11月8日(水)    上佐波賀筏(晴れ)    若潮

前回、久しぶりに厳しい海の状況に、手も足も出ずにチヌに相手をしてもらう事が出来ませんでした。ここ何年か、かかり釣り開始から納竿までの間、ビデオを回しているのですが、ビデオを見直してみますと、チヌアタリを見逃しているようなシーン、ボラと思ってやり取りをしていますが、「チヌ?では」と思われるシーンをチェック出来ましたので、確認するために、今週も上佐波賀に釣行する事にしました。少々釣行し過ぎの感が有りますが、気になるとじっとしておれない性格の困った爺さんです。自宅を2時50分頃に出発します。国道の温度表示は9℃を表示しています。今回もR9→R27→黒鯛釣具さん→佐波賀のルートで車を走らせます。安全運転に心がけて舞鶴を目指します。黒鯛釣具さんでオキアミLL1パック、サナギ小1袋、ヌカ2袋、黒鯛釣具さんオリジナルダンゴ中1箱を購入します。5時過ぎ頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が2台停まっています。東側の駐車場に車を停めます。身支度を整えて荷物を船着き場に運びます。爺さんの後にも2台の車が到着します。5時30分過ぎ頃に船頭さんが到着されます。渡船代3000を支払い、爺さんを含めて5人の釣り人さんを乗せて出船です。

6時頃に上佐波賀筏群に到着します。先ずは爺さんが8番筏に上がります。次に2人の釣り人さんが6番筏に上がられます。次に1人の釣り人さんが12番筏に上がられます。もう1人の釣り人さんは下佐波賀筏群に向かわれます。出船が6時になりましたので、ある程度明るくなってからの出船ですので、年を重ねた爺さんの目には凄く有難い事です。海面を見て見ますと、汚い幕を張ったような潮が落ち葉を巻き込んで浮かんでいます。透明度は相変わらず湾奥の筏らしく透明度が悪いです。釣座位置を北向きに構えます。何時ものように荷物の整理を終えてから、ビデオのセッティングをしますので、かかり釣りを始めるまでに少々時間が掛ります。漸く朝のゴチャゴチャが終わりましたので、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.58m リール China Reel ライン 2号通し 錘 0.5号 鈎 伊勢尼10号)

6時40分頃からかかり釣りを開始します。刺し餌は何時ものオキアミ、サナギ、コーンで、オキアミサナギ、オキアミコーン、サナギコーンの抱き合わせでチヌを狙いたいと思います。先ずは刺し餌のオキアミサナギをハリスダンゴで投入します。着底。“ゴンゴンゴン”何かがダンゴを突いています。直ぐにダンゴが割れします。“コツコツコツ”オキアミを取られたようです。まだサナギが残っているはずですので、穂先の動きを凝視します。暫く静観しますが穂先に反応が出ませんので、上下の誘いを掛けようと竿を持ち上げますと、サナギの重さが穂先に乗って来ません。ラインを巻き上げて確認します。鈎には刺し餌のサナギが残っていません。反応なくサナギを取られるという事は、どうやら竿下にはハゲが居るようです。続けて刺し餌のオキアミコーンの抱き合わせをハリスダンゴで投入します。着底。“コツコツ”ダンゴではなく刺し餌を啄んでいる反応が穂先に出ます。ダンゴへの反応なくダンゴが自然に割れます。穂先に反応が出ませんので誘いを掛けますが、残っているはずのコーンへの反応が穂先に出ません。ラインを巻き上げて確認します。鈎には刺し餌のコーンが無傷で残っています。コーンには反応しないようです。手返しを繰り返します。しかしダンゴに反応が出たのは1投目だけで、その後はダンゴへの反応が出る事は有りません。今回も厳しいかかり釣りを強いられそうです。

