12月25日(水)    上佐波賀筏(晴れ)    中潮

納竿釣行を何時にするか天気予報を注視していますと、25日の水曜日が穏やかな天気のようですので、この日に今年の竿収めをするために釣行する事にしました。釣行先は今年一年お世話になりました上佐波賀です。自宅を4時頃に出発します。国道の温度表示は0℃を表示しています。良く冷え込んでいます。今回もR9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。所々に濃霧が発生していますので、安全運転で舞鶴を目指します。5時45分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が1台停まっています。直ぐに2台の車が到着します。身支度を整えて、車の中で船頭さんが来られるのを待ちます。6時20分過ぎに船頭さんが到着されます。渡船料3000円、牡蠣2杯分2000円を支払います。まだ薄暗い中、爺さんを含めて4人の釣り人さんを乗せて出船です。

6時35分頃に上佐波賀筏群に到着します。先ずは1人の釣り人さんが7番筏に上がられます。次に17番筏に爺さんが上がります。続いて3.5番筏に1人の釣り人さんが上がられます。もう1人の釣り人さんは下佐波賀の屋根付き筏に向かわれます。筏に上がり海の色を見ますと、今回も湾奥の筏にしては透明度が良過ぎます。透明度の良さが気になります。釣座位置を北向きに構えます。荷物を釣座位置付近に集めます。タックルを準備する前に、牡蠣を割ってパラパラと釣座位置前に撒いておきます。荷物の整理をして、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール バイキング筏-44 ライン 2.25号通し 錘り なし 鈎 伊勢尼 12号)

7時頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。先ずは牡蠣の半貝を刺し餌にして、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中で、刺し餌の牡蠣の半貝を触って来る魚は居ません。着底。暫く静観しますが、刺し餌の牡蠣の半貝に興味を示す魚が現れる事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。しつこく上下の誘いを掛けていますと、底から1ヒロ半〜2ヒロ位に陣取っていますヒイラギと思われる魚に啄まれて刺し餌を取られます。再度、牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。底から1ヒロ半〜2ヒロ位に陣取っていますヒイラギと思われる魚に取られてしまいます。「う〜ん、半貝では厳しいかな?〜」再度、牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。やはり底から1ヒロ半〜2ヒロ位の所で取られてしまいます。ヒイラギと思われる魚の活性が高過ぎます。牡蠣の半貝では底まで持ちません。困った事です。

牡蠣の半貝が底まで持ちませんので、対策として牡蠣の両貝を刺し餌として落とし込む事にします。牡蠣の両貝の隙間に注意を払い、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込みます。底から1ヒロ半〜2ヒロ位の所に居ますヒイラギらしき魚に啄まれながら着底します。“ツンツンツン…ツンツンツン…”刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで居る反応が穂先に出ています。しかし刺し餌の牡蠣を取られる事は有りません。頻繁に上下の誘いを掛けますが、ヒイラギと思われる反応は穂先に出るのですが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。底で刺し餌の牡蠣を切って、再度、慎重に隙間に注意を払って落とし込みます。8時前、着底した刺し餌の牡蠣をしつこく上下の誘いを掛けていますと“コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”弱い反応ですが徐々に穂先を押え込んで来ます。反応に合わせて穂先を送り込んで、十分に送りを掛けた所で大合わせを入れます。魚を掛けた感触が竿を持つ手に伝わって来ます。この感触は何時ものお客さんだと思います。海面に姿を現したのはやはりノーマルアナゴでした。

ラインがアナゴのヌメリで白くなっています。アナゴ自身もラインにグルグル巻きに巻き付いています。魚ハサミでアナゴの頭付近を挟んでラインを解きます。手間が掛かります。困った事です。鈎を外して南側に持って行った時に、丁度7番筏の釣り人さんがやり取りをされています。如何やらチヌを掛けられたようです。海面に浮かせたチヌをタモに入れて筏の上に引き上げ、直ぐに違う竿を手に取りやり取りを始められます。3本出された竿の内、2本の竿にチヌが喰い付いたようです。如何やら朝の時合のようです。アナゴを無罪放免して釣座位置に戻ります。8時10分頃、刺し餌の牡蠣の両貝を落とし込みます。ヒイラギらしき魚に啄まれながら着底します。暫く静観していますと“コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”連続した弱い反応を出しながら穂先を押え込んで来ます。十分に穂先を送り込んだ所で、即、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。重さを伴った突込みで相手をしてくれます。間違いなくチヌの感触です。筏の中に入りかけましたので、西角に移動して強引に西側に引っ張り出します。徐々に浮かせますが、中層辺りから一段と強烈に突っ込み出します。筏と筏の間に入ったチヌを強引に引っ張り出してやり取りを行います。竿を起こしてラインを巻けばまた引っ張り出される事を繰り返しながら徐々に浮かせます。重さの有る強烈な突込みを十分に楽しみます。透明度が良過ぎますので、海面の下の方で反転を繰り返しています白い魚影が見えて来ました。「でっか!!」間違いなくチヌの魚影です。四苦八苦しながらようやく海面に浮かせて無事タモに収まります。大台のようです。有難い事です。

チヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。しかし相変わらず牡蠣の半貝では歯が立ちません。やはり牡蠣の両貝で手返しを繰り返さなくてはいけないようです。ひたすら手返しを繰り返します。9時頃、刺し餌の牡蠣の両貝を落とし込みます。ヒイラギらしき魚に突かれながら着底します。直ぐに”コツン、グッ“強い反応で鋭く穂先を押え込んで来ます。頭は「待て!」と言っているのですが、身構えた腕を止める事は出来ません。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン“心地よい感触が伝わって来ます。「アチャ〜、掛かっても〜た〜」合わせが早いので鈎掛かりが浅いと思われます。強引に西角に引っ張り出して、強引な突込みを数回やり取りした所で穂先が跳ね上がります。「う〜ん、やっぱりな〜」やはり合わせが早かったようです。ガックリです。”コツン、グッ、グー“で合わせを入れるべきでした。まだまだ修行が足りません。困った爺さんです。9時20分頃、刺し餌の牡蠣の両貝を落とし込みます。ヒイラギらしき魚に突かれながら着底します。暫く静観していますと”コツン、グッ、グー“強い反応で鋭く穂先を押え込んで来ます。今回は大きく押え込むまで待って、即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン“魚を掛けた感触が伝わって来ます。徐々に浮かせます。竿を持つ手に伝わってくる感触は小チヌのようです。反転を繰り返す感触を楽しみながら浮かせます。海面直下で反転を繰り返している魚影が見えて来ました。間違いなく小チヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。カウントサイズでは有りませんが、相手をしてくれた事に感謝したいです。

牡蠣の両貝を刺し餌にして手返しを繰り返します。10時頃になりますと、あれ程しつこく刺し餌の牡蠣の両貝に反応していたヒイラギらしき魚が反応しなくなります。「う〜ん、活性が落ちたかな?〜」試しに牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込んで見ます。期待に反して1ヒロ半〜2ヒロ位の所で刺し餌を取られてしまいます。両貝には反応しなくなったようです。少し活性が落ちたのかも知れません。牡蠣の半貝では底まで持ちませんが、両貝の隙間を調整して穂先に反応が出るように工夫します。開け過ぎるとそこまで持ちませんので、ええ塩梅の隙間にするのに苦労します。11時40分頃、着底した刺し餌の両貝に“コツコツコツ、コツコツコツ”連続した反応が穂先に出ます。タイミングを見計り、大合わせを入れます。刺し餌の牡蠣の両貝が付いた状態ぐらいの感触が伝わって来ます。「う〜ん、牡蠣の両貝が付いたまま上がって来たかな?〜」海面を見てビックリです。小タコが鈎掛かりして上がって来ました。前回は大タコ、今回は小タコです。やはり牡蠣の撒き餌に寄って来たようです。12時までひたすら手返しを繰り返しましたが、チヌと思える反応を穂先に出す事が出来ませんでした。昼ご飯を頂く事にします。今日も助六寿司の昼ご飯です。西方向の風が吹きつけて来ますので、東を向いて頂く事にします。吹き付けてくる風は流石に冷たいです。のんびりと頂きます。

12時20分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。昼ご飯を頂く前に、牡蠣を割って釣座位置前に撒いておきましたので、期待を込めて刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込んで見ます。期待とは裏腹に、やはり底から1ヒロ半〜2ヒロ位の所に陣取っていますヒイラギと思われる魚に取られます。考えが浅はかでした。仕方が有りませんので、牡蠣の両貝を刺し餌にして手返しを繰り返す事にします。粘り強く手返しを繰り返しますが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。2時前頃からヒイラギらしき魚の活性が落ちてしまいます。牡蠣の半貝が底まで持つようになります。チャンスといえばチャンスなのですが、チヌの活性も落ちてしまったのではないかと心配です。たまに刺し餌の牡蠣を取られますが、刺し餌の牡蠣を底で切る事が多くなって来ます。前回の活性の悪さを思い浮かべてしまいます。「無反応地獄」の文字が頭を過ぎります。何とかもう一度、チヌとやり取りがしたいとひたすら手返しを繰り返します。ヒイラギらしき魚の活性も上がったり下がったりして安定しません。夕時合を期待して手返しを繰り返しましたが、4時を回りますと全く刺し餌の牡蠣に反応しなくなってしまいます。4時30分と伝えています納竿時間までに、再度、チヌに刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。これで今年の納竿釣行を終える事にします。一年間、爺さんのウダウダ話にお付き合いして頂き有り難う御座いました。来年もウダウダ話を続けると思いますが、お付き合いの程、宜しくお願い致します。来年も皆さまにとって良き年で有りますよう、祈念致します。

釣果:チヌ1枚 51cm

  (小チヌ:1枚 29cm)