9月2日(金)    上佐波賀筏(晴れ)    大潮

久し振りの釣行です。牡蠣チヌを狙いにもう一度釣行しようと思っていたのですが、風邪から肺炎になってしまい、牡蠣チヌの竿納め釣行をする事が出来ませんでした。また肺炎完治後も体調不良が続き、なかなか釣行する事が出来ませんでした。この所朝晩がめっきり涼しくなり秋めいて来ましたので、体調の方はまだまだ完治にはほど遠い状態ですが、気分転換も兼ねて釣行する事にしました。釣行先は上佐波賀に釣行しようと思うのですが、長い間早朝に起きた事が有りませんので、起きられるかどうか不安も有り、予約の電話を入れないで釣行する事にしました。この時期であれば5時30分頃の出船と予想して、自宅を3時過ぎに出発します。国道の温度表示は17℃を表示しています。涼しい朝です。ようやく秋らしくなって来ました。今日はR9→R27→白鳥街道→黒鯛釣具さん→上佐波賀のルートで車を走らせます。久しぶりの早朝ドライブですので、安全運転で上佐波賀を目指します。黒鯛釣具さんでオキアミLL1パック、サナギ小1袋、氷小1ヶ、土中1箱を購入します。5時頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。先客さんが居られる事を予想していたのですが、1台も車が停まっていません。予約の電話を入れていませんので少々不安です。とりあえず身支度を整えて船頭さんが来られるのを車の中で待つ事にします。5時30分頃、予想通りの時間に何時もの船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わして渡船代3000円を支払います。私1人を乗せて出船です。

5時40分頃、上佐波賀筏群に到着します。まだ竿を出した事がない17番筏に船を着けてもらいます。チヌが相手をしてくれるかどうかは分かりませんが、3月以来のかかり釣りを楽しみたいと思います。筏に上がる前に筏の床板を見ますと、私の苦手な毛虫が全く居ません。毛虫が湧いているだろうと覚悟をしていたのですが、良い方向に予想が外れたようです。筏に上がり海の色を見ますと、湾奥らしい透明度の悪い色をしています。筏のブイを見ますと、この夏の猛暑でイ貝はほとんど落ちたようです。イ貝チヌ狙いは出来ないようです。残念です。未練たらしく筏の彼方此方を目を凝らしてみていますと、生き残りのイ貝がほんの少し付いています。今年はイ貝チヌ狙いが出来ていませんので、わずかに残ったというよりも、稚貝が付き出しているようで、時間が掛かりそうですが、根気よくイ貝を集める事にします。30分ほどイ貝採りに精を出します。何とか稚貝と刺し餌にできる程度の小さいイ貝を少しだけ採取する事が出来ました。稚貝を少しだけ北向きの釣座位置付近に撒いてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.5m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り 0.5号 鈎 海津12号)

 

6時20分頃からかかり釣りを開始します。イ貝を刺し餌にしてイ貝チヌを狙います。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。穂先の動きに神経を集中させながら徐々にタナを深くして行きますが、上層、中層では刺し餌のイ貝を触って来る魚は居ません。着底。穂先が反応を示しません。静観と上下の誘いを繰り返し掛けますが、刺し餌のイ貝に反応を示す魚は居ないようです。粘り強くひたすら誘いと静観を繰り返します。しかし穂先が反応を示す事は有りません。釣座位置で反応が出ませんので、筏周りを探って見る事にします。先ずは北向き側を探りますが、釣座位置同じく刺し餌のイ貝に反応を示す魚は居ないようです。次は南向き側を探って見ます。1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。着底。少し糸ふけが出来ましたので、糸ふけを取って穂先に負荷を掛けます。静観しますが穂先に反応が出ませんので、上への誘いを掛けようと穂先を上に持ち上げますと、イ貝の重さが竿を持つ手に伝わって来ません。「う〜ん、おかしいな?〜」ラインを巻き上げて確認します。綺麗にイ貝を取られています。糸ふけが出た時に取られたようです。少々慎重さに欠けていたようです。チヌに教えられます。良い勉強になります。有り難い事です。再度同じ所に刺し餌のイ貝を落とし込みますが、チヌが相手をしてくれる事は有りませんでした。ワンチャンスを逃したようです。しかしチヌが居る事が分かりましたので期待が持てます。 釣座位置に戻り、ひたすら刺し餌のイ貝を落とし込みますが、穂先が反応する事は全く有りません。困った事です。イ貝を落とし込んで1時間を過ぎた辺りから、気持ちの上で、イ貝チヌへの諦めが徐々に大きくなって来ます。「後1投、後1投」と思いながら落とし込みを続けます。7時35分頃、刺し餌のイ貝を1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。底から1ヒロ位上まで落とし込んだ所で、今日初めて刺し餌のイ貝に反応する魚が現れます。”コツコツコツ、コツコツコツ”餌取りが刺し餌のイ貝を触っているような弱い反応です。タナを一定にして穂先の動きに神経を集中させます。”コツコツ、コツコツ、グー”大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ます。この感触は久しく忘れていましたチヌの感触です。余り大きくはないようですが、体力も回復して来たようでシャープな突込みで相手をしてくれます。筏の中に入り込まれない様に注意しながら、チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。海面直下に反転を繰り返している白い魚影が見えます。この瞬間が堪りません。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ごろのチヌです。今年初めてのイ貝チヌです。有り難い事です。

