8月10日(金)    青井筏(曇り後晴れ)    大潮

お盆前に釣行しようと考えていたのですが、金曜日は曇りで気温もあまり上がらない予報ですので、年を重ねた体の事を考えますと、またとない好条件の気温ですので、見逃す事が出来ずに金曜日に釣行する事にしました。釣行先を何処にするか悩みましたが、この所、通い慣れた青井の拓ちゃんの所でお世話になる事にしました。自宅を3時35分頃に出発します。国道の温度表示は23℃を表示しています。R9→R27→ウスイ釣具店さん→青井のルートで車を走らせる事にします。土砂崩れのヶ所も前回の釣行時には両側通行になっていましたので、今回もスムーズに通過する事が出来ました。縦貫道の安国寺〜西舞鶴の無料通行は終了したようです。ウスイ釣具店さんでオキアミLL1パック、サナギ大1袋、サナギミンチ1パック、赤土小1袋、紀州釣り用のダンゴ1箱を購入します。5時15分頃に青井のマル拓渡船さんの船着場に到着します。既に6台の車が停まっています。これ以上は船着き場に停められませんので、荷物を車から降ろして事務所前に車を停めに行きます。また1台車が到着します。皆さん考えている事は同じようです。荷物を拓ちゃんに手伝って貰って船に積み込みます。渡船料3500円を支払ます。私を含めて3人の釣り人さんを乗せて出船です。

5時35分頃、青井筏群に到着します。多くの釣り人さんが竿を出されています。拓ちゃんが船を着けられたのは、一番沖側の北から3台目の筏です。海の色を見ますと、前回より透明度が少し良いように感じます。拓ちゃんの話では、この筏も風や潮の流れによってよく動くようです。またボラもあまり居ないようです。何時ものええ加減な私の考えで、「なんとかなるやろ〜」と、あまり気にも留めずに筏に上がります。筏に上がり牡蠣ロープの位置を確認しておきます。釣座位置を西向きに構えます。荷物の整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.58m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り 0.5号 鈎 海津12号)

 

6時頃からダンゴ釣りを開始します。刺し餌のオキアミ、サナギ、コーンのトリプルを抱き合わせにしてダンゴに包んで投入します。着底。暫く静観しますが、ダンゴを突いて来る魚は居ないようです。ダンゴが自然に割れて刺し餌が飛び出します。極弱い反応でオキアミを取られたようです。まだサナギとコーンが残っている筈ですので、穂先の動きに全神経を集中させます。しかし穂先が反応を示す事は有りません。ラインを巻き上げて刺し餌を確認します。サナギとコーンは無傷ですが、オキアミは綺麗に取られています。オキアミには反応するようです。今日はオキアミ中心のかかり釣りになりそうです。サナギやコーンが残りますので、トリプルの刺し餌をハリスダンゴで手返しを繰り返す事にします。手返しを繰り返しますが、オキアミは取られますがサナギやコーンは無傷で上がって来ます。ひたすら手返しを繰り返します。

6時30分頃、トリプル刺し餌をハリスダンゴで投入します。着底。弱い反応でオキアミを取られます。まだサナギとコーンが残っている筈ですので、穂先の動きに全神経を集中します。しかし穂先が反応を示す事は有れません。この時間を利用してメガネにサングラスをセットする事にします。メガネにサングラスをセットしながら、ふと穂先を見ますと海面に突き刺ささっています。ゴンゴンと穂先を絞り込んでいます。メガネを放り投げて大合わせを入れます。”ガツン”心地よい衝撃が竿を持つ手に伝わって来ます。ラインの方向を見ますと大きく筏の中に入り込んでいます。合わせのタイミングがかなり遅れたようです。何とか筏の中から引っ張り出そうと必死でラインを巻きますが、無情にも穂先が跳ね上がります。油断していました。爺さんの完全なミスです。まだまだ修行が足りません。

