4月3日(金)    上佐波賀筏(晴れ一時曇り)    小潮

新型コロナウイルスが広がる中、自宅待機が呼びかけられていますが、かかり釣りの虫を抑えきれずに、密閉、密集、密接の三密に注意を払い、今週も牡蠣チヌ狙いで釣行する事にしました。釣行先は何時もの上佐波賀です。4月から出船が6時に変更になったようですので、自宅を3時30分頃に出発します。国道の温度表示は1℃を表示しています。今回もR9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。所々で濃い霧が発生していますので、安全運転で舞鶴を目指します。5時10分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台も車が停まっていません。身支度を整えて、車の中で船頭さんが来られるのを待ちます。5時45分頃に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船代3000円、牡蠣2杯分の代金2000円を支払います。爺さん1人を乗せて出船です。

5時50分頃に上佐波賀筏群に到着します。今日は7番筏につけて頂きます。爺さんの感が良ければチヌとのやり取りを楽しむ事が出来ますが、感が悪ければ良かったのは天気だけの結果になってしまいます。こればかりは巡り合わせの問題ですので、運を天に任せて、今の爺さんに出来る範囲で全力を尽くすだけです。筏に上がり海の色を見ますと、河川からの真水がたっぷりと入って、濁りがようやく収まって来てバスクリン色に近い色をしています。色的には最悪に近い色をしています。困った事です。バスクリン色に近い色ですので透明度もすごく悪いです。釣座位置を北向きに構えます。牡蠣を潰して釣座位置付近に撒いておきます。牡蠣を撒き終えてから荷物の整理をして、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール バイキング筏-44 ライン 2.25号通し 錘り なし 0.8号 鈎 海津 14号)

6時20分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。何時ものように、先ずは刺し餌の牡蠣の半貝を1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。相変わらず、落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。穂先に反応が出る事は有りません。暫く静観します。しかし穂先が反応する事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。誘いと静観を繰り返します。しかしエサ取り達の反応も穂先に出ません。釣座位置では穂先に反応が出ませんので、筏の彼方此方を探って見る事にします。筏の彼方此方で刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みますが、刺し餌の牡蠣の半貝に興味を示す魚が現れる事は有りません。エサ取りの反応さえ穂先に出る事は有りません。春の牡蠣チヌ狙いは、ほとんど穂先に反応が出る事がありませんが、前触れもなく突然刺し餌の牡蠣を喰って来ますので油断する事が出来ません。釣座位置に戻り、ひたすら刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。

反応の出ない穂先を凝視しながら手返しを繰り返します。河川からの真水がタップリ入っているせいか、上潮が凄い速さで流れ出します。しかし流れているはごく浅い上層部だけです。何とかこの無反応な状態を打破したいのですが、頭の悪い爺さんですのでなかなか良い知恵が浮かんで来ません。悪い頭をフル回転させた結果、今まであまりやらなかった牡蠣のむき身で落とし込んで見る事にします。牡蠣のワタの部分だけを刺し餌にして落とし込んで見ます。7時45分頃、刺し餌の牡蠣のむき身をチョン掛けにして、0.8号の錘をつけて落とし込んで見ます。1ヒロ、1ヒロ慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。底から1ヒロ半〜2ヒロ位の所で、ヒイラギらしき反応が穂先に出ます。そのまま底まで落とし込みます。着底。“ジビジビジビ…ジビジビジビ…フ〜”ヒイラギが牡蠣のむき身に底でも反応を示してくれています。今日初めての底での反応です。穂先の動きに神経を集中します。“ジビジビジビ…ジビジビジビ…”ヒイラギの反応が穂先に出ています。穂先の動きに神経を集中していますと、モゾモゾモゾとヒイラギの反応とは少し違う極弱い反応を出して穂先を浮かせて来ます。「ヨッシャ〜、これはチヌや!〜」即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”重さを伴った心地よい感触です。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にキツイ突込みで相手をしてくれます。西方向に向かって走り出します。筏の西角でチヌとのやり取りを行います。キツイ突込みですのでジリジリとラインを引っ張り出されます。ラインを引っ張り出されながらも徐々に寄せて来ます。寄せてくる途中で重さが乗っています。筏と筏を繋いで有るロープの下辺りに何か障害物が有るようです。強引にラインを巻きますと障害物から外れたようで、またラインが巻けるようになります。ホッとしながら、再度、チヌとのやり取りを楽しみながら寄せて来ます。濁りが入っていますので、なかなかチヌの姿を確認する事が出来ません。ようやく海面直下に魚影を確認する事が出来ます。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40後半のチヌです。有難い事です。

