10月3日(水)    上佐波賀筏(晴れ)     小潮

なかなか良い天気が続きませんので、天気予報と睨めっこしながら釣行可能日を考えています。前回は雨に降られましたので、台風後の2日か3日のどちらにするか迷いましたが、3日の方が爺さんには優しい天気かと思い、3日に上佐波賀へ釣行する事に決めました。前日に佐波賀渡船さんに電話を入れて置きます。自宅を3時20分頃に出発します。国道の温度表示は13℃を表示しています。観音峠辺りから濃霧が発生しています。この時期の何時もの朝の風景です。ついこの間まで「暑い暑い」と云っていたのですが、季節が着実に前に進んでいる事を実感させられます。今回もR9→R27→白鳥街道→黒鯛釣具さん→佐波賀のルートで車を走らせます。安全運転で舞鶴を目指します。黒鯛釣具さんで、オキアミLL1パック、サナギ小2袋、ヌカ1袋、黒鯛釣具さんオリジナルのダンゴ中1箱を購入します。5時25分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台も車が停まっていません。身支度を整えて、船に荷物を積み込んで置きます。車の中でのんびりと体を休めていますと、6時前に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船代3000円を支払います。私1人を乗せて出船です。

6時過ぎに上佐波賀筏群に到着します。台風の影響か、彼方此方に木くずや草の茎が粉々になったゴミが浮かんでいます。今回もケムシが湧いていない17番筏に上がります。筏に上がり床を見ますが、ケムシが全く湧いていません。7番筏はケムシが湧いていますが、なぜ17番筏にケムシが湧かないのか不思議です。爺さんの苦手なケムシが居ない筏が有る事は有り難い事です。海の色を見ますと、川からの真水がタップリと入り込んだ色をしています。完全な水潮です。嫌な濁りの色をしています。バスクリン色が薄まったような色です。魚達の活性が凄く心配です。釣座位置を北向きに構えます。先ずは黒鯛釣具さんオリジナルダンゴにヌカを混ぜ込みます。混ぜ込み終わってから荷物の整理をして、ゆっくりと仕掛けの準備に取り掛かります。(タックルは竿 1.58m リール バイキング筏44 ライン 1.75号通し 錘り 0.5号 鈎 海津12号)

  

6時30分頃からダンゴチヌ狙いを開始します。先ずはオキアミとサナギの抱き合わせをダンゴに包んで投入します。着底。暫く静観しますが、ダンゴを触って来る魚は居ないようです。ダンゴが自然に割れて刺し餌のオキアミサナギの抱き合わせが飛び出します。”ジビジビジビ”極弱い反応が穂先に出ています。暫く静観しますが、極弱い反応も出なくなりましたので、ラインを巻き上げて刺し餌の確認をします。オキアミは綺麗に取られていますがサナギは無傷です。前回は1投目からコツコツとはっきりした反応が穂先に出ていたのですが、今回はジビジビとした極弱い反応が穂先に出ている事から、魚達の活性が凄く悪いような気がしますので、魚達の活性が上がるまで、オキアミをメインの刺し餌にして、オキアミにサナギやコーンを抱き合わせる事にします。手返しよく打ち返しますが、なかなか魚達の活性が上がって来ません。やはり水潮も影響がかなり出ているようです。サナギやコーンが無傷で上がって来る時間が続きます。困った事です。

ひたすら手返しを繰り返します。手返しを繰り返した事が効いて来たのか、サナギやコーンにも反応が出だします。サナギは数ヶ所穴が開いて上がって来ます。コーンも齧られた跡が残っています。漸く餌取り達も目覚めてくれたようです。粘り強く手返しを繰り返します。サナギやコーンにも反応し出しましたので、サナギとコーンの抱き合わせをハリスダンゴで投入する事にします。穂先に反応が出る事無く齧られて上がって来ます。齧り跡を見ますと、ハゲやフグの仕業のように思います。もう少しはっきりした反応が穂先に出て欲しいものです。なかなかチヌと思われる反応が穂先に出ません。ゴミがラインに触れますので、ラインが引っ張られて凄くやりにくいです。困った事です。

