10月5日(木)    下佐波賀筏(晴れ)    大潮

上佐波賀に釣行しようと電話を入れますと、平日にもかかわらず主だった筏は詰まっていて満員御礼状態です。困った事です。上佐波賀は満員状態ですので、この機会を利用して、話のネタにと思い、一度も竿を出した事がない、佐波賀渡船さんの下佐波賀の筏で遊ばせて頂く事にしました。どの様なかかり釣りになるか少々不安ですが、自宅を3時頃に出発します。国道の温度表示は10℃を表示しています。良く冷え込んでいます。今回もR9→R27→白鳥街道→黒鯛釣具さん→上佐波賀のルートで車を走らせます。濃霧は出ていませんが、安全運転で舞鶴を目指します。黒鯛釣具さんで、サナギ小1袋、丸貝小1袋、オキアミLL1パック、ダンゴ中1箱、氷小を購入します。5時頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんの車が3台停まっています。5人の釣り人さんが車外に出て雑談されています。以前お会いした釣り人さんもおられます。少し車内で体を休めてから準備に取り掛かります。皆さんとお互い朝の挨拶を交わします。皆さんと雑談していますと、5時50分頃に船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船代3000円を支払います。1番船で上佐波賀組が出船されます。2番船で私1人を乗せて下佐波賀に向かいます。

6時15分頃に下佐波賀筏群に到着します。佐波賀渡船さんの乗り筏は、一番北側の列に3台設置されています。西側の屋根付筏は、以前上佐波賀に設置されていた筏です。屋根付筏と東側2台が佐波賀渡船さんの乗り筏です。どの筏に乗っても初めての筏ですので、乗り筏の真ん中の筏に乗る事にしました。船頭さんに番号を確認したのですが番号はないそうです。筏に上がりますと、私の苦手なケムシが湧いています。先ずはケムシ退治から始めます。小さなケムシが這いずり回っています。見ただけでゾッとします。筏の上に出ていますケムシを丁寧に退治して行きます。ケムシ退治を終えてようやく身の回りの整理が出来ます。身の回りの整理をしながら、釣座位置と考えています北向き側から前を見ますと、小割とその向こうに海上釣堀が見えます。船頭さんの話では、海上釣り堀は営業されているそうです。身の回りの整理を終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備に取り掛かります。(タックルは竿 1.58m リール バイキング筏44 ライン 1.75号通し 錘り 0.5号 鈎 海津16号)

     

6時40分頃からかかり釣りをスタートします。先ずは丸貝を刺し餌にして落とし込みます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込みます。4ヒロ位まで落とし込んだ所で、”コツコツ、クー、コツコツ、クー”少し強めの反応で丸貝を触って来ます。大きく穂先が押さえ込まれれば合わせを入れるのですが、大きく穂先が押さえ込まれる事は無く、少し穂先を押え込んだ所で穂先の動きが止まっています。「う〜ん、合わせんとしょうがないな〜」立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さの有る感触が竿を持つ手に伝わってきた瞬間に穂先が跳ね上がります。「アチャ〜、早かったか?〜」正体は分かりませんが、感触からしてチヌの可能性が有る手応えでした。ガックリです。気を取り直して、再度、丸貝を刺し餌にして落とし込みます。慎重に刺し餌の丸貝を落とし込んで行きます。落とし込み途中での反応なく着底します。”ジビジビジビ、ツンツンツン”何かが刺し餌の丸貝を触っています。穂先が押さえ込まれれば合わせを入れるのですが、穂先が押さえ込まれる事は有りません。確認しますと、丸貝のベロの部分が齧られています。おそらくハゲの仕業ではないかと思われます。少し筏周りを丸貝を刺し餌にして探って見ます。釣座位置側の東角で落とし込んで見ます。4ヒロ近くまで落とし込んだ所でラインが落ちて行きません。糸ふけを取ると””グ、グ、グー”ラインを引っ張るような感じの感触が伝わって来ます。即、合わせを入れようとした瞬間に穂先が跳ね上がります。刺し餌の丸貝が綺麗になくなっています。「う〜ん、チヌくさいな〜」再度、刺し餌の丸貝を落とし込みますが、刺し餌の丸貝を触って来る魚は現れません。その後、筏周りを彼方此方探りを入れますが、刺し餌の丸貝を触って来る魚は現れません。チヌと出会うチャンスを自ら潰してしまったようです。まだまだ修行が足らないようです。

