1月29日(水)    上佐波賀筏(時雨のち晴れ)     中潮

今年の初釣り後、爺さんにしては珍しく、「何や感や」と忙しく、釣行する機会がなかなか巡って来ません。ようやく29日の水曜日に釣行出来る事が出来そうですので、前日の朝に佐波賀渡船さんに連絡を入れておきます。夜に天気予報を確認しますと、悪い方向に予報が変わっています。時雨雲が頻繁に通過して、風も西方向からきつく吹き付けてくるようです。普通なら釣行を取り止める天候ですが、いったん「釣行」の二文字が悪い頭にインプットされますと、なかなか消去する事が出来ずに、悪い天候ですが釣行する事にします。自宅を4時過ぎに出発します。小雨が降っています。国道の温度表示は9℃を表示しています。暖かい朝です。今回もR9→R27→佐波賀渡船さんのルートで車を走らせます。安全運転で舞鶴を目指します。6時前に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台も車が止まっていません。身支度を整えて車の中でゆっくりしていますと、6時頃に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船代3000円、牡蠣ロープ1本分の料金1500円を支払います。船頭さんは刺し網の回収に行かれます。真っ暗の中で筏に上がっても仕方が有りませんので、戻って来られるまで車の中でゆっくりする事にします。小雨が降り続いています。船頭さんが戻って来られましたので、爺さん1人を乗せて出船です。

7時前に上佐波賀筏群に到着します。17番筏に船を着けてもらいます。今日も17番筏で1日遊ばせて頂きます。筏に上がり海の色を見ますと、湾奥の筏にしては透明度が良過ぎます。水クラゲがプカプカと浮かんでいます。釣座位置とします北側に荷物を集めます。前掛け、腕カバー、ゴーグルを身にまとって朝一の大仕事を始めます。牡蠣ロープの重さを比べますと、どの牡蠣ロープも似たような重さです。釣座位置の後ろ付近の牡蠣ロープを引っ張り上げます。あまり重く有りません。今シーズン初めての牡蠣掃除です。コレクターから牡蠣を外して行きますが、牡蠣が小さく数もあまり付いていないようです。ひたすら牡蠣掃除に励みます。」頻繁に時雨雲が通過して行きます。風も西方向から吹き付けて来ます。予報通りの天候です。久しぶりの牡蠣掃除のために、牡蠣掃除が終わったのは8時30分頃でした。小さくて刺し餌に出来ない牡蠣を潰してゴミに混ぜ込みます。このゴミを釣座位置前に1/3ほどを撒いておきます。次に汚れた保護具を奇麗に洗い流します。次に釣座位置に荷物をセッティングします。次にゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール バイキング筏44 ライン 2.25号通し 錘り なし 鈎 伊勢尼10号)

牡蠣掃除に時間が掛かり過ぎましたので、8時45分頃からの牡蠣チヌ狙いになってしまいました。牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。慎重に落とし込んで行きます。徐々にタナを深くして行きますが、刺し餌の牡蠣の半貝を触って来る魚は居ないようです。何時もなら底から少し上に居ますヒイラギにも触られる事なく着底します。暫く静観しますが、刺し餌の牡蠣の半貝を触って来る魚は居ないようです。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。しつこく上下の誘いを掛けますが、刺し餌の牡蠣の半貝を触って来る魚は居ないようです。底で刺し餌の牡蠣を切って、再度、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。穂先の動きに神経を集中しますが、穂先に反応が出る事は有りません。何度か同じ動作を繰り返しますが、穂先が反応を示す事は有りません。かなり魚たちの活性が悪いようです。困った事です。