今日の状況を考えますと、ワンチャンスのような気がしますので、穂先の動きに全神経を集中します。どの様なタイミングでワンチャンスが訪れるのか楽しみです。取らぬ狸の皮算用をしています。刺し餌をダンゴに包んだりハリスダンゴにしたりして、ひたすら手返しを繰り返します。手返しが効いて来たのか、徐々にダンゴを啄む反応が出だします。ダンゴを突く反応では有りませんのでボラではないようです。ハゲかフグが啄んで居るのだと思われます。早くボラのダンゴ突きを見たいものです。8時前、サナギコーンハリスダンゴを投入します。ボチボチ着底する頃と穂先を凝視していますと、”ゴツゴツゴツ”強い反応が穂先に出ます。着底。ラインの糸ふけが出ます。糸ふけを取ろうとした瞬間に、一気に糸ふけもろともに穂先が海面に突き刺さります。予想をはるかに超えるワンチャンスの爆アタリです。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴ったキツイ突込みが始まります。このキツイ突込みは間違いなくチヌの突込みです。「ボラに変わりなや!!〜」キツイ突込みを竿の上下で逃げながらラインを巻いて底を切ります。底を切りましたので、チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。筏の中に入ろうとするのを、前へ前へと竿を前に突出してやり取りを行います。漸く海面直下に反転を繰り返している魚影が見えて来ます。ボラではなく間違いなくチヌの魚影です。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ごろのチヌです。有り難い事です。

チヌが来てくれましたので否応なしに手返しにも力が入ります。この頃から魚達の活性も上がって来ます。”ツンツンツン”ダンゴを啄む反応も力強くなって来ます。また刺し餌を啄む反応も”ジビジビジビ”からコツコツコツ”と力強くなって来ます。良い傾向です。少ししつこい反応で合わせを入れますと、海面にサンキューやハゲがスレ掛して海面に姿を現します。やはり竿下にはフグやハゲが陣取っているようです。粘り強く手返しを繰り返しますが、その後、チヌと思える反応が穂先に出る事は有りません。時間だけが過ぎて行きます。霧も晴れて青空が広がります。釣り日和です。上佐波賀筏群で1人、黙々と手返しを繰り返します。ひたすら手返しを繰り返しましたが、12時までにチヌと思える反応が再び穂先に出る事は有りませんでした。12時になりましたので昼ご飯を頂く事にします。今日も爺さんの昼ご飯の定番の助六寿司です。のんびりと頂ます。

12時15分頃から午後のダンゴ釣りを開始します。刺し餌をダンゴに包んだりハリスダンゴにしたりと、目先を変えながら手返しを繰り返します。昼からも魚達の活性が落ちる事無く、オキアミは瞬殺状態、サナギはボロボロかなくなっています。コーンは齧られているかなくなっています。根魚ではなくフグやハゲの仕業だと思われます。1時頃と1時40分頃に、サナギコーンハリスダンゴを投入後に”ゴンゴンゴン、グー”強い反応で穂先を大きく押さえる反応が出ましたので、立ち上がって大合わせを入れますが竿が空を切ります。合わせのタイミングが合わなかったようです。ダンゴではなく刺し餌を銜えた反応だった気がします。何が穂先に強い反応を出したのか確かめたいものです。ひたすらサナギコーンハリスダンゴで手返しを繰り返します。2時頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。暫く静観していますと”ゴンゴンゴン、グー”強い反応で穂先を大きく押さえ込んで来ます。先ほどの反応と同じ反応です。即、立ち上がって大合わせを入れます。何か鈎掛しましたが軽いです。海面に姿を現したのはサンキューでした。小さなサンキューがこんな強い反応を出すとは驚きです。夕時合いを期待してひたすら手返しを繰り返します。しかしチヌと思える反応が穂先に出る事は有りません。5時と決めています納竿時間までに、再度、チヌに刺し餌を食わせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。

 

釣果:チヌ1枚 44.5cm