7月7日(木)    上佐波賀筏(曇りのち晴れ)    小潮

牡蠣チヌシーズンの終盤に間に合うと思って心臓の手術を受けたのですが、爺さんが考えているほど簡単な手術ではない事を思い知らされました。再入院を余儀なくされて、牡蠣チヌ狙いが遠く遥か彼方に飛んで行ってしまいました。ガックリです。先ずは体調を元に戻す事を第一に考えて日々過ごす事にしました。ようやく体調が元に戻った時にはイガイチヌシーズンに入っていました。先週にイガイチヌ狙いで釣行しようと考えていたのですが、あまりにも気温が高すぎますので、今週に変更する事にしたのですが、猛暑の次は豪雨で、なかなかイガイチヌ狙いで釣行する事が出来ませんでした。7日が病み上がりの爺さんにとって優しい気象条件のようですので、上佐波賀にイガイチヌ狙いで釣行する事にしました。久しぶりの釣行です。出船が5時30分という事ですので、自宅を2時50分頃に出発します。久しぶりの早朝ドライブですので、安全運転を心がけて舞鶴を目指します。国道の温度表示は22℃を表示しています。今回はR9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。4時45分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が1台停まっています。お互い朝の挨拶を交わします。身支度を整えて荷物を船に積み込んでおきます。2台の車が続けて到着します。船着き場のブイを見ますとイガイが殆んど付着していません。海の色も濁りが入っています。刺し餌を持って来ていませんのでヤバいです。護岸を見て回りましたが、イガイが付着している所は有りませんでした。駐車場に戻ると船頭さんが到着されていました。渡船代3000を支払い、何時もの検温を済ませます。爺さんを含めて6名の釣り人さんを乗せて出船です。

5時25分頃に上佐波賀筏群に到着します。先ずは爺さんが7番筏に上がります。次に1人の釣り人さんが3番筏前の筏に上がられます。他の4名の釣り人さんは下佐波賀筏群に向かわれます。筏に上がりびっくりです。筏には牡蠣が吊るしてありません。空の筏になっています。ショックを受けている爺さんに追い打ちをかけるような光景を目にします。筏のブイにイガイがあまり付着していません。稚貝が所々に付着しているくらいです。刺し餌に出来るイガイがあるか心配です。稚貝の塊を採取して、刺し餌に出来るイガイがあるか確認します。確認しますと、数は少ないものの何とかなりそうな数を確保出来そうです。母貝も付着していますので両貝で使用する事にします。ブイに付着していますイガイを少々頂いて、釣座位置の北向き側にイガイをパラパラと撒いておきます。イガイを撒きながら海の色を見ますと薄濁りが入っています。豪雨の影響がいまだに残っているようです。色々な事を考えあわせますと、チヌが相手をしてくれる確率は限りなく0に近いような気がします。竿を出す前から弱気な事を考えている爺さんです。これも長いブランクが生み出す技かも知れません。他の刺し餌を持参していませんので、イガイ、イガイダンゴ、イガイ両貝をひたすら納竿時間と決めています、午後1時まで落とし込む事にします。イガイを撒き終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール China Reel ライン 2号通し 錘り なし 0.5号 鈎 伊勢尼12号)

6時頃からイガイチヌ狙いを開始します。刺し餌のイガイを落とし込む前に、イガイを竿先にパラパラと少し撒いておきます。刺し餌のイガイを慎重に、1ヒロ、1ヒロ、落とし込んで行きます。落とし込み途中で刺し餌のイガイに反応を示す魚が現れる事は有りません。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込んで行きます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。静観と誘いを繰り返しますが、穂先が反応を示すことは有りません。ラインを巻き上げて、再度、刺し餌のイガイを落とし込む事を繰り返します。竿を出す前に感じた嫌な予感が脳裏を過ぎります。嫌な予感を振り払おうと、ひたすら刺し餌のイガイを落とし込みます。しかし穂先が反応する事は有りません。釣座位置で反応が出ませんので、筏周りを探ってみる事にします。先ずは南向き側を探ってみる事にします。東側から西側に向かって探りを入れて行きます。6時25分頃、南側の西端で刺し餌のイガイを落とし込んで見ます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。「う〜ん、やっぱり牡蠣が吊してなかったら釣れる気がせんな〜」余計な事を考えながら落とし込んで行きます。着底。直ぐに“コツコツコツ”刺し餌のイガイを啄む強い反応が穂先に出ます。身構える暇もなく穂先が大きく押さえ込まれます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。竿を通して伝わって来ます感触は間違いなくチヌの感触です。強引にラインを巻いて底を切ります。シャープな突込みで相手をしてくれます。久しぶりにチヌに相手をしてもらえましたので余裕なく、強引なチヌとのやり取りをしてしまいます。海面直下に白い魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まりま。30中ほどのチヌです。有難い事です。強引なやり取りをしてしまいましたので腸が出てしまいました。チヌに対して申し訳ない事をしてしまいました。やり取りを楽しみながらゆっくりと上げてこなくてはいけません。まだまだ修行が足らないようです。