イ貝チヌが来てくれましたので、もう少しイ貝チヌを狙って見る事にします。ひたすら落とし込みますが、相変わらず刺し餌のイ貝に反応を示す魚は居ないようです。粘り強く落とし込みを続けます。7時50分頃、刺し餌のイ貝が着底しても穂先に反応が出ませんので、頻繁に上下の誘いを掛けていますと、”コツコツコツ、コツコツコツ、クー”と穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れますが、竿が空を切ります。合わせのタイミングが合わなかったようです。大慌てでイ貝を刺し餌にして落とし込みます。はやる気持ちを押さえながら、1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込みます。着底。穂先の動きに神経を集中させます。”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”穂先に反応を出しながら大きく押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。感触から先程と同じくらいの大きさのチヌのようです。シャープな突込みで相手をしてくれます。チヌのシャープな突込みを十分に味わいながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ごろのチヌです。有り難い事です。

イ貝チヌがまた来てくれましたので、ダンゴ釣りはもう少し後にする事にして、イ貝を刺し餌にしてもう少しイ貝チヌを狙って見る事にします。穂先に反応が出ればチヌの可能性が非常に高いですので、反応が出なくても穂先の動きに神経を集中させます。穂先の動きに神経を集中させる時間だけが続きます。8時20分頃、刺し餌のイ貝を慎重に1ヒロ、1ヒロ、落とし込んで行きます。途中で反応が出る事無く着底します。暫く静観しますが、穂先に反応が出ませんので上下の誘いを掛けます。何度目かの誘いの後で、”コツコツ、コツコツ、グーーー”大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい衝撃の感触です。感触から少しサイズアップしたチヌのようです。右手アンカーロープの方に逃げ込もうと突っ込んで行きます。竿で溜めて耐えながら徐々に竿を起こして一気にラインを巻きます。同じ動作を何回か繰り返してようやく竿下に持って来る事が出来ました。後はチヌとのやり取りを十分に楽しむだけです。海面に浮かせて無事タモに収まります。40くらいのチヌです。有り難い事です。

イ貝チヌがまたまた来てくれましたのでだんだんと欲が出て来ます。自分の腕も顧みずに、もう少しサイズアップしたチヌとやり取りがしたいと強欲な考えが頭を持ち上げて来て、もう少しイ貝チヌを狙う事にします。8時55分頃、着底後、上下の誘いを掛けていますと”コツコツコツ、グー”大きく穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”何度味わっても心地よい感触です。立ち上がった分一気にラインを巻いていますと、フ〜と竿に乗っています重さが抜けて行きます。鈎ハズレのバラシです。ガックリです。気持ちを落ち着かせながらイ貝チヌ狙いを続けます。9時25分頃、刺し餌のイ貝が着底しましたので静観していますと、”コツコツコツ、グー”穂先が大きく押さえ込まれます。即、立ち上がって大合わせを入れます。竿を持つ手に心地よい感触が伝わって来ません。空振りです。合わせのタイミングが合わなかったようです。綺麗にイ貝だけを取られます。鈎掛していませんので、大急ぎでイ貝を刺し餌にして落とし込みます。着底。穂先に反応が出ませんので、上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。”コツコツコツ、グー”穂先が大きく押さえ込まれます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わってきた瞬間に穂先が跳ね上がります。鈎ハズレのバラシです。「う〜ん、合わせどころがよく分からんな?〜」困った事です。少々意地になってイ貝チヌ狙いを続けます。9時40分頃、ラインを手繰り上げイ貝を刺し餌にして、前方に投入して竿下に刺し餌のイ貝を持って来ます。刺し餌のイ貝が竿下に着底と同時に”コツコツコツ、フ〜”穂先に負荷がなくなります。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”気持ちの良い感触です。このチヌもシャープな突込みで相手をしてくれます。チヌの突込みを味わいながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ごろのチヌです。有り難い事です。