7時15分ぐらいからダンゴ釣りを開始します。今日は大鈎を使って刺し餌のトリプル抱き合わせでチヌを狙う事にします。オキアミ、サナギ、スーパーで購入したコーンを抱き合わせにしてダンゴに包み投入します。着底。ダンゴを突く反応は出ません。”ツンツンツン、ツンツンツン”ダンゴを突く反応が穂先に出ています。ダンゴの混ぜ物を啄んで居るようです。ダンゴが自然に割れて刺し餌が飛び出します。”コツコツ、コンコン”刺し餌を啄む反応が穂先に出ています。暫く静観してますと、穂先に出ています反応が無くなります。確認しますと刺し餌が綺麗になくなっています。再度、抱き合わせの刺し餌をダンゴに包んで投入しますが、刺し餌が瞬殺状態で取られます。餌取り達の活性が凄く良いようです。餌取り達に負けじと手返しを繰り返します。穂先を押え込む反応で合わせを入れますと、ハタ、チャリコ、サンキュー、エソが鈎掛して海面に姿を現します。7時45分頃、抱き合わせの刺し餌をダンゴに包んで投入します。握りが甘く、底から1ヒロ位上で自爆してしまいます。ゆっくりと落とし込んでいる途中で、”コンコン、グーーー”大きく穂先が押さえ込まれます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。この感触は間違いなくチヌの感触です。立ち上がった分、一気にラインを巻いて底を切ります。チヌの強引な突込みにアタフタしながら徐々に浮かせます。途中から筏の中めがけて強引に突込み出します。竿で溜めて強引な突込みに耐えます。強引に前へ前へと誘導します。漸く竿下に出て来ます。一安心です。チヌのキツイ突込みを楽しみながら浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。記念すべき下佐波賀での初めてのチヌです。40くらいのチヌです。有り難い事です。

 

チヌが来てくれましたので、否応なしに手返しにも力が入ります。しかし、餌取り達の高活性が落ちる事は有りません。ダンゴ釣りらしい状況が続いています。このような状況は嫌では有りません。ウエルカムです。1投毎に反応が出て刺し餌を取られます。ひたすら手返しを繰り返します。ダンゴが割れる前に中の刺し餌が見えるようで、ダンゴが割れていないのに穂先に反応が出ます。時々ハッとするような強い反応も出だします。チヌかどうかは分かりませんが期待が持てる反応です。ダンゴが割れてからの穂先の押さえ込みで合わせを入れますと、ハタが頻繁に姿を現します。ハタの活性がかなり良いようです。10時10分頃、抱き合わせの刺し餌をダンゴに包んで投入します。着底。様子を窺っていますと、”コツコツコツ”ダンゴを啄む反応が出て直ぐにダンゴが割れます。穂先の動きに神経を集中します。コツコツコツ、コツコツコツ、グッ”穂先が強い反応で鋭く小さく押さえ込まれます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”気持ちの良い感触が伝わって来ます。間違いなくチヌの感触です。一気に筏の中へ突っ込んで行きます。竿で溜めて耐えます。強引に前へ前へと誘導しながら、竿で溜めては竿を起こしてラインを巻きます。かなり上方まで浮かせて来た所で、”ジリジリジリ”嫌な感触が竿を持つ手に伝わって来ます。牡蠣ロープに擦れているようです。強引に竿を前に付き出してラインを巻きます。ラインが擦れる感触がなくなります。牡蠣ロープから離れたようです。ようやく竿下に出て来ます。チヌとのやり取りを楽しみます。チヌのシャープな突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ごろのチヌです。有り難い事です。ラインを確認しますと一部がザラザラでした。良く切れないで持ってくれたものです。感謝。

