7月18日(水)    青井筏(晴れ)     中潮

青井の拓ちゃんの所で、ボラがダンゴを突き出した様ですので、今回は青井の拓ちゃんの所で竿を出す事にしました。イメージ通りのかかり釣りが出来る事を期待して、自宅を3時40分頃に出発します。国道の温度表示は24℃を表示しています。今回は綾部〜舞鶴間が片側通行ですが、通行出来る事になりましたので、R9→R27→青井のルートで車を走らせます。安全運転で舞鶴を目指します。舞鶴に入って、JRの舞鶴線の鉄橋の下をくぐり、伊佐津川を橋で越えた所の右側の山の斜面が、竹林の所から大きく崩れています。この所が片側通行になっています。近年の豪雨に身の危険を感じます。ウスイ釣具店さんで、オキアミLL1パック、サナギ小1袋、紀州釣り用ダンゴ小1箱、サナギミンチ1袋、氷小1ヶを購入します。5時30分頃にマル拓渡船さんの船着き場に到着します。先客さんの車が2台車が停まっています。拓ちゃんも居られます。お互い朝の挨拶を交わして荷物を船に積み込みます。渡船代3500円を支払います。私1人を乗せて出船です。

5時35分頃に青井筏群に到着します。拓ちゃんが船を着けられたのは、西から5列目の南から2台目の筏です。今日はこの筏で1日遊ばせて頂きます。筏に上がり海の色を見ますと、佐波賀筏と同じく透明度の悪い色をしています。豪雨の影響がいまだに残っている感じです。早く元の海の状態に戻って欲しいものです。ブイに付いていますイ貝を見ますと、下佐波賀同様に口が開いて死んでいます。ブイに付いています死んだイ貝を採取しますと、中にはまだ生き残っていますイ貝も見受けられます。ブイに付いています牡蠣も生き残っています。生き残っていますイ貝と牡蠣を少しだけ採取します。ダンゴチヌ狙い前に落とし込みで使って見る事にします。筏の周りを見ますと、すでに5人の釣り人さんが竿を出されています。釣座位置を西向きに構えます。荷物の整理を終えて、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.58m リール バイキング筏44 ライン 1.75号通し 錘り なし 鈎 海津12号 16号)

 

5時55分頃からかかり釣りを開始します。先ずは少し大きめのイ貝を刺し餌にして落とし込んで見ます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込んで行きます。着底。刺し餌のイ貝に興味を示す魚が現れる事は有りません。頻繁に上下の誘いを掛けますが、刺し餌のイ貝に反応する魚が現れる事は有りません。次に牡蠣を半貝にして落とし込んで見ます。落とし込み途中で刺し餌の牡蠣の半貝に反応して来る魚が居ます。そのままゆっくりと落とし込んで行きます。反応が付いて来ませんので、おそらくアジではないかと思いゆっくりと落とし込んで行きます。着底。”ジビジビジビ、ジビジビジビ、フ〜”ヒイラギの反応が穂先に出ています。穂先に負荷が乗ったり乗らなかったりしています。合わせ所のない反応で刺し餌の牡蠣の半貝を取られます。何度か牡蠣の半貝を落とし込んでいますと、着底と同時に”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”連続したしつこい反応で穂先を押え込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ますが、チヌの感触ではないような気がします。海面に姿を現したのはシマイサキでした。その後何度か牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みますが、ヒイラギに翻弄されるばかりでチヌと思われる反応が穂先に出る事は有れません。

6時40分頃からダンゴチヌ狙いに切り替えます。刺し餌のオキアミ、サナギ、コーンの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。着底。”ツンツンツン、ツンツンツン”ダンゴを突くと云うよりかは触っている魚が居ます。ダンゴが自然に割れて刺し餌が飛び出します。”コツコツコツ”穂先を押え込まない弱い反応が出ています。刺し餌のオキアミに反応しているようです。暫く静観していますと、穂先に出ています反応が無くなります。オキアミを取られたようです。まだサナギとコーンが残っている筈ですので、上下の誘いを掛けますが穂先に反応が出る事は有りません。ラインを巻き上げて刺し餌を確認しますと、サナギとコーンが無傷で鈎に残っています。7時10分頃、刺し餌をダンゴに包んで投入します。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ダンゴに反応している魚が現れます。穂先の動きから察しますとボラがダンゴに反応しているようです。ダンゴを割るほどの強い反応では有りません。途中で突く事を止めてしまいます。ダンゴが自然に割れて刺し餌が飛び出します。”ジビジビジビ、ジビジビジビ、フ〜”ヒイラギと思われる反応が穂先に出ています。負荷が穂先になくなった所で合わせを入れますと、鈎掛して海面にヒイラギが姿を現します。底で2回ほどボラらしき反応が出ましたが、その後は底では全くダンゴに反応を示す事は有りません。寂しいダンゴ釣りです。

