11月16日(金)    青井筏(曇り時々晴れ)    小潮

ヤフーのレンタルサーバーが来年の3月でサービスを終了するのに伴い、他のレンタルサーバーへの引っ越し作業での疲れや、この所の寒暖差の激しさに、風邪をひいてしまい暫く釣行する事が出来ませんでした。漸く風邪も治り、何時ものかかり釣りの虫が騒ぎだして来ましたので、舞鶴湾に釣行する事にしました。何処のかかり釣り場でお世話になるか色々と考えたのですが、冬場の牡蠣チヌ狙いで何度かはお世話になる、青井の拓ちゃんの所で遊ばせて頂く事にしました。自宅を3時50分頃に出発します。霧雨が降っています。国道の温度表示は7℃を表示しています。良く冷え込んでいます。R9→R27→ウスイ釣具店さん→青井のルートで車を走らせる事にします。霧雨が降っていますので、安全運転で舞鶴を目指します。ウスイ釣具店さんでオキアミLL1パック、サナギ大1袋、サナギミンチ1パック、土大1袋、紀州釣り用のダンゴ1箱を購入します。5時35分頃に青井のマル拓渡船さんの船着場に到着します。丁度、1番船が出船する所です。拓ちゃんとお互い朝の挨拶を交わします。渡船料3500円を支払ます。先に行ってもらって、その間にゆっくりと身支度を整えます。拓ちゃんが先客さんを送って帰って来られます。拓ちゃんに手伝って貰って荷物を船に積み込みます。私1人を乗せて出船です。

5時45分頃、青井筏群に到着します。既に何人かの釣り人さんが竿を出されています。拓ちゃんが船を着けられたのは、一番西側の筏列の北から3台目の筏です。時々乗せて頂く筏です。釣座位置を西向きに構えます。西側の中央付近がかなり沈み込んでいますので、波を被る危険性が有りますので、南側に釣座位置を構える事にします。海の色を見ますと、何時もの青井の透明度の高い海の状態です。かなり下の方まで見えています。やはり潮通し良いところでは透明度が良いようです。先ずは拓ちゃんからお借りした桶にダンゴを入れて土を混ぜ込みます。桶の上端一杯のダンゴが出来ました。次に荷物の整理をしてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.58m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り 0.5号 鈎 海津12号)

7時15分頃からダンゴ釣りを開始します。刺し餌のオキアミ、サナギの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。着底。”ゴンゴンゴン…ゴンゴンゴン…”ダンゴを啄む反応ではなく弱いダンゴ突きが出ています。「う〜ん、何がダンゴを突いているんやろ?〜」ダンゴが突かれて割れます。刺し餌が飛び出します。”コツコツ”刺し餌のオキアミを取られたようです。まだサナギが残っている筈ですので、穂先の動きに全神経を集中します。暫く穂先の動きに神経を集中しますが、穂先に反応が出ませんので誘いを掛けようと持ち上げますと、刺し餌のサナギの重さを感じる事が出来ません。ラインを巻き上げて確認しますと、綺麗に刺し餌が取られています。穂先に反応が出る事無くサナギが取られた事を考えますと、どうやら竿下にはハゲが陣取っているようです。どうやら今日のかかり釣りは乱打戦になりそうな気がします。

続けて刺し餌のオキアミ、サナギの抱き合わせをハリスダンゴで投入します。着底。”コツコツ”刺し餌のオキアミを取られたようです。”ゴンゴンゴン…ゴンゴンゴン…”弱いダンゴ突きが出ています。ハリスダンゴが割られます。負荷がなくなった穂先が微かに動いています。即、大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。突っ込みを竿で溜めて徐々に竿を起こします。起こした感触がチヌの感触では有りません。ボラの感触です。ボラのクソ馬力に付き合わされます。海面近くになって走り出します。何とかチヌで有って欲しいと願ったのですが、海面に姿を現したのはやはりボラでした。ガックリです。しかしボラがダンゴを突いてくれていますので、チヌも必ず近くに居ると信じて手返しを繰り返します。オキアミ、サナギ、コーンの刺し餌を用意したのですが、ハゲの活性が異常に高いですのでいずれも瞬殺状態です。

消耗戦宜しくハイピッチで手返しを繰り返します。拓ちゃんが「遠投した方が良いかも知れませんよ〜」と云われていた意味がようやく分かりました。しかし爺さんは竿下狙いしかしませんので、ハゲの猛攻から逃げる事が出来ません。時々ハゲが口掛やスレ掛で海面に姿を現します。刺し餌をダンゴに包んだりハリスダンゴにしたりしながら手返しを繰り返します。時々ハリスダンゴが割れてからの微妙な反応で合わせを入れてボラを掛けてしまいます。ボラも元気にダンゴを突いてくれています。何時チヌが口を使っても良い雰囲気なのですが、なかなかチヌと思われる反応が穂先に出ません。粘り強く手返しを繰り返します。時々鈎先に刺し餌の欠片が残っているのか、良型のアジや普通のアジが鈎掛して海面に姿を現します。穂先に負荷がなくなってからの微妙な反応で合わせを入れてはボラを掛けてしまいます。チヌで有って欲しいと願いながらの合わせもことごとく裏切られます。

