2月4日(火)    上佐波賀筏(晴れ)    長潮

4日の火曜日が釣行には申し分のない好天の予報が出ています。今年に入ってから、牡蠣チヌと呼べるサイズのチヌの顔を拝んで居ませんので、この好天を見逃すわけには行きません。2月から出船が6時30分に変更になったようですので、自宅を4時頃に出発します。国道の温度表示は2℃を表示しています。マイナスの気温と思っていたのですが、プラスの気温です。この時期にしては暖かい朝です。R9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。舞鶴に向かうに従い、国道の温度表示がマイナスに変わって来ます。安全運転で舞鶴を目指します。5時40分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台も車が停まっていません。身支度を整えて、車の中で船頭さんが来られるのを待ちます。6時20分頃に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船代3000円、牡蠣2杯分の代金2000円を支払います。爺さん1人を乗せて出船です。

6時35分頃、薄暗い上佐波賀筏群に到着します。何時もの17番筏につけて頂きます。筏に上がり辺りを見渡しますと、家の明かりや街頭の明かりが目に入ります。6時30分では少し早いような気がします。先ずは船頭さんから頂いた牡蠣殻をハンマーで割って、釣座位置の北向き側にパラパラと撒いておきます。今日は牡蠣ロープを引き上げません。前回の釣行で、牡蠣掃除に時間が掛かり過ぎて、朝の時合を逃しているのではないかと疑問が湧きましたので、確認のために、今日は牡蠣掃除をしなくてはいけない牡蠣ロープを引き上げません。牡蠣殻を撒き終えてから荷物の整理をして、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール バイキング筏-44 ライン 2.25号通し 錘り なし 鈎 伊勢尼 10号)

6時50分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。先ずは刺し餌の牡蠣の半貝を1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが、刺し餌の牡蠣の半貝に興味を示す魚が現れる事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。穂先に反応が出ません。今日は静観する時間を長く取る様にします。爺さんの考えで正解かどうかは分かりませんが、昨年に比べてチヌの群が小さいような気がしますので、一つ一つの動作をゆっくりする事で、チヌに刺し餌を喰ってもらう時間を増やす事が出来るのではないかと考えます。チヌの群が大きいですと、争って刺し餌を喰って来ますので、逆に動作を早くした方が、チヌに刺し餌を喰わせる事が出来ると考えます。爺さんの考える事ですから正解かどうかは分かりません。7時頃、静観時間を長く取っていますと“コツコツ、コツコツ、コツコツ”極弱いエサ取りの反応と変わらない位の連続した反応が穂先に出だします。「ヨッシャー、これはチヌやろ!!〜」竿を持つ手に力が入ります。心臓が飛び出しそうです。反応に合わせて穂先を送り込んで行きます。十分に穂先を送り込んだ所で、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。この心地よい突込みは間違いなくチヌの突込みです。久しぶりの感触です。筏の中に入りそうになりましたので、筏の西角に引っ張り出してやり取りを楽しみます。久しぶりのチヌとのやり取りですので、チヌの一つ一つの突込みが強く感じてしまいます。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30後半のチヌです。今年初のカウントサイズの牡蠣チヌです。有難い事です。

1投目からチヌが刺し餌を喰ってくれました。やはりインターバルを長く取った方が良いかも知れません。続けて刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。徐々にタナを深くして行きますが、刺し餌の牡蠣の半貝に興味を示す魚が現れる事は有りません。何時ものヒイラギのタナでも反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出ません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。誘いと静観を繰り返しますが、刺し餌の牡蠣の半貝を触って来る魚は居ないようです。底で刺し餌の牡蠣の半貝を切って、再度、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みますが、穂先が反応を示す事は有りません。7時30分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観していますと“コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”エサ取りに似た極弱い反応が連続して穂先に出ています。「ヨッシャ〜、これはチヌやろ〜!!」心臓が飛び出しそうです。徐々に強くなる反応に合わせて穂先を送り込んで行きます。十分に穂先を送り込んだ所で、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”重さを伴った心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。突込みが始まります。この突込みは間違いなくチヌの突込みです。そこそこの重さが伝わって来ますので、まずまずの大きさのチヌのようです。強いチヌの突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。チヌも強引な突込みで相手をしてくれます。徐々に浮かせます。透明度が良過ぎますので、下の方で反転を繰り返しています魚影が確認出来ます。「でっか!!」間違いなくチヌの魚影です。大きさを見て慎重になり過ぎ、海面直下で何度も反転を繰り返されてなかなかタモに収める事が出来ません。四苦八苦しながら、ようやく海面に浮かせて無事タモに収まります。大台のようです。有難い事です。

