10月1日(火)    上佐波賀筏(晴れ一時曇り)    大潮

台風が来る前の1日の火曜日に釣行する事にしました。場所は下佐波賀の屋根付き筏が空いていましたので、またまた性懲りもなく屋根付き筏でチヌを狙う事にしました。自宅を3時頃に出発します。国道の温度表示は20℃を表示しています。今回もR9→R27→白鳥街道黒鯛釣具さん→佐波賀のルートで車を走らせます。安全運転で舞鶴を目指します。黒鯛釣具さんで、何時ものオキアミLL1パック、サナギ小2袋、黒鯛釣具オリジナルダンゴ中1箱、ヌカ2袋を購入します。5時15分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台も車が停まっていません。渡船時間まで少し時間が有りますので、車の中で少し仮眠を取る事にします。ウトウトしていますと1台車が到着します。今日も「爺さん1人かな?」と思っていたのですが、お連れさんが出来ました。車から出てお互い朝の挨拶をかわして、身支度を整えて荷物を船に積み込みます。5時45分頃に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶をかわします。もう1人の釣り人さんが、下の屋根付き筏を希望されていましたのでお譲りする事にしました。今日は久しぶりに上の17番筏で1日遊ばせて頂く事にします。渡船料3000円を支払います。爺さんともう1人の釣り人さんを乗せて出船です。

先ずはもう1人の釣り人さんを下佐波賀の屋根付き筏に送ります。送り届けてから上佐波賀筏群の17番筏に向かいます。6時10分頃に上佐波賀筏群の17番筏に到着します。筏に上がり海の色を見ますと、湾奥の筏らしく透明度の悪い色をしています。今日はこの筏で久しぶりに遊ばせて頂きます。先ずは筏のブイに付いています牡蠣を少しだけ採取させて頂きます。牡蠣に付いていますフジツボを剥がして、北向きの釣座位置付近にパラパラと撒いておきます。フジツボを撒き終えてから、荷物の整理をして、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.58m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り なし 3B 5B 鈎 海津 12号)

6時40分頃からかかり釣りを開始します。先ずはブイから採取しました牡蠣を半貝にして落とし込みます。エサ取り達が刺し餌の牡蠣を啄み出しますと、全く刺し餌としては役に立ちませんが、エサ取り達が大人しくしています早朝だけの刺し餌です。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。“コツ”着底と同時に強めの穂先を押え込まない反応で刺し餌の牡蠣の半貝を取られます。「う〜ん、一撃で取られるか?〜。チヌの可能性が高いな!〜」再度、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。3ヒロくらいまで落とし込んだ所で“コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”少し強めの連続した反応が穂先に出ます。チヌの可能性の高いしつこい反応ですので、タイミングを見計り立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”衝撃が竿を持つ手に伝わって来た瞬間に穂先が跳ね上がります。「アチャ〜」ラインを巻き上げて確認しますと、ライン切れで鈎がなくなっています。チヌかフグか分かりませんが、3ヒロくらいの深さに牡蠣を喰う魚が居たようです。

気持ちを落ち着けるために、牡蠣に付いていますフジツボを剥がしてパラパラと竿先に撒きます。再度、牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込みます。3ヒロくらいまで落とし込んだ所で“コツコツコツ…コツコツコツ…コツコツコツ…”弱い単発的な反応が穂先に出ています。チヌの反応とは思えませんので、更にタナを徐々に深くして行きます。3ヒロくらいのタナでは反応が有りましたが、それ以外のタナでは穂先に反応が出る事は有りません。着底。穂先の動きに神経を集中します。暫く静観していたのですが、穂先に反応が出ませんので誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。“コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”連続した強めの反応が穂先に出ています。「ヨッシャ〜、これはチヌやろ〜」心臓が口から飛び出しそうです。押え込みに合わせて穂先を送り込んで行きます。十分に穂先を送り込んだ所で、立ち上がって大合わせを入れます。“ガツン”衝撃が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻きます。ラインを巻いたのと同時に、重さを伴った強烈な突込みが始まります。右手東側方向に走り出します。ラインをジリジリと引っ張り出されます。竿でためて耐えますが、じりじりとラインを引っ張れ出されます。筏と平行に突っ込んでいますので、いつ筏側に方向を変えてくるか分かりませんので、筏の東端まで移動してやり取りを再開します。重さを伴った強烈な突込みにラインを引っ張り出されながらも徐々に浮かせます。

ラインを巻いている途中でさらに重さが乗って来ます。どうやら東隣の筏の牡蠣ロープに引っかかったようです。強引に竿を起こしますが、牡蠣ロープからチヌが外れません。「アチャ〜、せっかく掛け合わしたのにな〜」仕方が有りませんので、ラインをフリーにしてチヌが動くのを待ちます。負荷がなくなった穂先に負荷が掛かって来ます。チヌが動き出したようです。竿を起こしてラインを巻きます。牡蠣ロープから外れません。再度、ラインをフリーにしてチヌが動くのを待ちます。負荷がなくなった穂先に負荷が掛かって来ます。一気に竿を起こしてラインを巻きます。ライを巻き続ける事が出来ます。チヌが牡蠣ロープから外れたようです。再度、牡蠣ロープに引っかからないように強引にラインを巻きます。徐々に寄せて来ます。重さを伴った強烈な突込みが弱まる事は有りません。ひたすら耐えながら、強烈な突込みの時はラインを少し出していなしながら徐々に浮かせます。ようやく海面直下に白い大きな魚影が見えてきました。「でっか!!〜」タモを持ってくる余裕が有りませんでしたので、チヌを海面に浮かせた状態で西端まで移動します。途中で何度もチヌに突っ込まれてヒヤヒヤしながらようやく釣座位置に到着します。タモ入れをしようと思うのですが、何度も突っ込まれてヒヤヒヤもので、ようやく海面に浮かせて無事タモに収まります。大台のようです。有難い事です。

チヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。しかし牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みますが、刺し餌の牡蠣の半貝に興味を示す魚が現れる事は有りません。「う〜ん、どうしたんかいな?〜」牡蠣に付いていますイガイを刺し餌にしたり、筏周りを探ってみますが、穂先に反応が出る事は有りません。刺し餌を取り換えて手返しを繰り返しますが、穂先が反応を示す事は有りません。困った事です。8時30分頃、辛抱たまらずダンゴ釣りを開始する事にします。オキアミサナギ、オキアミコーン、サナギコーンの抱き合わせを刺し餌にしてダンゴに包み投入します。手返しを繰り返しますが、ボラのダンゴ突きが出る事は有りません。刺し餌のオキアミまで無傷で上がって来ます。もう1人の釣り人さんが、日曜日にここ17番筏に上がられたそうですが、その時は「オキアミが無傷で上がってきた」と云って居られた事を思い出しました。低活性が続いているようです。ひたすら手返しを繰り返して、魚たちの活性を上げなくてはいけないようです。

手返しが効いて来たのか、ようやく9時頃にボラと思われる泡が竿先に上がって来ます。しかしダンゴを突く反応が穂先に出る事は有りません。辛抱強く手返しを繰り返したのが効いて来たのか、この頃から徐々にオキアミが取られだします。結果が早く出るハリスダンゴで手返しを繰り返す事にします。穂先にオキアミを啄む反応が出るのですが、サナギ、コーンは相変わらず無傷で上がって来ます。10時30分頃、海面直下に小アジの群やコノシロの群が姿を現します。刺し餌をダンゴに包んだりハリスダンゴにしたりと、魚たちの目先を変えながらひたすら手返しを繰り返します。時々鈎に付いたオキアミの欠片を喰って良型アジが海面に姿を現します。しかしなかなかチヌと思われる反応が穂先に出ません。12時前、ようやくボラと思われるダンゴ突きが穂先に出だします。弱いながらもボラがダンゴを突き出しましたので、魚たちの活性が上がったのか、チャリコが鈎掛かりして海面に姿を現します。12時になりましたが、チャリコが鈎掛かりしましたので、もう少しかかり釣りを続ける事にします。しかしチヌと思える反応が穂先に出ませんので、12時15分頃、昼ご飯を頂く事にします。今日も助六寿司の昼ご飯です。のんびりと頂きます。山からシカや猿の鳴き声が聞こえてきます。

12時30分頃から午後のかかり釣りを開始します。刺し餌をダンゴに包んだりハリスダンゴにしたりしながら手返しを繰り返します。サナギやコーンが齧り出されます。ゆっくりでは有りますが、魚たちの活性が上がって来たようです。サナギの喰われ具合から、竿下にはハゲも居るようです。ボラのダンゴ突きは相変わらず継続していますが、あまりにも弱すぎます。もう少しガンガンとダンゴを突いて欲しいものです。1時30分頃、オキアミサナギの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。着底。“ゴンゴンゴン…ゴンゴンゴン…”ボラが元気なくダンゴを突いて居ます。ボラに割られる事なく自然にダンゴが割れます。“コツコツ、コツコツ”オキアミを取られたようです。サナギが残っているはずですので、穂先の動きに神経を集中しますが、穂先に反応が出る事は有りません。竿一本分左手側に誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底と同時に“コツコツコツ、グー”強い反応で穂先を深く押え込んで来ます。即、大合わせを入れます。“ガツン”軽いですが心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。このシャープな突込みは間違いなく小チヌの突込みです。小チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。浮かせている途中からラインが巻けなくなってしまいます。どうやら足元の下に浮いていますロープに引っかかったようです。何度か痛い目に遭っていますので、外し方は心得ています。西端で筏の枠の上を移動して、南側と北側の中間でラインを緩めてチヌが動くのを待ちます。動き出したら竿を起こしてラインを巻きます。やはり小チヌがロープから外れました。海面に浮かせて無事タモに収まりました。カウントサイズでは有りませんが、相手をしてくれた事に感謝したいです。

ようやく小チヌですが来てくれました。有難い事です。手返しを繰り返します。1時45分頃、ウマズラが鈎掛かりして海面に姿を現します。ようやくハゲの姿を確認する事が出来ました。夕時合を期待して手返しを繰り返します。3時20分頃、刺し餌のオキアミサナギの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。着底。ボラが弱いながらもダンゴを突いてくれています。ボラにダンゴを割られる事なく自然に割れます。“コツコツ”オキアミを取られたようです。穂先の動きを凝視します。“コツコツコツ、グー”少し強い反応で鋭く穂先を押え込んで来ます。即、大合わせを入れます。ガツンと手元に伝わって来ると思ったのですが軽いです。海面に姿を現したのは少しマシな大きさのアコウでした。押え込みからチヌを予想したのですがアコウでした。ガックリです。夕時合を期待しているのですが、チヌと思える反応が穂先に出る事は有りません。徐々に5時の納竿時間が迫って来ます。もう1枚と強欲な事を考えながら手返しを繰り返しましたが、再度、チヌに刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。この時期によく起こる低活性、悪い頭ではよい知恵が浮かんできません。まだまだ修行が足らないようです。

釣果:チヌ1枚 50cm

  (小チヌ:1枚 29.5cm)