1月6日(水) 上佐波賀筏(晴れ) 小潮
明けましておめでとうございます。今年も爺さんの何の役にも立たない釣行記にお付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。昨年は納竿釣行も出来ずに悔しい思いをしてしまいました。これも爺さんの不注意が原因で、誰にも文句を言う事が出来ません。昨年の11月25日、濃霧が発生していましたので、安全運転に心がけて上佐波賀に向かっていたのですが、シカとぶつかってしまい車が修理工場行きとなってしまいました。シカと爺さんが無事だった事が、何よりも幸いと胸をなでおろしています。5月に車を乗り換えたのですが、半年で事故車になってしまいました。困った爺さんです。車が戻って来たのが1ケ月後でしたが、何とか納竿釣行に間に合ったと喜んで佐波賀渡船さんに電話を入れますと、既に2020年の筏渡しは終了した事を伝えられます。拓ちゃんの所も終了していますので、泣く泣く納竿釣行を諦める事にしました。年が変わって2021年の初釣行は上佐波賀に決めていましたので、佐波賀渡船さんの筏渡しは6日からですので、この日に今年の竿出し釣行を行う事にしました。自宅を4時頃に出発します。国道の温度表示は3℃を表示しています。濃霧は発生していませんが、シカやその他の動物の飛び出しに注意を払い、安全運転で舞鶴を目指します。今回はR9→R27→黒鯛釣具さん→佐波賀のルートで車を走らせます。黒鯛釣具さんで小物を調達してから上佐波賀に向かいます。6時25分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台も車が停まっていません。身支度を整えて、荷物を船に積み込んでおきます。その後、船頭さんが到着されるのを車の中で待ちます。6時45分頃に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。新型コロナウイルスの影響で、今年は牡蠣を分けて貰えませんので、大島さんの所の牡蠣ロープを引き上げて刺し餌にします。渡船代3000円、牡蠣ロープ1本分の料金1500円を支払います。爺さん1人を乗せて出船です。
7時頃、上佐波賀筏群に到着します。先ずは19番筏で牡蠣ロープ1本を引き上げます。多くの牡蠣が付いていますので、年を重ねた爺さんの力では一苦労も二苦労もしなくてはいけません。牡蠣ロープを船に積み込んで7番筏に向かいます。牡蠣ロープ1本分の牡蠣を7番筏に持ち上げるのも一苦労です。朝から1日分の力を出し切ったような気がします。筏に上がり海の色を見ますと、透明度が少々良過ぎるくらいで、かなり下の方まで牡蠣ロープが見えます。釣座位置を北向きに構える事にします。牡蠣ロープから牡蠣を剥がして行きます。今日は牡蠣に付着した泥などの掃除をしないで、牡蠣を貝割り器で割って竿先に撒く事にします。7時45分頃に牡蠣を剥がす作業が終わります。作業跡を奇麗に海水で洗い流します。仕掛けの準備をする前に牡蠣を割って釣座位置前に撒いておきます。牡蠣を割っている途中で貝割り器の柄が折れてしまいます。何か開始早々、嫌な予感がします。貝割り器が使えませんので、ハンマーで牡蠣を割って釣座位置前に撒く事にします。割った牡蠣を撒き終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.36m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り なし 0.5号 鈎 海津14号)
8時10分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。先ずは牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。はやる気持ちを抑えて、1ヒロ、1ヒロ、タナを深くして行きます。落とし込み途中では刺し餌の牡蠣の半貝を触って来る魚は居ません。着底。穂先の動きに神経を集中しますが、穂先が反応を示す事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。誘いと誘いの間隔を長くしてチヌからの反応を待ちます。しかしチヌと思われる反応どころか穂先には何の反応も出ません。「う〜ん、厳しいな〜」よくよく考えてみれば、年末から昨日まで釣り人さんが入られていませんので、全く撒き餌が効いていない状態ですので、当然と云えば当然の状態です。撒き餌の手返しを早めながら刺し餌の牡蠣を落とし込んで行きます。漸く撒き餌が効いて来たようで“ジビジビジビ…ジビジビジビ…”極弱い刺し餌を啄む反応が出だします。時々穂先を浮かせますのでヒイラギの仕業のようです。8時50分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観していますと“コツコツ”少し強めの反応で刺し餌の牡蠣の半貝を触って来る魚が現れます。その後、反応が出ませんので誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。着底寸前に“コンコンコン、コンコンコン、グー”強い反応から大きく穂先を押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”心地よい重さを伴った感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。底を着たのと同時に重さを伴った強い突込みが始まります。なかなかラインを巻かせてもらえません。竿を通して伝わってくる感触はチヌのようです。掛け合わせた時はそんなに大きくは感じませんでしたが、徐々に突っ込む強さが強烈になって来ます。東方向に走り出しましたので、牡蠣ロープに突っ込まれる危険性が出て来ました。筏の西端から東端まで移動してやり取りを行います。チヌに翻弄されながらも徐々に浮かせます。タモが有ります西端までやり取りをしながら移動します。ようやく釣座位置に帰って来ましたが、チヌが筏の中に突っ込み出します。何とか竿でためて耐えます。耐えながら強引に前に引っ張り出します。足元でガバッとチヌが海面を割ります。口から海面を割りました。「でっか!!」爺さん大慌てです。大慌てでチヌをタモで掬いにかかります。慌てていますのでなかなかタモに入りません。四苦八苦しながらようやくタモに収まります。タモが小さ過ぎます。大台のようです。有難い事です。
