジビ…”ヒイラギらしき反応が穂先に出ます。時々穂先を浮かせて来ますので、間違いなくヒイラギが刺し餌の牡蠣の半貝を啄んでいる反応だと思われます。穂先に負荷がなくなり刺し餌の牡蠣の半貝を取られます。瞬殺では有りませんので、チヌが近くに居れば、刺し餌の牡蠣の半貝を喰って来る時間的間が有りそうです。1投毎にヒイラギと思われる反応が穂先に出ます。

1投毎に穂先に反応が出ますので手返しにも力が入ります。ただヒイラギ以外の反応が穂先に出ませんので、ヒイラギ以外の魚の活性は余り良くないのかも知れません。ヒイラギの高活性も8時前までで、上下の誘いを頻繁に掛けますと、いやいやながら刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで来る状態になってしまいます。無反応地獄が直ぐ其処まで迫って来ているようです。北側向きを少し探って見る事にします。東から西側へと落とし込んで見ますが、殆んど穂先に反応が出る事は有りませんでした。釣座位置に戻り、刺し餌の牡蠣の半貝を付けたまま、竿を床に置いて撒き餌用の牡蠣を貝割器で割っていますと“ゴツゴツゴツ”少し強めの反応が穂先に出ます。爺さん大慌てでゴム手袋を脱いで竿を持ち身構えます。“ゴツゴツゴツ、グー”少し強めの反応から穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時に強引な突っ込みが始まります。この強引な突っ込みは間違いなくチヌの突っ込みです。手が悴んでうまくリールが巻けません。爺さん大慌てです。四苦八苦しながら強引な突っ込みに対処して徐々に浮かせます。ようやく海面直下に白い魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40前半のチヌです。有難い事です。

チヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。しかし魚たちの活性が上がって来る事は有りません。ヒイラギ以外の魚の反応が穂先に出ませんので、ヒイラギの活性が落ちれば穂先には何の反応も出ません。牡蠣チヌ狙いの典型的な状況です。このような状況下では、突然チヌアタリが穂先に出る事が往々にして有りますので、長い沈黙の中で一瞬出るチヌアタリを見逃さないように穂先を凝視し続けなくてはいけません。ええ加減な爺さんですのでかなりハードルが高いです。9時10分過ぎ、久しぶりにヒイラギが刺し餌の牡蠣の半貝に反応してくれます。“ジビジビジビ…ジビジビジビ…フ〜”穂先を浮かせて来た所で合わせを入れて見ます。何か鈎掛かりしました。海面に姿を現したのはやはりヒイラギでした。余りむやみやたらと魚を掛けない方が良いのですが、沈黙に辛抱が出来ない爺さんですので、ついつい合わせを入れてしまいます。困った爺さんです。

釣座位置では反応がすごく遠いですので、筏の彼方此方を探る回数が増えて来ます。しかし筏の彼方此方で落とし込みますが、釣座位置同様殆んど穂先に反応が出る事は有りません。マイクロチヌやフグと思われる反応が穂先に出る事は有りません。辛うじてヒイラギが刺し餌の牡蠣に反応するくらいです。ヒイラギの活性が不活発になれば無反応地獄突入です。10時前、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込みます。徐々にタナを深くして行きます。底から1ヒロ半くらい上のタナに居ますヒイラギが“ジビジビジビ、ジビジビジビ、ジビジビジビ”刺し餌の牡蠣の半貝の落下スピードに合わせて連続的に啄んで来ます。「う〜ん?」「ヒイラギにしてはしつこ過ぎるな〜」着底。“ジビジビジビ、ジビジビジビ、ジビジビジビ”着底してからもしつこく啄んで来ます。「これはヒイラギと違うで!チヌや!!」即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にキツイ突っ込みが始まります。重さを伴っていますので、年を重ねた爺さんには、1回1回の突っ込みがすごくキツイです。筏の中に突っ込み出します。立ち上がって気持ちだけ外へ外へと竿を捌きながらやり取りを行います。牡蠣ロープに引っかからずに徐々に浮いて来ます。足元の海面直下に白い魚影が見えて来ました。チヌを確認します。海面に浮かせて無事タモに収まります。40後半のチヌです。有難い事です。

またまたチヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。ヒイラギと変わらないくらいの極弱い反応でしたので見送るところでした。ヒイラギより少ししつこさが有る反応でしたので、何とかチヌとヒイラギの反応を判別する事が出来ました。危ないところでした。チャンス到来かと思ったのですが、その後は穂先が反応を示す事はなく、沈黙を保ったままの時間が延々と続きます。刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込んで、着底すれば暫く静観して、穂先に反応が出なければ上下の誘いを掛け、暫く静観する事を飽きずに延々と続けます。12時まで粘り強く手返しを繰り返しましたが、殆んど穂先に反応が出る事は有りませんでした。12時になりましたので昼ご飯を頂きます。昼ご飯を頂く前に牡蠣を割って釣座位置前に撒いておきます。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。暑いくらいの良い天気ですので、のんびりと昼ご飯を頂きます。

12時20分頃から午後のかかり釣りを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。“ジビジビジビ…ジビジビジビ…フ〜”久しぶりにヒイラギらしき反応が穂先に出ます。穂先の動きに神経を集中しましたが、刺し餌の牡蠣の半貝を取られる事なく反応がなくなります。「う〜ん、厳しいな〜」牡蠣を割って竿先にポロポロと撒きなが気長にチヌからの反応を待ち続けます。13時45分頃、釣座位置で刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。落とし込み途中での反応なく着底します。暫く静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込んで行きます。着底。暫く静観していますと“コツコツコツコツ”少し強めの刺し餌を啄む反応が穂先に出ます。穂先を凝視していますと“コツコツコツコツ、グー”少し強めの反応を出しながら穂先を少し押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”重さを伴った心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にキツイ突っ込みが始まります。この突っ込みは間違いなくチヌの突っ込みです。このチヌも筏の中に向かって突っ込んで行きます。先ほどのチヌと同じく気持ちだけ外へ外へと竿を捌きながらやり取りします。牡蠣ロープに引っかからずに徐々に浮いて来ます。海面直下に反転を繰り返している魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40後半のチヌです。有難い事です。

有難い事にまたまたチヌが来てくれました。何の前触れもなくいきなりチヌが刺し餌の牡蠣の半貝を喰って来ますので、集中力を欠くと痛い目に遭いそうです。強欲にももう1枚を目指す爺さんです。反応の出ない穂先を凝視し続けます。忘れたころにヒイラギが反応しますのでドキッとします。穂先に反応が出ない時間が延々と続きます。14時40分頃、久しぶりにヒイラギが反応してくれます。“ジビジビジビ…ジビジビジビ…フ〜”穂先に負荷がなくなった所で合わせを入れます。何かが鈎掛かりしました。海面に姿を現したのはやはりヒイラギでした。夕時合を期待して手返しを続けます。しかし穂先に反応が出る事なく徐々に納竿時間の17時が近づいて来ます。ひたすら手返しを繰り返しましたが、再度、チヌが刺し餌を喰ってくれる事は有りませんでした。今日は有難い事に3枚ものチヌが相手をしてくれました。これも前日に入られていた釣り人さんの撒き餌のお陰と感謝しています。有難う御座いました。今日の撒き餌は明日のため、明日の撒き餌は明後日のため、好循環が生まれる事を期待したいです。

釣果:チヌ3枚 42cm 48.5cm 49cm