やはり早朝に時合が有りました。今日だけの時合なのかは分かりませんが、何度か試してみる価値は有りそうです。毎回の釣行が良い勉強になります。刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。底から1ヒロ半〜2ヒロ位の所で“コツコツコツ”ヒイラギらしき反応で刺し餌の牡蠣の半貝を取られます。「う〜ん、ヒイラギが出だしましたか?〜」再度、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。同じタナでヒイラギらしき反応で刺し餌の牡蠣の半貝を取られます。如何やらチヌが居なくなったので、刺し餌の牡蠣に反応し出したのかも知れません。何度も何度も試しますが、底まで刺し餌の牡蠣の半貝が持たなくなってしまいました。「う〜ん、反応のないのも困りものやけど、有り過ぎも困りもんやな〜」贅沢な事を考えている爺さんです。ヒイラギの活性が高い時は、牡蠣の両貝が有効と勝手に思い込んで居ます爺さんですので、牡蠣の両貝の隙間に注意を払い落とし込みます。開け過ぎますとヒイラギに直ぐに取られます。閉め過ぎますと全くアタリが出ません。ヒイラギの活性が高い時は少々隙間を狭くしても啄んで来ます。調整具合が難しいです。9時20分頃、牡蠣の両貝を刺し餌にして落とし込みます。着底と同時に穂先が押え込まれて行きます。牡蠣の両貝で初めて見る反応です。押え込みに合わせて穂先を送って行きます。十分深く穂先が入った所で、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。重さも伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻き上げて底を切ります。底を切ったと同時に強い突込みが始まります。筏の西角に立ってやり取りを行います。立ったりしゃがんだりを何度か繰り返していますと、急に穂先が跳ね上がります。「アチャ〜、やっても〜た〜」鈎外れのバラシです。ガックリです。痛い目に遭いましたが、初めて見る反応ですので仕方がないかも知れません。爺さんにとって良い方についつい考えてしまいます。自分に甘い爺さんです。良い勉強をさせて頂きました。バラした事を引きずらないようにして手返しを繰り返します。

10時頃から急激にヒイラギの活性が落ちてしまいます。刺し餌の牡蠣の半貝が底まで持ちます。底でも反応が出ません。良く分からない無反応です。ひたすら手返しを繰り返します。11時30分頃、着底した牡蠣の半貝に極弱い反応が出ましたので合わせを入れて見ます。ワンテンポ遅れて何かが鈎掛かりしました。一気に右前方の筏に向かって走り出します。「なんや!〜」ボラの走りに似ています。海面に向かって走っています。右前方の筏の少し前でジャンプします。「何々?」一気にラインを巻いて近くに寄せて来ます。海面直下の魚を見てビックリです。太刀魚がスレ掛かりしています。見た目では1m近く有ります。タモに入りませんので、牡蠣殻を貰った時のコンテナで掬います。爺さんビックリです。この大きさの太刀魚は初めて釣り上げました。太刀魚が底に居るので魚たちの活性が落ちたのかも知れません。12時までひたすら手返しを繰り返しましたが、チヌと思われる反応を穂先に出す事が出来ませんでした。昼ご飯を頂く事にします。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。昼ご飯を頂く前に、釣座位置付近に牡蠣を割って撒いておきます。良い天気ですので防寒着の上を脱いで昼ご飯を頂きます。

12時20分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。昼ご飯を頂く前に牡蠣を割って撒いておきましたので、期待を込め、牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。何時ものヒイラギのタナで少し突かれましたが、刺し餌の牡蠣の半貝を取られる事なく着底します。“ゴツゴツ…コツコツ…”極弱い反応が単発的に穂先に出ています。ヒイラギが反応しているようです。刺し餌の牡蠣の半貝を取られる事なく反応がなくなります。底で刺し餌を切って、再度、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。ひたすら同じ動作を繰り返します。2時50分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応なく着底します。暫く静観していますと“コツコツ…コツコツ…コツコツ…”極弱い反応が単発的に出ています。おそらくヒイラギが刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで居るのだと思います。タイミングを見計り合わせを入れて見ます。“ガツン”思いもかけない衝撃が竿を持つ手に伝わって来ます。「何や!〜」ラインを一気に巻きます。左手西方向に走り出します。「これは!?〜」強引に浮かせます。海面直下に魚影が見えて来ました。予想通りの魚です。1m近く有ります。やはり竿下に太刀魚が陣取っているようです。「う〜ん、これではチヌが寄って来んな〜」困った事です。ますますチヌから遠ざかっているような気がします。頭の悪い爺さんには良い知恵が浮かんで来ません。

上がってから船頭さんに教えて頂いたのですが、今、舞鶴湾に太刀魚の群が入って来ているようです。通りで多くの船が浮かんでいるはずです。全て太刀魚狙いの船のようです。太刀魚も群れで動きますので、スレ掛かりするくらいですから、竿下にはかなりの数の太刀魚が居るのかも知れません。今日も納竿時間を5時と船頭さんに伝えていますので、ひたすら手返しを繰り返す事にします。3時頃からはヒイラギの反応も全くでなくなってしまいます。粘り強く手返しを繰り返すしか爺さんには能が有りません。時々、ハッとするような反応が穂先に出るのですが、爺さんの頭の中にインプットされています引き出しを開けますと、如何やらカレイの反応のような気がします。徐々に納竿時間の5時が迫って来ます。何とかバラした1枚を取り返したいと、強欲な事を考えて手返しを繰り返します。しかし5時の納竿時間まで手返しを繰り返しましたが、再度、チヌに刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。

釣果:チヌ2枚 38cm 51cm