3月14日(木)    上佐波賀筏(時雨一時晴れ)    小潮

14日の木曜日に釣行する予定を立てていたのですが、天気予報を読み違えたようで、冬型の気圧配置で寒気が抜けきらないために余り良い天気ではなさそうです。上佐波賀の佐波賀渡船さんに予約を入れていますので、悪天候を覚悟して釣行する事にしました。自宅を4時前に出発します。国道の温度表示は−2℃を表示しています。よく冷え込んでいます。今回もR9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。下山辺りから白いものがチラチラ見え出します。最初は目の錯覚だと思ったのですが、和知辺りから本格的に雪が降り出して来ます。今シーズン初めての本格的な降雪の中の走行です。安全運転で舞鶴を目指します。舞鶴に入ると一段と雪が激しく降って来ます。「う〜ん、参ったな〜」5時45分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。雪も止んでいます。駐車場には先客さんの車が1台停まっています。身支度を整えます。1台車が到着します。爺さんの知り合いです。今日はお連れさんが1人居られます。皆さんと朝の挨拶を交わして雑談していますと、船頭さんが到着されます。渡船代3000円、牡蠣代1000円を支払います。爺さんを含めて4人の釣り人さんを乗せて出船です。

6時25分頃、上佐波賀筏群に到着します。爺さんは何時もの17番筏に上がります。爺さんの知人さん達が3番筏に上がられます。もう1人の釣り人さんが3.5番筏に上がられます。筏に上がり海の色を見ますと、湾奥の筏らしい透明度の悪い色をしています。しかし濁りの入った色では有りません。今日は時雨雲が頻繁に通過すると思いますので、泥除けの防具をつけないで牡蠣掃除をする事にします。北側の牡蠣ロープを引っ張り上げて朝一の大仕事に取り掛かります。コレクターから牡蠣を剥がして行きます。イ貝を大きさ別に仕分けして行きます。牡蠣を剥がし終えてから牡蠣掃除を始めます。金槌で牡蠣に付いています泥やゴミを取り除いて行きます。多くのゴカイやカニが住み着いています。これを撒く事によりチヌが竿下に寄って来ると爺さんは信じています。たんに爺さんが信じているだけです。時雨の中、8時頃に漸く防寒着をドロドロにしながら牡蠣掃除を終える事が出来ました。相変わらず牡蠣掃除が下手です。困った事です。北側の釣座位置付近に、牡蠣掃除で出ました牡蠣ゴミをドバーと撒いて置きます。床に飛び跳ねた泥を綺麗に洗い流します。荷物を北側に運びます。荷物の整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.39m リール バイキング筏-44 ライン 2.25号通し 錘り 0.8号 なし 鈎 海津 14号)

8時20分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。魚達の様子を窺うために、牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中で刺し餌の牡蠣の半貝を触って来る魚は居ません。着底。”コツコツ、コツコツ”弱い牡蠣を啄む反応が出て、刺し餌の牡蠣の半貝を取られます。今日も餌取り達の活性がかなり高いようです。牡蠣の半貝を刺し餌にして手返しを繰り返します。穂先に出ます反応からハゲではないような気がしますので、タイミングを見計って合わせを入れて見ます。何か鈎掛しました。海面に姿を現したのは口に鈎掛したヒイラギでした。やはり竿下に陣取っているのはヒイラギのようです。ハゲとヒイラギが入れ替わったようです。ようやく何時ものこの時期らしい牡蠣チヌ狙いが出来そうです。ひたすら牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みを続けます。10時過ぎ、牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。底から1ヒロ半ほど上に居ますヒイラギに啄まれながら着底します。”ジビジビジビ…ジビジビジビ…”極弱い反応が穂先に出ています。穂先の動きに神経を集中します。穂先に反応が出なくなりましたので、穂先で聞いて見る事にします。少し穂先を起こしますと重さが乗って来ます。咄嗟に合わせを入れます。何か鈎掛したようです。ラインを巻いて徐々に浮かせます。手に伝わって来る反応からチヌが鈎掛しているような感じです。同じペースでゆっくりとラインを巻きます。時々反転を繰り返しますが、あまり抵抗せずにすんなりと上がって来ます。海面直下に白い魚影が見えて来ました。魚影を見てビックリです。チヌが鈎掛して反転を繰り返しています。大慌てで海面に浮かせて無事タモに収まります。30後半のチヌです。有り難い事です。居喰いをしていたようです。海水温度が下がったのか、それとも一定のペースで巻き続けたためか、元気なくすんなりと上がって来ました。上唇が短いチヌでした。

