12月26日(水)    青井筏(曇り時々時雨)    中潮

年末寒波の影響で余り天気が良くありません。いつ今年の竿納めをするか悩みます。雨、雪、風、どの天気が良いかと云われれば、雨の日が天気的にはよいような気がします。雪や風に吹かれますと、年を重ねた体には厳しいものが有ります。26日は曇り時々雨の予報ですが、キツイ風が吹かないようですので、今年の竿納めをするために釣行する事にしました。自宅を5時頃に出発します。小雨が降っています。国道の温度表示は2℃を表示しています。今日はマイナスではないようです。R9→R27→ウスイ釣具店さん→青井のルートで車を走らせる事にします。小雨が降っていますので安全運転で舞鶴を目指します。舞鶴に向かうにつれて雨脚が強くなって来ます。ウスイ釣具店さんでサナギ小1袋を購入します。6時50分頃に青井のマル拓渡船さんの船着場に到着します。拓ちゃんが待って下さっています。お互い朝の挨拶を交わします。直ぐに1台車が到着します。2人組の釣り人さんです。お互い朝の挨拶を交わします。拓ちゃんに渡船代3500円、牡蠣代3000円を支払います。2人組の釣り人さんと爺さんを乗せて出船です。

7時15分頃、青井筏群に到着します。先ずは2人組の釣り人さんが、沖から3列目の筏に上がられます。次に爺さんが沖側の北から3台目の筏に上がります。釣座位置を西向きに構えます。拓ちゃんが牡蠣を持って来られるまでの間のつなぎの牡蠣を受け取ります。海の色を見ますと、何時も青井で見ています透明度の良い綺麗な色をしています。小雨がピリピリと降っていますが、雲の色を見ますと強くなる気配が有りませんので、今日一日、何とかこれ以上天気が悪くならない事を願わずにはいられません。拓ちゃんが牡蠣を持って来られるまでは撒き餌が出来ませんので、荷物の整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.54m リール バイキング筏-44 ライン 2号通し 錘り 0.5号 0.8号 鈎 海津14号)

7時15分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝を、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込みます。落とし込み途中で刺し餌の牡蠣の半貝に反応を示す魚は居ません。着底。暫く静観しますが反応が穂先に出ません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。反応が出ません。何度か上下の誘いを掛けますが、刺し餌の牡蠣を触って来ません。「う〜ん、先週の上とはえらい違いやな!〜」筏に乗る前に拓ちゃんから「余り餌取りがきつくないようですよ〜」と言われていたことに納得です。釣りやすい事は釣りやすいのですが、牡蠣チヌ狙いでの無反応地獄が気になります。西側を探って見ますが、刺し餌の牡蠣に反応を示したか所は真ん中辺りです。真ん中より少し南側を今日の釣座位置に決めます。程無くして拓ちゃんが桶山盛りの牡蠣を持って来られます。桶山盛りの牡蠣の中から、刺し餌用の牡蠣、撒き餌用の牡蠣、イ貝、牡蠣ゴミを仕分けします。下記写真は仕分け途中に撮った写真です。

イ貝を貝割り器で潰して竿先に撒きます。牡蠣ゴミや刺し餌に出来ない牡蠣をパラパラと撒きます。撒き餌が効いて来たのか、底から1ヒロぐらい上辺りで、刺し餌の牡蠣に反応を示す魚が現れます。穂先を上下させていますので、おそらくヒイラギが刺し餌の牡蠣に反応しているのだと思われます。着底。”コツコツ、コツコツ”刺し餌の牡蠣を取られます。ひたすら手返しを繰り返します。8時20分頃と思うのですが、刺し餌の牡蠣を慎重に落とし込んでいた所、2ヒロくらいで”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”少し強めのしつこい反応で刺し餌の牡蠣を触って来ます。「ヨッシャ!〜これはチヌやろ!〜」穂先を送って行きます。十分に送り込んだ所で立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”衝撃が手に伝わったとたんに穂先が跳ね上がります。一瞬、何が起こったか分かりませんでした。よくよく見て見ますとラインが穂先の中間ぐらいで切れています。おそらくガイドにラインが絡まっていたのではないかと思われます。爺さんの注意力不足です。まだまだ修行が足らないようです。ガックリです。

