7月6日(火) 上佐波賀筏(小雨後曇り) 長潮
熱海市での土石流で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。行方不明の方々が一刻も早く救出される事を心よりお祈りいたします。被災されました方々に心よりお見舞い申し上げます。毎年のように自然の恐ろしさを見せつけられます。爺さんも自然の一部に遊んでもらっているのですが、自然がいつ牙をむくか分かりませんので、常に自然に対して謙虚でいようと思っています。自宅を3時頃に出発します。国道の温度表示は23℃を表示しています。前回よりも5℃も高い気温です。小雨がパラついています。安全運転で舞鶴を目指します。今回もR9→R27→佐波賀渡船さんのルートで車を走らせます。4時55分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が1台停まっています。直ぐに2台の車が到着します。お互い朝の挨拶を交わします。カッパを着込んで荷物を船に積み込みます。船頭さんが到着されます。何時もの検温を済ませます。今日はカードのスタンプが一杯になりましたので渡船代は要りません。有難い事です。釣り人さん4人と爺さんを乗せて出船です。
5時25分頃に上佐波賀筏群に到着します。4番、7番筏が空いていませんでしたので、今日は21番筏で遊ばせて頂く事にしましたので、先ずは爺さんが21番筏に上がります。次に3.5番筏に1人、4番筏に1人、7番筏に1人と順次各筏に上がられます。もう1人の釣り人さんは下佐波賀筏群に向かわれます。筏に上がり海の色を見ますと、雨の影響か少し濁りが入った色をしています。汚い膜を張ったような上潮が流れています。赤クラゲもプカプカとのんびりとした感じで浮かんでいます。先ずはブイに付いていますイガイを少々頂いて、釣座位置で有ります北向き側にパラパラと少し撒いておいてから、荷物の整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール China Reel ライン 2号通し 錘り 0.5号 鈎 伊勢尼10号)
5時50分頃からかかり釣りを開始します。先ずはイガイをパラパラと少し撒いてから、少し時間をおいて刺し餌のイガイを落とし込みます。徐々にタナを深くして行きますが、刺し餌のイガイに反応を示す魚が現れる事は有りません。底から1ヒロ〜2ヒロくらいの所で“ツンツン…ツンツン…”何かが刺し餌のイガイに反応を示しています。着底。暫く静観しますが、穂先が反応を捉える事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。やはり底から1ヒロ〜2ヒロくらいの所で“ツンツン…ツンツン…”何かが刺し餌のイガイに反応を示して来ます。おそらくヒイラギではないかと想像します。刺し餌のイガイが着底して動きを止めますと反応しなくなります。静観と誘いを掛けますが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。6時過ぎ、少し大きめのイガイを半貝で落とし込んで見ます。2ヒロ程落とし込んだ所で“コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”ハッキリした弱い反応がしつこく穂先に出ています。「う〜ん、アジか?〜」合わせを入れて見ます。何か鈎掛かりしましたが、アジより強い感じで相手をしてくれます。海面に姿を現したのはシマイサキでした。シマイサキが竿下に居る事がわかりましたので、イガイの半貝を刺し餌にして落とし込む事は厳しいようです。
イガイを刺し餌にして筏周りを探って見る事にします。彼方此方探りを入れますが、ヒイラギと思われる反応がたまに出るくらいで、チヌと思われる反応を穂先が捉える事は有りません。「う〜ん、今日も厳しいな〜」ブツブツとボヤキながら落とし込みを続けます。7時過ぎ、釣座位置でひたすら手返しを繰り返していた所、竿先付近の海面直下を、大きなチヌが悠然と西方向に泳いで行くのが目に入ります。「う〜ん、チヌが居る事は居るんやけど〜、喰って来んな〜」どうしたらチヌが刺し餌のイガイを喰って来るか、悪い頭をフル回転させて考えて見ますが、引き出しの少ない爺さんですので、なかなか良い知恵が浮かんで来ません。爺さんに出来る事は、竿先にパラパラとイガイを撒いて、ひたすら刺し餌のイガイを落とし込む事ぐらいです。ヒイラギの反応も出たり出なかったりと安定しません。何かが刺し餌のイガイを突いてくれれば、チヌが興味を示すのではないかと、爺さんの淡い期待が込められた考えです。ひたすら手返しを繰り返しますが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。周りでチヌの喰み音やバシバシ音も聞こえて来ません。
時間だけがゆっくりと流れて行きます。ヒイラギらしき反応も時間と共に無くなって行きます。何の反応も出ない穂先を2週連続で凝視するのも疲れます。筏周りをウロウロする時間が増えて来ます。イガイを取り替えてひたすら落とし込みを続けますが、穂先が反応を捉える事は有りません。忘れた頃にヒイラギと思われる反応が穂先に出ますのでドキッとします。何とかチヌアタリを見たいと粘り強く落とし込みますが、穂先に反応が出る事なく時間だけが過ぎて行きます。昼前になっても穂先に魚たちの反応が出る事は有りません。4番筏と7番筏の釣り人さんが昼で上がられますので、今日の状況を考えますと、5時まで粘ってもチヌの顔を拝める確率が非常に低いと判断しまして、爺さんも昼で上がる事にしました。残念ですが、チヌアタリを穂先に出させる事なく、竿を収める事になってしまいました。腕のなさを痛感しました。まだまだ修行が足りません。アタリがなくても5時まで我慢して、ワンチャンスに掛ける精神力を身につけたいものです。