12月15日(金)    青井筏(曇り後晴れ)    中潮

寒さが日に日に厳しくなって来て、いよいよ牡蠣チヌシーズンになって来ましたので、今シーズン初の牡蠣チヌ狙いで釣行しようと、佐波賀渡船さんに電話を入れますと、大島さんの所の牡蠣の出来が悪くて年明けになりそうとの事でした。「えぇ〜、うそ!〜」ショックが大きいです。牡蠣が無ければ牡蠣チヌ狙いは出来ませんので、急遽、牡蠣チヌ狙いが始まっています、青井の拓ちゃんの所でお世話になる事にします。釣行翌日に、再度、佐波賀渡船さんに詳しい状況をお聞きしますと、大島さんの所の牡蠣は、水牡蠣で引き上げる事が出来ないとの事で、牡蠣チヌ狙いでのかかり釣りの釣り人さんには、佐波賀渡船さんの所で刺し餌に手頃な大きさの牡蠣を分けてくれるそうです。今年の春先に船頭さんに分けて貰った牡蠣と同じような牡蠣だと思います。牡蠣掃除をしなくて良いのですが、防寒着をドロドロにしながらの牡蠣チヌ狙いが出来ないと思うと、なぜか少し寂しい気もします。冬から春先にかけての風物詩がなくなるのは寂しい限りです。しかし佐波賀でも牡蠣チヌ狙いが出来る事を確認出来てホッとしました。話が横道にそれましたが、自宅を5時10分頃出発します。国道の温度表示は1℃を表示しています。マイナスの温度を予想していたのですが、予想よりかわ暖かいようです。今回はR9→R27→ウスイ釣具店さん→青井のルートで車を走らせます。安全運転で舞鶴を目指します。ウスイ釣具店さんで、サナギ小1袋、氷小を購入します。7時10分頃にマル拓渡船さんの船着き場に到着します。先客さんの車が3台停まっています。出船直前です。拓ちゃんに渡船代3500円と牡蠣代3000円を支払い、先に行って貰う様に云ってから、荷物を車から降ろして身支度を整えます。拓ちゃんが先客さんを送って帰って来られます。私1人を乗せて2番船出船です。 

7時15分頃に青井筏群に到着します。拓ちゃんが船を着けられたのは、西から5列目で南から2台目の筏です。今日1日この筏で遊ばせて頂きます。今シーズン初の牡蠣チヌ狙いです。筏に上がり拓ちゃんから10ヶ程の牡蠣を受け取ります。「これから牡蠣を取って来ますwa〜」との事ですので、釣座位置とします西向きで、先ずはゆっくりと荷物の整理をします。整理をしながら海の色を見ますと、湾奥の筏よりは透明度が良いのですが、何時もの青井の筏周りの透明度に比べて少し悪いように感じます。何時もなら荷物の整理をする前に、牡蠣を割って釣座位置付近にパラパラと撒くのですが、撒く牡蠣が有りませんので、今日は荷物の整理を終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備に取り掛かります。(タックルは竿 1.36m リール バイキング筏44 ライン 1.75号通し 錘り なし 0.8号 鈎 海津12号)

 

7時25分頃から牡蠣チヌ狙いを開始します。牡蠣を刺し餌にして徐々にタナを深くして行きます。3ヒロくらいで”コツコツコツ”弱い反応が穂先に出ます。チヌなら刺し餌の牡蠣に付いて来ますので、ゆっくりと刺し餌の牡蠣を落とし込んで行きます。穂先に反応が無くなります。おそらく餌取りの仕業だと思いますので、刺し餌の牡蠣を徐々に落とし込んで行きます。底から1ヒロ半くらいの所から刺し餌を啄む反応が出だします。穂先に反応を出させながら落とし込んで行きます。着底。”コツコツコツ”弱い反応の後、穂先から牡蠣の重さが抜けます。刺し餌の牡蠣を取られたようです。ラインを巻き上げて確認します。ラインにはキズが入っていませんので、おそらくヒイラギが刺し餌の牡蠣を啄んで居たのだと思います。餌取り達が刺し餌の牡蠣に反応してくれましたので一安心です。続けて刺し餌の牡蠣を落とし込みます。落とし込み途中で同じような反応が穂先に出ます。着底。”コツコツ”少し強めの反応が出て刺し餌の牡蠣を取られます。ラインを巻き上げて確認します。鈎が有りません。フグの仕業のようです。魚達の活性が良いようです。サナギを持って来て正解のようです。しかしどのタイミングで使うか悩みそうです。

早朝から餌取り達の高活性が続いています。刺し餌の牡蠣が底まで持ちません。魚達の活性が高いのは有り難いのですが、余りにも活性が高すぎます。刺し餌の牡蠣がいくら有っても持ちません。拓ちゃんが刺し餌の牡蠣を持って来てくれます。一安心です。隣の筏に釣り人さんが1人上がられます。フグに鈎を取られて鈎を結び直すのですが、寒さが厳しく指先が悴んで上手く鈎を結べません。少々イライラしてしまいます。まだまだ修行が足らないようです。底まで刺し餌の牡蠣がなかなか持ちませんが、粘り強く刺し餌の牡蠣を落とし込みます。少し大きめの牡蠣ですと何とか底まで持ちますので、大きめの牡蠣を選んで刺し餌にして落とし込みます。←この事をした事で後々厳しい牡蠣チヌ狙いになってしまいます。ひたすら手返しを繰り返します。

