3月2日(水)    上佐波賀筏(雪後時雨後晴れ)    小潮

天気予報によりますと水曜日から土曜日まで良い天気との事ですので、2日の水曜日に早春の牡蠣チヌ狙いに釣行する事にしました。釣行先は何時もの上佐波賀です。自宅を4時10分頃に出発します。国道の温度表示は−4℃を表示しています。まだ寒気が抜けきっていないようです。かなり冷え込んでいます。今回もR9→R27→ウスイ釣具店さん→上佐波賀のルートで車を走らせます。下山のバイパス辺りから道端に雪が目立ち出します。安全運転で舞鶴を目指します。ウスイ釣具店さんで氷小1ヶを購入します。6時頃に佐波賀渡船さんの駐車場に到着します。1台も車が停まっていません。雪が彼方此方に残っています。身支度を整えて船頭さんが来られるのを車の中で待ちます。6時30分前に何時もの船頭さんが到着されます。お互い朝の挨拶を交わします。渡船代3000円と牡蠣代1000円を支払います。私一人を乗せて出船です。

6時35分頃、上佐波賀筏群に到着します。今日も3番筏で一日遊ばせて貰います。筏の上の残雪が冷え込みでカチンカチンに凍り付いています。船頭さんから「滑らないように」と注意を受けて筏に上がります。筏の上はツルンツルンです。海の色を見ますと、薄く濁りが入った透明度の悪い色をしています。海水もかなり冷え切った感じの色をしています。重さの有る牡蠣ロープを引き上げて朝一の大仕事です。今日引き上げた牡蠣ロープには余りイ貝が付いてなくて、刺し餌に持って来いの大きさをした牡蠣が多く付いています。防寒着をドロドロにしながら牡蠣と格闘します。牡蠣掃除をしていますと白いものがチラチラと降って来ます。雪です。西の山が見えなくなっています。暫く降り続きそうです。7時45分頃に牡蠣掃除を終えます。牡蠣ゴミの半分を北向き側の釣座位置付近にドバーと撒きます。牡蠣ゴミを撒き終えてから身の回りの整理整頓をします。次にゆっくりと仕掛けの準備をします。(タックルは竿 1.4m リール バイキング筏-44 ライン 1.75号通し 錘り なし 鈎 海津12号)

  

8時頃よりかかり釣りを開始します。刺し餌の牡蠣の半貝を1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。相変わらず、上層、中層では刺し餌の牡蠣を触って来る魚は居ません。着底。”ジビジビジビ、コツコツ”刺し餌の牡蠣を取られます。「う〜ん、今のはチヌポイアタリやったな〜」ラインを巻き上げて確認しますが、ラインにはキズが入っていませんのでチヌの可能性が有る反応です。期待を込めて2投目を投入します。徐々にタナを深くして行きますが、途中で刺し餌の牡蠣を触って来る魚は居ません。着底。穂先に反応が出ません。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込んで行きます。着底。”コツコツコツ、グッ”強く鋭く穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が竿を持つ手に伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。余り重さを感じませんが、底を切ったのと同時にシャープな突込みで相手をしてくれます。下へ下へとシャープな突込みで相手をしてくれていますので、後ろの牡蠣ロープの心配をしなくても済みそうです。チヌのシャープな突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面直下に白い魚影が見えて来ました。この瞬間が堪りません。海面に浮かせて無事タモに収まります。40くらいのチヌです。有り難い事です。

2投目でチヌが来てくれましたので俄然やる気が出て来ます。やる気が空回りしないか心配です。刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込んで行きます。着底。”コツコツコツ”少し強めの反応で刺し餌の牡蠣を取られます。ラインを巻き上げますと鈎が有りません。フグの仕業のようです。再度、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。着底。”ジビジビジビ、フ〜、ジビジビジビ、フ〜”穂先に負荷がなくなった時に合わせを入れますが竿が空を切ります。ヒイラギが刺し餌の牡蠣を啄んで居たようです。8時35分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を1ヒロ、1ヒロ、慎重に落とし込んで行きます。着底。暫く静観していますと、”コツコツコツ、フ〜”穂先の負荷がなくなります。一呼吸間を置いて立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時に重さの有るキツイ突込みが始まります。ジリジリとラインを引っ張り出されます。前に向かって突っ込んでいますので、牡蠣ロープの心配をしなくて良いようです。ラインを引っ張り出されながらもチヌのキツイ突込みを竿で溜めて耐えます。竿を徐々に起こして起こした分一気にラインを巻きます。ラインを巻けばまた少し引っ張れ出される事を繰り返しながら徐々に浮かせます。ようやく海面直下に白い魚影が見えて来ました。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ごろのチヌです。有り難い事です。

