9月5日(火)    青井筏(晴れ後雨)    大潮

暑さと腰痛のために釣行を暫く見合わせていたのですが、この所、秋らしい気候で、腰痛も何とか釣行出来る状態になりましたので、ダンゴでのチヌ狙いで釣行する事にしました。ボラがダンゴを突いてくれないダンゴ釣りほど、面白みに欠けるダンゴ釣りはないと思い込んでいますので、ダンゴ釣りをする以上は、ボラがダンゴを突いてくれるかかり釣り場が条件となります。この時期は何処のかかり釣り場でもボラは居るとは思うのですが、今回は青井のマル拓渡船さんにお世話になる事にします。自宅を5時頃に出発します。国道の温度表示は16℃を表示しています。秋らしい気温です。今回はR9→R27→ウスイ釣具店さん→青井のルートで車を走らせます。観音峠のトンネルを抜けますと濃い霧が立ち込めています。安全運転で舞鶴を目指します。ウスイ釣具店さんでオキアミLL1パック、サナギ小1袋、丸貝1パック、サナギミンチ1袋、紀州釣り用ダンゴ1箱、氷中1ヶを購入します。6時45分頃に青井のマル拓渡船さんの船着き場に到着します。多くの車が停まっています。予想外の釣り人さんの多さです。拓ちゃんが出迎えてくれます。お互い朝の挨拶を交わします。私より少し前に到着された釣り人さんを見て驚きました。上佐波賀でお会いしました、何時もの五目釣りの常連さんです。朝の挨拶を交わして、お互い偶然の出会いにビックリします。船着き場に車を止める事が出来ませんので、荷物を降ろして駐車場に車を持って行きます。戻って来ますと、荷物が船に積み込んで有ります。拓ちゃんの何時もながらの接客態度には頭が下がります。何時もの五目釣りの常連さんと私を乗せて出船です。

7時前に青井筏群に到着します。拓ちゃんが船を着けられたのは、西から4列目の北から3番目の筏です。何度か乗った事が有る筏です。筏には見たくもない毛虫が這いずっています。意を決して筏に上がります。拓ちゃんから箒を受け取ります。何時もの五目釣りの常連さんは、同じ列の一番南側の筏に上がられます。筏に上がって最初の作業は箒で毛虫退治です。釣座位置にします西向き側を入念に毛虫を掃き落とします。毛虫退治を終えてから海の色を見ますと、潮通しが良いのか、上佐波賀に比べて透明度がかなり良いように感じます。荷物の整理を終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.58m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り なし 0.5号 鈎 海津12号)

 

7時20分頃からかかり釣りを開始します。魚達の様子を窺うために、先ずは丸貝を刺し餌にして落とし込んで見ます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。落とし込み途中では反応が穂先に出ません。着底寸前から”コツコツ、コツコツ、コツコツ”と、刺し餌の丸貝を触って来ます。着底後も同じように触って来ます。穂先が押さえ込まれれば合わせを入れるのですが、穂先を押え込んで来る事は有りません。上への誘いを掛けて落とし込みますと、同じような反応が穂先に出ます。おそらくチヌ以外の魚達が刺し餌の丸貝を突いているのだと思います。ラインを巻き上げて確認しますが、丸貝が潰される事無く鈎についています。次はサナギを刺し餌にして落とし込んで見ます。落とし込み途中での反応なく、着底寸前で”コンコン、コンコン、クー”と、軽くて派手な感じで穂先を押え込んで来ます。即、合わせを入れますが竿が空を切ります。次はスーパーで購入したコーンを刺し餌にして落とし込んで見ます。やはり同じように、着底寸前に刺し餌のコーンに反応して来ます。合わせを入れますが鈎掛しません。餌取り達の活性は高いようです。オキアミでは厳しいような気がします。今日はサナギとコーンがメーンになるような気がします。

7時35分頃からダンゴ釣りを開始します。先ずはサナギとコーンの抱き合わせを刺し餌にしてダンゴに包んで投入します。着底。”ツンツンツン、ツンツンツン、ツンツンツン”ダンゴを啄んで来ます。ボラではなさそうです。ダンゴが自然に割れて刺し餌が飛び出します。”コツコツコツ”瞬殺状態で刺し餌のサナギとコーンの抱き合わせを取られます。餌取り達の活性が非常に高いようです。ボラが回って来るまでは餌取り達との根競べになりそうです。上層には小アジとコッパグレがダンゴを投入するたびに乱舞しています。派手な反応で穂先を押え込んで来るアタリで合わせを入れますと、チャリコが海面に姿を現します。ひたすら手返しを繰り返します。時々、小ハタが鈎掛して海面に姿を現します。鈎に少し残った刺し餌に巻き上げ途中で豆アジが喰いついて海面に姿を現します。餌取り達に負けじと手返しを繰り返します。

