3月26日(木)    上佐波賀筏(晴れ)    大潮

今シーズンの牡蠣チヌ狙いもいよいよ終盤となって来ました。今週も牡蠣チヌを狙って釣行する事にしました。釣行先は何時もの上佐波賀です。自宅を4時頃に出発します。国道の温度表示は1℃を表示しています。今回もR9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。安全運転で舞鶴を目指します。5時45分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。駐車場には2台の車が停まっています。東側の駐車場車に停めます。先客さんとお互い朝の挨拶を交わします。身支度を整えて荷物を船に積み込みます。何時もの時間に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船代はカードが一杯になりましたので要りません。有難い事です。牡蠣2杯分の代金2000円を支払います。先客さん2人と爺さんを乗せて出船です。

6時25分頃に上佐波賀筏群に到着します。この時期は、どの筏に上がってもチャンスが多くないと考えていますので、今回、まだチヌの顔を拝んだ事がない19番筏に船を着けて頂きます。巡り合わせが良ければチヌの顔を拝めると思うのですが、巡り合わせが悪ければ、「良かったのは天気だけ」の結果になる可能性も有りますが、1日、牡蠣チヌ狙いで遊ぶ事が出来れば良いと考えていますので、今日は19番筏で1日牡蠣チヌ狙いを楽しむ事にしました。他の釣り人さんは7番筏に1人、下佐波賀筏群に向かわれる方が1人居られます。筏に上がり海の色を見ますと、海水温度が低い事も有り、透明度がかなり高いです。しかし海面に膜を張った汚い上潮が流れています。赤クラゲが触手を伸ばしてプカプカと浮かんでいます。釣座位置を北向きに構えます。先ずは釣座位置付近に牡蠣を割ってパラパラと撒いておきます。荷物を整理してから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール バイキング筏-44 ライン 2.25号通し 錘り なし 0.8号 鈎 海津 14号)

6時45分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。先ずは牡蠣を割ってパラパラと釣座位置前に撒いてから、刺し餌の牡蠣の半貝を、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが、刺し餌の牡蠣の半貝に興味を示す魚が現れる事は有りません。牡蠣を割ってパラパラと上撒きします。インターバルを長く取って誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。誘い途中、着底してからの静観中に穂先が反応する事は有りません。静観と誘いを掛けますが、刺し餌の牡蠣の半貝に興味を示す魚が現れる事は有りません。海の中が静まり返っています。この時期、アタリが穂先に出ればチヌの可能性が非常に高いですので、反応の出ない穂先に神経を集中させます。何度か静観と誘いを掛けても穂先に反応が出なければ、底で刺し餌の牡蠣の半貝を切って、再度、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込む事を繰り返します。しかし静かな海です。

釣座位置では反応が出ませんので、何時ものように、筏の彼方此方を探って見たいと思います。先ずは筏の北西角付近で、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込んで見ます。相変わらず落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底と同時に“コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”エサ取りのような弱い反応が穂先に連続的に出だします。穂先の動きに全神経を集中します。竿を持つ手に力が入ります。刺し餌の牡蠣の半貝を啄む感触が竿を持つ手に伝わって来ます。穂先を浮かせて来ます。穂先が押え込まれたら合わせを入れようと身構えます。しかし期待とは裏腹に反応がなくなってしまいます。穂先を押え込む事無く刺し餌の牡蠣の半貝を取られたようです。「アチャ〜、合わせておけばよかった!〜」慎重になり過ぎたようです。最初のアタリですので、穂先が押え込まれるまで待ったことが裏目に出たようです。チヌの反応かどうかは分かりませんが、連続したしつこい反応はチヌだったような気がします。