筏周りを探って見る事にします。筏の彼方此方で刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込んで見ますが、刺し餌の牡蠣の半貝に興味を示す魚が現れる事は有りません。釣座位置に戻り、ひたすら牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。時々牡蠣を割って竿先にポロポロと撒きます。しかし魚たちが刺し餌の牡蠣の半貝に反応を示す事は有りません。「う〜ん、朝一から無反応地獄ですか?〜」牡蠣ゴミも釣座位置前に時々撒きます。しかし魚たちの活性が上がって来る事は有りません。時雨雲が頻繁に通過して、西方向の風が突風を伴って吹き付けて来ます。冬らしい天気といえば天気なのですが、違いは気温が凄く高いと云う事です。この気温の高さが魚たちにどの様に作用しているのか、頭の悪い爺さんには良く分かりませんが、牡蠣があまり大きくなっていない事を考えますと、やはり何らかの影響が魚たちにも出ているのかも知れません。頭の中でウダウダと考えていても始まりませんので、頭の悪い爺さんが出来る事は、ひたすら手返しを繰り返すことぐらいです。

9時30分過ぎ頃から、ようやく底から1ヒロ半くらいの所で、ヒイラギらしき反応が穂先に出だします。しかし刺し餌の牡蠣の半貝が着底しますと、穂先に出ていましたヒイラギらしき反応もなくなってしまいます。底までは下りて来ないようです。底に嫌なものがあるのか、または底潮の温度が不安定なのか良く分かりませんが、なかなかヒイラギらしき魚が底まで下りて行きません。ひたすら落とし込みと撒き餌をした甲斐があって、ようやく底でも単発的では有りますが、ヒイラギらしき反応が底でも出るようになります。しかし合わせを入れられるような反応が穂先に出る事は有りません。10時頃まで続いたヒイラギと思われる反応も10時30分頃にはなくなってしまいます。またまた無反応な時間が訪れます。困った事です。辛抱強く手返しを繰り返します。粘り強く手返しを繰り返していますと、11時頃からヒイラギらしき反応がまた出だします。一瞬出るかもしれないチヌアタリに備えて、穂先の動きに神経を集中します。しかしチヌアタリを見る事なく昼を迎えてしまいます。残念ながら午前中には、穂先にチヌアタリを出す事が出来ませんでした。気分を変えるために昼ご飯を頂く事にします。昼ご飯を頂く前に、牡蠣ゴミを釣座位置付近に撒いておきます。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。ゆっくり味わいながら頂きます。

12時15分頃から、午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。底から1ヒロ半〜2ヒロ位の所で、ヒイラギらしき反応が穂先に出だします。牡蠣が小さいですので底まで持たずに取られてしまいます。牡蠣が大きいですと早く落ちますので問題ないのですが、牡蠣が小さいと落ちるスピードがゆっくりですので、ヒイラギらしき魚に取られてしまいます。何度やっても底まで持ちませんので、牡蠣の両貝で落とす事にします。牡蠣の両貝ですとそこまで持つのですが、底ではヒイラギらしき反応も穂先に出ません。牡蠣の両貝には反応しないようです。牡蠣の半貝では底まで持ちませんので頭の痛い所です。この状況で牡蠣の両貝に反応してくるのはチヌしかいないと思われますので、ひたすら牡蠣の両貝を刺し餌にして落とし込みます。

牡蠣の両貝でひたすら落とし込んでいましたが、反応が穂先に出る事がない事に耐えられず、牡蠣の両貝の口を大きく開けて落とし込む事にします。最初は着底しても反応しなかったのですが、徐々に慣れて来たのか反応が穂先に出るようになって来ます。刺し餌の両貝の口を調整しながら手返しを繰り返します。しかしチヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。困った事です。朝から西方向の強い風が突風を伴って吹き付けていますので、徐々に集中力が薄れて行きます。チヌアタリが出ればまた集中力も上がって来るのですが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。今日は5時の納竿と船頭さんに伝えていますので、夕時合を期待してひたすら手返しを繰り返します。4時30分頃にようやく強風と突風が収まります。残り30分、ひたすら穂先の動きに神経を集中しましたが、チヌと思われる反応を穂先に出す事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。牡蠣チヌシーズンに入って、12月はチヌの顔を拝めたのですが、今年に入ってから巡り合わせが悪いのか、なかなか牡蠣チヌと呼べるサイズのチヌの顔を拝めません。これも牡蠣チヌを釣り上げた時の喜びが、何倍にもなって帰って来る過程と思い、これからも釣行を続けて行きたいと思います。