9月11日(日)    青井筏(晴れ)    若潮

月曜日から暫く雨の日が続く予報ですので、雨の中でのかかり釣りは気も滅入りますので日曜日に釣行する事にしました。今回は主にダンゴ釣りでのかかり釣りをしたいと思って、大ボラが回っているとの情報が有る青井の拓ちゃんの所でお世話になる事にしました。ダンゴ釣りを楽しみたいと思います。自宅を4時30分頃に出発します。国道の温度表示は18℃を表示しています。今朝も涼しい朝です。徐々に朝夕は秋めいて来ました。今日はR9→R27→ウスイ釣具店さん→青井のルートで車を走らせます。安全運転で青井を目指します。ウスイ釣具店さんでオキアミ2L3L1パック、サナギ小1袋、丸貝小1袋、サナギミンチ1袋、紀州釣り用ダンゴ小1箱、氷小1ヶを購入します。6時頃にマル拓渡船さんの船着き場に到着します。すでに4台の車が駐車しています。拓ちゃんが出迎えてくれます。長らくの御無沙汰をわびます。車から降ろした荷物を拓ちゃんが船に積み込んでくれます。相変わらずの接客態度に頭が下がります。渡船料の3500円を支払います。先客さん達はすでに竿を出されていますので、私1人を乗せて出船です。

6時10分頃、青井筏群に到着します。既に多くの釣り人さんが竿を出されています。拓ちゃんが船を着けられたのは、西から4列目の北側の筏です。何度か乗せて頂だいた筏です。昨年は牡蠣の種不足で牡蠣ロープが吊るしてなかった筏です。筏に上がり筏の中を見ますと、多くの牡蠣ロープが吊るして有ります。昨年のような牡蠣不足にはならないような気がします。昨年と同じく牡蠣ロープやブイに白い色の長い海藻が付着しています。潮の流れで竿先に出てくれば厄介です。海の色は青井にしては少し透明度の悪い色をしています。上佐波賀と違いここ青井ではイ貝がまだ少しブイに付いています。潮通しの関係かも知れません。前回の上佐波賀でイ貝チヌが来てくれましたので、朝一はイ貝チヌを狙って見ようと、ブイに付いていますイ貝を採取する事にします。採取したイ貝を西向きの釣座位置付近にパラパラと撒きます。イ貝を撒き終えてから、ゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.5m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り フカセ 0.5号 鈎 海津12 16号)

6時40分頃からかかり釣りを開始します。先ずは刺し餌のイ貝を慎重に落とし込んで行きます。徐々にタナを深くして行きますが、刺し餌のイ貝に反応を示す魚は居ないようです。着底。暫く静観しますがイ貝を触って来る魚は居ないようです。しびれを切らして誘いを掛けます。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込んで行きます。着底。穂先に反応が出ません。再度、誘いを掛けますが刺し餌のイ貝に反応を示す魚は居ないようです。釣座位置でパラパラとイ貝を上撒きしながら、誘いと静観を繰り返しますがイ貝を触って来ません。釣座位置で反応が出ませんので、筏周りを探って見る事にします。彼方此方探りを入れますが、釣座位置同様刺し餌のイ貝に興味を示す魚は居ないようです。釣座位置に戻り、ひたすら落とし込みますが穂先に反応が出る事は有りません。1時間ほどイ貝を刺し餌にして粘りましたが、反応が出ませんのでダンゴ釣りに切り替える事にします。

7時40分頃からダンゴ釣りを開始します。事前に拓ちゃんからハゲが出だした事を教えて頂きましたので、先ずはオキアミとサナギの抱き合わせを刺し餌にしてダンゴに包み投入します。着底。ダンゴを突く魚は居ないようです。ダンゴが自然に割れて刺し餌が飛び出します。”コツコツ”オキアミを取られたようです。まだサナギが残っている筈ですので、穂先の動きに神経を集中させます。反応が穂先に出ませんので上下の誘いを掛けます。何度か上下の誘いを掛けますが穂先が反応する事は有りません。サナギには魚達が反応する事は無いようです。サナギが残りますので、サナギとコーンの抱き合わせをハリスダンゴにして投入します。着底。相変わらずダンゴに反応する魚は居ないようです。刺し餌のサナギコーンにも反応しません。頻繁に誘いを掛けますが反応が出ません。主にオキアミを刺し餌にして手返しを早めて、魚達の活性を上げなくてはいけないようです。手返しを早めたのが効いて来たのか、サナギやコーンにも反応するようになって来ました。サナギの喰われ方を見ますと、ハゲやフグが齧ったような痕が見受けられます。餌取り達の活性が上がるのはよいのですが、ハゲの活性が上がって来ると少々厄介です。

8時40分頃からダンゴを突く反応が出だします。どうやらボラが回って来たようです。ボラが回って来ましたのでハリスダンゴに切り替えます。刺し餌は主にサナギコーンの抱き合わせです。オキアミを刺し餌にする時はダンゴに包んで投入します。ボラのダンゴ突きが徐々に強くなって来ます。9時30分頃、ダンゴがボラに割られて刺し餌のオキアミコーンが飛び出します。穂先に神経を集中させていますと、一気に穂先をひったくられます。合わせを入れるというよりも、勝手に竿に乗ってくる感じで鈎掛します。突込みを強引に竿で溜めて竿を起こします。竿を起こした感触からボラのような気がします。ボラが刺し餌を吸い込んだようです。ボラの強引な走りに付き合わされます。海面に姿を現したのはやはり大ボラでした。時々、サンキュー、ハタ、ハゲ、チャリコが相手をしてくれますが、肝心のチヌが相手をしてくれる事は有りません。ひたすら手返しを繰り返します。10時50分頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラがダンゴを突いてくれています。ボラにダンゴを突かれて割られます。穂先に負荷がなくなります。負荷がなくなった穂先の動きを注視していますと、かすかに上下しています。即、大合わせを入れます。”ガツン”竿を持つ手に重さが乗って来ます。竿を通して伝わって来る感触はチヌのような気がします。感触を確かめながら徐々に浮かせます。海面直下に反転を繰り返している小チヌの姿が見えます。海面に浮かせて無事タモに収まります。カウントサイズでは有りませんが、相手をしてくれた事に感謝したいです。有り難い事です。

