2月27日(火)    上佐波賀筏(晴れ)    中潮

前回、爺さん自身の腕も考えずに悔しい思いをしましたので、船着場から次回の釣行予約を入れてしまいました。釣行予定日は27日の金曜日です。釣行日まで天気予報が変わらない事を祈りながら日々過ごします。天気予報が変わる事無く27日は絶好の釣行日となりました。自宅を4時10分頃に出発します。国道の温度表示は−2℃を表示しています。今朝はそこそこ冷え込んいます。今回もR9→R27→上佐波賀のルートで車を走らせます。前回の雪の中の運転では有りませんので、快適な早朝ドライブを楽しみます。安全運転に心掛けて舞鶴を目指します。6時前に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が3台停まっています。車を待合所の東側に停めます。また1台車が到着します。隣の車の釣り人さんと喋りながら身支度を整えます。後で思い出したのですが、去年の今頃にご一緒させて頂いた釣り人さんです。船頭さんも来られます。渡船料金3000円と牡蠣ロープ1本分の料金1000円を支払います。私を含めて6人の釣り人さんを乗せて出船です。

6時30分頃に上佐波賀筏群に到着します。先ずは7番筏に私の知人が上がられます。次に私が4番筏に上がります。3.5番筏に1人、3番筏に1人、17番筏に2人の釣り人さんが上がられます。筏に上がり海の色を見ますと、河川からの濁りの粒がかなり入っています。透明度が少し悪いような感じがします。今回から佐波賀渡船さんで準備されている牡蠣を使用するのですが、まだ牡蠣ロープが吊るして有りますので、私は佐波賀渡船さんが準備して下さっている牡蠣を使わずに、今日も牡蠣ロープを引っ張り上げて朝一の大仕事を始めます。相変わらず、防寒着をドロドロにしながら牡蠣と格闘します。7時50分頃に牡蠣掃除を終える事が出来ました。腰が痛いです。北向きの釣座位置付近に牡蠣ゴミの半分をドバっと撒きます。防寒着に飛び散った泥をタワシで拭き取ります。次に身の回りの整理を行って、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.36m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り なし 鈎 海津12号)

時間が立つに従い海霧が濃くなって来ます。8時10分頃からかかり釣りを開始します。何時もの様に刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込みます。徐々にタナを深くして行きますが、落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。反応の出ない穂先を凝視します。暫く静観しましたが反応が穂先に出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。静観と誘いを頻繁に繰り返します。ひつこく誘いを掛けた事で魚が反応を示します。”ジビジビジビ、ジビジビジビ、ジビジビジビ”極弱い反応が穂先に出ています。合わせを入れたいのです、朝一にバラシをしたく有りませんので穂先を押え込んで来るのを待ちます。穂先に出ている反応が無くなります。ラインを巻き上げて確認します。鈎が有りません。今の反応はフグが刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで居たようです。フグが居ればチヌも居ると考えて手返しにも力が入ります。

根気よく刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。着底。”ジビジビジビ、フ〜、ジビジビジビ、フ〜”ヒイラギと思われる反応が頻繁に出ています。ヒイラギの反応から何時チヌアタリに変わるか分かりませんので、穂先の動きを注意深く凝視します。しかしなかなかこちらが思っているようにチヌアタリに変わってくれる事は有りません。竿先にポロポロ牡蠣を割って撒きます。徐々にヒイラギのアタリが弱くなって行くのを感じます。無反応地獄が近い事を感じます。何とかヒイラギの活性を維持したいとイ貝を割って竿先に撒きます。しかし竿先に出るヒイラギの反応が強くなる事は有りません。厳しいかかり釣りです。餌取り達が活発に刺し餌を啄まないと、チヌの喰いっ気のスイッチが入らないと思いますので、撒き餌、誘いと色々手を尽くしますが、穂先にチヌと思われる反応が出る事は有りません。

9時頃から無反応な時間帯が始まります。無反応地獄のが始まりです。余りにも早い無反応地獄です。早朝の時間帯に、チヌアタリを穂先に出させないと厳しいパターンだったような気がします。しかし爺さんには穂先にチヌアタリを出させる腕が有りませんので仕方が有りません。後はワンチャンスに掛けるしか仕方がないようです。時間がゆっくりと流れて行きます。穂先が反応を示す事は有りません。ひたすら手返しを繰り返します。時間が立つに連れて海霧も消えて行きます。青空が出て気持ちの良い好天になって来ます。これでチヌの顔を拝む事が出来れば万々歳なのですが、牡蠣チヌ狙いはそんなに甘くは有りません。延々と無反応な時間が続いています。忘れた頃にヒイラギと思われる反応が出ますのでドキッとします。今だに魚が鈎掛する事は有りません。今日はノーフイッシュの可能性も有ります。余りにも魚達の活性が悪すぎます。何とかしなくてはいけないのですが、爺さんの悪い頭では良い知恵が浮かんで来ません。12時になりましたので昼ご飯を頂きます。頂く前に牡蠣ゴミを釣座位置付近にドバーと撒いて置きます。今日もカップラーメンとパンの昼ご飯です。天気も良くゆっくりと頂ます。

12時20分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。牡蠣ゴミを撒いて置いたのが効いたのか、極弱いヒイラギと思われる反応が穂先に出ています。”ジビジビジビ、フ〜、ジビジビジビ、フ〜”チヌアタリに変わって欲しいと期待を込めて穂先の動きに神経を集中します。しかし刺し餌の牡蠣が取られる事無く穂先に出ています反応が出なくなってしまいます。刺し餌の牡蠣を底で切って、再度、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込む事を繰り返します。1時頃、3番筏の釣り人さんが上がられます。「お疲れ様でした」どうも今日は「良かったのは天気だけ」のパターンになりそうな嫌な予感がします。しかし諦めた瞬間に牡蠣チヌ狙いが終わってしまいますので、チヌが刺し餌を喰ってくれると信じて手返しを繰り返します。しかしアタリが凄く遠いです。

牡蠣チヌシーズンに何回か現れます無反応地獄、底から1ヒロ〜1ヒロ半くらいの所に居ますヒイラギが、落とし込んで行く刺し餌の牡蠣の半貝に底まで付いて行かない事が不思議です。底に嫌なものが居るのか、底潮が冷たいのか、原因が良く分からないのですが、ヒイラギが底まで下りて行かない事は事実です。どうして底まで下りて行かないのか、悪い頭の爺さんには良く分かりません。爺さんに出来るのはひたすら手返しを繰り返すくらいです。徐々に5時の納竿時間が迫って来ます。4時30分前頃、今日最後の刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。反応の出ない穂先を凝視していますと、何の前触れもなく大きく押さえ込まれます。即、立ち上がって大合わせを入れます。竿が空を切ります。「う〜ん、何やったんかな?〜」以前、今の反応とよく似た反応が有った事を思い出しました。今日初めてドキッとした瞬間でした。4時30分頃に3.5番筏の釣り人さんが上がられます。「お疲れ様でした」3.5番筏の釣り人さんと一緒に上がりたかったのですが、片付けに時間が掛かりますので、5時に上がる事にします。もう少し時間が有りますので、イ貝を刺し餌にして落とし込んで見ます。予想通り穂先には何の反応も出ません。ひたすら上下の誘いを掛けますが、穂先に反応が出る事は有りません。5時少し前に納竿とします。後は今日一日お世話になりました筏の掃除です。床に付いた泥をタワシと海水を使って綺麗に洗い流します。今日は無反応地獄で手も足も出ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。