1月8日(土)    上佐波賀筏(晴れ)    中潮

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。昨年、7月に爺さん自身のエンジンが不調をきたしてしまい、8月に一回目の修理をしたのですが、修理後、体調が思わしくなく釣行出来ませんでした。また秋に二回目の修理が予定されていましたので、暫くは大人しくしている事にしたのですが、新型コロナウイルスの爆発的な感染が起こってしまいましたので、修理が本年の二月の末に伸びてしまいました。修理まで少し時間が有りますので、体調を見ながらでは有りますが、かかり釣りを再開する事にしました。久し振りの釣行ですのでワクワクします。出船が6時30分という事ですので、自宅を3時30分頃に出発します。国道の温度表示は0℃を表示しています。路面の凍結に注意を払いながら、安全運転で舞鶴を目指します。今回はR9→R27→黒鯛釣具さん→佐波賀のルートで車を走らせます。黒鯛釣具さんで防寒着を調達してから上佐波賀に向かいます。5時50分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が2台停まっています。周りはまだ暗いです。身支度を整えて、荷物を船に積み込んでおきます。6時15分頃に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。大島さんの所の牡蠣が使えるかどうか分かりませんでしたので、予約時に2杯分の牡蠣を頼んでおきましたので、渡船代3000円、牡蠣2杯分の料金2000円を支払います。先客さん2人と爺さんを乗せて出船です。

まだ暗い中を上佐波賀筏群目指して進みます。先ずは3.5番筏に1人、続けて屋根付き筏に1人、最後に爺さんが6時30分頃に7番筏に上がります。筏に上がってかかり釣りの準備をしようと思うのですが、暗くて準備が出来ません。困った事です。他の釣り人さんはヘッドランプをつけて準備をされています。爺さんは根っからの無精者ですので、ヘッドランプをつける事なく夜が明けるのを待つ事にします。7時前頃にようやく明るくなって来ましたので、かかり釣りの準備を始める事にします。海の色を見ますと、雪代がタップリと入った透明度の悪い色をしています。厳しいかかり釣りが予想されますが、かかり釣りが出来る事だけで心ウキウキです。先ずは牡蠣と一緒に頂いた牡蠣ゴミを、北向きの釣座位置前にドバっと撒いておいてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール China Reel ライン 2号通し 錘り なし 鈎 伊勢尼12号)

7時15分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。刺し餌の牡蠣を落とし込む前に、牡蠣を割って竿先にパラパラと少しだけ撒いておきます。撒き餌の牡蠣を追うような感じで、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。慎重に1ヒロ分ずつラインを出して落とし込んで行きます。落とし込み途中で、刺し餌の牡蠣の半貝に興味を示す魚が現れる事は有りません。着底。直ぐに反応が出ると思っていたのですが、穂先に反応が出る事は有りません。暫く静観していたのですが、全く反応が穂先に出ませんので誘いを掛ける事にします。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。着底。穂先の動きに神経を集中しますが、穂先が魚からの反応を捉える事は有りません。何度か上下の誘いをしつこく掛けますが、穂先に反応が現れる事は有りません。「う〜ん、厳しいな〜」底で刺し餌の牡蠣の半貝を切って、再度、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。何度か上下の誘いをしつこく掛けていますと“ジビジビジビ…ジビジビジビ…”極弱い反応が穂先に出るようになります。エサ取り達が漸く目覚めてくれたのかも知れません。手返しを繰り返します。7時45分頃、“コツコツ”少し強めの反応が穂先に出ます。穂先を押え込んで来るのをドキドキしながら待ちますが、穂先を押え込んで来る事なく反応がなくなります。ラインを巻き上げてチェックしますと鈎が有りません。如何やらフグの仕業のようです。「フグが居ればチヌも近くにいるはず」と、爺さんにとって良い方に解釈して手返しを続けます。7時50分過ぎ、同じパターンで、先に少し牡蠣を撒いておいてから刺し餌の牡蠣を落とし込んで行きます。相変わらず落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。直ぐに“コツコツ”少し強めの反応が穂先に出ます。送りを掛けます。“コツコツ”反応が続けて穂先に出ます。送りを掛けます。“コツコツ”送りを掛けます。合わせのタイミングを見計ります。“コツコツ”立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に忘れかけていた心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。竿を通して伝わって来ますこの感触は、チヌが反転を繰り返している感触です。あまり大きくはないようですが、久しぶりの感触ですので、十分に楽しまさせてもらう事にします。チヌの突込みをいなしながら徐々に浮かせます。海面直下に白い魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ほどのチヌです。有難い事です。久し振りにチヌとのやり取りを楽しむ事が出来ました。来てくれたチヌに感謝です。