小チヌとは云へ、チヌが来てくれましたので否応なしに気合が入ります。手返しにも力が入ります。ボラが少々上ずって来たようで、中層でダンゴを突いて割ってしまいます。紀州釣り用のダンゴですので、かなり強くダンゴを握らないと底まで持ちません。今日は錘なしのフカセでやっていますので、中層でダンゴを割られますと底まで刺し餌が持ちません。握力が徐々に奪われて行きます。11時頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底前からボラがダンゴを突いています。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”ボラにダンゴを割られて穂先に負荷がなくなります。先ほどと同じような反応が穂先に出ます。穂先がフワフワした所で大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。シャープな突込みで相手をしてくれます。少しサイズアップしたチヌの感触です。チヌととやり取りを十分に楽しみます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30中ごろのチヌです。有り難い事です。

ボラがダンゴを突いてくれる面白いダンゴ釣りです。また色々な魚達が相手をしてくれる面白いかかり釣りです。アタリの中からチヌアタリを見極めて掛け合わせる面白いチヌ釣りです。頭の中は目の前のアタリに集中しています。他の事は頭に入る余地が有りません。今日はダンゴ釣りを楽しめています。ボラのダンゴ突きが無いダンゴ釣りほど面白みに欠けるダンゴ釣りはないと思い込んでいますので、今の状態は私にとって最高に面白い状態です。手返しにも力が入ります。時々、ダンゴの握りが弱くて途中でボラに割られます。ボラを上ずらせる事になりますので注意しなくてはいけません。11時50分頃、サナギコーンハリスダンゴを投入します。着底。落下途中から引き続いてボラがダンゴを突いています。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”何時チヌアタリに変わるか分かりませんので、穂先の動きに神経を集中します。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴツゴツゴツ”力強く穂先が海面に突き刺さります。ボラアタリからチヌアタリに変わりました。即、大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。この突込みは間違いなくチヌの突込みです。ボラでは有りません。強引に竿で溜めて、一気に竿を起こしてラインを巻いて底を切ります。シャープな突込みで相手をしてくれます。体力が回復していますので力強く相手をしてくれます。突込みを味わいながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30くらいのチヌです。有り難い事です。

12時頃、ボラが上ずっていますので、場を休める意味もあって昼ご飯にする事にします。昼ご飯のパンをゆっくりと頂ます。今日は風も有りますので余り暑さを感じません。パラソルの出番はないようです。12時15分ぐらいからかかり釣りを再開します。ボラが底に降りていてくれる事を期待したのですが、相変わらず中層辺りで落下するダンゴを突いて来ます。出来るだけ固くダンゴを握ります。チヌアタリを見極めようと穂先の動きに神経を集中させます。時々、ボラが刺し餌をひったくって行きますので、大ボラの走りに付き合わされます。困った事です。1時30分頃からボラの活性が急に落ちて行きます。中層でも底でもダンゴを突かなくなってしまいます。原因が良く分かりません。私に出来る事はひたすら手返しを繰り返す事です。時々、底で弱々しいダンゴ突きが出ますので、ダンゴ周りにはボラが居る筈と思うのですが、ダンゴを突かない理由が良く分かりません。時間だけが過ぎて行きます。2時30分頃から、ようやく中層でのボラのダンゴ突きが戻って来ます。ヤレヤレと思ったのですが、今度は北方向からの風が強く吹き付けて来ますので、航行する船の波と合わさってアタリが取りにくいです。困った事です。夕時合いを期待して手返しを繰り返します。4時10分頃、サナギハリスダンゴを投入します。中層でボラに突かれながら落下して行きます。着底。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン”まだボラがダンゴに反応しています。穂先の動きに神経を集中させます。”ゴンゴンゴン、ゴンゴンゴン、ゴツゴツゴツ”穂先が海面に突き刺さります。ボラアタリからチヌアタリに変わりました。即、大合わせを入れます。”ガツン”気持ちの良い感触です。この突込みはチヌの感触です。チヌとのやり取りを楽しみながら徐々に浮かせます。シャープな突込みで相手をしてくれます。海面に浮かせて無事タモに収まります。30くらいのチヌです。有り難い事です。

夕時合いにチヌが来てくれましたので、否応なしに手返しにも力が入ります。ダンゴを固く握っていますので、握力が落ちてしまいダンゴを固く握る事が出来ずに、よく中層辺りでボラにダンゴを割られてしまいます。今日はダンゴの選択ミスをしたようです。ボラの活性が高い釣り場でのダンゴ釣りは、やはり赤土ダンゴにするべきでした。チヌが来てくれる事を期待してひたすら手返しを繰り返します。ボラのダンゴ突きも強かったり弱かったりと安定しません。何とか良型チヌに刺し餌を喰って欲しいと手返しを繰り返しますが、穂先にチヌらしき反応が出る事は有りません。徐々に納竿と決めています5時が近づいて来ます。ひたすら納竿時間まで手返しを繰り返しましたが、再度、チヌに刺し餌を喰わせる事が出来ませんでした。まだまだ修行が足らないようです。今日も少々疲れましたが、久しぶりにダンゴ釣りを楽しむ事が出来ました。有り難い事です。

釣果:チヌ4枚 26.5cm 31cm 33cm 35.5cm