12月22日(金) 青井筏(晴れ) 中潮
上佐波賀で今年初の牡蠣チヌ狙いをしたいと、佐波賀渡船さんに予約の電話を入れますと、刺し餌用の牡蠣を用意する事が出来ない事を伝えられます。「えぇ〜、嘘やろ!〜」遊びですので腹を立てても仕方が有りませんので、爺さんの勘違いと云う事で引き下がりました。爺さんの間違った情報で、佐波賀渡船さんに電話を入れられて断られた方が居られましたら、大変申し訳なくええ加減な情報を発信してしまった事を反省しています。お許し願います。上佐波賀での牡蠣チヌ狙いを諦めて、今回も青井の拓ちゃんの所でお世話になる事にしました。自宅を5時過ぎに出発します。国道の温度表示は−3℃を表示しています。良く冷え込んでいます。今回もR9→R27→青井のルートで車を走らせます。安全運転で舞鶴を目指します。6時40分頃に拓ちゃんの所の駐車場に到着します。拓ちゃんがたき火をされています。車から降りて拓ちゃんと暫し雑談に花を咲かせます。雑談後車を船着場に持って行きます。直ぐに1台車が到着します。身支度を整えて、渡船代3500円、牡蠣代3000円を支払います。2人組の釣り人さんと私を乗せて出船です。
7時10分頃に青井筏群に到着します。拓ちゃんが船を着けられたのは、一番西側の列の北から4番目の筏です。筏に乗る前に拓ちゃんから、この筏はよく動く筏で有る事を知らされます。何時ものええ加減な考えで「何とかなるやろ〜」と、筏に上がり、拓ちゃんから牡蠣が来るまでの間のつなぎの牡蠣を受け取ります。釣座位置を西向きに構えます。海の色を見ますと、前回と同じく青井にしては少し透明度が悪い気がします。良く冷え込んでいるのか指先が痛いです。風が有りますので鼻水が自然と出て来ます。身の回りの整理を終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備に取り掛かります。(タックルは竿 1.36m リール バイキング筏44 ライン 1.75号通し 錘り なし 0.8号 鈎 海津12号)
7時30分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。先ずは北端で牡蠣を落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きますが、落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。穂先に反応が出ません。暫く静観しますが、刺し餌の牡蠣に興味を示す魚が現れません。誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込んで行きます。着底。穂先に反応が出る事は有りません。静観と誘いを掛けますが穂先に反応が出る事は有りません。牡蠣を取り換えて落とし込みますが、状況が変化する事は有りません。筏の西側を探って見ます。筏の中ほどで落とし込んだ所、”コツコツコツ、コツコツコツ”今日初めての魚の反応が穂先に出ます。刺し餌の牡蠣を取られます。反応が出ました中ほどを、今日の釣座位置にする事にします。8時過ぎ、刺し餌の牡蠣を落とし込みます。落とし込み途中での反応が穂先に出る事は有りません。着底。暫く静観していますと、”コツコツコツ、コツコツコツ、フ〜”極弱いヒイラギのようなしつこい反応が穂先に出て穂先に負荷がなくなります。「これはチヌの可能性が有るな〜」即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴った心地よい反応が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時に重さを伴った強烈な突込みが始まります。何とか竿で溜めて耐えますが、ジリジリトラインを引っ張り出されます。前に向かって突っ込んでいますので、牡蠣ロープの心配をしなくて良いようです。チヌの強烈な突込みにラインを引っ張り出されながらも竿で溜めて徐々に浮かせます。久しぶりの重さを伴った強烈な突込みを味わいながら浮かせます。海面直下に反転を繰り返しています魚体が見えます。間違いなく良型のチヌです。海面に浮かせて無事タモに収まります。即、検寸しますと、大台に5ミリ足りません。尾鰭がまるいです。「う〜ん、しょうがないわな〜」大台に5ミリ足らないチヌです。有り難い事です。