  

楽しいダンゴ釣りです。餌取りの猛攻の中からチヌアタリを見極めて合わせを入れる、私の大好きなダンゴ釣りです。これにボラアタリが出れば文句の言いようがないのですが、それは贅沢な注文だと思いますので、今の状況を楽しむ事にします。10時40分頃、抱き合わせの刺し餌をダンゴに包んで投入します。着底。様子を窺っていますと、”ゴツゴツゴツ、ゴツゴツゴツ、ゴツゴツゴツ”強い反応でダンゴを突いて穂先を大きく押さえ込んで来ます。ボラは居ないはずですので、チヌの可能性のある反応です。穂先が目いっぱい押さえ込まれた所で、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。間違いなくチヌの感触です。久しぶりにダンゴごと喰わせました。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。チヌも強引な突込みで相手をしてくれます。このチヌも筏の中へ突っ込んで行きます。強引に竿で溜めて、前へ前へと誘導しながら浮かせます。誘導が効いたのかは分かりませんが、漸く突っ込む方向を前に変えて来ます。前に出て来ましたので、チヌのキツイ突込みを楽しみながらやり取りします。徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。40前半のチヌです。有り難い事です。

 

ひたすら手返しを繰り返しますが、なかなかチヌのアタリを捉える事が出来ません。ややこしい反応の中にも、チヌアタリが含まれているのではないかと思われます。一瞬出ます疑わしい反応に合わせを入れる事が出来ません。どうしても押さえ込んで来る反応を待ちますので、”コツン”と、押さえ込まない一瞬の強めの反応に合わせを躊躇してしまいます。まだまだ修行が足らないようです。手返しをひたすら繰り返していますと、時間が立つのが凄く早いです。12時になりましたので昼ご飯を頂く事にします。今日も助六寿司の昼ご飯です。今日は朝から北方向の風が強めに吹き付けて来ますので、朝方は少々寒かったのですが、日が昇るに連れて少々暑くなって来ましたので上着を1枚脱ぐことにします。スッキリしました。周りの景色を見ながら昼ご飯を頂きます。道端から釣りをされておられる方々が居られます。何を狙われているのか聞いて見たい気がします。のんびりと昼ご飯を頂きます。

12時20分頃からダンゴ釣りを再開します。抱き合わせの刺しをダンゴに包み投入します。着底。”ツンツンツン”ダンゴを啄む反応が穂先に出ています。ダンゴが自然に割れて抱き合わせの刺し餌が飛び出します。直ぐに”コツコツコツ、グッ”鋭く強く穂先が押さえ込まれます。即、大合わせを入れます。”ガツン”チヌの感触が伝わって来ます。チヌの突込みを竿の上下で逃がしていますと、急に穂先が跳ね上がります。鈎ハズレのバラシです。合わせのタイミングが合わなかったようです。気持ちを切り替えて手返しを続けます。12時50分頃、ハリスダンゴのアタリを見たくて、サナギとコーンの抱き合わせをハリスダンゴで投入します。着底。直ぐに”ゴツゴツゴツ、ゴツゴツゴツ、グー”力強く穂先を押え込んで来ます。合わせを入れようとした瞬間に穂先が元に戻ります。「う〜ん、チヌアタリ違うんか?〜」直ぐにまたら、”ゴツゴツゴツ、ゴツゴツゴツ、グー”力強く穂先を押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”間違いなくチヌの感触です。一気にラインを巻いて底を切ります。チヌの強い突込みを竿で溜めて耐えていますと穂先が跳ね上がります。鈎ハズレのバラシです。「何回バラシタら気が済むねん!!」困った爺さんです。気を取り直して手返しを繰り返します。1時頃から少し餌取り達の活性が悪くなります。サナギやコーンが齧られるだけで少し残り出します。オキアミは相変わらず瞬殺状態です。2時過ぎ、サナギとコーンの抱き合わせを刺し餌にしてハリスダンゴを投入します。着底。”ツンツンツン、ツンツンツン”ダンゴの混ぜ物を啄んで居る反応が穂先に出ています。ハリスダンゴが自然に割れます。上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。着底。少し間を置いて”コツコツコツ、グー”大きく穂先を押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”何度味わっても心地よい感触です。チヌのシャープな突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ごろのチヌです。有り難い事です。

