1月15日(金)    上佐波賀筏(晴れ)     大潮

今年の初釣りでよい目をさせて頂きましたので、「柳の下の泥鰌」になるのは分かっているのですが、一度調子に乗るとなかなか歯止めが掛からない困った爺さんですので、好天予報が出ています15日の金曜日に上佐波賀に釣行する事にしました。自宅を4時過ぎに出発します。国道の温度表示は0℃を表示しています。路面が凍結する温度です。安全運転に心掛けて舞鶴を目指します。今回はR9→R27→佐波賀渡船さんのルートで車を走らせます。濃霧が発生している箇所にさしかかりますと、昨年のシカとの遭遇を思い出してしまいます。「濃霧とシカ」トラウマになりそうです。スピードを落として周りを凝視して通過します。凄く疲れます。以前は伊佐津川沿いに車を走らせていたのですが、シカやその他の動物との遭遇を避けて、より安全な舞鶴市内を通過する事にしました。舞鶴市内に入ってホッとします。6時過ぎに佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が1台停まっています。周りはまだ暗く時間も早いですので、車の中でゆっくりと体を休めます。6時30分頃、船頭さんが到着されます。早い到着です。身支度を整えて、荷物を船に積み込みます。何時もの体温測定後、渡船代3000円、牡蠣ロープ1本分の料金1500円を支払います。先客さんと爺さんの2人を乗せて出船です。

6時45分頃に上佐波賀筏群に到着します。19番筏で牡蠣ロープを引き上げて、7番筏に船を着けてもらいます。今日も7番筏で1日遊ばせて頂きます。もうお一人の釣り人さんは下佐波賀筏群に向かわれます。筏に上がり海の色を見ますと、前回よりかなり透明度が悪い何時もの湾奥の筏に戻っています。海面には膜を張った汚い潮が筏周りに入っています。先ずはコレクターから牡蠣を剥がします。牡蠣を剥がし終えてから、牡蠣ロープの掃除を行います。ロープにフジツボが多く付着していますので、鏨を使って剥がして行きます。この作業も結構時間が掛かります。フジツボを剥がし終えてから、ロープを海水で洗い流し束ねます。牡蠣剥がしで汚れた筏の床を奇麗に海水で洗い流します。釣座位置を何時もの北向きに構えます。牡蠣を貝割り器で割って釣座位置前に撒いておきます。荷物の整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.36m リール China Reel ライン 2号通し 錘り なし 0.8号 鈎 海津14号)

8時頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。先ずは何時ものように、牡蠣の半貝を刺し餌にして1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込みます。相変わらず落とし込み途中での反応が出る事は有りません。落とし込み途中で反応が出れば気合も入るのですが、この時期は望む方が無理な注文かも知れません。穂先に反応が出る事なく着底します。暫く静観しますが、穂先に反応が出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。着底。刺し餌の牡蠣の半貝に反応を示す魚が現れる事は有りません。静観の時間を十分に取って誘いを掛けますが、刺し餌の牡蠣の半貝に興味を示す魚が現れる事は有りません。底で牡蠣を切って再度落とし込みます。底から1ヒロ半〜2ヒロくらいで極弱い反応が出ます。穂先を浮かせて来ますので、おそらくヒイラギが反応しているのだと思われます。穂先に反応を出させながら刺し餌の牡蠣の半貝を着底させます。“ジビジビジビ…ジビジビジビ…”極弱い反応で刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで居ます。“ジビジビジビ…ジビジビジビ…フ〜”穂先を浮かせて来た所で合わせを入れますが、ヒイラギが鈎掛かりする事は有りません。次投ではヒイラギが反応する事は有りません。前回も魚たちの活性が悪かったのですが、今回はそれ以上に魚たちの活性が悪いような気がします。困った事です。

