4月12日(金)    上佐波賀筏(曇り時々晴れ)    中潮

ボチボチ筏周りのチヌが浅場に移動する頃と思われますので、筏では釣果を望むのが厳しい状況になると考えますので、状況を確認するために上佐波賀へ釣行する事にしました。この所、船頭さんが早く来られますので、自宅を3時45分頃に出発します。国道の温度表示は5℃を表示しています。今朝は余り冷え込んでいません。今回もR9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。5時30分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台も車が停まっていません。身支度を整えて、船頭さんが来られるのを車の中で待ちます。5時50分頃に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船代3000円、牡蠣代1000円を支払います。爺さん1人を乗せて出船です。

6時過ぎに上佐波賀筏群に到着します。何時もの17番筏に上がります。筏に上がり海の色を見ますと、膜が張って濁りの入った汚い色をしています。多くの水クラゲや赤クラゲが浮かんでいます。先ずは朝一番の大仕事に取り掛かります。牡蠣ロープを引っ張り上げます。牡蠣チヌシーズン初期の頃と比べますと、牡蠣が大きく成長していますのでかなり重たいです。腰に注意を払いながら引っ張り上げます。次に牡蠣をコレクターから剥がして行きます。剥がし終えた牡蠣を金槌で綺麗に掃除をして行きます。腰がかなり痛いです。7時50分頃に漸く牡蠣掃除を終える事が出来ました。牡蠣掃除で出たゴミを釣座位置の北向き側にドバーと撒いて置きます。筏の彼方此方に飛び散りました泥を洗い流します。次に身の回りを整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り なし 鈎 海津 14号)

8時10分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。何時もの様に刺し餌の牡蠣の半貝を、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。何時も底から1ヒロ〜1ヒロ半くらいに陣取っていますヒイラギに突かれる事無く着底します。暫く静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。穂先に反応が出ません。再度、誘いを掛けます。着底、”ジビジビジビ…ジビジビジビジビ…ジビジビジビ…”極弱い反応が穂先に出ています。おそらくヒイラギが刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで居るのだと思います。”ジビジビジビ…フ〜”穂先を浮かせています。ヒイラギと思うのですが、チヌの可能性も有りますので合わせを入れて見ます。竿が空を切ります。やはりヒイラギが刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで居たようです。穂先に出ますヒイラギの反応が凄く弱いです。あまり活性が良くないようです。この時期ですので反応が有るだけ有り難い事だと思います。ひたすら手返しを繰り返す事にします。今日は色々な状況を考えますと、チヌが刺し餌を喰ってくれるのはワンチャンス有るか無いかぐらいの状況だと思われます。ワンチャンスを見逃さない様に穂先の動きに神経を集中します。

牡蠣を潰して竿先に撒いたり、牡蠣ゴミを竿先に撒いたりと、チヌが来てくれる事を信じて撒き餌を頻繁に行います。撒き餌を頻繁に行った事で、ヒイラギの反応が少し上がって来たようです。ジビジビジビとした弱い反応から、コツコツコツと弱いながらもはっきりとわかる反応に変わって来ました。ひたすら手返しを繰り返します。時々、穂先に負荷がなくなった時に合わせを入れて見ますが竿が空を切ります。チヌではなくヒイラギの反応のようです。刺し餌の牡蠣の半貝が取られるまでに時間が掛かりますので、チヌの喰いっ気のスイッチが入ればチャンスなのですが、なかなかチヌの喰いっ気のスイッチが入らないようです。ひたすら手返しを繰り返します。10時30分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込みます。着底。反応が出ません。上下の誘いを頻繁に掛けます。漸く”ジビジビジビ…ジビジビジビ…”ヒイラギと思える反応が穂先に出ます。何時ヒイラギアタリからチヌアタリに変わるか分かりませんので、穂先の動きに神経を集中します。”ジビジビジビ…コツコツコツ…グー”チヌの喰いっ気のスイッチが入ったようです。ヒイラギアタリからチヌアタリに変わりました。弱い反応から強いはっきりした反応で大きく穂先を押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。西角で立ち上がった分一気にラインを巻きます。ラインを巻き終ったのと同時に重さを伴ったキツイ突込みが始まります。左手の方向に突っ込み出します。ラインを巻けばすぐに引っ張り出されます。ラインが徐々に西側に吊るして有ります牡蠣ロープに近づいて来ます。ヤバいです。竿を必死で捌きますがチヌが云う事を聞いてくれるはずが有りません。ラインが巻けなくなってしまいます。牡蠣ロープに引っ掛かったようです。「くそ〜、せっかくワンチャンスを掛けたのにな〜」諦めきれず筏の枠を伝わって南側に移動します。どの牡蠣ロープに引っ掛かって居るのか確認しますと、南側列の一番西端の牡蠣ロープに引っ掛かって居るようです。牡蠣ロープを引っ張り上げますと、牡蠣の塊の少し上のロープに巻き付いています。チヌの姿は見えませんが、チヌが付いているだろうと思われるライン側を引っ張りますと、まだチヌの感触が手に伝わって来ます。大慌てで一周回っていますラインを竿を牡蠣ロープにくぐらせてほどきます。ラインをほどいてふと前を見ますと、筏と筏を繋いでいますロープの中央辺りにチヌが見えます。大慌てでやり取りを再開します。牡蠣ロープに注意しながらやり取りを行います。漸く海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ほどのチヌです。有り難い事です。