まさか魚たちの活性が悪い中で、大台のチヌが刺し餌の牡蠣の半貝を喰って来るとは思いませんでした。油断すると痛い目に遭いそうです。気を引き締めて手返しを繰り返します。牡蠣を割ってパラパラと竿先に撒きながら手返しを繰り返しますが、相変わらず魚たちの活性は低いままです。まだ1枚もエサ取りを掛け合わせる事が出来ていません。殆ど反応の出ない穂先とにらめっこをする時間が延々と続いています。1月の初めは毎年このような感じで推移すると思われるのですが、たまに大釣りが出来る年も有るようです。ひたすら手返しを繰り返します。9時30分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出ません。着底と同時に“コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ、グー”少し強めのしつこい反応から穂先を押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を通して重さの有る感触が手に伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時に強い突込みが始まります。感触からチヌと思われます。先ほどのチヌも途中から強烈な突込みに変わりましたので、気を抜く事なくやり取りを開始します。筏の中に入ろうとするチヌを強引に竿でためて前に引っ張り出します。突っ込む方向を西方向に変えたのと同時に、突っ込む馬力が強烈になって来ました。筏の西角に立ってやり取りを続けます。少しラインを巻けば直ぐにまた引っ張り出される事を繰り返します。突っ込む方向が筏と筏の間に変わって来ましたので、強引に外へ外へと引っ張り出そうとするのですが、爺さんの云う事を聞いてくれる訳が有りません。必死で気持ちだけ外へ外へと誘導します。漸く竿先の少し前でチヌの魚影を発見します。「これもデッカイで!!」足元の牡蠣ロープに走られないように注意をしてやり取りを行います。重さを伴った強烈な突込みですので、年を重ねた爺さんの腕が悲鳴を上げています。漸く海面に浮かせて大慌てタモで掬います。無事タモに収まります。大台のようです。有難い事です。
大台のチヌが続けて来てくれましたので、爺さん大満足です。今日は船頭さんに4時30分に納竿と伝えていますので、まだまだ十分に時間が有りますので、爺さん自身の腕も顧みずに、強欲にももう1枚を狙って牡蠣チヌ狙いを続けます。牡蠣を割ってパラパラと竿先に撒きながらチヌアタリを待ちます。9時50分頃、“コツコツコツ、フ〜、コツコツコツ、フ〜、”極弱い反応で穂先を浮かせた所で合わせを入れてヒイラギが海面に姿を現します。今日初めてチヌ以外の魚を見る事が出来ました。ひたすら手返しを繰り返しますが、活性が上がる事は有りません。逆に反応が全く竿先に出なくなってしまいます。無反応地獄に入ったようです。ひたすら手返しを繰り返しますが、穂先がピクリとも反応する事は有りません。12時まで全く反応が出る事は有りませんでした。天国から地獄に突き落とされたようです。お昼になりましたので、冬の爺さんの定番、パンとカップラーメンの昼ご飯です。天気が良いとは云へ、吹き付けてくる風は凄く冷たいです。やはり冬の風です。突風を伴っていますので、モノが吹き飛ばされないように注意しなくてはいけません。暖かい食べ物を口にしてホッと一息つきます。
12時20分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。先ずは牡蠣の半貝を刺し餌にして1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。しかし落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが穂先が反応を示す事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。着底。反応が出る事は有りません。誘いと静観を繰り返しますが、魚たちが刺し餌の牡蠣の半貝に反応を示す事は有りません。無反応な時間帯が延々と続きます。牡蠣のむき身を刺し餌にしますと、時々底から1ヒロくらいの所でヒイラギと思われる反応が出ます。アタリを出させながら底に誘導するのですが、途中で引き返すようで、底での反応が出る事は有りません。突風に悩まされながらも手返しを続けます。徐々に納竿時間が迫って来ます。ようやく4時頃から、刺し餌の牡蠣の半貝にヒイラギと思われる反応が底でも出だします。期待が膨らみましたが、納竿の4時30分までに、再度、チヌに刺し餌の牡蠣を喰わせる事が出来ませんでした。今日は有難い事に大台のチヌが2枚も来てくれました。爺さんにしては上出来の初釣りでした。有難い事です。事故もなく無事竿出し釣行を終える事が出来ました。しかしまだまだ修行が足らない事を痛感した一日でした。
釣果:チヌ2枚 51cm 52.5cm