12月9日(月) 上佐波賀筏(晴れ) 中潮
船頭さんに無理を言って牡蠣を分けて貰える事になりましたので、9日の月曜日に上佐波賀に釣行する事にしました。自宅を3時45分頃に出発します。国道の温度表示は3℃を表示しています。今回はR9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。舞鶴に向かう途中で塩カル散布車に出会います。今冬初めての塩カルが散布された道路を走ります。安全運転で舞鶴を目指します。5時25分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台、先客さんの車が停まっています。お互い朝の挨拶を交わします。前回、引き上げた竿を確認します。竿が有りません。「あちゃ〜、誰や〜持って行った奴は!〜」「かずさんの竿とリールを誰かが持って行ったようです。持って行かれた方、元に戻してください。壁に立て掛けて置いた爺さんが悪いのですが、他人の物を黙って持って行く行為は窃盗です。早く返却してください。お願いします。」落ち込んだ気持ちで身支度を整えて、船頭さんが来られるのを車の中で待ちます。車の中で待っている間に2台の車が到着します。釣り人さんが多いようです。6時15分頃に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。船頭さんに竿の事を確認しますと「ついこの間まで有ったで〜、ないか?〜」どうやら昨日の日曜日に無くなったようです。渡船代3000円、牡蠣代2000円を支払います。爺さんを含めて6人の釣り人さんを乗せて出船です。
6時35分頃に上佐波賀筏群に到着します。先ずは爺さんが17番筏に上がります。次に4番筏に1人、3.5番筏に1人、次に3番筏に1人、残りの2人の釣り人さんは下佐波賀に向かわれます。筏に上がり海の色を見ますと、薄く濁りの入った透明度の悪い色をしています。濁りが少々気になります。先ずは荷物を釣座位置にします北側に持って行きます。次にハゲの活性が高いと思われますので、ブイに付き出しましたイガイを少々頂きます。イガイを使わなくて良いようなかかり釣りが出来るように、ハゲの活性があまり高くない事を祈ります。船頭さんに無理を言って頂いた牡蠣を釣座位置前にポロポロと撒いておきます。次に身の回りを整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り なし 0.5号 鈎 伊勢尼 10号)
8時10分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝を、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。穂先の動きに神経を集中しますが、刺し餌の牡蠣の半貝を触って来る魚は居ないようです。上下の誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。魚たちの活性が良くないようです。牡蠣を割ってパラパラと上撒きします。上下の誘いを頻繁に掛けますが、刺し餌の牡蠣の半貝を触って来る魚は居ないようです。底で刺し餌を切って、再度、落とし込みますが、穂先が反応を示す事は有りません。底で誘いを掛けて反応が出なければ、刺し餌を切って、再度、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。ひたすら同じ動作を繰り返します。7時45分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。反応が出ない穂先を凝視していますと“コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”極弱い反応がしつこく穂先に出ています。「よっしゃ!〜、これはチヌやろ〜」穂先を押え込んで来ませんので、タイミングを見計り立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。この感触は間違いなくチヌの感触です。チヌの強引な突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。途中から突っ込む馬力が一段と強くなって来ます。「これは大きいで!〜」筏の中に入ろうとするチヌを、立ち上がって強引に前に引っ張り出します。左手方向に突っ込み出しましたので、西角でチヌとのやり取りを行います。強引な突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。濁りが入って透明度が悪いですのでまだチヌが見えません。海面直下のひとのしを竿でためて耐えていますと、急に穂先が跳ね上がります。「あちゃ!〜、やっても〜た〜」ライン切れのバラシです。切れたラインの端がザラザラです。筏の中に入ろうとした時に、牡蠣ロープに擦れたのかも知れません。ガックリです。腕のなさを痛感します。まだまだ修行が足らないようです。