有難い事にチヌが来てくれました。水潮の影響で今日は苦しいかなと思っていたのですが、何とかチヌアタリを見極める事が出来て、有難い事にチヌの顔を拝む事が出来ました。手返しにも力が入ります。牡蠣のむき身、牡蠣の半貝と目先を変えながら手返しを繰り返します。相変わらず牡蠣の半貝では穂先に反応が出る事は有りません。牡蠣のむき身では時々ヒイラギが反応を示してくれます。しかし底での反応があまり出ません。底から1ヒロ半〜2ヒロ位の所で啄むくらいで、底まで刺し餌の牡蠣のむき身を追いかけて来ません。ひたすら手返しを繰り返します。8時45分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込みます。底から1ヒロ半〜2ヒロ位の所のヒイラギのタナでも啄まれる事は有りません。着底。穂先に反応が出る事は有りません。上潮の流れで、流れて来た海藻がラインに絡みそうになりましたので、刺し餌を浮かせて右に少しずらせた所“グー、グーーー”強い反応で少し穂先を押え込んで、さらに大きく穂先を押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”重さを伴った感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にキツイ突込みで相手をしてくれます。竿を通して伝わって来ます感触は間違いなくチヌの感触です。前に向かってキツイ突込みで相手をしてくれます。ラインを巻けば直ぐに引っ張り出されます。チヌとのやり取りを十分に楽しみます。徐々に寄せて来ます。右に左にとよく走り回ります。四苦八苦しながらようやく海面下に魚影を確認する事が出来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40後半のチヌです。有難い事です。

2枚目のチヌが来てくれました。有難い事です。刺し餌を少し動かした事が良い誘いになったようです。偶然とは言へ、これも巡り合わせのなす技と思われます。爺さんの腕では有りません。今日初めての半貝へのアタリがチヌアタリでした。やはり時々は反応の出ない刺し餌でも、落とし込まなくてはいけない事を、身をもって経験させて頂きました。色々と勉強になります。ひたすら手返しを繰り返します。徐々に牡蠣のむき身にも反応しなくなって来ます。辛抱強く手返しを繰り返します。11時頃、牡蠣の半貝を落とし込みます。着底。暫く静観していますと“ゴツ、ゴツ”刺し餌の牡蠣の半貝に強い啄む反応が出ます。次の反応に備えて身構えます。穂先が浮き上がります。身切れしたようです。「アチャ〜、合わせたらよかった!〜」何が刺し餌の牡蠣の半貝を啄んだか分かりませんが、チヌの可能性も有る反応でした。相変わらず踏ん切りの悪い爺さんです。まだまだ修行の足らない困った爺さんです。11時40分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を押え込む反応が穂先に出ましたので、立ち上がって大合わせを入れたのですが、海面に姿を現したのはチョットこましなガシラでした。その後はハッとする事もなく昼を迎えてしまいます。昼ご飯を頂く前に、釣座位置前に牡蠣を潰して撒いておきます。昼ご飯は何時もの助六寿司とパンです。のんびりと頂きます。山では鶯が鳴いています。天気も良く長閑です。

12時20分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。先ずは牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込んで見ます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが、穂先が反応を示す事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。誘いと静観を繰り返しますが、エサ取りの反応さえ穂先に出ません。刺し餌を牡蠣のむき身に取り替えて落とし込んで見ます。やはり底から1ヒロ半〜2ヒロ位の所でヒイラギが啄んで来ます。着底。ヒイラギが底までついて来ません。何とか啄ませて底まで誘導するのですが、底に着底してしまいますと啄んで来ません。困った事です。刺し餌を牡蠣の半貝、牡蠣のむき身と取り換えて落とし込みを続けます。徐々に牡蠣のむき身にも反応しなくなって来ます。やはり午後からの方が魚たちの活性が悪いようです。何とかチヌに刺し餌を喰って欲しいのですが、穂先にチヌと思われる反応が出る事は有りません。粘り強く手返しを繰り返しますが、ハッとする事もなく時間だけがゆっくりと流れて行きます。何時も夕時合を期待して5時まで竿を出すのですが、なかなか夕時合にチヌの顔を拝む事が出来ません。今日も何とかチヌの顔を拝みたいと強欲な事を考えて手返しを繰り返します。エサ取り達の反応もなくなり、ピクリとも動かない穂先を見つめる時間が長々と続きます。今日も夕時合に何事も起こる事なく、5時の納竿時間を迎えてしまいました。ひと工夫もふた工夫もしなくてはいけないのですが、頭の悪い爺さんには良い知恵が浮かんで来ません。まだまだ修行が足らないようです。

釣果:チヌ2枚 48cm 48.5cm