2月22日(木) 上佐波賀筏(雪後晴れ) 小潮
22日に釣行を予定したのですが、佐波賀渡船さんに電話を入れた時には穏やかな天気の予報でしたが、前日の夕方の予報では朝のうち雪の予報が出てしまいました。朝のうち雪の予報ですが、「雨よりましか」と思い釣行する事にしました。自宅を4時10分頃に出発します。国道の温度表示は±0℃を表示しています。この時期としては暖かい朝です。今回はR9→R27→上佐波賀のルートで車を走らせます。園部辺りから雪が降り出して来ます。舞鶴に向かうに従い雪が強く降って来ます。道路はシャーベット状態です。安全運転で舞鶴を目指します。舞鶴市内に入りますと雪が本格的に降っています。車が走っている轍の所だけが黒く浮き上がり前方に続いています。久しぶりの雪道です。6時過ぎに佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車は止まっていません。今日も私1人のようです。雪の降りしきる中で慌てて防寒着を着こみます。船頭さんが来られるまで車の中で体を休めます。6時20分頃に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船代3000円、牡蠣ロープ1本分の料金1000円を支払います。雪が小降りになった中、私1人を乗せて出船です。
6時40分頃に上佐波賀筏群に到着します。何時ものように4番筏に船を着けて貰います。筏の上が雪で白くなっています。滑らないように注意して筏に上がります。筏に上がり海の色を見ますと、河川からの雪代がタップリ入った感じの色をしています。少し濁りが入ってるのか透明度が悪い感じです。今日も朝一番の大仕事を始めます。牡蠣ロープを引っ張り上げて牡蠣の山と格闘です。相変わらず防寒着をドロドロにしながらの牡蠣掃除です。雪が弱くなったり強くなったりしています。ベチョベチョの雪ですので防寒着が直ぐに濡れてしまいます。サラサラの雪ですと有り難いのですが、この時期ですので仕方が有りません。3.5番筏に牡蠣上げに漁師さんが来られます。牡蠣ゴミを頂きます。有り難い事です。8時過ぎ、漸く牡蠣掃除を終える事が出来ました。防寒着がドロドロです。なかなか牡蠣掃除が上手くなりません。泥で汚れた防寒着をタワシで綺麗に擦り落とします。牡蠣掃除で出たゴミを釣座位置の北向き側にドバーと撒きます。身の回りの整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備に取り掛かります。(タックルは竿 1.36m リール バイキング筏44 ライン 1.75号通し 錘り なし 鈎 海津12号)
8時30分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝を、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。穂先の動きに神経を集中しますが、穂先が反応を示す事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。穂先に反応が出ません。穂先に反応が出ませんが暫く静観して見ます。竿を持つ手が雪で冷たいです。8時45分頃、暫く静観していますと、”ジビジビジビ、フ〜、ジビジビジビ、フ〜”ヒイラギと思われる極弱い反応が穂先に出だします。竿を持つ手の冷たさを我慢して、チヌアタリに変わる事を期待して穂先を見つめます。結構長い時間穂先を見つめていたと思うのですが、漸く”ジビジビジビ、ジビジビジビ、フ〜”極弱い連続したヒイラギのような反応から穂先に負荷がなくなります。「これは間違いなくチヌやろ!〜」即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴った心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。重さを伴ったキツイ突込みが始まります。竿で溜めて耐えますがジリジリジリとラインを引っ張り出されます。強引な突込みで西方向に走り出します。キツイ突込みの為にタモを持って筏の西端に移動して、再度、やり取りを再開します。キツイ突込みを竿で溜めて耐えます。突っ込みが少し緩んだタイミングで、強引に竿を起こしてラインを巻きます。何度か同じ動作を繰り返していますと、急に重さが加わってラインが巻けなくなります。どうやら掛け合わせた瞬間から、底近くに浮遊していますロープを潜っていたようです。何とかロープから外そうとしますが外れる事は有りません。泣く泣くラインを切ります。イ貝チヌ狙いの時はよく引っ掛かったのですが、今年の牡蠣チヌ狙いでは引っ掛からなかったので安心ししていましたが、やはりそこにはロープが相変わらず浮遊しているようです。今シーズン初めて税金を納めました。ガックリです。
漁師さんに「大きかったな〜」と声を掛けられます。漁師さんに見られてしまいました。どんくさい事をして恥ずかしいです。まだまだ修行が足りません。困った爺さんです。気を取り直して刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。落とし込み途中での反応が出る事無く着底します。着底と同時に”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ、クー”少し強めの反応を出しながら穂先を押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。重さを感じません。ラインを巻きます。何か鈎掛しています。海面に姿を現したのはデカフグです。デカフグが居ればチヌも居ると思い込んでいますので、手返しにも力が入ります。しかし穂先に出るのはヒイラギの反応ばかりです。1度だけフグに鈎ごと刺し餌の牡蠣の半貝を取られます。粘り強く手返しを繰り返します。9時30分頃に漸く雪も止み青空が顔をのぞかせます。有り難い事です。これで竿を持つ手の冷たさから解放されます。
ひたすら手返しを繰り返しますが、穂先に出る反応は相変わらずヒイラギの反応ばかりです。我慢強く手返しを繰り返します。時々ヒイラギも反応しない時間帯が現れます。この時期によくある無反応な時間帯です。何が原因で無反応な時間帯が訪れるのかは分かりませんが、釣り人にとっては頭の痛い時間帯です。漁師さんから頂いた牡蠣ゴミを撒いてひたすら刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。10時前、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。相変わらず落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。”ジビジビジビ、フ〜、ジビジビジビ、フ〜”ヒイラギと思われる反応が穂先に出ています。散々ヒイラギに突かれて牡蠣殻から牡蠣の身が外れます。まだ牡蠣の身が鈎に付いているようで穂先に重さが乗っています。ヒイラギが穂先を浮かせたり押えたりしています。穂先に負荷がなくなった状態から、ヒイラギよりかは少し強い押さえ込みが穂先に出ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にキツイ突込みが始まります。この強引な突込みは間違いなくチヌの突込みです。キツイ突込みをいなしながら徐々に浮かせます。チヌとのやり取りを楽しみます。十分にチヌとのやり取りを楽しんで、海面に浮かせて無事タモに収まります。40くらいのチヌです。有り難い事です。
