9月6日(木)    上佐波賀筏(晴れ後曇り)    中潮

暫く秋雨前線が停滞して雨が続く予報ですので、年を重ねた身には、雨の中でのかかり釣りは非常に厳しいものが有りますので、雨の降る前の6日木曜日に釣行する事にしました。釣行先を何処にするか迷いましたが、上佐波賀でのダンゴチヌ狙いではよい思いをした事が有りませんので、久しぶりに上佐波賀でダンゴチヌ狙いをしてみようと思いました。またまた撃沈すると思われますが、上佐波賀でダンゴチヌ狙いを楽しみたいと思います。自宅を3時15分頃に出発します。国道の温度表示は18℃を表示しています。R9→R27→白鳥街道→黒鯛釣具さん→佐波賀のルートで車を走らせる事にします。安全運転で舞鶴を目指します。黒鯛釣具さんでオキアミLL1パック、サナギ小1袋、ヌカ1袋、黒鯛釣具さんオリジナルダンゴ中1箱を購入します。5時20分過ぎに佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台も車が停まっていません。身支度を済ませて荷物を船に乗せて置きます。車の中でゆっくりしていますと船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船料3000円を支払ます。船の中で出船を待っていますと、お会いするたびに、ダンゴ釣りのノウハウを御教授頂いています匿名さんが到着されます。匿名さんと私を乗せて出船です。

先ずは匿名さんが竿を出されます下佐波賀に向かいます。台風の影響か木屑が彼方此方に浮かんでいます。匿名さんを下佐波賀の筏に送ってから上佐波賀に向かいます。5時55分頃、上佐波賀筏群に到着します。まだ上がった事のない7番筏に上がります。筏に上がり周りを見渡して見ますと、草の茎が細かく砕かれて海面に漂っています。大きな木も漂っています。海の色も何時もの湾奥の筏よりかは透明度が悪いような気がします。筏の床には爺さんの苦手なケムシが湧いています。先ずはケムシ退治から始めます。荷物を一か所に集めて、床に海水を掛けてケムシを洗い流します。ケムシが居なくなったことを確認してから、荷物の整理をして、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.58m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り 0.5号 鈎 海津12号)

 

ケムシ掃除をしましたので、少々遅い6時30分頃からダンゴ釣りを開始します。刺し餌のオキアミ、サナギの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。着底。”ツンツンツン”何かがダンゴに反応しています。この啄むような反応はボラではなさそうです。ダンゴが自然に割れて刺し餌が飛び出します。”コツコツ”オキアミを取られたようです。まだサナギが残っている筈ですので、穂先の動きに全神経を集中します。”コツコツコツ、コツコツコツ”何かがサナギに反応しています。大きく穂先を押え込んできたら合わせを入れるのですが、合わせを入れるまで穂先を押え込んで来ません。反応が無くなりましたので確認します。サナギも綺麗に取られています。「う〜ん、何が反応してるんかな?〜」何度か同じ状況が続きます。何度目かの手返しで、ようやく大きく穂先を押え込んで来ましたので合わせを入れますと、鈎掛した小ハタが海面に姿を現します。その後も小ハタ、アコウ、青ハタが鈎掛して海面に姿を現します。根魚達の活性はかなり高いようです。

ここ上佐波賀でボラのダンゴ突きを経験したことが有りませんので、ボラのダンゴ突きを期待する事は出来ません。今日はオキアミを捨て餌にして、瞬殺状態でないサナギ、コーンを喰わせ餌にして手返しを繰り返します。時々、サナギが皮だけになったり、何か所か穴が開いた状態で上がって来ますので、竿下にはハゲも居るようです。コーンは無くなったり齧られたりしています。ダンゴが割れて、穂先に掛かっている負荷がなくなる反応で合わせを入れますと、ヒイラギが鈎掛して海面に姿を現します。竿下のダンゴ周りはかなりにぎやかなようです。8時15分頃、竿先にボコボコと泡が上がって来ます。ここ上佐波賀は丸太のようなウグイが居ますので、ボラがダンゴに反応したとは言い切れないのが悩ましいところです。手返しを繰り返していますと、”ゴンゴンゴン”強くは有りませんがダンゴを突く反応が出だします。ウグイですと啄む反応ですが、ダンゴを突いている反応が穂先に出ています。穂先の動きからダンゴを突いているのはボラのようです。上佐波賀で初めてボラのダンゴ突きを見る事が出来ました。ボラを掛けないように注意をしなくてはいけません。

