12月13日(金)    上佐波賀筏(晴れ)    大潮

前回、爺さんらしい不甲斐無い牡蠣チヌ狙いをしてしまいました。爺さんにとっては何時もの事なのですが、牡蠣チヌシーズンの初っ端での2バラシは流石に堪えます。天気予報によりますと、13日の金曜日が好天の予報になっていますので釣行する事にしました。釣行先は何時もの上佐波賀です。牡蠣を入手出来るかどうか分かりませんが、入手出来ることを期待しての釣行となります。自宅を3時45分頃に出発します。国道の温度表示は1℃を表示しています。良く冷え込んでいます。今回もR9→R27→佐波賀のルートで車を走らせます。観音峠の下り辺りからキツイ濃霧が発生しています。また綾部に入った頃から小雨が降り出します。安全運転を心がけて舞鶴を目指します。5時35分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんはおられないようです。身支度を整えて車の中で船頭さんが来られるのを待ちます。6時20分頃に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。牡蠣の確認をします。分けて頂けるようですので一安心です。渡船代3000円、牡蠣2杯分代2000円を支払います。爺さん1人を乗せて出船です。

6時35分頃に上佐波賀筏群に到着します。今回もチヌが相手をしてくれる事を期待して17番筏に上がります。筏に上がり海の色を見ますと、前回ほどでは有りませんが、やはり少し濁りが入っているような色をしています。透明度も相変わらず悪いです。今回も釣座位置を北向き側に構えます。先ずは頂いた牡蠣を割ってパラパラと釣座位置前に撒いておきます。前回、ハゲにラインを齧られてザラザラにされましたので、今回は2.25号を巻くのと、牡蠣のつけ方を何時もの貝柱に巻く方法をやめまして、鈎を直接牡蠣の身に引っ掛ける方法に変更します。これで何とかハゲの攻撃を防げるのではないかと考えています。牡蠣を撒き終えましたので、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.37m リール バイキング筏-44 ライン 2.25号通し 錘り なし 0.5号 鈎 伊勢尼 10号)

海水温度より気温が低いのか、海面から水蒸気が上がっています。これがもう少し酷くなれば気嵐です。7時頃からかかり釣りを開始します。先ずは牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。“コツコツ”刺し餌の牡蠣の半貝を取られます。今日もハゲの活性が高そうです。再度牡蠣の半貝を落とし込みます。底から1ヒロ半〜2ヒロくらいの所に陣取っていますハゲに速攻で取られてしまいます。「う〜ん、参ったな〜」何度か牡蠣の半貝で落とし込みますが、底から1ヒロ半〜2ヒロくらいの所に陣取っていますハゲに速攻で取られてしまいます。前回もイガイを使用して寒チヌの顔を拝みましたので、今回、早くも寒チヌ狙いでイガイの採取を行います。牡蠣チヌ狙いで来ているのに、早くも方向転換をしてしまう爺さんです。困った爺さんです。

イガイを刺し餌にして落とし込みますが、刺し餌のイガイに興味を持つ魚が現れる事は有りません。着底。“ジビジビジビ…ジビジビジビ…”ハゲと思われる極弱い反応が穂先に出ています。穂先を抑えるか浮かせれば合わせを入れるのですが、単発的に極弱い反応が出るだけです。ラインを巻き上げて確認しますが、刺し餌のイガイが無傷でついています。この状況で頭の悪い爺さんが考える刺し餌は牡蠣の両貝です。これしか頭に浮かびません。引き出しの少ない事を痛感します。両貝の口の開き具合に注意を払って鈎をセッティングします。リールをフリーにして落とし込んで行きます。底から1ヒロ半〜2ヒロくらいの所に陣取っていますハゲに突かれながら着底します。少し開き具合が大きかったのか取られてしまいます。7時25分頃、刺し餌の牡蠣の両貝を落とし込みます。ハゲに触られる事なく着底します。”コツコツコツ、コツコツコツ”極弱い反応を出しながら穂先を押え込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”魚を掛けた感触が竿を持つ手に伝わって来ます。余り重さを感じません。しかしチヌと思われる感触が伝わって来ます。コンコンコンと反転を繰り返す感触です。感触を楽しみながら徐々に浮かせます。海面直下に白い魚影が見えてきました。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。今シーズン初めての牡蠣チヌです。有難い事です。

牡蠣チヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。7時40分頃、着底した牡蠣の両貝にチヌらしき反応が穂先に出ます。送りを掛けて大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。「よっしゃ!〜」と気合が入ったのですが、直ぐに感触に違和感を覚えます。「まさか」、海面に姿を現したのはキングアナゴでした。がっかりです。気を取り直して手返しを繰り返します。8時前、牡蠣の両貝が着底してから、しつこく啄んでくる反応で合わせを入れますと、良型のウマズラが鈎掛かりして海面に姿を現します。両貝の隙間を調整しながら手返しを繰り返します。時々、鈎先に残った牡蠣の欠片を銜えて良型のアジが海面に姿を現します。まだ良型のアジも居るようです。ハゲに翻弄されながら時間だけが過ぎて行きます。ウマズラも大きいですので、合わせを入れた時にガツンと来ますのでドキッとします。時々、寒チヌ狙いでイガイを刺し餌にして落とし込みますが、刺し餌のイガイを触って来る魚がなかなか現れません。ひたすら手返しを繰り返しますが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。12時になりましたので昼ご飯を頂く事にします。今日も爺さんの好きな助六寿司の昼ご飯です。もう少し昼間の気温が低くなればカップラーメンの出番です。日が差しますと、防寒着を着ていますので少々暑く感じます。やはり牡蠣チヌ狙いにはまだ少し早いのかも知れません。のんびりと昼ご飯を頂きます。