7時過ぎ、底で刺し餌のオキアミサナギの抱き合わせに反応が出ませんので、ラインを巻き上げ中に、アジが刺し餌のオキアミサナギの抱き合わせを銜えて海面に姿を現します。相変わらずアジの活性は高いようです。時間とともにサナギも無傷で上がり出します。ハゲの活性が落ちたようです。潮も前回と同じく西方向に早く流れ出します。ダンゴも着底と同時に流されます。徐々に前回と同じ海の状態になって行くようです。7時35分頃、オキアミコーンの抱き合わせを刺し餌にしてハリスダンゴで投入します。ダンゴの握りが甘く、底より少し上で割れてしまいます。少しラインを出して着底させます。潮が西方向に早く流れていますので竿でついて行きます。竿で流れについて行っていますと、いきなり“コツコツ、グー”強い刺し餌を啄む反応から大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にキツイ突っ込みが始まります。この重さを伴った独特のキツイ突っ込みはチヌのようです。慎重にやり取りをしながらキツイ突っ込みを楽しみます。徐々に浮かせます。海面直下に魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ほどのチヌです。有難い事です。

爺さんの予想より早い時間帯にチヌが来てくれましたので、手返しにも力が入ります。8時10分頃にボラらしきダンゴ突きが出たのですが、この1度きりで、その後はダンゴに反応する魚が現れる事は有りません。8時30分頃から刺し餌のオキアミが無傷で上がり出します。底での魚たちの活性が落ちてしまったようです。粘り強く手返しを繰り返します。8時40分頃、オキアミサナギハリスダンゴが割れてからの極弱い穂先を押さえ込まない“ジビジビ”とした反応で合わせを入れますと、チャリコが鈎掛かりして海面に姿を現します。チャリコとは思えない弱い反応です。やはり魚たちの活性が落ちたようです。オキアミ、サナギ、コーンが無傷で上がって来ますが、粘り強く手返しを続けます。9時25分頃、オキアミコーンハリスダンゴを投入します。着底。穂先の動きに神経を集中します。“ゴツゴツゴツ、グー”いきなり刺し餌を銜えるハリスダンゴ独特の反応が穂先に出ます。穂先が海面に突き刺さります。即、大合わせを入れます。“ガツン”カウンターで合わせを入れますので、竿を持つ手に心地よい衝撃が伝わって来ます。合わせを入れたのと同時にシャープな突っ込みで爺さんの相手をしてくれます。このシャープな突っ込みはチヌのようです。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。チヌもシャープな突っ込みで相手をしてくれます。海面直下で反転を繰り返している魚影を確認します。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ほどのチヌです。有難い事です。

有難い事にチヌがまた顔を見せてくれました。しかし魚たちの活性が悪い中、何の前触れもなくいきなり刺し餌を喰って来ますので、集中力を欠きますと前回と同じようになってしまいそうです。魚たちの活性がなかなか上がって来ませんが、粘り強く集中力を保ちながら手返しを繰り返します。底より少し上にアジが居るようで、時々刺し餌を銜えて海面に姿を現します。忘れた頃にボラらしき反応が穂先に出ます。ボラも竿下に居ると思うのですが、ダンゴを突くほどの活性がないのかも知れません。穂先に反応がなかなか出ませんが、粘り強くひたすら手返しを繰り返します。ハッとするような反応が出る事なく時間だけが過ぎて行きます。11時頃からサヨリの群れが現れます。何時もより遅い出勤です。バリコは朝から姿を現しません。ボチボチ居なくなるかも知れません。12時になりましたので昼ご飯を頂く事にします。今日もパンとおにぎりの昼ご飯です。天気は良いのですが、朝から、色々な方向からの突風を交えての風が吹きつけて来ますので、朝から少々イラっとしている爺さんです。気持ちを落ち着かせるためにも、ゆっくりと昼ご飯を頂きます。

12時20分頃から午後のかかり釣りを開始します。昼ご飯を頂く前に、爺さんにしては珍しくダンゴを10ケほど打ち込んでおきましたので、期待を込めてオキアミサナギハリスダンゴを投入しますが、期待に反して午前中の低活性がまだ続いているようです。粘り強く手返しを繰り返します。12時40分頃、オキアミサナギハリスダンゴを投入します。着底。ダンゴに反応する魚が現れる事は有りません。刺し餌への反応も穂先に出る事は有りません。誘いと静観を繰り返していますと“コツコツコツ、グー”何の前触れもなく、いきなり強い前アタリから穂先が海面に突き刺さります。即、大合わせを入れます。“ガツン”手元にまで伝わって来る心地よい衝撃です。一気にシャープな突っ込みで爺さんの相手をしてくれます。このシャープな突っ込みはチヌのようです。シャープな突っ込みを楽しみながら徐々に浮かせます。チヌもシャープな突っ込みで爺さんの相手をしてくれます。チヌとのやり取りを十分に楽しんで、海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ほどのチヌです。有難い事です。