牡蠣を割ってパラパラと竿先に撒きながら手返しを繰り返します。徐々に魚たちの活性が上がって来ます。8時過ぎ、ジビジビした反応で合わせを入れますと、ヒイラギが口掛かりして海面に姿を現します。8時30分過ぎ、強めの押え込む反応で合わせを入れますと、良型のキスが口掛かりして海面に姿を現します。10時前、チヌによく似た反応で送りを入れて合わせますと、久しく忘れていましたキングアナゴが口掛かりして海面に姿を現します。この頃より、ヒイラギ、ハゲ、フグの活性が急に上がって来ます。刺し餌の牡蠣の半貝が底まで持たなくなってしまいます。鈎を結ぶ回数が増えて来ます。ラインにはフグの噛み痕やハゲの噛み痕が残りますので、1投毎にラインを切って鈎を結び直さなくてはいけない状態に近くなって来ます。反応がないのも困った事ですが、ここまで活性が上がって来ますと凄くやり難いです。11時前、辛抱たまらずイガイを刺し餌にして落とし込んで見ます。上層、中層では穂先に反応が出ませんが、底から1ヒロ〜1ヒロ半くらいに陣取っていると思われますヒイラギ、ハゲ、フグに突かれながら着底します。“コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”極弱い連続した反応が穂先に出ています。「これだけしつこい反応はチヌちゃうか?〜」穂先を押え込んで来ませんので、タイミングを見計り大合わせを入れます。“ガツン”頭で考えていた感触では有りませんが、この突込みは間違いなくチヌの感触です。大きくは有りませんが、チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有難い事です。
牡蠣チヌ狙いでしたが、まさかイガイでチヌの顔を拝めるとは、有難い事は有難いのですが、「なんだかな〜」という感じになってしまいます。自分の腕も考えずに、贅沢な事を考えている爺さんです。困った爺さんです。魚たちに翻弄されながら手返しを繰り返します。時々良型のマルハゲや良型のウマズラが口掛かりして海面に姿を現します。肝パンで食べたらおいしそうなハゲたちです。これだけハゲが大きかったらラインにも傷がつくはずです。後はフグを鈎掛かりさせれば、頭の中で考えていますエサ取り達が勢ぞろいするのですが、フグが小さいのかなかなか鈎掛かりさせる事が出来ません。12時になりましたので昼ご飯を頂く事にします。今日も助六寿司の昼ご飯です。天気も良くのんびりと頂きます。ここ上佐波賀のトンビは、食べ物を取りに来ませんので、安心して昼ご飯を頂く事が出来ます。有難い事です。
12時10分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込んで行きます。上層、中層では穂先に反応が出ませんが、やはり底から1ヒロ〜1ヒロ半くらいに陣取っていますヒイラギ、ハゲ、フグと思われる魚たちに啄まれて底まで持ちません。今日は牡蠣チヌ狙いですので、牡蠣にこだわって見たいと思い、牡蠣の両貝で落とし込んで見る事にします。底から1ヒロ〜1ヒロ半くらいの所で啄まれますが無事着底します。“コツコツコツ…コツコツコツ…”刺し餌の両貝を啄む反応が穂先に出ますが取られる事は有りません。エサ取り達に取られないのはよいのですが、取られない分手返しが遅くなってしまいます。痛し痒しで、時々牡蠣の半貝の鍋の部分を刺し餌にして落とし込む事にします。1時30分頃、牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。底から1ヒロ〜1ヒロ半くらいの所に陣取っています魚たちに啄まれる事なく着底します。“コツコツ、グー”強い反応で穂先を押え込んで来ます。即立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。この突込みは間違いなくチヌの感触です。朝バラしたチヌと同じくらいの大きさのチヌと思われます。強引な突込みの時は少しラインを出していなします。徐々に浮かせます。左手方向に突っ込み出しましたので、筏の西角に立ってやり取りを行います。朝のチヌと同じく、中層辺りから一段と突っ込む馬力が上がって来ます。やはり掛け合わせた時の感覚より大きいようです。底で掛け合わせるとラインの伸びで吸収されますので、あまり大きく感じないのかも知れません。特に佐波賀は深いですのでその傾向が強いのかも知れません。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。もうすぐチヌが見える頃に、海面直下のひとのしを竿でためて耐えていますと急に穂先が跳ね上がります。「えぇ〜、うそやろ?〜」朝と同じパターンです。違いはライン切れか鈎外れの差だけです。ガックリです。全身の力が抜けるような感じです。参りました。バラした事を引きずっていても仕方が有りませんので、気持ちを切り替えてひたすら落とし込みに専念します。刺し餌の牡蠣の半貝も取られ出します。合わせを入れますと、良型のマルハゲやウマズラが海面に姿を現します。しかしチヌと思われる反応がなかなか穂先に出ません。夕時合を期待して手返しを繰り返します。4時過ぎ、刺し餌の牡蠣の半貝が底まで持ちます。着底。”コツコツコツ、クー”強めの反応で穂先を押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。チヌと思って合わせを入れたのですが、すごく軽いです。海面に姿を現したのはチャリコでした。4時30分と伝えています納竿時間まで手返しを繰り返しましたが、再度、チヌに刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。
釣果:チヌ1枚 32.5cm