ひたすら手返しを繰り返します。ダンゴが割れてからの魚達の活性も余り良くありません。時々、オキアミが無傷で上がり出します。海面直下には、アジやコノシロがダンゴを投入するたびに乱舞しています。頭の中のイメージでは、この季節には底でも魚達が乱舞している筈なのですが、現実はイメージとは程遠い静かな海底のようです。何とか魚達の活性を上げようと手返しを早めますが、魚達の活性がなかなか上がって来ません。やはりまだ豪雨の影響が色濃く残っているのかも知れません。先ずはボラにダンゴを突いて貰おうとひたすら手返しを繰り返します。手返しを繰り返したのが効いて来たのか、中層でボラらしき反応が出るようになって来ました。後は底に降りて貰うだけなのですが、これがかなり難しくて、中層からダンゴを突かせながらゆっくりと落とし込んで行くのですが、途中からダンゴを突かなくなってしまいます。何か底に嫌なものが有るのか、海水温度の影響か何かは分かりませんが、底に降りてくれる事は有りません。

手返しを早めますが魚達の活性が上がる事は有りません。ボラがダンゴにガンガンあたって来ると期待したのですが、イメージとは程遠いダンゴ釣りを強いられます。悪い頭では魚達の活性を上げる良い知恵がなかなか浮かんで来ません。出来る事はひたすら手返しを繰り返すくらいです。11時20分頃、ふと後ろのブイを見ますと、ブイの下に黒い魚影が見えます。よくよく見ますと40くらいのチヌです。浮きチヌが1尾ブイの下でウロチョロしているのを見て、竿下の活性の悪さに頭を悩ませていましたので、気分転換を兼ねて浮きチヌにちょっかいを掛けて見る事にしました。刺し餌を少し大きめのイ貝にします。東側に静かに渡り、ブイの横へ静かに刺し餌のイ貝を落とし込みます。竿1本分を落とし込みましたが反応が出ませんので、もう1本分ラインを出して落とし込んで行きます。徐々にタナを深くして行きます。穂先が海面近くになった時、ラインが筏の中に引っ張り込まれて行きます。「ヨッシャ〜、チヌが銜えとんのやろ!〜」竿先で聞いて見ますと重さが乗って来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”心地よい衝撃が伝わって来ます。ラインを巻く暇もなく一気に筏の中に突っ込んで行きます。竿で溜めて耐えます。強引にラインを巻きます。ラインを巻けばまた強引な突込みで竿を絞り込んで来ます。何度かやり取りをしましたが急に穂先が跳ね上がります。「う〜ん、やっぱりな〜」やはり初めからラインが筏の中に入っていては取る事が出来ません。しかし、チヌとやり取りをした事で、気分よくかかり釣りを続行する事が出来そうです。ラインを確認しますと一部分がザラザラです。牡蠣ロープに擦れていたようです。

12時になりましたので昼ご飯を頂きます。今日も助六寿司の昼ご飯です。ゆっくりと頂たいのですが、北方向の暖かい風が少し強めに吹き付けて来ますので、ゆっくりと昼ご飯を頂く事が出来ません。手早く昼ご飯を頂いて、12時10分頃から午後のかかり釣りを開始します。底では相変わらずボラらしき反応が出る事は有りません。ひたすら手返しを繰り返します。1時30分頃から少し状況が好転します。底でボラがダンゴに反応するようになって来ます。ダンゴを割るまでの勢いは有りませんが、やる気が出たボラが中層から底に降りてくるようになったようです。ボラがダンゴを突いてくれるようになりましたので、イメージに近いかかり釣りが出来る事で手返しにも力が入ります。2時40分頃、ダンゴが割れて刺し餌が飛び出します。暫くすると”コツコツコツ、クー”穂先を鋭く押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。強引な突込みを竿の上下で逃げます。強引に竿を起こしてラインを巻いて底を切ります。強引な突込みを楽しみながら浮かせます。浮かせている途中で感触が少しおかしい事に気づきます。「う〜ん、ボラか?〜」おかしいと思いながらやり取りをしていますと、途中で穂先が跳ね上がります。ボラと云えばボラですし、チヌと云えばチヌですし、良く分からない感触でした。一つ言える事はバラシテはいけないと云う事です。困った爺さんです。その後、5時と決めています納竿時間までボラに付き合って貰いましたが、チヌと思われる反応を穂先に出す事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らない事を痛感しました。