6月25日(水)    上佐波賀筏(曇り後晴れ)    大潮

爺さんの体のメンテと新型コロナの影響で暫く釣行を休んで居ましたが、かかり釣りの虫が騒ぎ出しましたので、ボチボチ、イガイでチヌを狙える季節になって来ましたので、重たい腰を上げる事にしました。釣行先は何時もの上佐波賀です。自宅を3時頃に出発します。国道の温度表示は18℃を表示しています。安全運転に心掛けて舞鶴を目指します。R9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。4時50分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。3台の車が停まっています。先客さんとお互い朝の挨拶を交わします。身支度を整えて、荷物を船に積み込んでおきます。5時過ぎに船頭さんが到着されて、何時もの検温を済ませて、渡船代3000円を支払います。出船直前に小雨が降って来ましたのでカッパを着込みます。先客さん3名と爺さんを乗せて出船です。

5時30分過ぎ、上佐波賀筏群に到着します。先ずは3.5番筏に先客さん1人が上がられます。続いて爺さんが4番筏に上がります。今日は7番筏と下佐波賀の屋根付き筏が空いていませんでしたので、この季節に4番筏に上がるのは久しぶりです。果たしてチヌの顔を拝む事が出来るか少々不安です。他の先客さん2人は下佐波賀の屋根付き筏に向かわれます。「う〜ん、7番筏は空き屋か?〜」後に分かったのですが、遅れて2人の釣り人さんが7番筏に上がられました。やはりこの時期にはなかなか7番筏と屋根付き筏には上がれないようです。仕方が有りません。筏に上がり周りを見渡しますと、7番筏の東側に屋根付きの筏が1台浮かんでいます。如何やら筏を増設されたようです。機会が有れば乗って見たいと思います。ブイを見渡しますと、イガイがびっしりと付いています。大きなイガイは有りませんが、爺さんが使用します伊勢尼10号にはピッタリな大きさです。海の透明度も湾奥の筏らしく少々透明度の悪い色をしています。赤クラゲが優雅にプカプカと浮かんでいます。ブイに付いていますイガイを少々頂いて、釣座位置で有ります北向き側にパラパラと撒いておきます。イガイを撒き終えてから荷物の整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール China Reel ライン 2号通し 錘り 0.5号 鈎 伊勢尼10号)

6時頃からイガイチヌ狙いを開始します。今日は暑さに体を慣らす事と、イガイチヌの様子を見る事が主目的ですので、午後に雷雨の予報が出ている関係上、午前中だけのイガイチヌ狙いとします。先に少しだけイガイをパラパラと撒いてから、刺し餌のイガイを慎重に落とし込んで行きます。底から1ヒロ〜1ヒロ半くらいの所で“コツコツ、コツコツ”何かが刺し餌のイガイを啄んで来ます。着底。暫く静観していますと“コツコツ、コツコツ”極弱い反応ですが、何かが単発的に刺し餌のイガイを啄んで来ます。穂先を押え込むか負荷がなくなれば合わせを入れるのですが、単発的に刺し餌のイガイを啄むだけの反応です。誘いを掛けます。穂先にイガイの重さが乗って来ます。刺し餌のイガイを取られていないようです。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。底から1ヒロ〜1ヒロ半くらいの所で“コツコツ、コツコツ”極弱い反応で単発的に刺し餌のイガイを啄んで来ます。このタナはヒイラギのタナですので、おそらくヒイラギが刺し餌のイガイに反応しているのだと思われます。静観と誘いを繰り返しますが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。

刺し餌のイガイを取り替えては落とし込みますが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。釣座位置ではチヌと思われる反応が出ませんので、筏周りを探って見る事にします。彼方此方で刺し餌のイガイを落とし込みますが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。7時前頃、“コツコツコツ、コツコツコツ”穂先をほんの少し押え込んで、極弱い啄む反応が数回出たのですが、ヒイラギらしき反応と大差が有りませんでしたので、ハッキリした反応が穂先に出るまで待ったのですが、反応が出る事なく刺し餌のイガイを取られてしまいました。「アチャ〜、チヌアタリやったんか!〜」何時も通り踏ん切りの悪い爺さんです。今日のチヌアタリは極弱い反応と云う事がわかりましたので、次の合わせのための良い勉強と思い、ポジティブに考える事にしました。次のチヌアタリが出る事を信じて手返しを繰り返します。7時30分過ぎ、釣座位置を離れて南側の真ん中辺りで刺し餌のイガイを落とし込みます。徐々にタナを深くして行きますが、穂先に反応が出る事は有りません。底から1ヒロ〜1ヒロ半くらいの所で“コツコツ、コツコツ”極弱い反応で単発的に刺し餌のイガイを啄んで来ます。南側でも同じタナにヒイラギが居るようです。着底。暫く静観しますが、穂先に反応が出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。着底。穂先の動きに神経を集中します。「う〜ん、穂先に負荷が戻って来んな?〜」「銜えとる!〜」即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に重さを伴った衝撃が伝わって来ます。久し振りに味わう感触です。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にキツイ突込みが始まります。この突込みは間違いなくチヌの突込みです。前に向かって突っ込んでくれていますので、あまり無理なやり取りをせずに、キツイ突込みの時は少しラインを出していなしながらやり取りを楽しみます。徐々に浮いて来ます。海面直下に白い魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせてから大暴れされて、四苦八苦しながら何とか無事タモに収まります。40中ほどのチヌです。今シーズン初のイガイチヌです。有難い事です。