チヌが来てくれましたので気持ち的にすごく楽になりました。チヌがなかなか来てくれませんと、焦ってしまって自ら墓穴を掘ってしまう爺さんですので、これで一安心です。この頃からヒイラギの反応が出るようになります。何時もの1ヒロ〜2ヒロくらいの所で、刺し餌の牡蠣の半貝を触って来ます。このタナからゆっくりと落とし込みますと、底でも刺し餌の牡蠣の半貝を啄み続けてくれます。ひたすら同じ動作を繰り返しながらチヌからの反応を待ちます。8時15分頃、撒き餌の牡蠣をパラパラと撒いてから、刺し餌の牡蠣の半貝を、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。底から1ヒロ〜2ヒロくらいの所に陣取っていますヒイラギに啄まれながら着底します。穂先の動きに神経を集中します。“コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”少し強めのしつこい反応が穂先に出ます。穂先を送り込んで行きます。十分に送り込んだであろうと思われるタイミングで、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を通して重さの有る感触が手に伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。強い突込みで相手をしてくれます。この手に伝わって来ます感触は間違いなくチヌの感触です。中層辺りまでやり取りを楽しんで浮かせて来たのですが、中層辺りから一段と強い突込みで相手をしてくれます。「これは思っていたより大きいで!〜」爺さん大慌てです。チヌの重さを伴った突っ込みを、竿のしなりで吸収してもらいながら耐えます。久し振りのキツイ突込みですので、年を重ねたブランクの有る爺さんにはすごく堪えます。何とかチヌの突込みに耐えながら徐々に浮かせます。海面直下に白い魚影が見えて来ました。「でっか!!〜」長い間大きなチヌを見ていませんので凄く大きく見えます。海面に浮かせて無事タモに収まります。40後半のチヌです。有難い事です。

チヌが来てくれていますので手返しにも力が入ります。時々“ジビジビジビ…ジビジビジビ…”とした弱い反応で合わせを入れますと、ヒイラギが鈎掛かりして海面に姿を現します。また時々鈎が取られますので、竿下にはヒイラギのほかにフグも居るようです。無反応地獄にならない事を祈るばかりです。8時40分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。相変わらずヒイラギに突かれながら着底します。暫く静観していますと“コツコツコツ、フ〜”少し強めの啄む反応から穂先を浮かせて来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に衝撃が伝わって来た瞬間に穂先が跳ね上がります。「アチャ〜、やっても〜た〜」爺さん慌て過ぎです。バラした事は仕方が有りませんので、気持ちを切り替えて手返しを繰り返します。9時頃、鈎ごと刺し餌の牡蠣の半貝を取られます。竿下にはまだフグも居てくれているようです。しかしこの頃よりエサ取り達の反応も遠くなってしまいます。釣座位置ではエサ取り達の反応が遠ざかりましたので、筏の彼方此方を探って見る事にします。先ずは南側を探って見る事にします。東から西方向に探りを入れて行きます。西端で着底後、少し刺し餌の牡蠣を底ずらししていますと“グー、グーー、グーーー”竿を持つ手に何かが刺し餌の牡蠣の半貝を銜えている感触が伝わって来ます。即、大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に重さを伴った心地よい感触が伝わって来ます。一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にキツイ突込みが始まります。重さを伴っていますので爺さん四苦八苦しています。キツイ突込みの時は少しラインを出していなします。筏の中に入られないように注意してチヌとのやり取りを行います。徐々に浮かせます。かなり海面近くまで浮かせて来たのですが、重さを伴ったキツイ突込みが弱まる事は有りません。年を重ねた体にはすごく堪えます。ようやく海面直下に白い魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。この瞬間が堪りません。後は鈎ハズレがない事を祈るばかりです。この状態で何回か痛い目に遭っていますので、爺さんの切なる願いです。四苦八苦を繰り返してようやく海面に浮かせて無事タモに収まります。40後半のチヌです。有難い事です。

