10月21日(金)    上佐波賀筏(晴れ)    中潮

エサ取りたちの猛攻でチヌの顔を拝むのに四苦八苦している爺さんですが、今週も懲りずに釣行する事にしました。釣行先は何時もの佐波賀です。上佐波賀の7番筏が空いていませんでしたので、久しぶりに3.5番筏で一日遊ばせて頂く事にしました。3.5番筏に上がるのは今回で四回目ですが、チヌの顔を拝めたのは一回だけであまり相性がよいとは言えない筏です。はたしてチヌの顔を拝めるか少々不安ですが、竿を出してみない事にはわかりませんので、一日魚たちに遊んでもらえれば良しとする事にして、自宅を3時頃に出発します。国道の温度表示は7℃を表示しています。今朝はよく冷え込んでいます。今回もR9→R27→黒鯛釣り具さん→佐波賀のルートで車を走らせます。安全運転で舞鶴を目指します。5時15分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が1台停まっています。まだ周りが暗いですので、少し明るくなるまで車の中で体を休める事にします。1台また車が到着します。5時45分頃に船頭さんも到着されます。今回はポイントカードが一杯になりましたので渡船代は無料です。有難い事です。何時もの検温を済ませて、爺さんを含めて3名の釣り人さんを乗せて出船です。

5時55分頃に上佐波賀筏群に到着します。先ずは爺さんが3.5番筏に上がります。次に1人の釣り人さんが屋根付きの6番筏に上がられます。続けて7番筏に1人の釣り人さんが上がられます。今日の釣り人さんは全員上佐波賀の筏で竿を出されます。また皆さん17時まで竿を出されるようですので、爺さんも17時まで遊ばせて頂く事にします。筏に上がり海の色を見ますと、湾奥の筏らしく透明度の悪い色をしています。荷物の整理をして、ふと床を見ますとケムシが這いずり回っています。爺さんの苦手なケムシですので、まずはケムシ退治から始める事にします。目に入るケムシはペンチでつまんで退治します。目に入る範囲にはケムシがいなくなりましたので、北向きの釣座位置で荷物の整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.58m リール China Reel ライン 1.75号通し 錘り 3B 鈎 伊勢尼10号)

ケムシ退治に時間を割かれましたので、6時40分頃からかかり釣りを開始します。刺し餌は、オキアミ、サナギ、コーン、何時もの三種類です。この三種類の刺し餌を抱き合わせで使用します。先ずは刺し餌のオキアミサナギの抱き合わせをダンゴに包み投入します。着底。暫く静観しますが、ダンゴを突く反応が出る事は有りません。ダンゴが自然に割れて刺し餌が飛び出します。“コツコツ”オキアミを取られたようです。まだサナギが残っているはずですので、穂先の動きに神経を集中します。しかし刺し餌のサナギに興味を示す魚が現れません。ラインを巻き上げて確認します。刺し餌のサナギが無傷で鈎についています。次はオキアミコーンの抱き合わせをダンゴに包み投入します。着底。ダンゴが突かれる事なく自然に割れます。“コツコツ”オキアミには興味があるようで瞬殺状態です。コーンもサナギ同様に無傷で上がって来ます。オキアミには興味を示しますので、オキアミサナギ、オキアミコーンの抱き合わせで手返しを繰り返す事にします。

手返しを早めた事が効いて来たのか、サナギ、コーンも齧り出されます。喰われた痕を見ますと、ハゲやサンキューの仕業のようです。ダンゴにも啄む反応が出だします。突く反応では有りませんので、ボラはまだ寄って来ていないようです。ダンゴから刺し餌が抜けると、少し強めの反応が出ます。ラインを巻き上げて確認します。鈎ごと刺し餌を取られています。やはり思っていたように、竿下にはサンキューもいるようです。手返しを早めた為か、海面直下にバリコの群れが現れて乱舞しています。バリコが底に降りると厄介です。底に降りないことを願うばかりです。手返しを繰り返すに従いエサ取りたちの活性が上がって来ます。サナギ、コーンも取られ出します。今回もエサ取りたちとの乱打戦のようです。一瞬出るチヌアタリを見逃さないようにしなくてはいけません。これだけエサ取りたちの活性が高いと、チヌの数釣りはかなり厳しいように感じます。一枚を目指して手返しを繰り返します。

