12月19日(水) 上佐波賀筏(晴れ後時雨) 若潮
12月からは牡蠣チヌ狙いと決めていましたので、牡蠣を分けて貰える日を首を長くして待っていたのですが、漸く佐波賀渡船さんでも牡蠣を準備してもらえる事が出来るようになりましたので、19日の水曜日に今シーズン初めての牡蠣チヌ狙いで釣行する事にしました。ハゲの高活性が少々心配ですが、何時もの楽観的な考えで佐波賀に向かう事にしました。この時点ではハゲの高活性の凄さを全く認識していませんでした。牡蠣チヌ狙いが出来る喜びでウキウキしながら、自宅を3時50分頃に出発します。国道の温度表示は−1℃を表示しています。今冬初めてのマイナスの表示です。良く冷え込んでいます。今回は小物の調達のために、R9→R27→ウスイ釣具店さん→白鳥街道→黒鯛釣具さん→佐波賀渡船さんのルートで車を走らせます。安全運転で舞鶴を目指します。ウスイ釣具店さんでサナギ大1袋を購入します。黒鯛釣具さんで小物の調達をして、5時55分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。既に先客さんの車が2台停まっています。駐車場に車を停めると直ぐにまた1台車が到着します。今日は釣り人さんが多いようです。6時30分前に船頭さんが到着されます。渡船代3000円、牡蠣1籠分1000円を支払います。牡蠣の事が船頭さんに連絡が行っておらず、少しゴタゴタしましたが、船着き場に牡蠣籠に入った牡蠣がおいて有りましたので安心しました。牡蠣が小ぶりですので、もう1籠用意してもらえるように依頼します。大島さんの所の牡蠣の事は船頭さんに連絡がないようです。爺さんを含めて5人の釣り人さんを乗せて出船です。
6時35分頃に上佐波賀筏群に到着します。先ずは爺さんが7番筏に上がります。他の釣り人さんは3.5番筏、3番筏、中筋の3番筏の前の筏と順次上がられます。乗り筏も段々と少なくなって来ました。南北に床が張って有る筏は、3番筏、3.5番筏、7番筏、17番筏、北側列の東端の筏と、以前に比べてかなり少なくなりました。上佐波賀でのチヌ狙いが何時まで出来るか心配です。筏に上がり海の色を見ますと、川からの真水がタップリ入ったような色をしています。余り良い色とは思えません。釣座位置を北向きに構えます。釣座位置付近に刺し餌に出来ない小さな牡蠣を割ってパラパラと撒いて置きます。大島さんの所の牡蠣では有りませんので、ロープを引き上げて牡蠣掃除をしなくても良いのですが、牡蠣掃除のときに出ますゴミが重要と考えていますので、早く大島さんの所の牡蠣が使えるようになって欲しいものです。牡蠣を撒き終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備に取り掛かります。(タックルは竿 1.36m リール バイキング筏44 ライン 1.75号通し 錘り なし 0.5号 0.8号 鈎 海津12号)
7時頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。牡蠣の半貝を、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。途中で刺し餌の牡蠣を触って来る魚は居ません。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出ませんので誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっり落とし込んで行きます。着底。”コツコツコツ”穂先に反応が出て直ぐに穂先に負荷がなくなります。刺し餌の牡蠣を取られたようです。ラインを巻き上げて確認します。ラインにキズが入っていませんのでフグではないようです。続けて、牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みます。着底。”コツコツコツ”刺し餌の牡蠣を取られます。牡蠣の半貝を刺し餌にして何度も落とし込みますが、牡蠣の半貝が瞬殺状態で取られます。「う〜ん、厳しいな〜」正体を確かめようと、穂先に反応が出たら速攻で合わせを入れます。何度か空振りを食らいましたが、偶然だと思うのですが、良型のマルハゲが綺麗に口掛して海面に姿を現します。ハゲの活性が思った以上に高活性です。厳しい牡蠣チヌ狙いになりそうです。
牡蠣の半貝では勝負になりませんので、サナギを刺し餌にして落とし込んで見ます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中では刺し餌のサナギに反応する魚は居ないようです。着底。穂先に反応が出ませんので、誘いを掛けようと竿を持ち上げますと、刺し餌のサナギの重みを感じません。確認のためにラインを巻き上げます。刺し餌のサナギが綺麗になくなっています。「う〜ん、サナギも瞬殺状態ですか?〜」再度、刺し餌のサナギを落とし込みますが、穂先に反応が出る事無くかすめ取られます。牡蠣に小さなイ貝が付いていますので、このイ貝を刺し餌にして落とし込んで見ます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。相変わらず落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観しますが穂先に反応が出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込んで行きます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。しつこく上下の誘いを掛けますが、刺し餌のイ貝に反応する魚は現れません。牡蠣とサナギは瞬殺状態、イ貝には何の反応も出ない、この事から刺し餌にするのはイ貝と思うのですが、修行途中の爺さんですから辛抱する事が出来ません。タイミングを見計らってイ貝を刺し餌にして落とし込む事にします。