チヌとのやり取りを楽しむ事が出来ませんでしたが、どの様な事情が有るにせよ、チヌが来てくれた事で手返しにも力が入ります。しかしヒイラギの活性も上がって来ます。半貝は瞬殺状態です。両貝も瞬殺状態に近いです。残る刺し餌はイ貝だけです。刺し餌を取り換えながら手返しを繰り返します。10時30分頃、牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。ヒイラギに啄まれながら着底します。”コツコツコツ、コツコツコツ”極弱い反応が穂先に出ています。穂先の動きに神経を集中します。”コツコツコツ、クッ”極弱い反応から穂先を鋭く押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が手に伝わって来ます。間違いなくチヌの感触です。竿を起こしてラインを一気に巻きます。キツイチヌの突込みが始まります。ラインを引っ張り出されながらも徐々に浮かせます。キツイチヌの突込みを楽しみます。もう少しで魚影が見える所まで浮かせたのですが、一気に筏の中に突っ込まれます。必死で竿で溜めて耐えますが、牡蠣ロープに引っ掛かったようで重さが乗って来ます。ラインが巻けません。強引にラインを巻いた所で穂先が跳ね上がります。ライン切れのバラシです。油断しているようでは、まだまだ修行が足りません。「喝!」バラシタ事は腕が腕ですので仕方が有りませんので、引きずらない様にして手返しを繰り返します。10時45頃、牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。相変わらずヒイラギに啄まれながら着底します。”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”極弱い連続した反応が穂先に出ています。チヌの可能性のある反応です。竿を持つ手に力が入ります。”コツコツコツ、フ〜”連続した反応から穂先に負荷がなくなります。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻きます。ラインを巻いたのと同時にシャープな突込みで相手をしてくれます。間違いなくチヌの感触です。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ごろのチヌです。有り難い事です。

 

またまたチヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。ヒイラギの活性が落ちる事は有りません。刺し餌を取り換えながらひたすら手返しを繰り返します。11時50分頃、ヒイラギの活性が余りにも高いので、刺し餌をイ貝にして落とし込んで見ます。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出ませんので誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。穂先に反応が出ません。繰り返し誘いを掛けていますと”ジビジビジビ、ジビジビジビ、ジビジビジビ”極弱い餌取りのような連続した反応が穂先に出だします。この状況下で刺し餌のイ貝を触って来るのはチヌと思われますので、穂先の動きに全神経を集中します。反応に合わせて穂先を送り込んで行きますが、なかなか穂先を押え込んで来ません。イチかバチかタイミングを見計って合わせを入れる事にします。タイミングを見計り立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴った感触が手に伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻きます。ラインを巻き終わった所で、重さを伴ったキツイ突込みが始まります。ジリジリとラインを引っ張り出されます。竿で溜めて出て行くラインの長さを最小限に抑えます。強引に竿を起こして一気にラインを巻きます。ラインを巻けばまた引っ張り出されます。少々強引なやり取りで浮かせます。下へ下へと重さを伴った突込みで相手をしてくれています。チヌの突込みを十分に楽しんで、海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ごろのチヌです。有り難い事です。強引なやり取りをしてしまいましたので腸が出てしまいました。かわいそうな事をしてしまいました。やはり優しく上げて来ないといけないようです。反省。イ貝が割られずに鈎に付いています。鈎も歯周りに刺さっていただけでタモの中で直ぐに外れてしまいました。危ない所でした。やはり穂先を押え込むまで待たなくてはいけないようです。修行中の身には良い勉強になります。

 