チヌが来てくれましたので手返しにも力が入りますが、チヌを上げた事で餌取り達の活性が急に上がって来ます。底から1ヒロ半〜2ヒロ位の所にヒイラギが陣取って、落とし込む牡蠣をかすめ取って行きます。今日も乱打戦のようです。ひたすら刺し餌の牡蠣を落とし込みますが、ヒイラギの層で何度も何度も牡蠣をかすめ取られます。もう少し牡蠣が大きければ何とか底まで持つのですが、刺し餌用の牡蠣ですので仕方が有りません。粘り強く刺し餌の牡蠣を落とし込みます。何とか刺し餌の牡蠣が底まで持ってもフグの活性も上がって来たようで、鈎ごと刺し餌の牡蠣をかすめ取られてします。この頃から北隣の筏で拓ちゃんが牡蠣掃除を始められます。「う〜ん、厳しいな〜」拓ちゃんが此方に向かって牡蠣ゴミをスコップで撒いてくれるのですが、筏と筏の間ですので、釣座位置からはかなりの距離が有ります。撒いて貰わない方が良いかも知れませんが、拓ちゃんの好意をむげに断る事は出来ません。
ヒイラギやフグに翻弄されながらも、ひたすら刺し餌の牡蠣を落とし込みます。フグに鈎ごと取られますので、悴んだ指先で鈎を結ばなくてはいけないので頭にきます。しかしフグが居ると云う事はチヌも近くに居る可能性が高いですので、我慢我慢と自身に言い聞かせて手返しを繰り返します。拓ちゃんに「よう鈎を結び直してるな〜」と声を掛けられます。仕方が有りませんフグの活性が余りにも高過ぎます。11時15分頃、刺し餌の牡蠣を落とし込みます。底から1ヒロ半〜2ヒロ位に居るヒイラギに啄まれながらも無事着底します。刺し餌の牡蠣を動かす事が出来ませんので、静観して穂先の動きを凝視していますと”コツコツコツ、コツコツコツ、フ〜”ヒイラギのような極弱い反応がしつこく続いた後、穂先に負荷がなくなります。「ヨッシャ!〜」即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時に、シャープな突込みでガンガンと相手をしてくれます。元気印のチヌです。チヌのシャープな突込みにアタフタしながらも徐々に浮かせます。チヌの突込みをじゅうぶんに楽しみます。海面直下に白い魚影が見えて来ました。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ほどのチヌです。有り難い事です。
ヒイラギとフグに翻弄されながらも何とかチヌの顔を拝む事が出来ました。今日のチヌの反応はヒイラギのような極弱い反応から、穂先を浮かせる反応がチヌの可能性が高いと分かりましたので、試しに”コツコツ、フ〜、コツコツ、フ〜、コツコツ、フ〜”合わせを入れますと、予想通りヒイラギが鈎掛して海面に姿を現します。チヌからの反応は、しつこい反応から穂先に負荷がなくなる反応のようです。この反応を頭に叩き込んで手返しを繰り返します。11時35分頃、刺し餌の牡蠣を落とし込みます。ヒイラギに突かれながらも何とか着底します。直ぐに”コツコツコツ、コツコツコツ、フ〜”極弱いしつこい反応から穂先に負荷がなくなります。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。ガンガンと突っ込んで相手をしてくれます。北隣の筏に向かって突っ込んで行きます。強引に竿で溜めてラインを巻きます。徐々に竿下にチヌが寄って来ます。今度は筏の中に向かって突っ込み出します。竿を前に突出してラインを巻きます。まだ牡蠣ロープは大丈夫だろうと思った瞬間に穂先が跳ね上がります。「う〜ん、引っ掛かってしもたか〜」ガックリです。よくよく牡蠣ロープを見ますと、釣座位置後ろの牡蠣ロープが一番前と思ったのですが、座って居る下にも牡蠣ロープが吊るして有ります。潮の流れで竿下にも出て来ますので要注意です。12時になりましたので昼ご飯を頂く事にします。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。天気も良いのでのんびりと頂ます。
12時30分頃から午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。昼ご飯を頂く前に牡蠣を割って撒いていますので、チヌが寄って居るかも知れませんので、慎重に、1ヒロ、1ヒロ、刺し餌の牡蠣を落とし込んで行きます。底近くに居るヒイラギの反応なく着底します。暫く様子を見ていますと、”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”極弱い反応を穂先に出しながら徐々に穂先を押え込んで来ます。穂先を送り込んでいますと、”クッ”穂先を小さく押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”何度味わっても心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。チヌも力強く相手をしてくれます。このチヌも北隣の筏目指して突っ込んで行きます。昼前にバラシタチヌとよく似ています。今度はバラス事が出来ませんので、北端まで移動してやり取りを再開します。チヌのキツイ突込みをいなしながら徐々に浮かせます。海面直下に白い魚影が見えて来ました。海面に浮かせて釣座位置まで引っ張って行きます。チヌも突っ込んで抵抗します。再度、海面に浮かせて無事タモに収まります。40前半のチヌです。有り難い事です。