チヌがまたまた来てくれましたのでアドレナリンが出っ放しです。気合を入れて刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。着底。”ジビジビジビ、ジビジビジビ”ヒイラギが刺し餌の牡蠣を啄んで居るようです。”ジビジビジビ、フ〜”穂先に負荷がなくなった所で合わせを入れますが空を切ります。鈎掛しませんので刺し餌の牡蠣に反応しているのはやはりヒイラギのようです。1投毎に穂先に反応が出ますので集中力が途切れる事は有りません。9時頃、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込みます。相変わらず、上層、中層では刺し餌の牡蠣を触って来る魚は居ないようです。着底。静観しますが穂先に反応が出ませんので、上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込んで行きます。着底。”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”穂先に反応を出しながら押さえ込んで来ます。穂先を送り込んで行きます。十分に穂先を送り込んだ所で立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。重さの有るキツイ突込みが始まります。前に向かって一気に突っ込んで行きます。竿で溜めて耐えますがジリジリジリとラインを引っ張り出されます。ラインを引っ張り出されながらも竿で溜めてキツイ突込みに耐えます。チヌの突込みが少し緩んだ隙に一気に竿を起こしてラインを素早く巻きます。同じ動作を繰り返しながら徐々に浮かせます。突込みがキツイですので腕がだるいです。四苦八苦しながらようやく海面近くまで浮かせます。白い魚影が見えて来ました。海面に浮かせて無事タモに収まります。40中ごろのチヌです。有り難い事です。

チヌの喰い気が立っているようですので、バラさないように注意を払わなくてはいけません。十分に送り込んで合わせを入れる事を心掛けながら手返しを繰り返します。9時20分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。着底。反応が穂先に出ませんので、上に大きく誘い上げてゆっくりと落とし込みます。着底。”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”反応しながら穂先を押さえ込んで来ます。十分に送り込んで立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”心地よい感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。シャープな突込みで相手をしてくれます。突っ込む方向が筏の中です。竿を前に付き出してやり取りを行います。徐々に浮かせますが何時ラインが牡蠣ロープに引っ掛かってもおかしくない角度です。大分浮かせて来た所でジリジリジリと嫌な感触が竿を持つ手に伝わって来ます。まだ重さを感じませんので牡蠣ロープには引っ掛かっていないようです。強引に前へ前へとチヌを誘導します。ようやく牡蠣ロープに擦れている感触がなくなります。一気にラインを巻いて竿下に持って来ます。ラインが筏の方向から竿下に出て来ましたので、チヌの突込みを楽しみながら徐々に浮かせます。海面に浮かせて無事タモに収まります。40くらいのチヌです。有り難い事です。ラインを確認しますとチモト近くがザラザラでした。よく切れないで持ってくれたものです。有り難い事です。その後、9時35分頃にも同じような反応で合わせを入れて40中ごろのチヌが相手をしてくれます。有り難い事です。

   

5枚ものチヌが来てくれましたので、チヌとのやり取りで腕がパンパンです。かなりきつくなって来ました。ぜいたくな悩みです。10時頃、刺し餌の牡蠣の半貝を慎重に落とし込みます。着底。直ぐに”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”穂先を押さえ込んで来ます。十分に穂先を送り込んで立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”気持ちの良い感触が伝わって来ます。立ち上がった分一気にラインを巻いて底を切ります。底を切ったのと同時にキツイ突込みが始まります。竿で溜めて耐えていますと穂先が跳ね上がります。「あちゃ〜、やっても〜た〜」針ハズレのバラシです。十二分に注意をしていたのですが、まだまだ修行が足りません。バラシタ事は仕方が有りませんので、引きずらないようにしなくてはいけません。10時10分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。着底。穂先に反応が出ません。上に大きく誘い上げてゆっくり落とし込みます。着底。”コツコツコツ、フ〜”穂先に負荷がなくなります。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”重さの有る心地よい感触が竿を通して伝わって来ます。ラインを巻く暇もなく重さを伴った強烈な突込みが始まります。前に向かって強烈に突っ込んで行きます。ラインをズルズルと引っ張り出されます。感触からそこそこのチヌと思われます。ラインを引っ張り出されながらも竿で溜めて徐々に手前に寄せて来ます。重さの有る強烈な突込みが緩む事は有りません。腕が悲鳴を上げています。必死で重さの有る強烈な突込みに耐えながら徐々に浮かせます。ようやく海面直下に白い大きな魚影が見えて来ました。海面に浮かせて無事タモに収まります。50の大台のチヌです。有り難い事です。