ひたすら手返しを繰り返します。8時40分頃、オキアミコーンの抱き合わせをダンゴに包み投入します。着底。“ツンツンツン、ツンツンツン、ツンツンツン”ダンゴを啄む反応が出ています。少し強めの啄む反応でダンゴが割れて刺し餌が飛び出します。“コツコツ”オキアミを取られたようです。まだコーンが残っているはずですので、潮の流れで刺し餌が西方向に流れて行くので穂先でついて行きます。“コツコツ、コツコツ、コツコツ”エサ取りと変わらない弱い反応で刺し餌のコーンを啄んでいます。穂先の動きに神経を集中します。“コツコツ、フ〜”啄む反応から穂先を浮かせて来ます。穂先に負荷がなくなります。即、大合わせ入れます。“ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。竿を持つ手に伝わってくる感触は間違いなくチヌの感触です。元気印のチヌのようでなかなかラインを巻かせてくれません。腕の上下で何度もチヌの突っ込みを交わしながら何とかラインを巻きます。同じような動作を繰り返しながら徐々に浮かせます。何度も何度も心地よい突っ込みで相手をしてくれます。凄く楽しい時間です。海面直下に魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。30後半のチヌです。有難い事です。

一瞬チヌの喰いっ気にスイッチが入ったようです。手返しを繰り返します。9時10分頃、オキアミサナギの抱き合わせをダンゴに包み投入します。着底。“ツンツンツン、ツンツンツン、ツンツンツン”ダンゴを啄んでいる反応が穂先に出ています。ダンゴが自然に割れます。刺し餌が飛び出します。“コツコツ”オキアミを取られたようです。まだサナギが残っているはずですので、穂先の動きに神経を集中します。“コツコツコツ、グー”少し強めの反応から穂先を少し押さえ込んで来ます。即、大合わせ入れます。“ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。この感触は間違いなくチヌの感触です。チヌの突っ込みを竿の上下で逃げます。何度か同じことを繰り返していますと、急に穂先が跳ね上がります。「アチャ〜、やっても〜た〜」爺さん得意の鈎外れのバラシです。少し合わせが早かったようです。落ち込んでいても仕方がありませんので、気持ちを切り替えて手返しを繰り返します。エサ取りたちに翻弄されて時間だけが過ぎて行きます。ハゲが口掛かりして海面に姿を現しますが、チヌらしき反応が穂先に出る事は有りません。12時までひたすら手返しを繰り返しましたが、チヌらしき反応を捉える事は出来ませんでした。12時になりましたので昼ご飯を頂きます。何時もの助六寿司です。西方向の風が強く吹き付けて来ますので、東方向を向いて頂く事にします。

12時20分頃から午後のかかり釣りを再開します。手返しを繰り返しますが、徐々にエサ取りたちの活性が落ちて行きます。オキアミは相変わらず瞬殺状態ですが、サナギは穴が開いた状態で、コーンは齧り痕がありますが、それぞれ原形を留めています。刺し餌が残るという事はチャンスなのですが、チヌの活性も落ちているのではないかと心配です。手返しを続けます。14時45分頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。“ツンツンツン、ツンツンツン、ツンツンツン”ダンゴを啄んでいる反応が穂先に出ています。穂先の動きを凝視します。ハリスダンゴが自然に割れて穂先に負荷がなくなります。負荷がなくなった穂先に“コツコツコツ、コツコツコツ”強い反応から“グーーー”一気に穂先を押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。“ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。あまり大きくはないようですが、この感触は間違いなくチヌの感触です。チヌの突っ込みを竿の上下でいなしながらラインを巻いて浮かせます。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面直下で反転を繰り返している魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。カウントサイズでは有りませんが、相手をしてくれた事に感謝したいです。有難い事です。

カウントサイズでは有りませんでしたが、チヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。エサ取りたちの活性もムラがあるようで、穂先に反応なく刺し餌のサナギがなくなる事が頻繁に起こります。ハゲの仕業だと思われます。穂先にアタリが出れば合わせを入れられますが、穂先に反応が出ないで刺し餌を取られる状況は凄く厳しいです。どうしても穂先に反応が出ますオキアミやコーンを多投してしまいます。ひたすら手返しを繰り返しますが、ハッとするような反応が穂先に出る事は有りません。今回遊ばせて頂いている筏にはアンカーが入っていませんので、今日のように風の強い日にはよく動きポイントがズレズレです。爺さんの腕も顧みずに、直ぐに筏のせいにする困った爺さんです。夕時合を期待したのですが、これといった盛り上がりもなく、17時の納竿時間を迎えてしまいました。早朝の冷え込みと強い風には少々まいりましたが、チヌにも相手をしてもらい楽しい一日を過ごさせて頂きました。チヌもボチボチ深場に移動して行く季節になって来たような気がします。「多くのチヌに相手をしてもらいたい」と、強欲な考えで釣行したのですが、ものの見事に返り討ちに遭ってしまいました。まだまだ修行が足らないようです。

釣果:チヌ1枚 39cm
  (小チヌ:1枚 29.5cm)