  

今年まだハリスダンゴでチヌの顔を拝んでいませんので、今日はハリスダンゴでチヌの顔を拝めるチャンスと思っていますので、ハリスダンゴでのダンゴ釣りを多投します。2時25分頃、サナギとコーンの抱き合わせの刺し餌をハリスダンゴで投入します。着底。ハリスダンゴが自然に割れます。1時頃から少し餌取り達の活性が落ちて来ていますので、刺し餌が残っている筈ですので、上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。潮に押されて西側に刺し餌が流れます。”コツコツ、グー”大きく穂先を押え込んで来ます。即、大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触です。一気にラインを巻いて底を切ります。チヌがキツイ突込みで筏の中に突っ込んで行きます。竿で溜めて耐えます。強引に竿を起こした時にジリジリジリと嫌な感触が竿から伝わって来ます。ラインの角度を見ますと牡蠣ロープに届いていないはずです。強引にラインを巻きて竿を起こします。どうやら感触から考えますと、ラインの切れ端が底から少し上で浮遊しているようです。強引にラインを巻きながら徐々に浮かせます。ひょっとしたら取れるかも知れないと思い始めた時に穂先が跳ね上がります。ガックリです。気を静める為にひたすら手返しを繰り返します。3時30分頃、デカフグが鈎掛して海面に姿を現します。デカフグが姿を現しましたので、チヌも近くに居るかも知れないと思い手返しを早めます。3時40分頃、サナギとコーンを抱き合わせを刺し餌にしてハリスダンゴを投入します。着底。静観していますと”ゴツゴツゴツ、グーグーグーーー”大きく穂先を押え込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”気持ちの良い感触です。一気にラインを巻いて底を切ります。このチヌも筏の中に入ろうと強引に突っ込んで行きます。強引に竿を起こして外へ外へと誘導します。漸く竿下に出て来ました。シャープな突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。今年初めてのハリスダンゴでのチヌです。30後半のチヌです。有り難い事です。

  

漸くハリスダンゴでチヌの顔を拝む事が出来ました。有り難い事です。手返しにも力が入ります。ハリスダンゴで手返しを早めます。4時15分頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。”ゴツゴツゴツ、グー”一気に穂先が海面に突っ込みます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さの有る心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻くのと同時に、強烈な突込みで筏の中に突っ込んで行きます。何とか突込みを止めようと竿で溜めます。必死で竿で溜めながらラインを巻きます。しかし、角度が悪いです。このまま巻き上げて来ますと牡蠣ロープの餌食になってしまいます。何とか筏の中から引っ張り出そうとしますが、なかなかチヌが云う事を聞いてくれません。ラインを巻いていますと重さが乗って来ます。どうやら牡蠣ロープに引っ掛かったようです。ラインを緩めたり張ったりしながら何とか牡蠣ロープから外そうとするのですが、牡蠣ロープからラインが外れません。仕方が有りませんのでラインを切ります。腕が腕ですので、掛け合わせて直ぐに筏の中に突っ込むチヌはなかなか取れません。まだまだ修行が足らないようです。5時と伝えています納竿時間までまだ時間が有りますので、ひたすら手返しを繰り返します。しかし、チヌと思われる反応が穂先に出る事は有りません。納竿時間まで手返しを繰り返しましたが、再度、チヌに刺し餌を銜えさせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。今日は久しぶりにダンゴ釣りを楽しむ事が出来ました。有り難い事です。

 

釣果:チヌ5枚 35.5cm 37cm 38cm 40.5cm 41.5cm