魚たちの低活性の中、いきなりチヌが刺し餌に反応します。それも目が覚めるようなキツイアタリを出します。一瞬チヌの喰いっ気にスイッチが入るのかも知れません。油断していると痛い目に遭いそうです。粘り強く手返しを繰り返します。“ジビジビ”した極小アタリを合わせますと、小ハタが鈎掛かりして海面に姿を現します。今日の強い反応はチヌだけのようです。13時45分頃、竿下の海面直下にバリコの群れを確認します。バリコも遅い出勤のようです。手返しを繰り返しますが、チヌと思われる反応をなかなか穂先に出す事が出来ません。まだまだ修行が足らないようです。14時50分頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底後直ぐにダンゴが割れます。穂先の動きを凝視していますと“コツコツコツ、コツコツコツ、グー”強い反応で一気に穂先が海面に突き刺さります。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。ラインを巻いたのと同時に、シャープな突っ込みで相手をしてくれます。シャープな突っ込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面直下に魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。30後半のチヌです。有難い事です。

突然チヌが刺し餌に反応しますので、穂先から目を離す事が出来ません。しかしチヌ以外の魚たちの反応は凄く弱いのですが、なぜかチヌアタリだけは例外のようです。強く刺し餌に反応してくれますので、爺さんでも合わせを入れる事が出来ます。有難い事です。この頃からボラの活性が上がって来ます。何時ものダンゴ突きが穂先に出るようになって来ました。チヌへの期待が高まります。15時15分頃、オキアミコーンハリスダンゴを投入します。着底。“ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラがダンゴを突いてくれています。ボラに割られる事なく自然にダンゴが割れます。潮が西方向に早く流れていますので竿でついて行きます。流れについて行きますと、極小の竿を押さえる反応が穂先に出ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。何か鈎掛かりしました。海面に姿を現したのは小チヌでした。小チヌとは言え相手をしてくれた事に感謝したいです。有難い事です。ボラが反応してくれている間に何とかもう1枚と、強欲な事を考えている爺さんです。しかしなかなか穂先にチヌアタリを出す事が出来ません。少々焦り気味に手返しを繰り返します。徐々に納竿時間の17時が迫って来ます。焦る気持ちを押さえてひたすら手返しを繰り返します。16時20分頃、オキアミサナギハリスダンゴを投入します。着底。“ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラがダンゴを突いてくれています。穂先の動きに神経を集中します。ボラにダンゴを割られる事なく自然に割れます。東方向に早く流れる潮について行っていますと“コツコツコツ、グー”あまり強い反応では有りませんが、刺し餌を啄む反応から穂先を小さく押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。“ガツン”何度味わっても心地よい感触が伝わって来ます。合わせたのと同時にシャープな突っ込みで相手をしてくれます。このシャープな突っ込みはチヌのようです。チヌのシャープな突っ込みを十分に楽しみます。何度も何度もシャープな突っ込みで爺さんを楽しませてくれます。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ほどのチヌです。有難い事です。

15時頃からボラのダンゴ突きが出だしましたので、チャンス到来と思っていたのですが、爺さんの腕が腕ですので、なかなかチヌに刺し餌を喰わせる事が出来ずで、少し焦りを感じながら手返しを繰り返しいたのですが、何とか夕時合にチヌが相手をしてくれました。有難い事です。今日は強い反応が出ればチヌという感じでしたが、海の状況が変わればまた違った反応が出ると思いますので、毎回毎回が良い勉強の場となっています。少し納竿時間には早いのですが、強欲な事を考えずにこれで竿を納める事にします。前回の反省点を頭に入れてかかり釣りに臨みましたが、やはりビデオでチェックした反応が穂先に出ましたので、合わせを入れてチヌに相手をしてもらえました。やはり一瞬気を抜いた時にチヌからの反応が出るようです。なかなか一日中穂先に集中する事が出来ない爺さんですが、少しでも見逃しを少なくするように努力したいと思います。これからは端境期のかかり釣りになりますが、何とかチヌに相手をしてもらえるように精進したいと思います。

釣果:チヌ5枚 34.5cm 37.5cm 37.5cm 39cm 46.5cm
  (小チヌ:1枚 22.5cm)