8月29日(月)    下佐波賀筏(晴れ)    大潮

前回の釣行時に右腕を痛めてしまい、合わせを入れる事が出来ない状態になってしまいました。よくよく考えてみますと、長い間腕を振り上げる事をしていないのに、いきなりエンジン全開状態で腕を振り上げていれば壊れます。チヌの事で頭の中が一杯でそこまで考えが及びませんでした。困った爺さんです。内出血の痕も大分取れてきて腕の痛みも収まりましたので、下佐波賀にダンゴチヌ狙いで釣行する事にしました。自宅を2時30分頃に出発します。国道の温度表示は16℃を表示しています。涼しい朝です。今回はR9→R27→黒鯛釣具さん→佐波賀のルートで車を走らせます。久しぶりの早朝ドライブですので、安全運転で舞鶴を目指します。黒鯛釣具さんで、オキアミLL1パック、サナギ小1袋、サナギミンチ1袋、黒鯛釣具さんオリジナルダンゴ中1箱、ヌカ2袋を購入します。4時45分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が3台停まって居ます。直ぐにもう1台車が到着します。皆さんとお互い朝の挨拶を交わします。荷物を船着き場に運びます。最近、上佐波賀への渡船が先ですので、荷物を船に積み込まず船着き場にかためておきます。5時10分頃に船頭さんが到着されます。受付も上佐波賀組が先になります。検温と渡船代3000円を支払い、上佐波賀組の釣り人さん3名を見送ります。上佐波賀から船が返って来ましたので、荷物を積み込み、爺さんを含めて3名の釣り人さんを乗せて出船です。

5時30分頃に下佐波賀筏群に到着します。先ずは爺さんが小さい方の屋根付き筏に上がります。2名の釣り人さんは、新しく出来た大きい屋根付き筏に上がられます。筏に上がり爺さんの苦手な毛虫チェックをしますが、毛虫が見当たりません。一安心です。9月に入れば出てくると思うのですが、このまま毛虫が出てこないことを祈らずにはいられません。釣座位置を何時もの北向きに構える事にします。海の色を見ますと、湾奥の筏らしく透明度の悪い色をしています。久しぶりのダンゴチヌ狙いですので、段取りが悪くもたもたして時間だけが過ぎて行きます。焦っても仕方がありませんので、荷物の整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.58m リール China Reel ライン 2号通し 錘り なし 0.5号 鈎 伊勢尼10号)

6時10分頃からダンゴ釣りを開始します。ハリスダンゴで、刺し餌はオキアミサナギ、オキアミコーン、サナギコーンの抱き合わせです。ボラがダンゴを突いてくれる事を期待して、オキアミサナギハリスダンゴを投入します。着底。“コツコツコツ”オキアミを取られたようです。まだサナギが残っているはずですので、穂先の動きに神経を集中します。ボラにダンゴを突かれる事なく自然に割れます。暫く静観しますが穂先に反応が出ません。ラインを巻き上げて刺し餌のサナギをチェックします。無傷で鈎についています。次はオキアミコーンハリスダンゴで投入します。着底。“コツコツコツ” オキアミを取られたようです。ハリスダンゴが自然に割れます。穂先の動きに神経を集中します。“ジビジビジビ、ジビジビジビ、ジビジビジビ”極弱い反応が穂先に出ています。穂先が押さえ込まれば即合わせを入れるのですが、この極弱い反応では期待する事は出来ません。極弱い反応もなくなりましたので、ラインを巻き上げて刺し餌をチェックします。コーンの欠片が鈎についています。コーンには反応するようです。ダメもとでサナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。ダンゴ突きなく自然に割れます。暫く静観しますが穂先に反応が出ません。ラインを巻き上げて刺し餌チェックします。サナギは無傷ですが、コーンは喰われた痕があります。ボラがダンゴを突いてくれるように手返しを早めます。手返しを早めたのが効いてくれたのか、“ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”遠慮がちにボラらしきダンゴ突きが出だします。穂先を大きく押さえ込んで来るダンゴ突きではありません。遠慮がちにダンゴを突いている感じです。6時50分頃、サナギコーンハリスを投入します。着底。“ゴンゴンゴン、ゴツゴツゴツ、ゴツゴツゴツ”ボラのダンゴ突きから刺し餌を銜える反応に変われました。大きく穂先が押さえ込まれて一瞬穂先が戻らない反応が出ます。即、立ち上がって大合わせ入れます。“ガツン”竿を持つ手に伝わってくる重さを伴った心地よい感触、久しぶりのハリスダンゴでの掛け合わせです。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時に重さを伴った強烈な突込みが始まります。「チヌやと思うんやけど、ボラに変わりなや!〜」強烈な突込みにラインをズルズルと引っ張り出されます。体力が回復して元気印のチヌです。時間を掛けてゆっくりと浮かせる事にします。前後左右にと重さを伴った強烈な突込みで相手をしてくれます。病み上がりの爺さんにはきつ過ぎます。四苦八苦しながらも徐々に浮かせます。海面直下に白い魚影が見えて来ました。間違いなくチヌです。海面直下で大暴れされてなかなかタモに収まりません。時間が掛りましたが、何とか海面に浮かせて無事タモに収まります。大台のようです。有難い事です。

チヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。刺し餌をオキアミサナギ、オキアミコーン、サナギコーンと取り換えながら手返しを繰り返します。ボラも相変わらずダンゴを突いてくれていますが、穂先を大きく押さえ込んで来る事は有りません。相変わらず遠慮がちにダンゴを突いています。ボラなのかチヌなのか判断するのが難しい反応です。7時15分頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。“ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラと思われる反応が穂先に出ています。何時穂先が大きく押さえ込まれるかわかりませんので、穂先の動きに全神経を集中します。ボラにダンゴを割られる事なく自然に割れます。負荷がなくなった穂先に“コツコツコツ、フ〜、コツコツコツ、フ〜”極弱い反応が出ています。穂先の動きに神経を集中します。“コツコツコツ”弱い反応を出しながら穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせ入れます。“ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。シャープな突込みで相手をしてくれます。この突っ込みはチヌのようです。爺さんでも相手が出来るくらいのチヌだと思われます。チヌの突っ込みを十分に楽しんで、海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有難い事です。チヌが来てくれていますので手返しにも力が入ります。7時30分頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。もう少しで着底すると思われるタナでダンゴが自然に割れます。そのまま落とし込んで行きます。落とし込み途中で“コツコツコツ、グー”強い啄む反応から大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせ入れます。“ガツン”重さを伴った衝撃が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻きます。ラインを巻きますが負荷がかかって来ません。「う〜ん、どうしたんや?〜」ラインを巻き続けていますと負荷がかかって来ます。かなり東方向に走られています。「う〜ん、ボラか?〜」東隣の筏に吊してあります牡蠣ロープが気になりますので、必死でラインを巻こうとするのですが、重さを伴った強烈な突込みのために思うようにラインが巻けません。竿を持つ手に伝わってくる感触はチヌのような気がします。チヌだとするとかなりの型だと思われます。少しラインを巻けばまた少しラインを引っ張り出されます。重さを伴った強烈な突込みに耐えながら徐々に寄せて来ます。竿下近くまで寄せて来ますと、前後左右に突っ込んで爺さんを困らせてくれます。「病み上がりや云うとるやろ!〜」手加減してくれません。ようやく海面直下に白い魚影が見えて来ました。間違いなくチヌです。このチヌも海面直下で大暴れです。四苦八苦しながらも、無事タモに収まります。大台のようです。有難い事です。

  

7時50分頃にもサナギコーンハリスダンゴが割れてからの“コツコツコツ、クー”穂先を鋭く押さえ込んで来る反応を合わせて、小チヌが相手をしてくれます。小チヌとは云へ、相手をしてくれた事に感謝したいです。8時頃からチヌらしき反応が穂先に出なくなります。ボラのダンゴ突きも時々出るくらいになってしまいます。粘り強く手返しを続けます。9時20分頃、サナギコーンハリスダンゴが割れてからの“コツコツコツ、クー”穂先を押さえ込む反応で合わせを入れて魚を掛け合わせたのですが、感触的には大ボラと思われるのですが、苦労しながら海面近くまで浮かせたのですが、ライン切れで顔を拝む事が出来ませんでした。「何やったんやろ?〜」心残りのするやり取りでした。9時40分頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。ボラのダンゴ突きなく自然にダンゴが割れます。負荷の戻った穂先に“コツコツコツ”刺し餌を啄む反応が出ています。穂先の動きに神経を集中します。“コツコツコツ、クー”鋭く穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせ入れます。“ガツン”気持ちの良い感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。心地よい突っ込みで相手をしてくれます。徐々に浮かせます。浮かせるに従い突っ込みがキツクなって来ます。「何なん?〜」キツイ突込みに耐えながらも徐々に浮かせます。海面直下に魚影が見えて来ました。「えぇ!〜、赤いで!〜」海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ほどのマダイです。マダイですが、相手をしてくれた事に感謝したいです。ひたすら手返しを繰り返します。10時10分頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。“ゴツゴツゴツ、ゴツゴツゴツ、グー”強い反応で大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせ入れます。“ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。シャープな突込みで相手をしてくれます。このシャープな突込みはチヌのようです。爺さんでも相手が出来るくらいの大きさのようです。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面直下で反転を繰り返している魚影が見えて来ました。間違いなくチヌです。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有難い事です。