9時30分頃、待ちに待ったボラと思われるダンゴ突きが中層で出だします。何とか底に降りて貰おうと手返しを早めますが、なかなか底には降りてくれません。何度も何度もダンゴを投入しますが、ボラが底まで下りて行きません。仕方が有りませんので、ダンゴをきつく握って、中層でボラがダンゴを突いて来たら、ダンゴ突きに合わせてゆっくりとダンゴを落とし込んで行きます。この状態でボラを底まで誘導します。この方法が良かったのかは分かりませんが、底でもボラがダンゴを突いてくれるようになります。ボラが底でもダンゴを突いてくれますので、ハリスダンゴで手返しを繰り返します。しかしボラが底でダンゴを突く前に刺し餌を啄む反応が穂先に出ます。チヌアタリであれば穂先が押さえ込まれますが、穂先を押え込まない餌取りと思われる反応ばかりです。それとボラを底まで誘導しないと底でのダンゴ突きが出ない事も頭が痛いです。困った事です。

ひたすら手返しを繰り返しますが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。上層をトド級のボラが10数尾群れを成して泳ぎ回っています。この大きさのボラを掛けると大変な事になりますので、ボラを掛けないように注意をしなくてはいけません。ボラがダンゴを割る所まで突かない事も頭の痛い問題です。割れやすいダンゴを投入しますと、落下途中で割られてしまいますので柔らかく握れません。色々と問題が出て来ます。悪い頭で色々考えながら手返しを繰り返します。11時前、サナギとコーンの抱き合わせを刺し餌にしてハリスダンゴを投入します。ボラに突いて貰いながら着底します。途中で突くのを止めてダンゴが自然に割れます。穂先の動きに神経を集中していますと、穂先が大きく押さえ込まれます。即、大合わせを入れます。”ガツン”重さが竿を持つ手に伝わって来ます。突っ込みを竿で溜めて耐えて、竿を起こした時の感触がチヌではなくボラの感触です。それに掛けてはいけないトド級のボラを掛けたようです。ボラに付き合わされて腕がパンパンです。必死の思いで海面まで浮かせます。やはりトド級のボラでした。ガックリです。

この後もトド級のボラを掛けてしまいます。困った爺さんです。12時になりましたので昼ご飯を頂きます。助六寿司とパンの昼ご飯です。ゆっくりと頂ます。12時15分頃からかかり釣り再開です。サナギとコーンの抱き合わせを刺し餌にしてハリスダンゴを投入します。ボラに突かせながら着底させます。ボラがダンゴを激しく突いています。大きく穂先が押さえ込まれます。即、大合わせを入れます。”ガツン”重さが伝わって来ます。竿を起こした感触はボラの感触です。またまた掛けてはいけないボラを掛けたようです。またまたトド級のボラに付き合わされます。腕がかなりきつくなって来ました。チヌと思われる反応がこれだけ出ませんと、どうしても希望的観測で合わせを入れてしまうと云う悪い癖が有りますので、早合わせの結果でボラを掛けてしまいます。まだまだ修行が足らない事を痛感します。

チヌと思われる反応が出る事無く時間だけが過ぎて行きます。相変わらず餌取り達の活性は高い状態をキープしています。サナギを確認しますと、穴が何か所も空いていますので底にはハゲも居るようです。ひたすらハリスダンゴで手返しを繰り返します。ボラがどこかに行っていたのかは分かりませんが、12時30分頃から1時30分ぐらいの間はボラのダンゴ突きが出ませんでした。2時30分頃にはトド級のボラの群れも戻って来ます。3時30分前から心配していました雨が降り出して来ます。少し強めの雨ですのでどうするか迷いましたが、このままかかり釣りを続ける事にしました。雨も直ぐに止みましたのでかかり釣りに集中します。しかしチヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。何とか夕時合いを期待して手返しを早めますが、チヌが刺し餌を銜えてくれる事は有りません。4時30分前からまた雨が降り出します。雨が降って来た事で踏ん切りがつきこれで竿を納める事にしました。久しぶりのダンゴ釣りで少々疲れましたが、ボラのダンゴ突きを体験する事も出来ましたので、良しとしなければいけないと思います。チヌを掛け合わす事は出来ませんでしたが、次回はチヌが来てくれる事を期待したいと思います。