2月25日(火)    上佐波賀筏(曇りのち雨)     大潮

爺さんの今年の牡蠣チヌ狙いはかなり厳しい状況です。前回も雪代による海水温度の低下と思われる状況で、残念ながらチヌの顔を拝む事が出来ませんでした。状況的にはすごく厳しい状況ですが、25日の火曜日に、再度、釣行する事にしました。火曜日は午後から雨の予報が出ていますが、この時期の牡蠣チヌ狙いは午前中に時合が有ることが多いですので、雨が降る前に牡蠣チヌの顔を拝んで、出来れば午前中に上がりたいと強欲な考えで釣行する事にしました。自宅を4時過ぎに出発します。国道の温度表示は1℃を表示しています。前回と同じ気温です。今回もR9→R27→佐波賀渡船さんのルートで車を走らせます。安全運転で舞鶴を目指します。6時前に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。前回同様に1台も車が止まっていません。身支度を整えて車の中で船頭さんが来られるのを待ちます。6時15分頃に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船代3000円、牡蠣2杯分の料金2000円を支払います。爺さん1人を乗せて出船です。

6時30分頃に上佐波賀筏群に到着します。3番筏に上がります。前回は強欲な考えで失敗しましたので、今年チヌの顔を拝めた3番筏で1日遊ばせて頂く事にしました。筏に上がり海の色を見ますと、薄く濁りの入った透明度の悪い色をしています。釣座位置を北向き側に構えます。先ずは船頭さんから受け取りました牡蠣を潰して、釣座位置付近にパラパラと撒いておきます。牡蠣を撒き終えてから、荷物を整理して、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール バイキング筏44 ライン 2.25号通し 錘り なし 鈎 伊勢尼10号)

6時50分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが、穂先が反応を示す事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。穂先に反応が出ません。誘いと静観を繰り返します。穂先に反応が出ませんので、底で刺し餌の牡蠣を切ろうとしたのですが切れません。ラインを巻き上げて確認しますと、ヒトデが鈎掛かりして海面に姿を現します。久しぶりにヒトデに乗られました。長く静観しているとヒトデに乗られそうです。海面直下には赤クラゲが触手を伸ばしてプカプカと漂っています。ヒトデ、赤クラゲを見ますと季節が春になった事を思い知らされます。1年で1番海水温度が下がる時期ですので、魚たちが口を使わないのは当然と思い、のんびりと手返しを繰り返す事にします。

ひたすら手返しを繰り返しますが、魚たちからの反応が穂先に出る事は有りません。竿先に牡蠣を潰して定期的に撒きながら、チヌからの反応を待ちます。しかしチヌはおろか魚自体の反応が穂先に出る事は有りません。今日も厳しい牡蠣チヌ狙いになりそうです。8時頃、ようやくヒイラギらしき弱弱しい反応が穂先に出だします。ヒイラギが反応してくれましたので、チヌへの期待が大いに高まります。8時15分頃、”コツコツ”少し強めの反応が穂先に出ます。即、大合わせを入れます。何か鈎掛かりしました。海面に姿を現したのは良型のキスでした。手のひらを超える大きさです。キス狙いなら「よっしゃ!〜」となるのですが、狙いの魚では有りませんので海に帰って頂きます。キスを釣り上げてから、またまた穂先に反応が出なくなってしまいます。困った事です。アタリが凄く遠いです。

8時30分頃、3.5番筏に漁師さんが牡蠣上げにやって来られます。前回この作業を期待して3.5番筏に乗ったのですが、牡蠣上げ作業が行われずに、爺さんが3番筏に乗った時に限って牡蠣上げ作業が行われます。チヌだけでなく全ての巡り合わせが悪くなっているようです。牡蠣上げ作業を横目で見ながらひたすら手返しを繰り返します。繰り返しても、繰り返しても、穂先に魚たちからの反応が出る事は有りません。少しは魚たちからの反応が穂先に出ても良いと思うのですが、海水温度の低下が想像以上に効いているのかも知れません。何とか魚たちが刺し餌の牡蠣の半貝に反応してくれるように、牡蠣を潰して頻繁に竿先に撒きますが、魚たちからの反応が穂先に出る事は有りません。何度経験しても、この無反応地獄がボディブローとなって、徐々に集中力をそいで行きます。

曇り空で風も弱く、牡蠣チヌ狙いには最高の条件なのですが、海の中は最高に悪い状態のようです。忘れた頃にヒイラギの弱々しい反応が穂先に出ますのでビクッとします。無反応地獄に入ってしまうと、悪い頭の爺さんではよい知恵が浮かんで来ません。試しに筏周りを探って見ましたが、釣座位置と同様に穂先に反応が出る事は有りませんでした。厳しい状況では有りますが、一途の望みをかけて手返しを繰り返します。しかし魚たちからの反応が凄く遠いです。竿下に魚が居る事自体疑ってしまう状況です。粘り強く落とし込みを続けます。12時までひたすら手返しを繰り返しましたが、チヌと思われる反応を穂先に出す事が出来ませんでした。昼ご飯を頂く事にします。昼ご飯を頂く前に、牡蠣を潰して釣座位置前に撒いておきます。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。のんびりと頂きます。

12時20分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。昼ご飯を頂く前に、牡蠣を潰して釣座位置前に撒いておきましたので、期待を込めて刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中で、牡蠣チヌの反応が穂先に出る事は有りません。底から1ヒロ半〜2ヒロ位の所でヒイラギが弱い反応を出して来ます。”コツコツ、コツコツ、フ〜、コツコツ、コツコツ、フ〜”反応を穂先に出させながら底まで持って行きたいのですが、刺し餌の牡蠣の半貝が着底してしまいますと反応して来ません。如何やら動く牡蠣の半貝に対して反応しているようです。動かなくなった牡蠣の半貝には興味がないようです。底でヒイラギが反応してくれますと、牡蠣チヌが一瞬喰いっ気を出してくれるかも知れませんので、如何してもヒイラギに底で刺し餌の牡蠣の半貝に反応して欲しいのですが、爺さんの云う事など聞いてくれるはずも有りませんので、粘り強くひたすら手返しを繰り返します。ヒイラギのタナでの反応も出ない事の方が多いです。困った事です。3時前頃から雨が降り出して来ます。「泣きっ面に蜂」状態です。この頃から、遊漁船が3番筏の近くでタチウオを狙い出されます。ポロポロと良型のタチウオが上がっています。「う〜ん、低水温とタチウオ」チヌが口を使う条件が悪過ぎます。ひたすら5時の納竿まで雨の中手返しを繰り返しましたが、残念ながら牡蠣チヌの顔を拝む事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。