気を取り直して、再度、同じ所に刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みましたが、刺し餌の牡蠣の半貝を触って来る魚が現れる事は有りませんでした。ワンチャンスを逃がしたようです。「良かったのは天気だけ」の言葉が脳裏をよぎります。筏の彼方此方を探って見ましたが、再び穂先が反応を示す事は有りませんでした。釣座位置に戻り、ひたすら落とし込みに専念します。7時25分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込みます。着底。暫く静観しますが、穂先が反応を示す事は有りません。誘いを掛けますが穂先に反応が出る事は有りません。インターバルを長く取って、チヌからの反応が穂先に出るのを気長に待ちます。暫く誘いを掛けていない穂先に突然“コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”エサ取りのような強さの連続した反応が出だします。先ほどの反応とよく似た反応の出方です。先ほどは穂先が押え込まれるまで待って痛い目に遭いましたので、今回は合わせ所を見計って合わせを入れる事にします。心臓がドキドキしています。穂先を押え込まずしつこい反応が穂先に出ています。合わせ所を見計って、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”心地よい感触です。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。ラインを巻いたのと同時にキツイ突込みが始まります。夢中でチヌの動きに合わせて、ラインを巻いたり、ラインを出したり、竿でためたり、何時もの動きでチヌのキツイ突込みをかわしながら徐々に浮かせます。十分にチヌとのやり取りを楽しみます。海面直下に白い魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。タモに収まった瞬間に穂先が跳ね上がります。鈎が外れました。穂先が跳ね上がるのは初めての経験です。ラッキーでした。40前半のチヌです。有難い事です。

ワンチャンスを逃したと思っていたのですが、巡り合わせが良かったのか、再度、チヌが刺し餌を喰ってくれました。またタモ入れと同時に穂先が跳ね上がるという初めての事でも、チヌの顔を拝む事が出来たと云う事は、やはり巡り合わせが良かったと考えた方が良いのかも知れません。巡り合わせの悪い時は、海面近くまで浮かせての鈎ハズレを経験することが有ります。今日は巡り合わせの良い日とポジティブに考えて手返しを繰り返す事にします。しかし期待とは裏腹に、手返しを繰り返しても、繰り返しても、刺し餌の牡蠣の半貝を啄む反応が穂先に出る事は有りません。時々、筏の彼方此方を探りますが、穂先に反応が出る事は有りません。釣座位置でひたすら手返しを繰り返しましたが、午前中に再びチヌが刺し餌を銜える反応が穂先に出る事なく昼を迎えてしまいました。昼ご飯を頂く事にします。昼ご飯を頂く前に、釣座位置付近に牡蠣を潰して撒いておきます。今日はカップラーメンを食べるにしては暑すぎますので、助六寿司とパンの昼ご飯です。のんびりと頂きます。天気も良く風も弱く穏やかな海況です。

12時15分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。慎重に刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応なく着底します。暫く静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。インターバルを長く取って、誘いと静観を繰り返します。牡蠣の半貝では反応が出ませんので、牡蠣のむき身で落とし込んで見る事にします。落とし込み途中では穂先に反応が出る事は有りません。着底。“ジビジビジビ…ジビジビジビ…フ〜”極弱いヒイラギらしき反応が穂先に単発的に出ています。しかし刺し餌の牡蠣のむき身がなくなる事は有りません。ヒイラギの反応も数投でなくなってしまいます。1時30分頃、牡蠣を入れて有るコンテナの中にシラサエビを見つけます。生きていますので鈎に付けて落とし込んで見ます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。反応が出ませんので何度か誘いを掛けます。何度目かの誘い途中で、穂先をひったくる反応が出ます。瞬間的に合わせを入れます。何か鈎掛かりしました。西方向に走り出します。この感触は以前経験した感触です。おそらくタチウオと思われます。西側に吊るして有ります、牡蠣ロープ方向に走り出していますので、立ち上がってラインを巻きながら筏の西端に立ってやり取りします。しかし、すでに遅く、牡蠣ロープに巻き付いています。西から2列目の真ん中の牡蠣ロープのようです。牡蠣ロープを引っ張り上げますと、絡まったラインとタチウオが見えて来ました。タモで掬おうとしたのですが、メーター級と思われますので、タモに入るはずがなく、如何するか考え中に、ラインが切れてタチウオが海中深く潜って行きます。「アチャ〜、手で掴めばよかったな〜」ガックリです。でも楽しむ事が出来ました。釣座位置に戻り手返しを繰り返します。相変わらず穂先に反応が出る事は有りません。困った事です。夕時合を期待したのですが、夕時合でも穂先に反応が出る事は有りません。ひたすら手返しを繰り返しましたが、5時の納竿時間までに、再度、チヌに刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。

釣果:チヌ1枚 42.5cm