12時20分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。昼ご飯を頂く前に牡蠣を割って巻いておきましたので、期待を込めて牡蠣の半貝を落とし込みます。底から1ヒロ半〜2ヒロくらいの所に陣取っていますハゲに瞬殺で取られます。「う〜ん、相変わらずハゲの活性が高いな〜」牡蠣チヌ狙いなら、やはり牡蠣の両貝しか持たないようです。牡蠣の両貝を刺し餌にして落とし込む事にします。両貝の隙間を開け過ぎますと、落とし込み途中でウマズラに取られてしまいます。また両貝の隙間が狭ければ、アタリもなく何時までも鈎に付いています。両貝の隙間がポイントだと悪い頭の爺さんも納得しました。1時前、両貝の隙間に注意を払って鈎をセッティングして落とし込みます。着底。暫く静観していますと”コツコツコツ、コツコツコツ”少し強めの連続した反応が穂先に出ます。反応に合わせて穂先を送り込んで行きます。心臓が口から出そうです。深く穂先が押え込まれた所で立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴った心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。この突込みは間違いなくチヌの突込みです。竿の上下で逃げながら徐々に浮かせます。やはり中層辺りから一段と突っ込む馬力が強くなって来ます。筏の中に入ろうとしますので、立ち上がって強引に西角に引っ張り出します。出来るだけ竿を前に付き出して、チヌに筏の中に入るスキを与えないようにやり取りをします。キツイ突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面直下で反転を繰り返している魚影が見えてきました。間違いなくチヌの魚影です。海面直下で何度も何度も反転されてヒヤヒヤもので、海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ほどのチヌです。有難い事です。

ようやく期待していました大きさの牡蠣チヌが来てくれましたので、手返しにも一段と力が入ります。しかし期待とは裏腹にハゲの活性が落ちる事は有りません。牡蠣の半貝では瞬殺でやられてしまいます。時々鈎掛かりして海面に姿を現すウマズラに「チヌを呼んで来てくれ!〜」ウマズラにお願いする爺さんです。手強いウマズラに手を焼きながら手返しを繰り返します。1時30分頃、牡蠣の両貝を刺し餌にして落とし込みます。着底。”コツコツコツ、コツコツコツ”少し強めの啄む反応が穂先に出ています。反応に合わせて穂先を送り込んで行きます。”グー”大きく穂先を押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。掛け合わせた感触から、中層辺りで強く突っ込んでくると思われますので、強引に西角に引っ張り出してやり取りを行います。徐々に浮いて来ます。やはり中層辺りから一段と突っ込む力が強くなって来ます。強引な突込みの時は少しラインを出していなします。チヌの突込みをいなしながら徐々に浮かせます。海面直下で反転を繰り返しています魚影が見えてきました。間違いなくチヌの魚影です。このチヌも元気印のチヌで、海面で大暴れをしてなかなかタモ入れ出来ません。ハラハラドキドキしながら、ようやく海面に浮かせて無事タモに収まります。40前半のチヌです。有難い事です。

有難い事にまたまた牡蠣チヌが来てくれました。ますます手返しに力が入ります。牡蠣の両貝の隙間を工夫しながら落とし込みます。爺さんはアタリがないと我慢できない性分ですので、どうしても隙間を緩くしてしまいますので、ウマズラの餌食になってしまいます。刺し餌にウマズラが反応するのもチヌへのアピールになると、爺さんの良いように解釈して手返しを繰り返します。しかしなかなかチヌと思われる反応が穂先に出ません。海面に姿を現すのはウマズラばかりになってしまいました。夕時合を期待して手返しを繰り返します。今日も4時30分で上がる事を船頭さんに伝えていますので、ひたすら手返しを繰り返します。徐々に納竿時間が迫って来ます。4時30分前、刺し餌の牡蠣の両貝を落とし込みます。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出ませんので、上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。”コツコツコツ、コツコツコツ”弱い反応ながら穂先を押え込んで来ます。穂先を送り込んで、即、大合わせを入れます。”ガツン”即、ラインを巻きます。竿を通して伝わってくる感触はアナゴです。今度は騙されません。海面に姿を現したのはやはりキングアナゴでした。最後にドキドキさせられました。これで竿を収める事にします。ようやく牡蠣チヌの顔を見る事が出来ましたが、まだまだ修行が足らない事を痛感しました。

釣果:3枚 33cm 41.5cm 44cm