昼からの1投目でチヌが来てくれましたので、気合十分で手返しを繰り返します。昼からは餌取り達の活性が少し落ちて来たようです。フグに鈎を取られなくなって来ました。ヒイラギも少し大人しくなって来たようです。チャンス到来かそれとも無反応地獄か分かりませんが、刺し餌の牡蠣をひたすら落とし込みます。1時頃、刺し餌の牡蠣を落とし込みます。ヒイラギに少し突かれましたが無事着底します。反応が出ませんので誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。何度か上下の誘いを掛けていますと、”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”極弱いヒイラギのようなしつこい反応が穂先に出ます。反応に合わせて穂先を送り込んで行きます。”グッ”鋭く穂先を押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい衝撃が伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。キツイ突込みで相手をしてくれます。竿で溜めてキツイ突込みに耐えますが、ジリジリとラインを引っ張り出されます。ラインを引っ張り出されながらも徐々に浮かせます。中ほど位まで浮かせて来た所で急に穂先が跳ね上がります。「うそ!〜」針ハズレのバラシです。ガックリです。気持ちを切り替えて再度刺し餌の牡蠣を落とし込みます。ヒイラギに突かれる事無く着底します。穂先の動きに神経を集中させます。”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”極弱いヒイラギのようなしつこい反応が穂先に出ています。反応に合わせて穂先を送り込んで行きます。先ほどのバラシが頭を過ぎります。十分に送り込んだ所で”グッ”穂先を鋭く押さえ込んで来ます。即、穂先を送り込んで、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴った強烈な衝撃が伝わって来ます。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時に、重さを伴った強烈な突込みが始まります。ジリジリとラインを引っ張り出されます。何とか引っ張り出されるラインを最小限にしようと竿で溜めて耐えます。少し突込みが緩んだ隙に一気にラインを巻いて浮かせます。徐々に浮かせます。キツイ突込みと重さを伴っていますのでやり取りがきついです。前に向かって突っ込んでいますので、牡蠣ロープの心配をしなくて良いだけ気が楽です。ようやく海面直下に反転を繰り返している白い大きな魚影が見えて来ます。「でっか!!〜」海面に浮かせて無事タモに収まります。大台のようです。有り難い事です。
大台のチヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。しかしこの頃よりますます餌取り達の活性が落ちて行きます。フグの反応が殆んど出なくなってしまいます。餌取り達の活性が落ちるのはよいのですが、チヌの喰いっ気も落ちてしまうのではないかと心配です。刺し餌に出来る牡蠣の数も残りわずかになって来ましたので、刺し餌には小さいと思われる牡蠣から使って行きます。着底してからも、誘いたくってようやくヒイラギと思われる反応が出るだけです。なかなかチヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。ひたすら刺し餌の牡蠣を落とし込みます。漸く3時30分ぐらいから餌取り達の活性が上がって来ます。しかし牡蠣の残り数が僅かです。4時頃には牡蠣がなくなってしまう感じです。再度、チヌに刺し餌の牡蠣を喰って貰おうと、ひたすら刺し餌の牡蠣を落とし込みます。4時頃、予想通り牡蠣が底をついてしまいます。残念ながら、再度、チヌに刺し餌の牡蠣を喰わせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。
釣果:チヌ4枚 37cm 43cm 49.5cm 53cm