ボラと思われる反応が出ましたので、ハリスダンゴで手返しを繰り返す事にします。オキアミを捨て餌にして、オキアミ、サナギの抱き合わせ、オキアミ、コーンの抱き合わせでチヌを狙います。オキアミ、サナギの抱き合わせを刺し餌にしてハリスダンゴで投入します。着底。素早く穂先が死なない程度に負荷を大きく掛けます。”コツコツ”オキアミを取られたようです。まだサナギが残っている筈ですので、穂先の動きを凝視していますと”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラと思われる弱いダンゴ突きが負荷が掛かった穂先に出ています。竿の角度をキープしながらチヌアタリを待ちます。ボラアタリからチヌアタリに変わる事無く、自然にダンゴが割れて穂先に負荷がなくなります。徐々に潮に押されて穂先に負荷が掛かって来ます。”コツコツ、コツコツ”餌取り達が刺し餌のサナギに反応しています。合わせを入れられる反応が出る事なく刺し餌のサナギを取られます。8時35分頃、オキアミコーンハリスダンゴを投入します。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラと思われるダンゴ突きでハリスダンゴを割られます。穂先に負荷がなくなります。潮流で徐々に穂先に負荷が掛かって来ます。”コツコツコツ、グー”強い反応で大きく穂先を押え込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。シャープな突込みで相手をしてくれます。この突込みは間違いなくチヌの突込みです。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。何度も何度もシャープな突込みで相手をしてくれます。十分にチヌとのやり取りを楽しみ、海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有り難い事です。

 

チヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。相変わらずオキアミは瞬殺状態です。サナギやコーンは残らなかったり残ったりと安定しません。ボラと思われるダンゴ突きも、ダンゴを突いたり突かなかったりと安定しません。すべてが安定してくれるように手返しを早めます。手返しを早めたのが効いて来たのかどうかは分かりませんが、穂先に反応なくサナギやコーンを取られ出します。どうやらハゲの活性が上がって来たようです。ハゲの活性が上がった事で根魚の活性が落ちたようです。根魚からの反応が遠くなってしまいます。ひたすら手返しを繰り返していますと、ボラのダンゴ突きでダンゴが割れてから直ぐの反応で合わせを入れますと、コノシロがスレ掛して海面に姿を現します。底にはコノシロも居るようです。久しぶりにコノシロを掛けてしまいました。9時35分頃、オキアミコーンハリスダンゴを投入します。着底。”コツコツ”オキアミを取られたようです。ボラのダンゴ突きなく自然に割れます。穂先を凝視します。穂先に負荷が徐々に乗って来ます。”コツコツ、クー”強い反応で穂先を鋭く押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触ですが軽いです。やり取りを楽しみながら浮かせます。どうやら小チヌのようです。海面に浮かせて無事タモに収まります。カウントサイズでは有りませんが、相手をしてくれた事に感謝したいです。有り難い事です。

どうやら今日はこのサイズが竿下に陣取っているようです。一瞬、喰いっ気が出た時にダンゴ周りに入って来るのかも知れません。10時頃から魚達の活性が落ちて来ます。オキアミは相変わらず瞬殺状態ですが、サナギやコーンが無傷で上がり出します。ボラと思われるダンゴ突きもなくなってしまいます。厳しくなって来ました。ひたすら手返しを繰り返しますが、魚達の活性が上がって来る事は有りません。引き出しが沢山有れば対処出来るのですが、引き出しをほとんど持たない爺さんですから、ひたすら手返しを繰り返すくらいです。時々、チャリコやヒイラギが相手をしてくれるくらいです。12時になりましたので昼ご飯を頂く事にします。今日は何時もの助六寿司が有りませんでしたので、から揚げ・おにぎり君を頂く事にします。ゆっくりと頂ます。少々空模様が怪しくなって来ます。雨が降らない事を祈るばかりです。