ボラを掛け過ぎてしまったのか、10時30分頃からボラのダンゴ突きが出なくなってしまいます。ダンゴを投入して穂先に出る反応はハゲが啄む反応だけです。ハゲの活性が異常に高いので根魚達も刺し餌の近くに寄れないようです。ハイピッチで手返しを繰り返していますのでダンゴの消耗の激しいです。しかしボラのダンゴ突きの出ない穂先を凝視するのも疲れます。ハリスダンゴが着底して”ゴツゴツゴツ、グー”大きく穂先を押え込んでくる反応で合わせを入れてもハゲが鈎掛して海面に姿を現します。チヌかも知れないと思って合わせを入れていますので、掛けた感触でハゲと分かりますのでかなりへこんでしまいます。ハゲに翻弄されて時間だけが過ぎて行きます。気が付けば12時です。昼ご飯を頂く事にします。今日は爺さんの何時もの定番の助六寿司が有りませんでしたので、今日の昼ご飯は久しぶりに菓子パンにしました。天気も良いのでゆっくりと頂ます。

12時15分頃から午後のかかり釣りを開始します。相変わらずハゲの高活性が続いています。ひたすら手返しを繰り返します。12時45分頃から、漸くボラのダンゴ突きが単発的では有りますが戻って来ます。手返しにも力が入ります。しかし朝のダンゴ突きほど活発では有りません。この様な時にはボラを掛けないように注意しなくてはいけないのですが、学習能力のない爺さんですので、穂先に負荷がなくなってからの微妙な反応で、ついつい合わせを入れてしまいボラを掛けてしまいます。困った爺さんです。2時15分頃、サナギの2ヶ掛けを刺し餌にしてハリスダンゴで投入します。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラにダンゴを割られて穂先に負荷がなくなります。穂先の動きに神経を集中します。”コツコツコツ、グー”鋭く穂先を押え込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”ハゲでもないボラでもない感触です。突っ込む感触はチヌのようです。チヌで有ればかなり小さいような気がします。やり取りをしていてチヌと確信します。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。カウントサイズでは有りませんが、相手をしてくれた事に感謝したいです。有り難い事です。

カウントサイズでは有りませんが、漸くチヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。粘り強く手返しを繰り返します。相変わらずボラを掛けてへこみます。ハゲの高活性も落ちる事は有りません。時々鈎掛して海面に姿を現します。チヌの喰いっ気が出れば割り込んで来る事を信じて手返しを繰り返します。3時前、刺し餌のサナギ2ヶ掛けをハリスダンゴで投入します。着底。”ゴンゴンゴン…ゴンゴンゴン…”弱いながらもボラがダンゴを突いてくれています。ボラにダンゴを割られます。穂先に負荷がなくなります。徐々に穂先に負荷が掛かって来ます。穂先の動きに神経を集中します。「う〜ん、何か変やな?〜」穂先の動きが何時もの動きにしては微妙ですが波の上下と合っていません。「もたれとる!」即、大合わせを入れます。”ガツン”感触的にはチヌを掛けた感触なのですが、先ほどの小チヌと似たような大きさのようです。やり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30くらいのチヌです。有り難い事です。

何とかカウントサイズのチヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。しかしムラっ気のあるボラアタリに翻弄されて、なかなかチヌと思われる反応を捉える事が出来ません。拓ちゃん所の納竿時間は4時30分ですので、薄暗くなってからの一発狙いは出来ません。何とか納竿時間までに良型以上のチヌの顔を拝みたいと、自分の腕も考えずに強欲な事を考えている爺さんです。納竿時間までは一発狙いと決めてサナギハリスダンゴで手返しを繰り返します。しかしハゲの高活性でサナギもダンゴが割れた時には取られている状態です。ボラがダンゴを突いている時は少しの間持っているようです。ボラのダンゴ突きを期待しながら手返しを繰り返します。徐々に納竿時間が迫って来ます。4時15分頃、この1投で納竿にしようとサナギハリスダンゴを投入します。着底少し前に強烈なダンゴ突きでダンゴを割られ、穂先が海面に突き刺さります。竿を持つ手にまで衝撃が伝わって来る強烈なアタリです。即、大合わせを入れます。ズルズルとラインを引っ張り出されます。この突込み、この重さ、この感触、間違いなく良型チヌの感触です。ラインの出し入れで強烈な突込みをかわします。四苦八苦しながら徐々に浮かせます。ある程度浮かせましたので、チヌとのやり取りを楽んでいますと、右手方向に突っ込み出しましたので竿で溜めてラインを巻いていますと、急に重さが竿に乗って来てラインが巻けません。「う〜ん、なんや?〜」ラインを巻きながら引っ掛かって居ると思われる所まで行き、ラインを強引に巻きますと徐々に上がって来ます。感触からラインの切れ端が浮遊しているようです。徐々に上がって来ますので慎重にラインを巻きます。もう少しで魚影を確認出来る所まで上げて来た時に穂先が跳ね上がります。「うそ〜」ガックリです。今日の爺さんは持ってないようです。これで竿を納める事にします。少し楽しみ過ぎたようです。まだまだ修行が足らないようです。最後にドキッとさせてくれた事に感謝したいです。

釣果:1枚 30cm

     (小チヌ:1枚 28cm)