  

チヌが来てくれましたので、自然と手返しにも力が入ります。10時25分頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。直ぐに刺し餌を啄んで来ます。“ゴツゴツゴツ、ゴツゴツゴツ、グー”大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせ入れます。“ガツン”立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。小気味よいシャープな突込みで相手をしてくれます。大きくは有りませんがチヌのようです。やり取りを十分にい楽しんで、海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有難い事です。チヌが来てくれていますので、爺さん得意の早合わせからのバラシは厳禁です。10時55分頃、オキアミコーンハリスダンゴを投入します。着底。刺し餌を啄んでいる反応が穂先に出ています。穂先の動きに神経を集中します。“ゴツゴツゴツ、ゴツゴツゴツ、グー”鋭く大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせ入れます。“ガツン”何度経験しても心地よい感触です。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。心地よいシャープな突込みで相手をしてくれます。小気味よさを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30くらいのチヌです。有難い事です。

   

11時頃くらいからチヌの反応がなくなってしまいます。時合が過ぎたようです。粘り強く手返しを繰り返します。11時30分頃からボラのダンゴ突きが戻って来ます。チヌへの期待が高まります。しかしなかなかチヌと思われる反応が穂先に出ません。ひたすら手返しを繰り返します。12時まで手返しを繰り返しましたが、チヌらしき反応をとらえる事が出来ませんでした。お昼ご飯を頂く事にします。今日は爺さんの好きな助六寿司です。メチャクチャ暑いと云う事は有りませんので、のんびりと昼ご飯を頂く事にします。長閑です。12時20分頃から午後のダンゴチヌ狙いを再開します。ボラもダンゴを突いてくれています。何時チヌが来てもよい雰囲気なのですが、なかなか穂先にチヌと思われる反応を出させる事が出来ません。まだまだ修行が足らないようです。12時40分頃、オキアミコーンハリスダンゴを投入します。着底。“ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラがダンゴを突いてくれています。穂先の動きに神経を集中します。“ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴツゴツゴツ、グー”ボラのダンゴ突きから、一瞬穂先が戻らない強い反応が穂先に出ます。即、立ち上がって大合わせ入れます。“ガツン”心地よい感触です。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。シャープな突込みで相手をしてくれます。大きくは有りませんがチヌのようです。シャープな突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30くらいのチヌです。有難い事です。

午後からもチヌが来てくれました。有難い事です。手返しにも力が入ります。しかし時間とともにボラのダンゴ突きもなくなってしまいます。困った事です。相変わらずオキアミは瞬殺状態ですが、サナギ、コーンが無傷で上がりだします。ボラのダンゴ突きが戻ってくるように手返しを早めます。しかしボラのダンゴ突きが戻ってくることは有りません。「う〜ん、厳しいな〜。」黙々と手返しを繰り返します。厳しい時間帯が延々と続きます。15時30分頃からボラがダンゴを突きだします。ボラが戻って来てくれたようです。チャンスなのですが、なかなか穂先にチヌと思われる反応が出ません。辛抱強く手返しを繰り返します。16時30分頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。“ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴツゴツゴツ、グー”ボラのダンゴ突きから、目が覚めるような強い反応で一瞬穂先が戻らない反応が出ます。即、立ち上がって大合わせ入れます。“ガツン”カウンターになったのか、強い反応が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。シャープな突込みで相手をしてくれます。シャープな突込みを堪能しながらやり取りを楽しみます。徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ほどのチヌです。有難い事です。

有難い事に、「これぞハリスダンゴアタリ!」を見る事が出来ました。今日はなかなか典型的なハリスダンゴアタリを経験する事なく時間だけが過ぎて行き、少々不満の残るダンゴチヌ狙いでしたが、何とか典型的なハリスダンゴアタリを見る事が出来ました。気持ち的にすっきりする事が出来ました。ボラのダンゴ突きも弱く、なかなか大きく穂先を押さえ込んで来る突きもなく、イライラがつのるダンゴチヌ狙いでしたが、何とかボラが大きく穂先を押さえ込んでからの、一瞬穂先が戻らない反応を見る事が出来てよかったです。少し時間的には早いのですが、気分良く終わるにはちょうど良いタイミングかと思いますので、これで竿を収める事にします。久しぶりのかかり釣りでしたので少々疲れましたが、楽しい1日を過ごさせて頂きました。有難い事です。

釣果:チヌ8枚 30cm 30.5cm 32cm 33cm 33.5cm 35.5cm 50cm 51.5cm
  (小チヌ:1枚 29cm)