南向き側でもチヌが来てくれました。爺さんは筏の周り全体がポイントと考えていますので、釣座位置で反応がなくなれば躊躇なく筏周りをウロウロする事にしています。かかり釣りでは邪道かもしれませんが、この方式で時々良い目をさせて頂いています。釣座位置ではチヌと思われる反応が出ませんので、時々筏周りをウロウロしてチヌを狙います。エサ取り達も時間が進むにつれて、活性が良かったり悪かったりを繰り返しています。10時40分頃からアジが刺し餌を啄み出します。時々鈎掛かりして海面に姿を現します。今回の刺し餌用の牡蠣は少し小さいですので少々厄介です。底まで刺し餌の牡蠣の半貝が持ちません。落下スピードが遅くなりますので、エサ取り達の餌食になってしまいます。エサ取り達の活性が上がると厄介です。その時は筏周りをウロウロする事にします。11時30分頃、南側の東端で刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。落とし込み途中での反応なく着底します。暫く静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。何度か上下の誘いを掛けて静観していますと“コツコツコツ、グー、フ〜、コツコツコツ、グー”少し強めの反応が穂先に出ます。穂先を押え込んだり浮かせたりしています。少し穂先を押え込んだタイミングで大合わせを入れます。“ガツン”重さを伴った衝撃が竿を持つ手に伝わって来ます。ラインを巻く暇もなく一気に沖側に走り出します。ラインを止められません。ズルズルとラインを引っ張り出されます。何度か経験したモンスターの走りです。竿でためようとするのですが、ためる前にラインが出て行きます。かなりラインを引っ張り出されています。このままではどうしようも有りませんので、思い切ってラインを止めに掛かります。竿が大きく曲がった瞬間に穂先が跳ね上がります。2号のラインが切れたようです。「う〜ん、これは爺さんの腕では取れんわ!!〜」正体は分かりませんが、夢のモンスターが掛かった事にしておきます。12時まで釣座位置でひたすら落とし込みましたが、チヌらしき反応を穂先に出させる事が出来ませんでした。昼ご飯を頂く事にします。久し振りのパンとカップラーメンの昼ご飯です。のんびりと頂く事にします。天気も良く、寒さを気にする事も有りません。風も弱く暖かい冬のかかり釣りです。

12時25分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝が、底から1ヒロ〜2ヒロくらいの所に陣取って居ますヒイラギに啄まれながら着底します。しかし着底してしまいますとヒイラギが啄んで来ません。動くものに反応しているのかも知れません。12時35分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。1ヒロ、1ヒロ、ラインを出しては落とし込んで行きます。5ヒロ分ほど出した所で“コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”しつこく刺し餌の牡蠣の半貝啄んで来ます。ヒイラギのタナでは有りませんので、チヌの可能性も考えて、反応に合わせて刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込んで行きます。タイミングを見計らい、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。キツイ突込みで相手をしてくれます。5ヒロくらいで掛けましたので、筏の中に入られないように注意してやり取りを行います。キツイ突込みで相手をしてくれます。この突込みは間違いなくチヌの突込みです。昼前のモンスターの走りを経験していますので、何時もの爺さんのようにバタバタする事なくやり取りが出来ているようです。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面直下に白い魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ほどのチヌです。有難い事です。

ヒイラギの上のタナにチヌが居たようです。牡蠣ロープの少し下をウロウロしていたようです。春先になればもっと上辺りをウロウロすると思われます。上のタナを意識しながら手返しを繰り返します。ヒイラギも活性が上がったり下がったりを繰り返しています。なかなかチヌと思われる反応を穂先に出させる事が出来ません。筏周りをウロウロする回数が増えてしまいます。南側でもチヌかなと思われる反応が穂先に出る事が有るのですが、爺さんの腕では合わせきれません。もっと積極的に合わせていかなくてはと考えるのですが、冬のかかり釣りと考えてしまいますと合わせきれません。これからの爺さんの課題と思います。今日は船頭さんに5時までと伝えていますので、夕時合の様子が確認できます。その楽しみにしていた夕時合に入ったのですが、これといった盛り上がりもなく、5時の納竿時間を迎えてしまいました。夕時合を期待していたのですが、ヒイラギの活性が上がってしまって、刺し餌の牡蠣の半貝が底まで持たなくなってしまいました。解決策が有ったと思うのですが、なかなか良い知恵が浮かんで来ませんでした。無事、初釣りを終える事が出来て、チヌの顔を拝む事が出来た事は爺さんにとって上出来の初釣りでした。有難い事です。今後も体調を見ながら釣行を重ねたいと思います。今年も皆様に良き釣果が訪れますよう祈念致します。

釣果:チヌ4枚 37cm 44cm 48.5cm 48.5cm