気落ちしていても仕方が有りませんので、サングラスをメガネにセットして手返しを繰り返します。6時40分頃、トリプル刺し餌をハリスダンゴで投入します。着底。”ゴンゴンゴン”何かがハリスダンゴを突いています。”ゴンゴンゴン、グー”合わせを入れようとした瞬間に穂先が元の位置に戻ります。穂先の動きを凝視します。”ゴンゴンゴン、グー”また合わせを入れようとした瞬間に穂先が元の位置に戻ります。穂先が戻る反応で合わせを入れますとボラを掛けますので、穂先の反応に全神経を集中します。”ゴンゴンゴン、グー”またボラがハリスダンゴを突いています。合わしたい気持ちを押えて、一瞬穂先が戻らない反応を見極めます。”ゴツゴツゴツ、グーーー”一瞬穂先が戻らない反応が穂先に出ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴った心地よい感触が伝わって来ます。一気にラインを巻いて底を切ります。良く走り回ります。「ボラか?〜」しかし竿を通して伝わって来る感触は間違いなくチヌのようです。チヌの強引な走りを竿で溜めて、竿を起こして、ラインを巻いて徐々に浮かせます。チヌの走りを十分に楽しみます。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ごろのチヌです。有り難い事です。

 

チヌが来てくれましたので否応なしに手返しにも力が入ります。手返しを繰り返しますが、ボラのダンゴ突きがなくなります。一瞬のボラのダンゴ突きだったようです。ボラのダンゴ突きのないダンゴ釣りほど、面白みに欠けるダンゴ釣りは有りません。ひたすら手返しを繰り返しますが、オキアミだけが取られる事が延々続きます。ボラの反応が有る時がチャンスと思い、ボラがダンゴを突いてくれる事を祈りながら手返しを繰り返します。ボチボチ昼ご飯の事が頭を過ぎり出した頃、ボラのダンゴ突きが穂先に出だします。12時頃、トリプル刺し餌をハリスダンゴで投入します。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラに突かれてハリスダンゴが割れます。穂先の動きに神経を集中します。”フ〜”ハリスダンゴが割れましたので穂先に負荷がなくなります。負荷がなくなった穂先を凝視していますと”ジビジビジビ”極弱い反応が穂先に出ています。即、大合わせを入れます。”ガツン”心地よい重さを伴った感触が竿を持つ手に伝わって来ます。一気に走り出します。余り頭を振りません。先ほどのチヌも余り頭を振りませんでしたので、ボラかチヌか判断に少々迷いましたが、海面に浮かんだのはチヌでしたので、チヌと信じてやり取りを楽しみます。ラインを引っ張り出されながらも徐々に浮かせます。海面直下で反転を繰り返している魚影を確認します。間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40前半のチヌです。有り難い事です。

 

良いタイミングでチヌが来てくれましたので、昼ご飯を頂く事にします。今日も助六寿司の昼ご飯です。ゆっくりと頂ます。徐々に北方向の風が強くなって来ます。曇り空で風も吹いて来ましたので、午前中の蒸し暑さから解放されそうです。12時20分頃から、午後のダンゴチヌ狙いを開始します。ボラらしきダンゴ突きが出ています。今日はボラのダンゴ突きとチヌの喰いっ気がリンクしているようですので、ボラを掛けないように注意しなくてはいけないようです。12時25分頃、トリプル刺し餌をハリスダンゴで投入します。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラの突きでハリスダンゴを割られます。穂先に負荷がなくなります。穂先に負荷がなくなった穂先を凝視します。”ジビジビジビ”微かに穂先が反応しています。即、大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。このシャープな突込みは間違いなくチヌの突込みです。徐々に竿を起こして竿で溜めます。”コンコンコン、コンコンコン”反転を繰り返している感触が伝わって来ます。感触を楽しみながら徐々に浮かせます。海面直下に反転を繰り返しているチヌの魚影を確認します。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有り難い事です。

