2月10日(水)    上佐波賀筏(曇りのち晴れ)    中潮

この所、チヌとの巡り合わせが悪く、なかなかチヌの顔を拝む事が出来ません。巡り合わせが悪いと、爺さんの何時もの悪い癖が出てしまい、何時もの筏で竿を出さずに他の筏で竿を出してしまいます。爺さんだけの事かも知れませんが、ウロウロし出しますと、ますますチヌから遠ざかってしまうような気がします。これはあくまで爺さんの考えで、趣味の世界ですので、色々な考えでかかり釣りを楽しむべきだと思っています。多様性がなくなれば面白味に欠けるかかり釣りになってしまうと思っています。今回は何時もの爺さんの定位置で有ります7番筏が空いていましたので、予定通り10日の水曜日に釣行する事にしました。出船時間が6時30分になりましたので、自宅を4時前に出発します。国道の温度表示は0℃を表示しています。思ったほどは冷え込んで居ません。安全運転で舞鶴を目指します。今回もR9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。5時50分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が1台停まっています。身支度を整えて荷物を船に積み込んでおきます。周りはまだ暗いです。1台車が到着します。車の中で船頭さんが来られるのを待ちます。周りが明るくなりましたので、外に出て釣り人さんたちと朝の挨拶を交わします。船頭さんも到着されます。何時もの検温後、渡船代3000円、牡蠣ロープ1本分の料金1500円を支払います。釣り人さん2人と爺さんを乗せて出船です。

6時30分頃、上佐波賀筏群に到着します。19番筏で何時ものように牡蠣ロープを引き上げます。時々お会いする釣り人さんが19番筏で竿を出されます。爺さんが牡蠣を引き上げている間に、もう1人の釣り人さんを4番筏に送って行かれます。釣り人さんを送り終えて、爺さんを乗せて7番筏につけて頂きます。筏に上がり海面を見ますと、何時もの湾奥の筏にしては少し透明度が良いように感じます。先ずはコレクターから牡蠣を剥がして行きます。牡蠣を剥がし終えてから、牡蠣ロープに付着していますフジツボを剥がします。この作業も結構な時間が掛かります。漸く朝一の作業を終えましたので、汚れた筏の床を海水で奇麗に洗い流します。牡蠣を割って釣座位置の北向きに少し撒いておきます。荷物の整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.36m リール China Reel ライン 2号通し 錘り なし 0.5号 鈎 海津14号)

7時30分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝を投入する前に、牡蠣を貝割り器で潰して釣座位置前に少し撒いておきます。濁りが落ち着いたころを見計って、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底寸前に“コツコツコツ…コツコツコツ…コツコツコツ…フ〜”ヒイラギらしき反応が穂先に出ています。着底してからも“コツコツコツ…コツコツコツ…コツコツコツ…フ〜”しつこく刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで来ます。穂先に負荷がなくなった時に合わせを入れて見ますが、竿を持つ手に衝撃が伝わってくる事はなく空を切るだけです。しかし1投目から魚達の反応が穂先に出ると云う事は期待が持てます。7時40分頃、続けて刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが、刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで来る魚は現れません。「う〜ん、ヒイラギがえらい大人しいな〜、ひょっとして?〜」誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。着底と同時に“コツコツコツ、コツコツコツ”少し強めの反応が穂先に出ます。「ヨッシャ〜、これはチヌやろ!〜」心臓が早鐘を打っています。竿を持つ手に力が入ります。反応に合わせて穂先を送り込んで行きます。“コツコツコツ、コツコツコツ、クー”しつこい反応から穂先を鋭く押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にキツイ突込みが始まります。この節の有る突込みは間違いなくチヌです。ラインを巻けばまた少し引っ張り出されます。久し振りのチヌですので、やり取りを楽しみたいと思います。チヌの強引な突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。爺さんでも楽しむ事が出来るサイズのようです。海面下で反転を繰り返している白い魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面直下で何度も反転を繰り返しますので、なかなかタモに納める事が出来ません。悪戦苦闘の末、ようやく海面に浮かせて無事タモに収まります。40前半のチヌです。有難い事です。