チヌがイガイを喰って来ましたので、俄然手返しにも力が入れます。釣座位置でひたすらイガイを刺し餌にして落とし込みを続けますが、なかなか穂先に反応が出ません。忘れた頃にヒイラギと思われる反応が穂先に出ますのでドキッとします。しかし今日のイガイでの反応は凄く弱くて微妙な反応です。穂先の動きに神経を集中していないと見逃してしまいそうです。日が出て来ますと徐々に暑くなって来ます。何処まで集中力を保てるか少々不安です。ひたすら手返しを繰り返します。7時50分頃、刺し餌のイガイを落とし込みます。徐々にタナを深くして行きます。着底。暫く静観していますと“コツコツ、コツコツ”ほんの少し穂先を押え込んで極弱く啄む反応が穂先に出ます。見送ったチヌと思われる反応と同じです。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にキツイ突込みが始まります。この釣座位置の下には、底より少し上付近にロープが這っていますので、この位置より上に早くチヌを浮かさなくてはいけませんので、強引にラインを巻いてチヌを浮かせます。感触から先ほどのチヌと同じくらいのチヌと思われます。キツイ突込みを竿でためて耐えながらラインを巻きます。ラインを巻いている途中から重さが乗って来ます。「アチャ〜、引っ掛かってしもた!〜」ラインを緩めたり張ったりと抵抗してみますが、残念ながらロープから外れる事は有りません。穂先が跳ね上がります。ラインが切れたようです。ラインを確認しますと、鈎上少しの所がザラザラです。今年も4番筏のこの箇所で税金を払ってしまいました。何度も痛い目に遭う学習能力のない爺さんです。困った事です。

気持ちを切り替えて引きずらないようにして手返しを繰り返します。ひたすら刺し餌のイガイを落とし込みます。反応が凄く遠いです。ヒイラギも殆ど刺し餌のイガイを突きません。釣座位置や筏の彼方此方で刺し餌のイガイを落とし込みますが、穂先が反応する事は有りません。暑さが身に堪えます。麦わら帽子とパラソルを持参しなかったことを今頃になって悔やんでいる爺さんです。これからの時期、爺さんにとって麦わら帽子とパラソルは必需品です。反応の出ない穂先を凝視しながら手返しを繰り返します。時間だけがゆっくりと過ぎて行きます。10時45分頃、刺し餌のイガイを落とし込んで行きます。底から1ヒロ〜1ヒロ半くらいの所で“コツコツ、コツコツ”極弱い反応で単発的にヒイラギと思われる魚が刺し餌のイガイを啄んで来ます。このタナを過ぎると反応が穂先に出ません。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出ません。何度か上下の誘いを掛けます。“コツコツ、コツコツ”極浅く穂先を押え込んで、極弱く刺し餌のイガイを啄んで来ます。この反応も合わせのタイミングを躊躇しそうな反応ですが、即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。底付近に這っていますロープをかわさなくてはいけませんので、強引にラインを巻いて行きます。キツイ突込みを竿でためてひたすらラインを巻きます。ある程度浮かせてからチヌとのやり取りを楽しみます。キツイ突込みの時はラインを少し出していなしながら徐々に浮かせます。海面直下に白い魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ほどのチヌです。有難い事です。

またまたチヌが刺し餌のイガイを喰ってくれましたので、残り1時間ほどですが、手返しにも力が入ります。今日はなぜかわかりませんが、連続してチヌが刺し餌のイガイを喰って来ません。チヌの数が少ないのか、イガイに対して喰いっ気がないのかは分かりませんが、チヌアタリも微妙な極弱い反応ですので、チヌの活性があまり良くないのかも知れません。来週あたりには本格的にイガイを喰って来るかもしれません。その事に期待したいと思います。残り時間が徐々に少なくなって来ます。何とかあと1枚を目指してひたすら手返しを繰り返します。チヌと思われる反応がなかなか穂先に出ません。左前方の筏で朝からバシャバシャとチヌが海面直下で暴れています。しかし何時もの喰み音がしません。喰み音がするようになれば本格的なイガイチヌシーズンだと思われますが、もう少し我慢しなくてはいけないかも知れません。12時までひたすら手返しを繰り返しましたが、残念ながら、再度、チヌに刺し餌のイガイを喰わせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。

釣果:チヌ2枚 46m 46cm