2月21日(金)    上佐波賀筏(晴れ)     中潮

21日の金曜日が釣行にはもってこいの好天の予報が出ています。しかし先日の雪の影響が心配です。浅場のかかり釣り場では、影響が早く出て早く収まりますが、深場のかかり釣り場では、ちょうど底まで影響が出てくるくらいの日にちです。上佐波賀は水深が有りますので心配です。釣行する前から色々と頭を悩ませている爺さんです。既にこの時点でかかり釣りが始まっています。色々考え抜いて、結局いつもの上佐波賀に釣行する事にしました。自宅を4時頃に出発します。霧が出ています。国道の温度表示は1℃を表示しています。今回もR9→R27→佐波賀渡船さんのルートで車を走らせます。所々で濃霧が発生していますので、安全運転で舞鶴を目指します。5時50分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。多くの車が停まっていると思ったのですが、1台も車が止まっていません。身支度を整えて車の中で船頭さんが来られるのを待ちます。6時20分頃に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船代3000円、牡蠣2杯分の料金2000円を支払います。爺さん1人を乗せて出船です。

6時30分頃に上佐波賀筏群に到着します。牡蠣上げ作業が行われています3.5番筏に上がります。爺さんの頭の中は、牡蠣上げ作業で出るゴミに集まって来るチヌの姿を想像しています。他力本願の強欲な考えです。強欲な考えをしていますと、手痛いしっぺ返しを食らいそうです。海の色を見ますと、雪代がタップリと入った透明度の悪い色をしています。上潮が西方向に早く流れています。牡蠣上げ作業の邪魔にならないように、釣座位置を北向きの東端に構えます。先ずは船頭さんから頂いた牡蠣を、ハンマーで叩き潰して釣座位置付近にパラパラと撒いておきます。荷物を整理してから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール バイキング筏44 ライン 2.25号通し 錘り なし 鈎 伊勢尼12号)

7時前頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。強欲な期待を込めて、先ずは牡蠣の半貝を刺し餌にして、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。チヌが牡蠣上げ作業でこの筏に寄っていれば、落とし込み途中でも喰って来る可能性が有りますので、穂先の動きに神経を集中しながら落とし込んで行きます。しかし強欲な期待とは裏腹に、落とし込み途中では刺し餌の牡蠣の半貝を触って来る魚は居ません。着底。暫く静観しますが、刺し餌の牡蠣の半貝に興味を示す魚が現れる事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。誘いと静観を繰り返します。しかし穂先が反応を示す事は有りません。「う〜ん、キビシイな〜」底で刺し餌の牡蠣を切って再度落とし込みます。落とし込み途中での反応なく着底します。静観と誘いを繰り返しますが、穂先はピクリとも反応しません。粘り強く手返しを繰り返しますが、穂先が反応を示す事は有りません。この時点で、爺さんの強欲な期待は木っ端微塵に砕け散ってしまいました。今日は厳しいかかり釣りを強いられそうです。

筏周りを探って見る事にします。刺し餌の牡蠣の半貝で、牡蠣上げ作業で牡蠣を上げられた所や、筏の彼方此方を探りますが、穂先が反応する事は全く有りません。やはり湾奥の水深の有り筏では、雪代の流入の影響が今頃出て来たのかも知れません。後は牡蠣上げ作業に期待するしかないようです。撒き餌が効いて来たのか、8時30分頃からヒイラギが何時ものタナで刺し餌の牡蠣の半貝を触って来ます。そのまま刺し餌の牡蠣の半貝を触らせながら着底させます。“コツコツコツ、フ〜、コツコツコツ、フ〜”極弱い反応で刺し餌の牡蠣の半貝を触って穂先を浮かせます。暫く静観していますと、刺し餌の牡蠣の半貝を取られてしまいます。ヒイラギが反応してくれましたのでチヌへの期待が膨らみます。しかし牡蠣上げ作業に漁師さんがなかなか来られません。期待しながら下佐波賀の方を見るのですが、船がこちらに向かってくることは有りません。ヒイラギの反応も期待とは裏腹に直ぐになくなってしまいます。ひたすら牡蠣を潰しての撒き餌と落とし込みを繰り返しますが、穂先が反応を示す事は有りません。

反応の出ない穂先を凝視しますが、穂先に反応が出る事は有りません。牡蠣チヌ狙いでよく経験する無反応な時間が延々と続きます。牡蠣上げ作業をされる漁師さんも来られません。如何やら今日は牡蠣上げ作業がないようです。強欲な事を考えて3.5番筏に乗った爺さんに対しての、海からのキツイしっぺ返しかも知れません。やはり楽をせず、地道にコツコツとチヌを狙わなくてはいけないようです。風も弱く穏やかな天気ですが、海の中はチンチンに冷え込んで居るようです。穂先に出る反応は、忘れたころにヒイラギの反応が出るくらいで、チヌと思える反応が出る事は有りません。厳しい牡蠣チヌ狙いが延々と続きます。何とかチヌアタリが見たいと彼方此方探りを入れますが、チヌアタリどころかヒイラギの反応も穂先に出る事は有りません。12時までひたすら落とし込みと探り釣りを繰り返しましたが、穂先にチヌアタリを出す事が出来ませんでした。昼ご飯を頂く事にします。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。のんびりと頂きます。天気も良く穏やかです。これでチヌが釣れていれば云う事なしなのですが、牡蠣チヌ狙いはそんなに甘くは有りません。

12時20分頃から、午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みますが、穂先に魚からの反応が出る事は有りません。午後からの牡蠣チヌ狙いも厳しい事が予想されます。時々底から1ヒロ半〜2ヒロ位の所に居るヒイラギが反応しますのでドキッとします。無反応な状態ですが、何時チヌが刺し餌の牡蠣の半貝を喰って来るか分かりませんので気を抜く事は出来ません。反応がなければ底で刺し餌の牡蠣の半貝を切って、再度、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込む事を繰り返します。しかし時々ヒイラギが反応するくらいで、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。時間だけがゆっくりと過ぎて行きます。今日は大島さんの所のお孫さんが牡蠣上げ作業をされたくらいで、他の漁師さんの牡蠣上げ作業は行われていません。筏の近くを何時もの底引き網船がゆっくりと行き来しています。

期待していました3時前後の時合も何事もなく過ぎて行きます。後は夕時合を期待したい所ですが、今日の海の状況を考えますと、すごく厳しい夕時合になりそうです。刺し餌の牡蠣の半貝をひたすら落とし込みますが、穂先に反応が出る事がない時間が延々と続きます。チヌは近くにいるとは思うのですが、口先まで刺し餌を持って行かなければ喰わない状態なのかも知れません。頭の中でゴチャゴチャと色々な事を考えながら手返しを続けます。しかしチヌの顔を拝む事の難しさを改めて思い知らされています。無反応地獄に耐えながらひたすら落とし込みを続けます。5時の納竿時間が迫って来ても、海の状況に変化が起こる事は有りません。残念ですがこれで竿を収める事にします。厳しい海の状況に手も足も出ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。