1月22日(土)    上佐波賀筏(曇り一時晴れ)    中潮

釣行可能な日を、爺さんの体調と相談しながら考えますと、22日の土曜日が釣行可能日と考えました。佐波賀渡船さんに電話を入れますと、たまたま7番筏が空いていましたので、22日の土曜日に7番筏で1日かかり釣りを楽しむ事にしました。この時期ですので、チヌの顔を拝めるかどうかは分かりませんが、1日、かかり釣りを楽しみたいと思います。自宅を4時過ぎに出発します。国道の温度表示は0℃を表示しています。前回の釣行日と同じ気温です。観音峠辺りから道沿いの残雪が目立ち出します。安全運転で舞鶴を目指します。今回はR9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。山沿いでは多くの残雪が有ったのですが、舞鶴に入りますと殆ど残雪が有りません。6時前に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が1台停まっています。周りはまだ暗いです。身支度を整えながら先客さんと言葉を交わします。船頭さんも到着されます。検温と、渡船代3000円、牡蠣2杯分の料金2000円を支払います。先客さんと爺さんを乗せて出船です。

6時30分頃、上佐波賀筏群に到着します。先ずは先客さんが屋根付き筏に上がられます。次に爺さんが6時35分頃に7番筏に上がります。前回より少しは明るいと思うのですが、爺さんにすれば暗い状態です。薄暗い中、ボチボチかかり釣りの準備をします。準備をする前に、北向きの釣座位置付近に、頂いた牡蠣ゴミをドバっと撒いておきます。周りが明るくなってからラインをガイドに通す事にします。年を重ねますと、薄暗い中ではガイドにラインを通す事が出来ません。困った事です。海の色を見ますと、湾奥の筏らしく透明度の悪い色をしています。明るくなって来ましたので、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール China Reel ライン 2号通し 錘り なし 鈎 伊勢尼12号)

7時10分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。竿先にパラパラと牡蠣を割って撒いてから、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが穂先反応が出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。着底。穂先に反応が出ません。「う〜ん、活性が悪いな〜」上下の誘いを頻繁に掛けますが、穂先が反応を示す事は有りません。刺し餌の牡蠣の半貝を底で切って、再度、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。反応が穂先に出ません。数投目でようやく着底後“ジビジビジビ…ジビジビジビ…フ〜”ヒイラギの弱々しい反応が穂先に出ます。漸くエサ取り達が目覚めてくれたようです。手返しを早める事にします。手返しを早めたのが効いて来たのか、1投毎に反応が穂先に出だします。

エサ取り達が目覚めてくれたのは有難いのですが、時間が経つにつれて活性が上がって来ます。底まで刺し餌の牡蠣の半貝が持たなくなってしまいます。やはり半貝で刺し餌にするには牡蠣が小さ過ぎます。落下速度がゆっくり過ぎますので、エサ取り、特にヒイラギの良い餌食になってしまいます。たまたま底まで持っても“ジビジビジビ…ジビジビジビ…フ〜”直ぐに刺し餌の半貝を取られてしまします。穂先に負荷がなくなった時に合わせを入れますと、ヒイラギが鈎掛かりして海面に姿を現します。“コツコツコツ、コツコツコツ、クー”少し強めの反応で合わせを入れますと、チョッとコマシなガシラが鈎掛かりして海面に姿を現します。なかなかチヌと思われる反応が穂先に出ません。粘り強く手返しを繰り返します。海面には膜を張ったような汚い潮が流れて来ます。

厳しい状態が続きますが、「必ずチヌが喰って来る」強い思いで手返しを続けます。何時もこのように思いながら手返しを繰り返すのですが、5時の納竿時間にはガックリと首を下げてうだれています。嫌な事は考えないようにして手返しを繰り返します。9時30分前、底まで刺し餌の牡蠣の半貝が持ちませんので、牡蠣の両貝を刺し餌にして落とし込んで見ます。1ヒロ、1ヒロ、ラインを出して慎重に落とし込んで行きます。底から1ヒロ〜2ヒロくらいの所に陣取って居ますヒイラギに啄まれながら着底します。“ゴツゴツゴツ、グー”強い啄む反応から鋭く穂先を押え込んで来ます。「きた!〜」即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。反転を繰り返して相手をしてくれます。「う〜ん、なんかおかしいな?〜」突っ込む感触がチヌにしてはなんかおかしいです。海面に姿を現したのは30中ほどのイラでした。舞鶴湾でイラを釣り上げたのは2尾目です。爺さんガックリです。

「写真を撮っておけばよかった」と放流後に思いましたが、この時の爺さんはガックリして其処まで気がまわりませんでした。気持ちを切り替えて落とし込みを続ける事にします。次投も刺し餌を牡蠣の両貝で落とし込む事にします。9時30分過ぎ、刺し餌の牡蠣の両貝を慎重に落とし込んで行きます。“コツコツコツ…フ〜、コツコツコツ…フ〜”底から1ヒロ〜2ヒロくらいの所に陣取って居ますヒイラギに啄まれながら着底します。“着底後直ぐに“ゴツゴツゴツ、グー”イラと同じような強い反応が穂先に出ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”先程と同じく、竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。イラとは違う突込みの感触が竿を持つ手に伝わって来ます。「よっしゃ〜!これはチヌやろ!〜」重さを感じませんので大きくはないようですが、今日初めてのチヌとのやり取りですので、十分に楽しませてもらう事にします。チヌの突込みを十分に味わいながら、海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有難い事です。

チヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。しかしヒイラギの活性も非常に高くなってしまい、牡蠣の両貝でも少し隙間を広げますと、ヒイラギの餌食に直ぐになってしまいます。隙間の調節が難しいです。隙間を狭めますと、全く穂先に反応が出なくなってしまいます。ヒイラギに突かれてもすぐには取られない位の隙間に調整するのが難しいです。ヒイラギに翻弄されて時間だけがゆっくりと過ぎて行きます。筏周りを彼方此方探りますが、南側でチョッとコマシなガシラが鈎掛かりしたくらいで、チヌらしき反応が穂先に出る事は有りません。気が付けば12時前です。昼ご飯を頂く事にします。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。北方向の弱い風が吹いていますので寒さを感じます。カップラーメンで温まります。

カップラーメンを食べた事で体も温まり、12時10分ぐらいから午後のかかり釣りを再開します。ヒイラギの様子を見る事にします。牡蠣の半貝で落とし込みますが、底から1ヒロ〜2ヒロくらいの所に陣取っていますヒイラギに取られてしまいます。やはりヒイラギの活性が高い時は、牡蠣の両貝を刺し餌にしなくてはいけないようです。ひたすら牡蠣の両貝を刺し餌にして手返しを繰り返します。しかしチヌらしき反応を穂先に出す事が出来ずに、時間だけが過ぎて行きます。ヒイラギの活性も高かったり少し落ちたりを繰り返していますが、竿下からヒイラギが離れる事は有りません。1投毎にヒイラギが反応してくれます。何とか再度チヌに相手をしてもらいたいと手返しを繰り返しますが、穂先にチヌらしき反応が出る事は有りません。今日も夕時合を期待して5時の納竿としましたが、夕時合に入ってもハッとする事もなく、竿を収める時間となってしまいました。厳しい牡蠣チヌ狙いでしたが、大きさは別にして、何とかチヌの顔を拝む事が出来て、1日、かかり釣りを楽しむ体調を維持で来た事に感謝したいです。有難い事です。

釣果:チヌ1枚 33cm