型は大きくありませんが、待ち望んでいましたチヌが相手をしてくれました。有難い事です。チヌが刺し餌のイガイに反応することが確認できましたので、釣座位置でひたすら刺し餌のイガイを落とし込む事にします。竿先にポロポロとイガイを撒きながら粘り強く落とし込みを続けます。6時40分頃、刺し餌のイガイを慎重に落とし込んで行きます。着底寸前と思われる所で“コツコツコツ、グーーー”刺し餌のイガイを啄む強い反応から大きく穂先を押さえ込んできます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に重さを伴った感触が竿を通して伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったと同時に重さを伴ったキツイ突込みが始まります。体力が回復してきたのか、かなりキツイ突込みで相手をしてくれます。筋肉量が落ちて、体力が回復していない爺さんにはかなりキツイやり取りになります。ジリジリとラインを引っ張り出されます。押さえている指がかなり熱いです。筏には何も吊るしてありませんので、気持ち的にはかなり楽なやり取りをさせてもらえます。ラインを巻けばすぐに引っ張り出されることを繰り返しながらも徐々に浮かせます。前後左右にキツイ突込みで相手をしてくれます。ようやく海面直下にチヌの魚影を確認します。海面に出てからも大暴れをされて、四苦八苦しながらもようやく海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ほどのチヌです。有難い事です。6時40分頃にも、着底後、刺し餌のイガイを誘い上げてゆっくり落とし込んでいた所、“コツコツコツ、フ〜”刺し餌のイガイを啄む強い反応から、穂先を浮かせる反応で大合わせを入れたのですが、中層辺りで穂先が跳ね上がってしまいます。ラインを巻いて確認しますと、イガイが無傷で鈎についています。合わせのタイミングが早かったようです。まだまだ修行が足らないようです。ガックリです。

チヌをバラシタことが原因か、それとも時合が過ぎたのかはよくわかりませんが、イガイに反応する魚が現れる事は有りません。ひたすら刺し餌のイガイを落とし込みます。時間だけがゆっくりと流れて行きます。山ではウグイスが鳴いています。長閑です。雲の隙間から日が差し込んできますので、パラソルを設置する事にします。パラソルの下に入りますとすごく涼しく感じます。体力の回復していない爺さんにはこの時期の必需品です。イガイ、イガイダンゴ、イガイ両貝と、刺し餌を取り換えながらひたすら手返しを繰り返します。8時25分頃、シマイサキが刺し餌のイガイ両貝に反応して姿を現します。シマイサキが出だしますと、イガイ両貝では苦しい状況になってしまいます。ヒイラギも出だしたのか、穂先を浮かせる反応が出だします。イガイやイガイダンゴには反応が出る事は有りません。イガイ両貝にフグやハタが反応して海面に姿を現します。時間だけが過ぎて行きます。「う〜ん、早朝だけの時合か?〜」11時35分頃、ほぼ諦めモードでイガイ両貝を落とし込んで行きます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。3ヒロから1ヒロ分ラインを引っ張り出して、穂先に負荷を掛けながらゆっくり落とし込んで行きます。3ヒロ半位のところで“コツコツ、グー”強い啄む反応から一気に穂先を押さえ込んできます。注意散漫で不意を突かれましたが、何とか反応する事が出来ました。即、立ち上がって大合わせ入れます。“ガツン”衝撃が竿を持つ手に伝わって来ます。浮きチヌを掛けましたので、突っ込みが半端なくキツイです。重さを伴ったキツイ突込みを竿でためて耐えますが、ジリジリとラインを引っ張り出されます。筏の中へ中へと突っ込みます。ブイに擦れないように、竿を海中に突っ込んでかわしながらやり取りを行います。ブイの下でチヌの魚影を確認します。何とか前に引っ張り出そうとするのですが、キツイ突っ込みで大暴れをしてなかなか前に引っ張り出せません。何とか前に引っ張り出してからも、前後左右にキツイ突っ込みで爺さんを困らせます。何とか海面に浮かせて無事タモに収まります。ヤレヤレです。40中ほどのチヌです。有難い事です。

今日のチヌは諦めモードに入ると相手をしてくれます。頭の悪い爺さんにはよくわかりません。3ヒロ半くらいで、チヌが刺し餌のイガイ両貝を喰って来ましたので、上のタナに注意を払いながら落とし込みを続けます。少し強めの風が彼方此方から吹き付けてきますので、筏の位置が安定しません。困ったことです。潮も西に東にと早く流れ出します。また朝から悩まされています、赤クラゲの触手が相変わらずラインに絡みついてきます。色々と悪い頭で悩みながらも手返しを続けます。ボチボチイガイに反応する魚が出て来て欲しいのですが、イガイを刺し餌にして落とし込みますが、反応を示してくれる魚が現れる事は有りません。徐々に納竿時間の1時が迫ってきます。何とかイガイでもう1枚と強欲な事を考えながら手返しを繰り返します。納竿時間の1時までひたすら落とし込みましたが、再度、チヌに刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。今日は久しぶりの釣行で少々疲れましたが、かかり釣りの楽しさを再確認する事が出来ました。体力の回復に努めて、次回もかかり釣りを楽しみたいと思います。

釣果:チヌ3枚 34.5cm 44.5cm 47cm