8月3日(木)    上佐波賀筏(晴れ)    中潮

上佐波賀でのイ貝チヌ狙いは、イ貝の採取が困難になってしまいましたので、チヌは居るとは思うのですが、イ貝を刺し餌にしてのかかり釣りは前回で終わったような気がしますが、気持ちの上でなかなか踏ん切りがつかず、今回も上佐波賀へ、イ貝チヌ狙いで釣行する事にしました。自宅を3時35分頃に出発します。国道の温度表示は24℃を表示しています。今回もR9→R27→ウスイ釣具店さん→上佐波賀のルートで車を走らせます。途中狸が轢かれています。飛び出しに注意を払い、安全運転で舞鶴を目指します。ウスイ釣具店さんで氷中を購入します。5時25分頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が1台停まっています。荷物を船着場に運びます。2人組の先客さんが船着き場でイ貝を採取されています。お互い朝の挨拶を交わします。荷物を運び終えて暫し雑談に花を咲かせます。6時前に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船料金3000円を支払い、2人組の先客さんと私を乗せて出船です。

6時過ぎに上佐波賀筏群に到着します。4番筏に1人、3.5番筏に1人、先客さんが上がられます。チヌとアジ狙いの釣り人さんです。次に私が3番筏に上がります。筏に上がり海の色を見ますと、前回より濁りが取れています。湾奥の筏らしく透明度の悪い色をしています。ブイを見ますと、イ貝が採取されつくしています。残っているのは母貝か稚貝だけで、刺し餌に出来るイガイは、探さないとなかなか見つける事が出来ません。予想していた通りの状況です。ブイの彼方此方で母貝が口を開けて中身がなくなっています。これはおそらく高水温の為だと思います。湾奥の筏は潮通しが悪いので、どうしても高水温になるようです。筏周りをウロウロして、漸く刺し餌用のイ貝を確保する事が出来ました。北向きの釣座位置付近にパラパラとイ貝を撒いてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.58m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り 0.5号 0.8号 鈎 海津12号)

 

6時40分頃からかかり釣りを開始します。先ずはイ貝を竿先にパラパラと撒いてから、刺し餌のイ貝を慎重に落とし込んで行きます。途中での反応なく着底します。暫く静観しますが、穂先に反応が出る事は有りません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込んで行きます。着底。穂先に反応が出ません。しつこく上下の誘いを掛けますが、穂先が反応を示す事は有りません。刺し餌のイ貝を取り換えて、再度、落とし込みますが穂先が反応を示す事は有りません。何度も刺し餌のイ貝を取り換えて落とし込みますが、刺し餌のイ貝に興味を示す魚が現れる事は有りません。「う〜ん、厳しいな〜」少し筏周りを探って見る事にします。彼方此方と筏周りを探って見ますが、釣座位置同様、刺し餌のイ貝に反応する魚は居ないようです。釣座位置に戻り、ひたすら落とし込みに専念します。

時間だけがゆっくりと過ぎて行きます。穂先に反応が出ない時間が延々と続きます。牡蠣チヌ狙いでの無反応地獄と同じ状況です。穂先に反応が出ればチヌの可能性が有りますので気が抜けません。先客さんのボヤキが聞こえて来ます。今日はチヌがブイの付着物を喰む音が聞こえて来ません。チヌも浮いていないようです。イ貝の塊の中で見つけた牡蠣を半貝にして落とし込んで見ます。落とし込み途中で大きく穂先を押え込んで来ます。即、大合わせを入れます。何か鈎掛しました。海面に姿を現したのは何時ものシマイサキでした。海面直下には豆アジがウロウロしています。何とかチヌに刺し餌のイ貝を喰って貰おうと、ひたすら落とし込みを続けますが、チヌと思われる反応と云うか、穂先には全く反応自体が出る事が有りません。困った事です。粘り強く手返しを繰り返します。

時間だけが過ぎて行きます。無反応な時間帯が延々と続きます。無反応な時間帯は牡蠣チヌ狙いで慣れていますが、暑さが中途半端では有りません。反応が穂先に出ないと暑さに気が行ってしまいます。流れる汗をタオルで拭き拭きかかり釣りを続けます。長浜や雁又でも経験したのですが、湾奥の筏では暑さ厳しい時に、チヌの喰いも落ちる事が有ったような気がします。今の状況は、この状況に似ているような気がします。何とか喰い渋っていますチヌに刺し餌のイ貝を喰って貰おうと、悪い頭をフル回転させてあの手この手と思いつく方法でチヌを狙います。しかし、此方が思っているようにチヌが口を使ってくれる事は有りません。ふと気が付きますと、先客さん達が片付け出されています。時間を見ますと12時前です。イ貝での無反応な時間が12時頃まで延々と続いていたようです。困った事です。

12時になりましたので先客さん2人が上がられます。「暑い中お疲れさまでした」今日も助六寿司の昼ご飯を頂きます。しかし、厳しい暑さの中で、反応の出ない穂先に神経を集中するのも疲れます。12時15分頃から午後のかかり釣りを開始します。母貝を割って竿先に撒きます。イ貝をパラパラと竿先に撒きます。しかし、午前中も西方向の一方通行の潮の流れでしたが、午後からの潮の流れも西方向への一方通行の流れです。深さが有る分、撒き餌が効いているのか少々不安です。時間だけがゆっくりと過ぎて行きます。昼からは南方向の風がきつく吹き付けて来ます。時々パラソルを押えなくてはならないほどの強さです。4時前、チヌが餌を喰む音が聞こえて来ますので、東隣の筏を見ますと、多くの良型以上のチヌがブイの付着物を喰んでいます。「おいおい、チヌ居るやんか〜」

釣座位置の後ろでもチヌの喰む音が聞こえて来ます。後ろを見ますと、南の外側のブイ下に、5〜6尾の良型以上のチヌがウロウロしています。見えるチヌは釣れないと云いますので、暫くの間、無視していたのですが、試しに刺し餌のイ貝を落とし込んで見る事にしました。チヌを驚かさないように静かに南側に移動します。刺し餌のイ貝を落とし込みます。即、穂先が大きく押さえ込まれます。立ち上がって大合わせを入れます。竿が空を切ります。綺麗にイ貝だけを取られます。合わせを入れた事でチヌが散ってしまいました。釣座位置に戻り、イ貝を刺し餌にしてひたすら落とし込みを続けます。5時前、ふと後ろを振り返りますと、同じブイの下にチヌが集まっています。性懲りもなく刺し餌のイ貝を落とし込んで見ます。即、穂先を押え込んで来ます。竿を持つ手に重さが乗って来た所で大合わせを入れます。刺し餌のイ貝が飛んで来ます。刺し餌のイ貝を銜えていただけのようです。見えチヌの方が一枚も二枚も上のようです。丁度、5時になりましたので、これで竿を納める事にします。今日はアタリのなさに少々疲れました。次回からはダンゴでのチヌ狙いに移行したいと思います。