ひたすら手返しを繰り返しますが、時々ヒイラギと思われる反応が穂先に出るくらいです。9時前に“コツコツコツ…コツコツコツ…”極弱い穂先を押え込まない反応で鈎ごと刺し餌を取られます。如何やら竿下にフグが現れたようです。フグが刺し餌の牡蠣の半貝に反応しましたので、その内にチヌも反応を示してくれるのではないかと淡い期待を持つ爺さんです。9時頃“ジビジビジビ…ジビジビジビ…フ〜”穂先を浮かせて来た所で合わせを入れて、ヒイラギが海面に姿を現します。やはり竿下にはヒイラギが居るようです。9時45分頃からヒイラギの活性が上がって来ます。牡蠣の半貝では底まで持たなくなってしまいます。活性の悪いのも困りますが、有り過ぎるもの困った事です。牡蠣の両貝を刺し餌にしてヒイラギの猛攻に対抗します。牡蠣の隙間を少しにすればアタリがなくなります。開け過ぎますと直ぐにヒイラギの餌食になってしまいます。隙間の調整が凄く難しいです。ヒイラギに翻弄されて時間だけが過ぎて行きます。困った事です。12時前“コツコツコツ…コツコツコツ…”穂先を押え込まないハッキリした啄む反応で合わせを入れて、デカフグが海面に姿を現します。デカフグにしてはかなり弱い反応です。底潮が冷え込んで居るのかも知れません。デカフグが姿を現してくれましたので、チヌへの期待が高まりますが、昼になりましたので、気分転換もかねて、何時ものカップラーメンとパンを頂く事にします。天気は最高ですのでノンビリと頂きます。これでチヌが来てくれれば最高なのですが、かかり釣りはそんなに甘くない事は爺さん自身が何度も経験していますので、ワンチャンスを逃さないように気合を入れて午後のかかり釣りに臨みます。

12時25分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。先ずは刺し餌の牡蠣の半貝を1ヒロ、1ヒロ、何時ものように落とし込んで行きます。底から1ヒロ半〜2ヒロくらいの所に陣取っていますヒイラギに突かれながら着底します。穂先の動きを静観していますが、午前中のように刺し餌の牡蠣の半貝を触って来ません。上に大きく誘い上げますと、ヒイラギのタナでは反応を示します。ヒイラギが居なくなったわけではないようです。刺し餌の牡蠣の半貝を追って底近くまでは下りて行くようですが、着底すると触って来ません。動く刺し餌には反応するようですが、動きの止まった刺し餌には興味を示さないようです。やはり魚たちの活性があまり良くないようです。しかし突然のチヌアタリに備えて、1投ごとに穂先の動きに神経を集中します。1時30分頃にデカフグが鈎掛かりして海面に姿を現します。デカフグが居ればチヌも近くにいると思い込んで居ます爺さんですので、手返しにも力が入ります。しかし爺さんの思いとは裏腹に、2時頃からヒイラギの活性が落ちてしまいます。穂先になかなか魚達の反応が出ません。色々と悪い頭を回転させながら、手返しを繰り返します。

時間だけがゆっくりと過ぎて行きます。ワンチャンスに期待を掛けて手返しを続けます。忘れた頃にヒイラギのタナで穂先に反応が出るくらいの低活性になってしまいます。困った事です。筏周りをウロウロしてみますが、釣座位置同様に穂先が反応を示す事は有りません。夕時合を期待して、ひたすら手返しを繰り返します。牡蠣を割ってパラパラと竿先に撒きながら、チヌからの反応をひたすら待ち続けます。しかし期待とは裏腹にチヌと思える反応が穂先に出る事は有りません。4時を回ってもチヌと思える反応が穂先に出る事は有りません。徐々に4時30分と伝えています納竿時間が迫って来ます。穂先の動きに神経を集中しますが、納竿時間までにチヌと思われる反応を穂先に出させる事が出来ませんでした。厳しい牡蠣チヌ狙いでした。やはり「柳の下の泥鰌」は居ませんでした。次回に期待したいと思います。何も考えずに竿出しをしてはいけない事を改めて痛感させられました。まだまだ修行が足りません。