餌取り達に翻弄されながらも手返しを繰り返します。時々、ヒイラギが鈎掛して海面に姿を現します。やはり竿下にはヒイラギが陣取っているようです。何とか底まで刺し餌の牡蠣を届けようと大きい牡蠣を多投します。フグやウマズラも海面に姿を現し出します。回収途中で、鈎に少し残っている牡蠣の欠片にアジが喰いついて海面に姿を現します。この時期の餌取り達が勢揃いしているようです。餌取り達に負けじと手返しを早めますが、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。我慢我慢と言い聞かせて手返しを繰り返します。9時25分頃、刺し餌の牡蠣を落とし込みます。3ヒロくらいで弱い反応が穂先に出ます。おそらくアジが啄んで居ると考えて強引に落とし込んで行きます。底近くまで落とし込んだ所で、”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”少し強めの反応が穂先に出ます。刺し餌の牡蠣の落下に合わせて啄む反応が付いて来ます。穂先を海面近くまで送り込んだ所で、”グー”大きく穂先を押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さを伴った衝撃が竿を持つ手に伝わって来ます。久しぶりに味わう感触です。この感触は間違いなくチヌの感触です。立ち上がった分一気にラインを巻きます。ラインを巻くのと同時に強引な突込みが始まります。強い突込みにアタフタしながらも徐々に浮かせます。硬調穂先に変えてからの初チヌですので、穂先の感触を確認しながら浮かせます。竿のバランスを心配していましたがバッチリです。チヌの強い突込みを少しラインを出していなしながら浮かせます。海面直下に白い魚影が見えて来ます。間違いなくチヌです。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ほどのチヌです。今シーズンの初牡蠣チヌです。有り難い事です。

 

チヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。しかし餌取り達の活性が落ちる事は有りません。餌取り達に刺し餌の牡蠣を落とし込み途中でかすめ取られます。底まで何とか落とし込みたいのですが、あまりの餌取り達の高活性で刺し餌の牡蠣が底まで持ちません。悪い頭をフル回転させながら手返しを続けます。11時30分頃、刺し餌の牡蠣を落とし込みます。餌取り達に啄まれながらも何とか着底します。刺し餌の牡蠣を動かす事が出来ませんので静止させていますと、”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”少し強めのしつこい反応が穂先に出ます。次の穂先の反応に備えて身構えていますと、”グー”大きく鋭く穂先を大きく押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。間違いなくチヌの感触です。シャープな突込みで相手をしてくれます。元気印の大きさのようです。シャープな突込みで立ち上がらされます。立ち上がってシャープな突込みに対処します。元気印の突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30後半のチヌです。有り難い事です。

  

またまたチヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。しかし餌取り達の活性が落ちる事は有りません。チヌが周りには居るのだと思いますが、餌取り達に押されているのだと考えします。ひたすら手返しを繰り返しますが、なかなか底まで刺し餌の牡蠣が持ちませんので、チヌに刺し餌の牡蠣を届ける事が出来ません。悪い頭ではなかなか良い知恵が浮かんで来ません。時々、イ貝やサナギを刺し餌にして落とし込みますが、穂先に反応が出る事は有りません。チョイ投げをすればチヌが喰って来る気はしますが、爺さんは何時も竿下狙いですのでチョイ投げをする事は有りません。何とか竿下でチヌに刺し餌の牡蠣を喰って貰おうと手返しを早めますが、餌取り達に遠慮しているのかチヌと思われる反応が穂先に出ません。12時になりましたので昼ご飯を頂きます。今日は牡蠣チヌ狙いでの定番のカップラーメンとパンの昼ご飯です。天気も良いのでのんびりと頂ます。

12時30分ぐらいから午後の牡蠣チヌ狙いを開始します。昼ご飯を頂く前に、釣座位置付近に牡蠣を割って撒いて置きましたので、期待を込めて刺し餌の牡蠣を落とし込んで行きます。相変わらず餌取り達の活性が高く、落とし込み途中で刺し餌の牡蠣をかすめ取られます。午前中と変わらない状況です。釣り人とはいい加減な種族のようで、餌取りが多ければブツブツ、餌取りが居なければブツブツ、爺さんもこの種族の一員のようです。まだまだ人間として修行が足らないようです。困った事です。餌取り達に翻弄されながらも手返しを繰り返します。1時20分頃、餌取り達に啄まれながらも何とか刺し餌の牡蠣が底まで持ちます。暫く静観していますと”コツコツコツ、コツコツコツ”チヌアタリと同じような反応が穂先に出ます。竿を持つ手に力が入ります。”グー”強く大きく穂先が押さえ込まれます。即、大合わせを入れます。ガツンと竿を持つ手に衝撃が来ると思ったのですが、衝撃もなく軽い感触が伝わって来るだけです。「う〜ん、フグかハゲでも掛けたかな?〜」海面に姿を現した魚を見てビックリです。ヘダイが鈎掛して海面に現れました。何年振りかでヘダイの姿を見ました。珍しいお客さんです。その後手返しを繰り返しましたが、4時前に刺し餌の牡蠣が底をついてしまいます。もう少し牡蠣の大きさを考えながら牡蠣を使ったらよかったと思っても後の祭りです。大きい牡蠣から使ったのが失敗でした。小さい牡蠣ではエサ取り達に対抗できません。 納竿の4時30分まで、イ貝やサナギを落とし込んでチヌを狙いますが、穂先が反応を示す事は有りませんでした。残念ながら、再度、チヌに刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。今シーズンの初牡蠣チヌ狙いでしたが、有り難い事にチヌの顔を拝む事が出来ました。体調に気を配りながら牡蠣チヌシーズンを楽しんで行きたいと思います。

 

釣果:チヌ2枚 38.5cm 47cm