12時になりましたので昼ご飯を頂く事にします。昼ご飯を頂く前に、牡蠣ゴミを釣座位置付近にドバーと撒いて置きます。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。時雨が止んでいますのでゆっくりと頂ます。朝方はみぞれ交じりで手が切れるように痛かったのですが、今は時雨雲と時雨雲の間のようで青空も出て暖かいです。12時20分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。昼ご飯を頂く前に牡蠣ゴミを撒いて置きましたので、期待を込めて刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。徐々にタナを深くして行きます。底から1ヒロ半ほど上に居るヒイラギに啄まれながら着底します。”コツコツ…コツコツ…フ〜”刺し餌の牡蠣の半貝を取られたようです。チヌが竿下には居なかったようです。ひたすら手返しを繰り返します。ヒイラギも負けじと刺し餌をかすめ取って行きます。1時25分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応なく着底します。暫く静観しますが反応が出ません。「う〜ん、ヒイラギが触って来んな?〜」上下の誘いを掛けます。何度目かの誘いの後”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”連続した極弱い反応が穂先に出ます。反応に合わせて穂先を送って行きます。”コツコツコツ、クッ”穂先を鋭く押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴った気持ちの良い感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻きます。ラインを巻き終わったのと同時に、キツイ重さを伴った突込みが始まります。竿で溜めて耐えます。ジリジリとラインを引っ張り出されます。ラインを引っ張り出されながらも、ゆっくりと竿を起こしてチヌを浮かせます。浮かせた分一気にラインを巻きます。優しく優しく浮かせます。同じ動作を繰り返しながら徐々に浮かせます。時間が掛かりますがチヌに負荷が掛からない様に浮かせます。漸く竿下に白い魚影が見えて来ました。間違いなくチヌです。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ごろのチヌです。有り難い事です。

 

やはり優しく上げて来ますと、チヌへの負担が少ないようで腸が出る事は有りません。これからは注意してやり取りをする事にします。牡蠣の半貝で手返しを繰り返しますが、ヒイラギの反応が穂先に出ません。1時30分頃から延々と続きます。この間に時雨雲が通過しますので、防水機能のなくなった防寒着ですので、防寒着がビチョビチョです。まだ内側まで浸み込んで居ませんのでなんとか我慢出来ます。しかしヒイラギの反応が全く穂先に出なくなってしまいました。この時期よく有ります無反応地獄です。今シーズン初めての無反応地獄です。漸く何時もの状況になって来たようです。今までの状況が異常だった気がします。今日は船頭さんに納竿時間を5時と伝えていますので、何とか夕時合いにチヌが来て欲しいと思うのですが、今の無反応な時間が続けばかなり厳しいものが有ります。何とかヒイラギの活性を上げようと、牡蠣ゴミや牡蠣を割って竿先に撒きます。しかしなかなかヒイラギらしき反応が穂先に出ません。困った事です。3時50分頃、牡蠣の半貝が、ようやく底から1ヒロ半くらいの所に陣取っていますヒイラギに啄まれながら着底します。”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”弱い連続したしつこい反応が穂先に出ます。穂先の動きに神経を集中します。”コツコツコツ、クッ”穂先を鋭く押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触です。立ち上がった分一気にラインを巻きます。チヌのキツイ突込みが始まります。数回やり取りをした所で穂先が跳ね上がります。「アチャ〜、やっても〜た〜」鈎ハズレのバラシです。夕時合いに来てくれたチヌをバラシてしまいました。まだまだ修行が足らない爺さんです。この頃からヒイラギの反応が戻って来ます。長い無反応な時間帯をようやく抜けたようです。手返しにも力が入ります。4時15分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。ヒイラギに啄まれる事無く着底します。暫く静観しますが反応が出ませんので誘いを掛けます。上下の誘いを掛けて直ぐに”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”連続した弱くてしつこい反応が穂先に出ます。竿を持つ手に力が入ります。”コツコツコツ、クッ”穂先を鋭く押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴った心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻きます。ラインを巻いたのと同時にキツイ突込みが始まります。間違いなくチヌの突込みです。キツイ突込みの時はラインを少し出していなします。前に向かって突っ込んでいますので気分的に凄く楽です。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。優しく優しく浮かせます。漸く海面直下に白い魚影が見えて来ました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40後半のチヌです。有り難い事です。

 

夕時合いにチヌが来てくれました。有り難い事です。ヒイラギの活性も上がったり下がったりを繰り返しています。チヌが来てくれた事で自然に手返しも早くなります。チヌの一瞬出る反応を見逃さない様に、穂先の動きに神経を集中します。しかしチヌと思える反応がなかなか穂先に出ません。徐々に納竿時間が迫って来ます。ひたすら手返しを繰り返します。牡蠣の半貝で手返しを繰り返します。何とかもう一枚チヌの顔を拝みたいと、爺さんの腕も考えずに強欲な事を考えながら手返しを続けます。チヌからの反応が出そうな雰囲気なのですが、誘い方が悪いのか穂先にチヌと思える反応を出す事が出来ません。5時の納竿時間まで粘りましたが、残念ながら、再度、チヌに刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。これで竿を納める事にします。まだまだ修行が足らない事を痛感しました。漸く何時ものこの時期らしい状況になったようです。

釣果:チヌ5枚 35.5cm 38cm 45.5cm 46.5cm 48.5cm