12時15分頃から午後のダンゴチヌ狙いを開始します。先ずはオキアミコーンハリスダンゴを投入します。着底。”コツコツ”オキアミを取られたようです。魚達は相変わらずオキアミには目がないようです。コーンは無傷で上がって来ます。コーンはお気に召さないようです。続けてオキアミサナギハリスダンゴを投入します。着底。オキアミは直ぐに取られます。まだサナギが残っていますので、穂先の動きに神経を集中します。ダンゴが自然に割れて穂先に負荷がなくなります。潮流で徐々に穂先に負荷が乗って来ます。”コツコツ”穂先を押え込まない反応が出ています。次の反応に備えて身構えますが、穂先に反応が出る事は有りません。確認しますがサナギは無傷です。どうやら突いていただけのようです。1時頃からボラのダンゴ突きが戻って来ます。チヌへの期待が高まります。1時10分頃、オキアミサナギハリスダンゴを投入します。着底。暫くすると”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラらしきダンゴ突きが出ています。何時チヌアタリに変わるか分かりませんので、穂先の動きに全神経を集中させます。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴツゴツゴツ、グー”ボラアタリの中で、一瞬、穂先が戻らない強い押さえ込みが出ましたので、即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴った強い感触が竿を持つ手に伝わって来ます。キツイ突込みを竿の上下で逃げながらラインを巻きます。ラインを巻けばまた少し引っ張り出されます。キツイ突込みに耐えながら徐々に浮かせます。ある程度浮かせて来ましたので、チヌのキツイ突込みを楽しみながらやり取りを行います。海面直下で反転を繰り返している魚影を確認します。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ごろのチヌです。有り難い事です。

 

今日は小チヌの日と思っていたのですが、行き成り良型チヌが喰って来ましたので少々焦りました。やはり気を抜くとえらい目に遭う事を痛感しました。気を引き締めてハリスダンゴで手返しを繰り返します。まだボラと思われるダンゴ突きも出ています。穂先の動きに神経を集中します。なかなかチヌと思われる反応が穂先に出ません。ダンゴ突きが出ている間に何とかチヌを掛け合わせたいのですが、考え過ぎてダンゴ突きの中のキツイアタリを見逃してしまいます。まだまだ修行が足りません。ひたすら手返しを繰り返しますが、1時30分頃にはダンゴ突きの反応もなくなってしまいます。また魚達の活性も落ちて行きます。どうもダンゴ突きが出れば魚達の活性も上がるようです。少しコーンに対して喰いが悪いようですので、オキアミサナギハリスダンゴで手返しを繰り返す事にします。2時20分頃、着底前にハリスダンゴが自爆しましたので、ゆっくりと落とし込んでいる時に、いきなり”コツコツ、クー”と引っ手繰って行くアタリが出ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”気持ちの良い感触ですが軽いです。やり取りの感触から小チヌと思われます。十分に小チヌとのやり取りを楽しんで、海面に浮かせて無事タモに収まります。この後、2時35分頃にも、ハリスダンゴが割れてからの誘いで小チヌが相手をしてくれます。小チヌですが相手をしてくれた事に感謝したいです。有り難い事です。

誘いに小チヌとは云えチヌが乗って来ましたので、ハリスダンゴが割れてから頻繁に誘いを掛けますが、チヌが刺し餌を喰ってくれる事は有りません。夕時合いを期待してひたすら手返しを繰り返します。しかし期待とは裏腹に徐々に活性が落ちて行きます。サナギ、コーンが無傷で上がり出す時間帯が増えて来ます。4時頃からツバスが竿先をウロウロし出します。底近くで残り餌に喰いついて来た良型アジを海面近くまで上げて来ると、ツバスが寄って来るのですがアジが大き過ぎて飲み込む事が出来ないようです。ツバスを横目で見ながら手返しを繰り返します。徐々に納竿と決めています5時が近づいて来ます。何とかチヌに刺し餌を喰って貰いたいと手返しを早めますが、残念ながら、再度、チヌが相手をしてくれる事は有りませんでした。今日は上佐波賀で初めてボラのダンゴ突きを見る事が出来ました。また1日中ダンゴチヌ狙いをする事ができ、ハリスダンゴでチヌに刺し餌を喰わせる事が出来ました。ただケムシが湧いて来ましたので、集中力がそがれる事がたびたびありましたので、次回はどの様に集中力を保つか少々頭が痛いです。

 

釣果:2枚 33cm 45.5cm

     (小チヌ:3枚 23cm 26cm 26.5cm)