ボチボチダンゴ釣りに切り替えたいと思うのですが、まだチヌがイ貝に反応していますので、何時もの事ですが踏ん切りが悪く切り替える事が出来ません。今日の状況を考えて見ますと、イ貝を刺し餌にすれば一日ポロポロとチヌを拾える気がしますが、ダンゴを投入するとチヌの喰い気がなくなってしまう危険性があるように感じます。しかしダンゴ釣りもしたいので悩む所です。後1枚イ貝チヌを上げたらダンゴ釣りに移行する事にします。ひたすらイ貝を刺し餌にして落とし込みを続けます。10時過ぎ、イ貝が着底後、せわしなく上下の誘いを掛けていますと、”コツコツコツ、コツコツコツ”反応を穂先に出しながら大きく押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻きます。チヌのシャープな突込みを竿で溜めて耐えます。何度かのやり取り中に穂先が急に跳ね上がります。またまた鈎ハズレのバラシです。イ貝での合わせのタイミングが良く分からなくなって来ました。困った事です。10時を回りましたのでダンゴ釣りに切り替える事にします。

10時過ぎ、ダンゴ釣りを開始します。先ずは魚達の活性を見るために、オキアミを刺し餌にしてダンゴに包み投入します。着底。ダンゴを突く反応が穂先に出る事は有りません。ダンゴが自然に割れて刺し餌のオキアミが飛び出します。静観しますが刺し餌のオキアミを触って来ません。しつこく誘いを掛けてようやく弱い反応が穂先に出て刺し餌のオキアミを取られる状況です。余り餌取り達の活性が良いとは言えないようです。根気よく刺し餌をオキアミ、サナギ、コーンと取り換えながら手返しを繰り返します。コーン、サナギには全く反応しないようです。魚達の活性を上げるべく手返しを早めますが、活性が上がって来る事は有りません。ボラもまわって来ません。面白みに欠けるダンゴ釣りです。困った事です。ひたすら手返しを繰り返しますが、ヒイラギ、チャリコ、アコウ、ハタが相手をしてくれたくらいです。最近のアコウ、ハタ、ヒイラギはサナギを喰うようです。驚きです。12時になりましたので昼ご飯を頂く事にします。パラソルの下で、おにぎりとパンのお昼ご飯をゆっくりと頂ます。昼間はまだまだ暑いです。 昼ご飯をゆっくり頂き、12時30分頃からダンゴ釣りを再開します。場を休めていましたので変化が出るかと期待していたのですが、昼ごはん前と変わらない海の状況です。チヌがポロポロとイ貝を喰ってきたのが不思議でなりません。手返しを早めて魚達の活性を上げたいのですが、此方が考えているように自然は動いてくれません。腕が腕ですので当たり前の事ですね。1時30分頃、竿先に泡が上がって来ます。けっこう大きな泡も上がって来ますので、いよいよボラ様の登場かと期待を込めて手返しを早めます。しかしダンゴの投入速度を上げてもダンゴを突いて来ません。中層辺りをウロウロしているのかも知れません。底に降りて貰おうとハリスダンゴで手返しを早めます。しかしダンゴ突きが出る事は有りません。1時40分頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底と同時に、”ゴツゴツゴツ、グーーー”穂先が海面に突き刺さります。豪快なハリスダンゴアタリです。即、大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触です。シャープな突っ込みで相手をしてくれます。竿を通して伝わってくる感触はチヌの感触です。ボラではありません。チヌの強引な突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ごろのチヌです。ここ上佐波賀で記念すべき初めてのダンゴ釣りでのチヌです。有り難い事です。

ダンゴ釣りでもチヌの顔を拝む事が出来ましたので、否応なしに手返しにも力が入ります。しかし期待とは裏腹に魚達の活性が上がる事は有りません。ひたすら手返しを繰り返します。今日は船頭さんに納竿時間を5時と伝えていますので、夕時合いを期待して手返しを早めます。泡は上がって来るのですが、ダンゴ突きが出る事は有りません。不思議です。ボラならボチボチダンゴに反応してくれる頃なのですが、なかなか底に降りてダンゴを突いてくれません。正体を確かめようと、オキアミとサナギの抱き合わせを刺し餌にしてハリスダンゴで確かめて見ます。ゆっくりと落とし込んで行きます。中層辺りで”ゴンゴンゴン”ダンゴに反応して来ます。その位置をキープしていますと”ゴンゴンゴン、ゴツゴツゴツ、グー”穂先を大きく押さえ込んで来ます。即、大合わせを入れます。何か鈎掛しました。海面に姿を現したのはウグイでした。泡の正体がようやく分かりました。去年の夏に丸太のようなウグイを掛けた事を思い出しました。泡の正体がボラではなくて残念です。ハリスダンゴで手返しを繰り返しましたが、チヌが刺し餌を喰って来る事は有りませんでしたので、4時頃からイ貝を刺し餌にしてチヌを狙う事にしました。しかしひたすら手返しを繰り返しましたが、5時の納竿時間までにチヌに刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。久しぶりの釣行で少々疲れましたが、無事5時の納竿時間まで竿を出す事が出来ました。有り難い事です。体の調子を見ながら釣行を続けて行きたいと思っていますので、これからもお付き合いのほど宜しくお願い致します。

釣果:チヌ5枚 34cm×2 37cm 37.5cm 42.5cm