6月30日(水)    下佐波賀筏(晴れ一時雨)     中潮

前回、上佐波賀でチヌがイガイを喰って来ましたので、今回、下佐波賀の屋根付き筏を予約する事が出来ましたので、下佐波賀でチヌがイガイを喰って来るかの確認のために釣行する事にしました。少し早い気もするのですが、こればっかりは竿を出さなくては分かりませんので、無反応を覚悟して、イガイだけを刺し餌にしてのかかり釣りを行う事にしました。自宅を3時頃に出発します。国道の温度表示は18℃を表示しています。前回と同じ気温です。安全運転で舞鶴を目指します。今回もR9→R27→佐波賀渡船さんのルートで車を走らせます。4時55分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が1台停まっています。先客さんとお互い朝の挨拶を交わします。身支度をして荷物を船に積み込んでおきます。5時10分頃に船頭さんが到着されます。何時もの検温後、渡船代3000円を支払います。先客さん2人と爺さんを乗せて出船です。

上佐波賀筏群の7番筏に2人の釣り人さんを送ってから、下佐波賀筏群の屋根付き筏に送ってもらいます。5時30分頃に下佐波賀の屋根付き筏に到着します。久し振りの下佐波賀筏でのかかり釣りです。筏に上がり周りをチェックしますと、南側の筏列の西端に屋根付き筏が新たに設置されています。上佐波賀に1台、下佐波賀に1台、新たに乗り筏が設置されたようです。機会が有れば乗って見たいと思います。両隣の筏をチェックしますが、浮きチヌを確認出来ません。やはり少し時期が早いのかも知れません。先ずはブイに付いていますイガイを少し頂いて、北向きの釣座位置付近にパラパラと撒いておきます。海の透明度は湾奥の筏らしい透明度の悪い色をしています。海面に汚い幕を張った潮が所々流れています。ここ下佐波賀では赤クラゲの姿を確認出来ません。イガイを撒き終えてから、ゆっくりとゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール China Reel ライン 2号通し 錘り 0.5号 鈎 伊勢尼10号)

6時頃からイガイチヌ狙いを開始します。イガイをパラパラと少し撒いてから、刺し餌のイガイを落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。“ツンツン…ツンツン…”何かが穂先を押え込まない弱くて軽い反応で、単発的に刺し餌のイガイを突いています。穂先の動きを凝視しますが、直ぐに穂先に反応が出なくなってしまいます。確認のためにラインを巻き上げます。鈎にイガイが無傷でついています。おそらくエサ取り達が刺し餌のイガイに反応したのだと思われます。イガイを取り替えて落とし込みます。底から1ヒロ〜2ヒロの所で“ツンツン…ツンツン…”何かが刺し餌のイガイを突いて来ます。突かれながら着底します。次の反応に備えて身構えますが、穂先に反応が出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。着底。“ツンツン…ツンツン…”何かが穂先を押え込まない弱くて軽い反応で、単発的に刺し餌のイガイを突いています。先ほどと同じ反応です。タナから推察しますと、おそらくヒイラギが刺し餌のイガイに反応しているのではないかと思われます。

釣座位置ではチヌと思われる反応が出ませんので、筏周りを探って見る事にします。先ずは西向側を探って見る事にします。先にイガイを少しパラパラと撒いてから、刺し餌のイガイを、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込みます。ここでも底から1ヒロ〜2ヒロの所で“ツンツン…ツンツン…”と、ヒイラギらしき魚が刺し餌のイガイを突いて来ます。着底。“ツンツン…ツンツン…”同じような穂先を押え込まない反応が出ています。思い切って合わせを入れて見ますが、竿が空を切るだけでした。やはりエサ取り達が刺し餌のイガイを突いているのだと思われます。南側、東側と探りを入れて見ますが、ヒイラギと思われる反応が穂先に出るだけで、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。釣座位置に戻りひたすら落とし込みを続けます。パラパラと竿先にイガイを撒いて、チヌからの反応を気長に待ちます。

刺し餌のイガイに反応していたエサ取り達も、徐々に反応しなくなって来ます。ピクリとも穂先が反応しなくなってしまいます。「う〜ん、厳しいな〜」覚悟はしていたのですが、反応の出ない穂先を凝視するのも精神的にかなり疲れます。しかしワンチャンスが有るかも知れませんので、ひたすら手返しを繰り返します。山ではウグイスが鳴いています。長閑です。これでチヌが刺し餌のイガイを喰ってくれれば万々歳なのですが、爺さんが思っているように事がうまく進む事は有りません。忘れた頃に“ツンツン…ツンツン…”刺し餌のイガイが突かれますのでドキッとします。穂先が大きく押え込まれる事をイメージしながら、ひたすら手返しを繰り返します。何事もなく時間だけがゆっくりと過ぎて行きます。午前中、ハッとするような事無く昼を迎えてしまします。気分を変えるために昼ご飯を頂きます。今日は久しぶりに爺さんの好きな助六寿司です。のんびりと昼ご飯を頂きます。道沿いで多くの方が竿を出されています。何を狙われているのでしょうか。周りを眺めながらのんびりします。

12時15分頃から午後のイガイチヌ狙いを開始します。昼ご飯を頂く前に、釣座位置付近にイガイを撒いておきましたので、期待を込めて刺し餌のイガイを、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。底から1ヒロ〜2ヒロくらいの所で“ツンツン…ツンツン…”と、ヒイラギらしき魚が刺し餌のイガイを突いて来ます。着底。“ツンツン…ツンツン…”底でもヒイラギらしき魚が刺し餌のイガイを突いて来ます。合わせを入れて見ますが、竿が空を切るだけです。むやみに合わせを入れてはいけないのですが、アタリが凄く遠いですので、ついつい合わせを入れたくなる誘惑に負けてしまいます。まだまだ修行が足らない爺さんです。1時頃、ふと東隣の筏を見ますと、南側のブイの下に魚影を発見します。よくよく見ますと、大きなチヌが3尾ブイの下をウロウロしています。漸くお出ましです。イガイシーズンの風景です。これで底に降りてくれれば万々歳なのですが、爺さんが考えているようにチヌは動いてくれません。浮きチヌを眺めながら手返しを繰り返します。

2時30分頃、ふと西の山を見ますと白くなっています。青井、吉田では雨が降っているようです。雲の動きを見ますと、徐々にこちらに向かって来るようです。パラパラと雨が降り出します。爺さんが乗っています筏は屋根付き筏ですので、カッパを着る必要は有りません。雨雲が通り過ぎるまで少し休憩する事にします。3時頃に雨雲が通り過ぎましたので、イガイチヌ狙いを再開する事にします。刺し餌のイガイを慎重に落とし込みます。反応なく着底します。暫く静観しますが、穂先に反応が出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。粘り強く誘いと静観を繰り返します。東の筏では相変わらず浮きチヌがウロウロしています。浮きチヌを横目で見ながら手返しを繰り返します。夕時合を期待しましたが、何事もなく5時の納竿時間を迎えてしまいました。厳しいイガイチヌ狙いでした。良い経験をさせて頂きました。まだまだ修行が足らない事を痛感させられました。