チヌの顔を拝む事が出来ましたので手返しにも力が入ります。ひたすら手返しを繰り返します。竿先に牡蠣ゴミを撒いたり、牡蠣を割って撒いたりと、ひたすらチヌの喰いっ気を出そうと手を動かします。10時20分頃、刺し餌の牡蠣の半貝が落とし込み途中で突かれる事無く着底します。”ジビジビジビ、フ〜、ジビジビジビ、フ〜”ヒイラギが刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで居ます。穂先の動きに神経を集中します。散々ヒイラギに突かれた後で、”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”と、極弱い反応で穂先を押え込んで来ます。十分に穂先を送り込んだ所で、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴った衝撃が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分ラインを巻いて底を切ろうとした時に穂先が跳ね上がります。「うそ〜、うそやろ〜」針ハズレのバラシです。合わせが少し早かったのかも知れません。気持ちを落ち着かせて手返しを続けます。10時25分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。途中での反応なく着底します。”ジビジビジビ、フ〜、ジビジビジビ、フ〜”ヒイラギに突かれています。ヒイラギに散々突かれた後、”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ、フ〜”連続したしつこい反応から穂先を浮かせて来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴った心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分ラインを巻いて底を切ります。チヌの強引な突込みを竿で出溜めて耐えていますと、急に穂先が跳ね上がります。「う〜ん、またかよ〜」ガックリです。合わせのタイミングが合ってないようです。合わせ所が良く分からなくなって来ました。
引きずらない様に気持ちを切り替えてひたすら手返しを繰り返します。相変わらずヒイラギが相手をしてくれています。刺し餌をヒイラギや他の魚が啄んでくれると、チヌの喰いっ気のスイッチが入ってくれると思い込んでいますので、魚達が刺し餌の牡蠣の半貝を啄んでくれている間に、チヌが来て欲しいと穂先の動きに神経を集中します。11時前、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。落とし込み途中で刺し餌の牡蠣の半貝に興味を示す魚は現れません。突かれる事無く着底します。”ジビジビジビ、フ〜、ジビジビジビ、フ〜”相変わらずヒイラギに刺し餌の牡蠣の半貝を啄まれています。何時チヌアタリに変わるか分かりませんので、穂先の動きに神経を集中します。”ジビジビジビ、フ〜、ジビジビジビ、ジビジビジビ、ジビジビジビ、フ〜”ヒイラギアタリから、連続したアタリに変わって穂先の負荷がなくなります。2回連続でバラしていますので、一呼吸間を置いてから立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴った感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時に重さを伴ったキツイ突込みが始まります。竿で溜めて耐えますがジリジリとラインを引っ張り出されます。竿で溜めて耐えます。少し突込みが緩んだ隙に竿を起こして一気にラインを巻きます。同じ動作を繰り返して徐々に浮かせます。中層位まで浮かせた所で、強い突込みで前に向かって走り出します。竿で溜めて耐えていますと急に穂先が跳ね上がります。「えぇ〜、うそ〜」ライン切れのバラシです。ガックリです。「何回バラシタら気が済むねん〜」困った爺さんです。その後12時までひたすら手返しを繰り返しましたが、チヌと思える反応が穂先に出る事は有りませんでした。12時になりましたので昼ご飯を頂きます。昼ご飯を頂く前に牡蠣ゴミを釣座位置付近にドバーと撒いて置きます。今日もカップラーメンとパンの昼ご飯です。青空も出て気持ちの良い天気になりましたので、のんびりと昼ご飯を頂きます。
12時20分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込みます。底から1ヒロ〜1ヒロ半くらいに陣取っていますヒイラギに突かれながら着底します。”ジビジビジビ、フ〜、ジビジビジビ、フ〜”ヒイラギに啄まれています。何時チヌアタリに変わるか分かりませんので、穂先の動きに全神経を集中します。ヒイラギに刺し餌を取られます。何度かヒイラギに刺し餌を取られた後、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込んでも触って来ません。底で牡蠣を切って、再度、落とし込みますが魚達が反応する事は有りません。何度も何度も刺し餌の牡蠣を落とし込みますが無反応です。無反応地獄が始まったようです。牡蠣ゴミを撒いたり牡蠣を割って撒いたりしながら、穂先に反応が出る事を願いながら手返しを繰り返します。長い間、無反応な時間が続いた後、ヒイラギが急に触り出しますのでビックリします。チヌが来てくれるとすればワンチャンスのような気がしますので、わずかな穂先の動きでも竿を持つ手に力が入ります。夕時合いを期待してひたすら手返しを繰り返しますが、チヌと思える反応はおろかヒイラギの反応も凄く遠いです。何とかチヌの顔を、再度、拝みたいとひたすら手返しを繰り返しましたが、5時の納竿までにチヌに、再度、刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。4回もバラしていてはチヌも刺し餌を喰って来ません。まだまだ修行が足らない困った爺さんです。
釣果:チヌ1枚 40.5cm