ハゲの活性が時間とともに超高活性になって来ます。牡蠣の半貝を刺し餌にして落とし込みますと、落とし込み途中で刺し餌の牡蠣の半貝をかすめ取られます。底まで牡蠣の半貝が持ちません。困った事です。牡蠣が大きければ早く落下しますので底まで持つと思うのですが、牡蠣が小さいためゆっくり落ちて行きますので、ハゲのかっこうの餌食になってしまうのだと思われます。時間とともにますます厳しさが増して来ます。悪い頭をフル回転させて、あの手この手と引出しを開けて行きます。しかし今日のハゲは予想以上に強敵です。良型ばかりのハゲですので始末が悪いです。ひたすら落とし込みを続けますが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。釣行前の楽観的な考えが吹っ飛びました。まだまだ修行が足らないようです。手返しを繰り返しても繰り返しても、刺し餌を牡蠣の半貝にしますと底まで持ちません。太平洋側でやられています牡蠣のつけ方をしても底まで持ちません。牡蠣の両貝にしますと、重さが有りますので最初は底まで持ちますが、ハゲが慣れて来ますと半貝同様に底まで持たなくなります。頭が痛いです。
10時35分頃、釣座位置では釣りになりませんので、筏の彼方此方を探って見る事にします。先ずは南側の釣座位置の真後ろで牡蠣の半貝で落とし込んで見ます。慎重に落とし込んで行きます。2ヒロほど落とし込んだ所で”コツコツ、コツコツ、コツコツ”少し強めの反応が穂先に出ます。反応を出しながら徐々に穂先が押さえ込まれて行きます。「う〜ん、ハゲか?〜」合わせを入れて見ます。”ガツン”衝撃が竿を持つ手に伝わってきた瞬間に竿が手から離れて床に落ちます。凄い衝撃です。一瞬、舞鶴湾 四季の筏釣りの師弟対決のFさんの大丹生での出来事が頭を過ぎります。まさか爺さんにも同じことが起こるとは思っていませんでした。爺さんの竿は床に落ちましたのでラッキーでした。大慌てで竿を持ち上げたとたんに強烈な重さを伴った突込みが始まります。しゃがんで必死で耐えますが、強烈な突込みにジリジリとラインを引っ張り出されます。余りラインを出しますと牡蠣ロープに引っ掛かりますので、ライン切れしても仕方がないと思って強引に竿で溜めて耐えます。「この強烈な突込み、重さ、かなりのチヌやで!!!〜」何とか筏の中から外に引っ張り出します。何度かラインの出し入れをしてやり取りを楽しんでいますと、急に突っ込む方向を西向きに変えて来ます。筏の西端まで移動してやり取りを再開します。重さを伴った強烈な突込みを楽しんでいますと、突込む方向を筏の中へと変えて来ます。しゃがんで竿で溜めて耐えていますと、急に穂先が跳ね上がります。「うそ!!!〜」ラインを確認しますと、ライン切れでのバラシのようです。「う〜ん、やっぱりな〜」何度も負荷を掛けた使い古しのラインですので、浅い所で掛けるとラインの伸び代で耐える事が出来ないようです。硬質の穂先を牡蠣チヌ狙いで使用した時からの不安が的中してしまいました。硬質の穂先を使う時は、爺さんの腕ではラインをワンランク上げた方が良いようです。ガックリです。
気を取り直してかかり釣りを続けます。筏の彼方此方を探って見ますが、どのヶ所もハゲが陣取っているようで、刺し餌の牡蠣の半貝が底まで持つ事は有りません。途中でかすめ取られます。釣座位置に戻りひたすら落とし込みに専念します。朝は手が切れるように痛かったのですが、時間が立つに連れて痛みもなくなって来ました。徐々に西方向の風が強まって来ます。ふと、時計を見ますと12時を回っていますので、昼ご飯を頂く事にします。何時もの爺さんが好きな助六寿司です。ゆっくりと味わいながら頂ます。12時30分頃から午後のかかり釣りを開始します。少しはハゲが大人しくなってくれている事を期待したのですが、期待に反して午前中の活性と変わる事は有りません。ただ、サナギに対しては時間が立つに連れて反応が弱くなって行きます。サナギの皮が残る。ボロボロになって上がって来る。2ヶ掛けのサナギが1ヶ残って上がって来る。少し齧られた痕が有る。全く反応しない。時間の経過とともにサナギに対しては変化して行きます。牡蠣は相変わらず瞬殺状態です。ひたすら手返しを繰り返しますが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。1時で皆さん上がられましたので、4時30分と決めています納竿時間までひたすら手返しを繰り返します。2時頃から頻繁に時雨雲が通過して行きます。西方向の風が強く吹き付けて来ます。かなりやり辛い状況です。チヌが刺し餌を喰ってくれる事を信じて手返しを繰り返します。徐々に納竿時間が近づいて来ます。風もますます強くなって来ます。白波が立ち出して来ます。残る刺し餌のサナギでひたすら手返しを繰り返しますが、残念ながら、再度、チヌが刺し餌を喰ってくれる事は有りませんでした。今日は痛い目に遭いましたが、爺さんにとってはよい勉強になりました。まだまだ修行が足らない事を痛感しました。ほろ苦い牡蠣チヌシーズンのスタートでした。