 

チヌが来てくれましたので俄然手返しにも力が入ります。北方向の風が少々きつく吹き付けて来ますので、筏の移動と、筏の上下の動きが穂先の動きを邪魔します。また北方向の風が吹いて来た事で汚れた潮が入って来ます。綺麗な潮でチヌを釣り上げたいのですが、こればかりは自然の動きですので仕方が有りません。北方向の風が吹いて来た事で、蒸し暑さがなくなった事を感謝しなくてはいけません。12時45分頃、まだボラのダンゴ突きが出ていますので、期待を込めてトリプル刺し餌をハリスダンゴで投入します。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラにハリスダンゴを突かれてダンゴが割れます。穂先に負荷がなくなります。負荷のなくなった穂先を注視していますと、徐々に錘の分が穂先に乗って来ます。”コツコツコツ、グー”強い反応で穂先を鋭く押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”何度味わっても心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。このシャープな突込みは間違いなくチヌの突込みです。チヌの突込みを竿で溜めながら徐々に浮かせます。十分にチヌとのやり取りを楽しみます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30前半のチヌです。有り難い事です。

 

ボラがダンゴを突いたり突かなかったりと波が有りますが、今日のチヌはやはりボラのダンゴ突きとリンクしていますので、ボラがダンゴを突き出したら要注意のようです。チヌを上げてからボラのダンゴ突きが遠ざかります。ハリスダンゴが自然に割れてからの弱い押さえ込みで合わせを入れますと、鈎掛してヒイラギやベラが海面に姿を現します。ボラのダンゴ突きが出る事を祈りながら、ひたすらハリスダンゴで手返しを繰り返します。2時25分頃、ボラのダンゴ突きが出だしましたので、期待を込めて、サナギコーンの抱き合わせをハリスダンゴで投入します。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”何時チヌアタリに変わるか分かりませんので、穂先の動きに神経を集中します。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴツゴツゴツ、ゴツゴツゴツ、グーーー”ボラアタリからチヌアタリに変わりました。一瞬穂先が戻らない反応が出ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴った強烈な走りが始まります。必死で竿で溜めます。今までの2枚のチヌとは走る強さが全く違います。ジリジリとラインを引っ張り出されます。この走りはボラではなくチヌのようです。必死の思いで底を切りますが、底から少し上の辺りで動かなくなります。竿の起こす力とチヌの突っ込む力が同じになったようです。立ち上がって強引に竿を起こします。何とかこの層からチヌを引っ剥がす事が出来ました。強引な走りに耐えながら徐々に浮かせます。海面直下にチヌの魚影が見えて来ます。「デッカ!!」海面直下で何度も反転を繰り返されて、ヒヤヒヤもので何とか海面に浮かせて、無事タモに収まります。大台のようです。有り難い事です。

 

大台のチヌとのやり取りで汗が噴き出てしまいましたので、汗を拭き拭き手返しを繰り返します。チヌとのやり取りで竿下の底を荒らしたのか、ボラのダンゴ突きがなくなってしまいます。次にボラがダンゴを突くであろうタイミングを期待して手返しを繰り返します。しかしなかなかボラがダンゴを突いてくれません。ひたすらハリスダンゴで手返しを繰り返します。時々、”カツン”と、一瞬穂先を押え込まない強い反応が出るのですが、大台を釣り上げた事で気が緩んだのか、合わせを入れる事が出来ません。困った事です。5時と決めています納竿時間が徐々に迫って来ます。5時前、ようやくボラのダンゴ突きが出だします。穂先の動きに神経を集中しますが、一瞬穂先が戻らない反応が出る事は有りません。何とかもう1枚チヌを上げたいと強欲な事を考えましたが、5時の納竿時間までにチヌが、再度、相手をしてくれる事は有りませんでした。まだまだ修行が足らない事を痛感した。

 

釣果:5枚 33cm 33cm 42cm 46cm 52cm