気を取り直して手返しを繰り返します。底から1ヒロほど上にヒイラギと思われる魚が居て刺し餌を触って来ますので、”コツコツ、フ〜、コツコツ、フ〜”穂先に負荷がなくなった時に合わせを入れて正体を確認します。何か鈎掛しました。海面に姿を現したのはやはりヒイラギでした。ハゲではなくヒイラギでしたので、チヌに牡蠣を喰わせる事が出来そうです。ヒイラギに負けじとひたすら落とし込みを続けます。9時15分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。5ヒロ位まで落とし込んだ所で”コツコツコツ、コツコツコツ、クー”強めの反応で穂先を押え込んで来ます。心臓バクバクです。十分に送り込んだ所で、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。この重さ、この強烈な突込み、間違いなくそこそこのチヌです。強烈な突込みでラインをジリジリと引っ張り出されます。前に向かって突っ込んでいますので、後ろの牡蠣ロープの心配をしなくて良い分気持ちが少し楽です。ラインを巻けばまた引っ張り出される事を繰り返しながら徐々に浮かせます。徐々に浮かせているのですが、重さを伴った強烈な突込みですので腕がパンパンになって来ました。我慢しながらチヌとのやり取りを行います。漸く竿2本分くらい前でギラッと白い大きな魚影が一瞬見えます。「でっか!!!〜」魚影を見てから慎重になり過ぎて、何度も何度も突っ込まれてヒヤヒヤもので、漸く海面に浮かせて無事タモに収まります。大台のようです。検寸しますと54.8で55の大台に2ミリ足りません。切り捨てて54.5としました。大台が相手をしてくれました。有り難い事です。

チヌが来てくれましたので落とし込みにも力が入ります。底から1ヒロ位の所に居たヒイラギの活性がますます上がって来ます。底でも活発に刺し餌の牡蠣の半貝を突いて来ます。直ぐに刺し餌の牡蠣を取られてしまいます。桶の中の牡蠣に付いていますイ貝を取って、貝割り器で潰して一定の間隔で撒き餌を切らさないようにします。刺し餌に出来ない牡蠣も割って竿先にパラパラと撒きます。チヌに刺し餌を喰って貰う努力をひたすら行いますが、チヌと思える穂先の反応がなかなか出ません。9時35分頃、落とし込んだ牡蠣の半貝に漸くチヌらしい反応が穂先に出ます。”コツコツコツ、コツコツコツ、グー”強めの反応で穂先を押え込んで来ます。立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”竿を持つ手に重さが乗って来ます。突っ込みを竿の上下で逃げながらラインを巻いて徐々に浮かせます。「う〜ん、何かおかしいな?〜」突っ込む強さがチヌにしては弱いです。海面に姿を現したのはシマイサキでした。グウグウとうるさいです。アタリからチヌと思ったのですが騙されました。拓ちゃんのブログで「シマイサキが来ればチヌ近し」期待したいと思います。9時50分頃、刺し餌の牡蠣の半貝が底でヒイラギに散々突かれて牡蠣殻から外れます。まだ牡蠣のムキ身が鈎に少し残っている事を信じて、ひたすら穂先を凝視していますと”コツコツ、クー”少し強めの反応で穂先を押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。この強引な突込みは間違いなくチヌの突込みです。強引に竿で溜めてラインを巻きます。ラインを巻けば引っ張り出される事を繰り返しながら、徐々に浮かせていますと急に穂先が跳ね上がります。爺さん得意の鈎ハズレのバラシです。ガックリです。9時55分頃、気持ちを切り替えて落とし込みます。ヒイラギに突かれながら着底します。直ぐに”コツコツコツ、コツコツコツ、グー”強めの反応で穂先を押え込んで来ます。先ほどバラしましたので、十分に送りを掛けて立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”気持ちの良い感触が伝わって来ます。この強引な突込みは間違いなくチヌの感触です。チヌとのやり取りを楽しめる型のようです。楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。40前半のチヌです。有り難い事です。

どうやら時合いのようですので気合を入れて手返しを繰り返します。10時10分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。6ヒロくらいでヒイラギに突かれて牡蠣殻が外れます。まだ牡蠣の身が付いていることを信じて、穂先の動きに神経を集中していますと”コツコツ、クー”強めの反応で穂先を押え込んで来ます。穂先を送り込み、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴った感触が手に伝わって来ます。強引な重さを伴った突込みにハラハラドキドキしながらやり取りします。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせてます。重さを伴っていますので、1回1回の突込みがキツイです。海面直下に白い魚影が見えて来ます。このタイミングが堪りません。海面直下で何度も何度も突っ込まれて、四苦八苦しながら海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ごろのチヌです。有り難い事です。