諦めずにチヌを取りに行って良かったです。牡蠣ロープに擦れたのか、チヌの顔に白い線が入っています。強欲に「もう一枚」を目指して手返しを繰り返します。しかし徐々にヒイラギの活性が落ちて行きます。刺し餌の牡蠣の半貝に全く反応しないときが出て来ます。4月も中ごろですので仕方が有りません。反応が有るだけ有り難いです。ひたすら手返しを繰り返しましたが、チヌと思える反応を穂先に出す事が出来ずに昼になってしまいました。昼ご飯を頂く前に何時もの様に釣座位置付近に牡蠣ゴミをドバーと撒いて置きます。牡蠣も潰して撒いて置きます。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。今日は東西南北彼方此方からか冷たい風が吹き付けて来ますので、カップラーメンで体が熱くなる事は有りません。彼方此方から少し強めの風が吹き付けて来ますので、ポイントが定まらなくてズレズレになってしまいます。この事も反応が遠い原因の一つだと思われます。自分の腕も顧みずに風のせいにしている爺さんです。まだまだ修行が足らないようです。

12時30分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。昼ご飯を頂く前に撒き餌をしていますので、「チヌが竿下に寄って居るかも知れない」と強欲な事を考えて、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。相変わらず落とし込み途中での穂先が反応を示す事は有りません。着底。”コツコツコツ…コツコツコツ…”弱い穂先を押え込まない反応が単発的に穂先に出ています。おそらくヒイラギが刺し餌の牡蠣の半貝に反応しているのだと思われます。穂先を浮かせて来た所で合わせを入れて見ますが竿が空を切ります。鈎掛しません。ひたすら手返しを繰り返します。竿下にはフグも居るようで、朝から何度か鈎ごと刺し餌の牡蠣の半貝を取られてしまいます。昼からも何度か鈎ごと刺し餌の牡蠣の半貝を取られます。2時頃、ヒイラギのような反応で穂先を浮かせて来た所で合わせを入れて、良型のハゲが鈎掛して海面に姿を現します。ヒイラギと思っていたアタリでハゲが鈎掛しました。良く分かりません。まだまだ修行をしなくてはならないようです。徐々に穂先に出る反応が少なくなって来ます。無反応な時間帯が多くなって来ます。牡蠣ゴミや牡蠣を潰して竿先に撒きながらチヌからの反応を待ちます。3時頃、暫らく放置していた竿先に久し振りに目の覚めるような反応が出ます。”コツコツ、グッ、グー”即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻きます。心地よい突込みで相手をしてくれます。突っ込みを楽しみながら徐々に浮かせます。少し浮かせた所から突っ込みません。重いだけです。「う〜ん?、何や?〜」海面に姿を現したのはカレイでした。検寸しますと40センチ丁度でした。大きなカレイです。この頃から反応が穂先に出なくなってしまいます。夕時合いを期待していたのですが、餌取り達が刺し餌に反応してくれなくては、なかなかチヌの喰いっ気のスイッチが入りませんので、この無反応な時間帯は痛いです。ひたすら手返しを繰り返しますが、5時と決めています納竿時間までに、再度、刺し餌をチヌに喰わせる事が出来ませんでした。まだ筏には10本ほどの牡蠣が吊して有りますが、爺さんがこの牡蠣ロープを使う事は今シーズン多分もうないと思います。

釣果:チヌ1枚 46cm