大台のチヌが来てくれましたので手返しにも力が入ります。しかしこの頃から無反応な時間が延々と続きます。あれほど活発に刺し餌の牡蠣に反応していた餌取り達も殆んど反応を示しません。困った事です。忘れた頃に単発的な反応が出ますのでドキッとします。12時になりましたので昼ご飯を食べる事にします。ご飯を食べる前に釣座位置付近に残りの牡蠣ゴミをドバーと撒いて置きます。今日もパンとカップラーメンの昼ご飯です。ゆっくりと頂ます。12時20分頃からかかり釣りを再開します。期待を込めて刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込んで行きます。着底。”コツコツ”フグアタリのような反応で刺し餌の牡蠣の半貝を取られます。ラインにキズが入っていませんのでフグではなさそうです。再度、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みますが穂先に反応が出ません。誘いを掛けても穂先が反応する事は有りません。無反応地獄です。ひたすら手返しを繰り返します。竿先に牡蠣を割ってパラパラと撒きます。2時20分頃、刺し餌の牡蠣の半貝を落とし込みます。着底。反応が出ませんので頻繁に誘いを掛けていますと、”コツコツコツ、グッ”強く鋭く穂先を押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れます。”ガツン”立ち上がった分一気にラインを巻きます。ラインを巻いたのと同時に強烈な重さの有る突込みが始まります。感触からそこそこのチヌと思われます。強烈な重さの有る突込みに耐えきれずに少しラインを出した途端に一気にラインを引っ張り出されます。西方向に一気に走り出します。タモを持って筏の西端まで移動してやり取りを再開します。少しラインを巻けばまた直ぐに引っ張り出される事を繰り返しながら徐々に浮かせます。かなり浮かせて来た所で突っ込む方向が3番筏と3.5番筏の間に突っ込み出します。何とか止めたいのですが完全に力負けしています。3番筏の南側の西端に吊るして有る牡蠣ロープに向かっています。竿を筏と筏を繋いで有りますロープを潜らせてやり取りをしますが重さが乗って来ます。牡蠣ロープに引っ掛かったようです。筏を組んである丸太を足場にして筏の南側に移動します。丁度釣座位置とは対角の位置です。こんな所まで来てしまいました。竿を通してチヌが暴れている感触が伝わって来ますので、まだ鈎ハズレしていないようです。西端の牡蠣ロープを引っ張り上げますがラインが出て行きません。この牡蠣ロープではないようです。次の東側の牡蠣ロープを引っ張り上げますとラインが出て行きます。この牡蠣ロープのようです。牡蠣ロープにしては軽いです。直ぐに牡蠣が入った籠が見えて来ます。軽いはずです。籠の少し上のロープにラインが巻き付いています。ラインの端を引っ張りますと筏の床下から大きな白い魚体が現れます。大慌てでタモで掬います。無事タモに収まります。諦めなかった事が良かったようです。50の大台のチヌです。有り難い事です。

苦労しましたが突然のアタリで大台のチヌが来てくれました。無反応地獄ですが穂先の動きに神経を集中させます。しかし魚達からの反応が凄く遠いです。竿先にパラパラと牡蠣を割って撒きながら気長にチヌからの反応を待ちます。夕時合いを期待して手返しを繰り返します。静観と誘いを掛けて反応が無ければ底で刺し餌の牡蠣を切って、再度、刺し餌の牡蠣を落とし込む事を繰り返します。突然チヌが刺し餌を喰って来ますので油断する事が出来ません。穂先の動きに神経を集中させながら手返しを繰り返します。徐々に船頭さんに伝えています4時30分の納竿時間が迫って来ます。4時30分前に穂先が反応します。”コツコツコツ、コツコツコツ、コツコツコツ”反応を穂先に出しながら押さえ込んで来ます。即、立ち上がって大合わせを入れますが竿が空を切ります。チヌかどうかは分かりませんが、合わせが早かったのかも知れません。まだまだ修行が足らないようです。最後までドキドキさせられました。有り難い事です。

釣果:チヌ7枚 40cm 41cm 44.5cm 44.5cm 45cm 50.5cm 50.5cm