やはり時合いのようですので、チヌをばらさないように慎重に合わせを入れなくてはいけません。爺さん得意の早合わせは厳禁です。イ貝を潰して竿先に撒きます。サナギも持参していますので、サナギを刺し餌にして落とし込んで見ます。落とし込み途中で反応が出る事は有りません。着底。”コツコツ…コツコツ…コツコツ…”弱い反応で何かがサナギを啄んで居ます。反応が無くなりましたのでラインを巻き上げて確認します。刺し餌のサナギを確認しますと、サナギに何か所も穴が開いています。おそらく底にはハゲも居るようです。ハゲの活性が上がってくれば牡蠣での落とし込みが厳しくなりますので、何とかそれまでに1枚でも2枚でもチヌの顔を拝みたいと強欲な事を考えている爺さんです。10時35分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を底で喰ってシマイサキが海面に姿を現します。今回は騙されませんでした。10時50分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。ヒイラギに散々突かれながら着底します。底でも散々突かれて殻から身が外れます。少しでも身が残ってくれている事を信じて竿先を凝視していますと”コツコツ、クー”鋭く穂先を押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。力強く突っ込んで相手をしてくれます。チヌとのやり取りを楽しみながら浮かせます。海面に無事浮かせて無事タモに収まります。30後半のチヌです。有り難い事です。

11時頃から少し反応が遠くなったと思ったのですが、直ぐに牡蠣が底まで持たなくなってしまいます。おそらくハゲの活性が上がって来たのだと思われます。サナギを刺し餌にして落とし込んで見ますが、底でハゲに喰われるようで綺麗になくなります。心配していましたハゲの活性が上がって来たようです。牡蠣では底まで持たなくなっしまいましたので、サナギを刺し餌にして落とし込みを続けます。11時35分頃、刺し餌のサナギを慎重に落とし込みます。着底。コツコツ…コツコツ…コツコツ…”ハゲにサナギを啄まれています。穂先の動きに神経を集中していますと”コツコツ、コツコツ、クー”鋭く穂先を押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”チヌと思われる感触が手に伝わって来ます。チヌの突込みを竿で溜めていますと、急に穂先が跳ね上がります。「うそ〜、また爺さん得意の鈎ハズレか?〜」ラインを巻き上げて確認しますと、ライン切れのバラシのようです。どうやら底に沈んでいます牡蠣殻に擦れたようです。仕方が有りません。これも含めてのかかり釣りですから。気持ちを切り替えて手返しを繰り返しますが、相変わらず牡蠣は底まで持ちませんので、主にサナギを刺し餌にして手返しを繰り返します。しかしチヌと思える反応が穂先に出る事は有りません。12時になりましたので昼ご飯を頂く事にします。今日はパンとカップラーメンの昼ご飯です。のんびりと頂ます。彼方此方で漁師さんが牡蠣上げ作業を行われています。爺さんの目の前の筏でも牡蠣上げ作業が行われています。

12時20分頃から昼からのかかり釣りを開始します。昼ご飯を頂く前にイ貝を潰して竿先に撒いて置きましたので、チヌが寄って居るかも知れないと牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。徐々に落とし込みますが、浅いタナでは穂先に反応が出ません。やはり6ヒロくらいから頻繁に刺し餌の牡蠣の半貝を啄んで来ます。底まで持ちません。午前中の反応と同じです。牡蠣では厳しいです。やはり昼からもサナギを主に落とし込みを続けなくてはいけないようです。牡蠣のムキ身を刺し餌にして、0.8号の錘を2ヶつけて落とし込んで見ます。底までは持ちますが瞬殺状態です。やはり未練たらしく牡蠣にこだわっていては、直ぐに牡蠣が底をついてしまいます。時々落とし込む事にして、サナギを主にしての落とし込みを続けます。徐々に納竿時間の4時30分が近づいて来ます。4時頃から、ハゲやヒイラギの活性が急に落ちてしまいます。牡蠣の半貝を落とし込んでも触って来ません。牡蠣が持つのはよいのですが、チヌの活性も落ちてしまったのではないかと心配です。この頃からまた雨が降って来ます。何とかもう1枚チヌの顔を拝みたいと手返しを繰り返しましたが、残念ながら、再度、チヌに刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。今年の竿納め釣行は、爺さんにしては出来過ぎの竿納めでした。有り難い事です。今年もチヌに相手をして貰い、楽しいかかり釣り釣行を続ける事が出来ました。有り難い事です。来年も体と相談しながらかかり釣りを続けて行きたいと思います。今年1年、つたない文章を読んで頂き有難うございました。皆様にとって来年も良き年であります様祈念いたします。

釣果:4枚 39.5cm 42cm 47cm 54.5cm