久しぶりのチヌとのやり取りを十分に楽しむ事が出来ました。有難い事です。手返しにも力が入ります。ヒイラギの活性も徐々に上がって来ます。刺し餌の半貝が直ぐに取られてしまいます。ヒイラギとの乱打戦になりそうな勢いです。この高活性が最後まで続けばよいのですが、この時期の高活性は直ぐに急降下してしまいますので、魚たちの高活性の時間帯に刺し餌をチヌに喰わせなくてはいけません。ひたすら手返しを繰り返します。8時20分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。底から1ヒロ半〜2ヒロくらいに陣取っていますヒイラギに突かれながら着底します。“ジビジビジビ…ジビジビジビ…フ〜”ヒイラギに刺し餌の牡蠣の半貝が啄まれています。“コツコツコツ、コツコツコツ、フ〜”少し強めの反応から穂先を浮かせて来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に伝わって来る感触は軽いです。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。竿を持つ手に伝わって来る感触は小チヌのようです。節の有る突込みで相手をしてくれます。やり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。カウントサイズでは有りませんが、相手をしてくれた事に感謝したいです。

小チヌとは云へチヌが来てくれましたので、ますます手返しにも力が入ります。しかしチヌと思える反応がなかなか穂先に出ません。時々ヒイラギが鈎掛かりして海面に姿を現します。ヒイラギ以外の魚の反応が穂先に出る事は有りません。「フグや根魚たちは何処に居るのでしょうか?〜」爺さんの悪い頭では良く分かりません。色々な魚たちが鈎掛かりしてくれるとチヌに近ずくと思うのですが、現実は爺さんが考えるようには進みません。10時30分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込んで行きます。相変わらず落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。ヒイラギの定位置の底から1ヒロ半〜2ヒロくらいで啄まれながら着底します。“ジビジビジビ…ジビジビジビ…フ〜”ヒイラギが刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで居ます。何時チヌアタリに変わるか分かりませんので、穂先の動きに全神経を集中します。“コツコツコツ、コツコツコツ、フ〜”ヒイラギとあまり変わらない位の極弱い反応から穂先を浮かせて来ます。負荷がなくなった穂先が極わずかに動いています。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に伝わって来る感触は軽いです。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。竿を通して伝わって来る節の有る感触は小チヌのようです。小チヌの突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。カウントサイズでは有りませんが、相手をしてくれた事に感謝したいです。

またまた小チヌとは云へチヌが来てくれましたので、ますますテンションが上がります。手返しにも力が入ります。しかしチヌと思える反応がなかなか穂先に出ません。ヒイラギの活性も急激に落ちてしまいます。底では刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで来ません。底から1ヒロ半〜2ヒロくらいの所にはヒイラギが居るのですが、刺し餌の牡蠣の半貝を追って底まで下りて行きません。何時もの悪いパターンです。牡蠣のむき身では非常に良く啄んでくるのですが、牡蠣の半貝にしますと無反応な時が非常に多いです。この差が何なのか爺さんの悪い頭では良く分かりません。ひたすら手返しを繰り返しますが、チヌと思える反応が穂先に出る事は有りません。12時になりましたので昼ご飯を頂く事にします。今日もカップラーメンとパンの昼ご飯です。天気も良く風も穏やかですので、のんびりと頂きます。

12時20分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。昼ご飯を頂く前に牡蠣を潰して竿先に撒いておきましたので、期待を込めて刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。相変わらず落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが、穂先がは魚達の反応を捉える事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。静観と誘いを掛けますが、穂先が魚たちの反応を捉える事は有りません。底で刺し餌の牡蠣の半貝を切って、再度、刺し餌の牡蠣を落とし込む事を続けます。しかし反応が凄く遠いです。牡蠣のむき身にすれば反応がすごく良いのですが、残る刺し餌がチヌに喰わせる刺し餌と思っていますので、時々は牡蠣のむき身を使いますが、主には牡蠣の半貝で手返しを繰り返します。時々ヒイラギが刺し餌の牡蠣の半貝を啄みますのでドキッとします。夕時合を期待して手返しを繰り返しますが、チヌと思える反応が穂先に出る事は有りません。期待していました4時頃も、何も起こる事もなく過ぎてしまいます。困った事です。今日は5時に竿を収める事にしていますので、残り1時間、穂先の動きに全神経を集中します。しかしチヌと思える反応がなかなか穂先に出ません。徐々に時間がなくなって来ます。5時頃までひたすら手返しを繰り返しましたが、残念ながら、再度、チヌに刺し餌の牡蠣を喰わせる事が出来ませんでした。これで竿を収める事にします。今日も厳しい牡蠣チヌ狙いでした。まだまだ修行が足らないようです。

釣果:チヌ1枚 41.5cm
  (小チヌ2枚 25cm 28.5cm)