2月9日(金)    上佐波賀筏(晴れ)    小潮

好天に誘われて「夢よもう一度」では有りませんが、またまた上佐波賀へ釣行する事にしました。雪代がタップリと舞鶴湾に注ぎ込んだと思われますので、海水温度の急激な低下が心配されますが、釣行してみない事には分かりませんので、好天が予想されます9日の金曜日に釣行する事にしました。自宅を4時頃に出発します。国道の温度表示は−5℃を表示しています。今朝はかなり冷え込んでいます。今回もR9→R27→上佐波賀のルートで車を走らせます。下山での国道の温度表示は−8℃を表示しています。道路は乾いていますが、舞鶴に近づくに従い道沿いの残雪が増えて来ます。安全運転で舞鶴を目指します。5時50分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。今回も1台も車が停まっていません。身支度を整えて、船頭さんが来られるまで車の中で待ちます。6時20分頃、船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船料金3000円と牡蠣ロープ1本分の料金1000円を支払います。船のクラッチ部分が凍っていますので、船のエンジンが掛けられません。船頭さんがお湯を沸かしてクラッチ部分に掛けられます。クラッチ部分がようやく解凍出来ましたので、エンジンを掛けて私1人を乗せて出船です。

6時45分頃に上佐波賀筏群に到着します。今回も4番筏で1日遊ばせて頂く事にします。今朝はよく冷え込んでいるようで、筏の床が霜が降りて真っ白です。滑らないように注意をして慎重に上がります。筏の上を歩くたびに、霜が靴の底に付きますのでよく滑ります。注意しなくてはいけません。海の色を見ますと、今回もチンチンに冷え込んだ透明度の良い色をしています。海水温度の急激な低下が心配です。先ずは朝一の大仕事を始めます。牡蠣ロープを引き上げてコレクターから牡蠣を剥がします。イ貝がかなり付着していますので、何時もと少し違うパターンで作業を進めます。牡蠣に付着していますイ貝を引きはがして、貝割り器で割って北向きの釣座位置付近に撒きます。牡蠣掃除は無反応の時間帯にチョコチョコ行う事にします。この方法ですと腰の痛みが少しは緩和されると思われますので、結果がどうなるかは分かりませんが、今回はこの方法でやって見たいと思います。年を重ねますと直ぐに腰に来ますので、少しでも腰への負担を減らしたいと思い悪い頭で考えました。7時40分頃にようやく牡蠣をばらばらにする事が出来ました。次に汚れた防寒着の泥を綺麗に拭き取って荷物の整理を行います。整理を終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.36m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り なし 鈎 海津12号)

 

7時40分頃からかかり釣りを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に、1ヒロ、1ヒロ、落とし込んで行きます。落とし込み途中での魚の反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出ませんので、上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。穂先に反応が出ません。何度か上下の誘いを掛けますと、”コツコツ…コツコツ…コツコツ…”穂先を押え込まない単発的な反応が出ます。反応が無くなりましたので、ラインを巻き上げて確認しますと刺し餌ごと鈎も取られています。フグの仕業のようです。引き続き刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。”コツコツコツ、フ〜、コツコツコツ、フ〜”ヒイラギが刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで居ます。ヒイラギに刺し餌を取られます。今日もヒイラギの活性がよさそうです。ヒイラギに刺し餌を取られながらもひたすら手返しを繰り返します。

ヒイラギに翻弄されながらも手返しを繰り返します。なかなかチヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。やはり海水温度の急激な低下が影響しているのかも知れません。このような時は少ない経験上、ワンチャンスだけの事が多々有りますので、穂先の動きに全神経を集中させます。しかし穂先に出る反応はヒイラギの反応ばかりです。試しに穂先に負荷がなくなった時に合わせを入れて見ます。何かが鈎掛しました。海面にすがとを現したのはやはりヒイラギでした。ヒイラギアタリからチヌアタリに変わる事を期待して手返しを繰り返します。辛抱のかかり釣りです。頭の中に前回のイメージが有りますので、今回の海の状況に少々イラッとします。まだまだ修行が足らないようです。チヌが刺し餌を銜えてくれる事を期待してひたすら手返しを繰り返します。

9時過ぎ頃から無反応地獄が始まります。手返しを繰り返しても繰り返しても穂先に反応が出ません。ひたすら上下の誘いを掛けます。反応が無ければ底で刺し餌を切って、再度、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込む事を繰り返します。しかし毎度の事ですが、いったん無反応地獄に陥りますと、何時間も穂先に反応が出る事は有りません。困った事です。この無反応地獄の間に牡蠣掃除を始めます。予想した通りの状況になってしまいました。予想が当たらないで欲しかったのですが、予想道理の展開に少々イラッとしてしまいます。牡蠣掃除で出た牡蠣ゴミを竿先に撒きながら、引き続いて牡蠣掃除に励みます。穂先を見ながらの牡蠣掃除ですが、穂先が反応する事は全く有りません。天気も良く防寒着を着ていますと暑いくらいの天気です。これでチヌが来てくれれば万々歳なのですが、事は私が思うようには運んでくれません。「世の中こんなもの」では有りませんが、かかり釣りとは「こんなもの」という言葉を噛み締めます。

無反応地獄に負けじとひたすら手返しを繰り返します。11時過ぎ、刺し餌の牡蠣を落とし込みます。相変わらず落とし込み途中での反応が出る事は有りません。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。上下の誘いを頻繁に掛けますが反応が出る事は有りません。竿を床気置いて牡蠣を割ってポロポロと竿先に撒いて居た時、”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”久しぶりに穂先に反応が出ます。慌ててゴム手袋を外して竿を持った時に、”フ〜”と穂先に負荷がなくなります。「よっしゃ!!!〜、これは間違いなくワンチャンスやろ!!!〜」立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が竿を通して伝わって来ます。間違いなくチヌの感触です。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。更に浮かせようと竿を持ち上げますが上がりません。竿を左右に振りながら何とか浮かせようとしますが張り付いて動きません。前に突っ込み出します。ここでラインを出しますと走り出しますので、ラインを出さずに竿で溜めて耐えます。徐々に竿が伸され出します。これ以上竿で溜めるのは使い古しのラインが切れる心配が有りますので、ラインを出そうとした瞬間に穂先が跳ね上がります。「あちゃ〜、やっても〜た〜」一瞬ラインを出すのが遅かったようです。ラインを巻き上げて確認しますとやはりライン切れでした。ワンチャンスを逃したようです。もったいない事をしてしまいました。腕が腕ですので仕方が有りません。まだまだ修行が足りないようです。その後、12時までひたすら手返しを繰り返しましたが、穂先が反応を示す事は有りませんでした。昼ご飯を頂きます。頂く前に牡蠣を割って釣座位置付近に撒いて置きます。今日もカップラーメンとパンの昼ご飯です。天気も良くゆっくりと頂ます。

12時20分頃から午後のかかり釣りを開始します。刺し餌の牡蠣を、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込みます。底から1ヒロ半〜1ヒロ位に居るヒイラギに突かれながら着底します。”コツコツ、フ〜、コツコツ、フ〜、コツコツ、フ〜”ヒイラギが刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで居ます。無反応地獄を脱したようです。1投毎にヒイラギの反応が出て刺し餌の牡蠣を取られます。手返しにも力が入ります。何とかチョンボを取り返そうとひたすら手返しを繰り返します。しかしチヌと思える反応が穂先に出る事は有りません。2時過ぎ、着底した牡蠣の半貝に“ゴツ…ゴツ…ゴツ…”と、単発的に少し強い目の反応が穂先に出ます。次の反応に合わせを入れるために身構えます。”ゴツ”即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。下へ下へと突っ込んでいます。途中から突っ込まなくなります。「う〜ん?」ラインを巻き続けて海面に浮かせます。海面に姿を現したのは良型のカレイでした。37cm有りました。相手をしてくれただけ有り難いです。

 

久し振りに重さを感じる魚が相手をしてくれましたので、手返しにも力が入ります。相変わらずヒイラギが相手をしてくれています。何とかツウチャンス有る事を期待して手返しを繰り返しますが、穂先にチヌと思える反応が出る事は有りません。夕時合いを期待してパラパラと竿先に割った牡蠣を撒きながら、ひたすら手返しを繰り返します。あれだけあった牡蠣も徐々に少なくなって来ます。大きい牡蠣から使って行きましたので、残りの牡蠣は小さい牡蠣が多いです。底付近に陣取っていますヒイラギにかすめ取られて、底まで届かない事が多くなって来ます。牡蠣を使うペース配分を間違えたようです。青井でも間違えた事が有った事を思い出します。学習能力が私にはないようです。困った事です。4時30分の納竿時間までひたすら手返しを繰り返しましたが、チヌを掛け合わせる事が出来ませんでした。ワンチャンスと思える状況でのチヌとのやり取り、痛い目に遭いましたが良い経験をさせて頂きました。次回の釣行に生かしたいと思います。これからも毎釣行毎が修行の場と思い、修行にはげみます。